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帝国(弟のお節介)
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【 ブリアックとアクエリオン 】
「私は役立たずかもしれない」
「ブリアック兄上、何を仰るのですか」
「ミーシェ嬢にも劣る」
「いや、ミーシェ嬢は特別です」
「ミーシェ嬢は我々に手加減していたのだな」
「今回は寸止めの必要が無かったからナイフ捌きがより早く見えたのでしょう。
血を浴びても平気そうでしたね」
「狩りをやる令嬢だからかもな」
「影も有能ですね。父上が戦争を起こさなくて良かったです」
「そうだな。しかし、レオン兄上はミーシェ嬢をどうするつもりなのだろうか。
あんなにイチャつかれては城の皆が妃と呼ぶのも仕方ない」
「あれはレオン兄上の片想いですよ」
「は!? 嘘だろう!?」
「いや……ブリアック兄上が分かっていなかったことに驚きですよ。
レオン兄上はデレデレしてますがミーシェ嬢はぎこちないじゃないですか」
「それは照れてるとか、男慣れしていないとか」
「セーレンではエヴァン殿下が夜な夜なミーシ嬢を鳴かせていましたよ」
「はあ!?」
「確かに婚約内定が白紙になりましたが、恋人同士のようなものだと考えた方がいいでしょう。ミーシェ嬢は…エヴァン殿下に流された感じですかね」
「あ~っ!何だそれ!
どう考えたってレオン兄上の方が男前じゃないか!しかも帝国の王だぞ!?」
「ミーシェ嬢の好みがさっぱり分かりません。
初恋は影らしいですよ。彼が亡くなって、ずっと想い続けてきたエヴァン殿下にチャンスが回ってきた感じです。
まあ、ミーシェ嬢はきっと見かけや権力でレオン兄上かエヴァン殿下かを選ぶ人ではないってことです」
「じゃあ、膝の上に乗ってるのは何だ?
葡萄を口移しで食べさせてるって聞いたぞ」
「レオン兄上が、元側妃にストレスを与える実験をすると称してミーシェ嬢を堪能しているのです」
「そんな実験あるのか?」
「無くはないですが、必要ないと思います」
「なんというか……レオン兄上は可愛い人だったのだな。初めて人間味を確認できた」
「ブリアック兄上、双子の祖国に行った時だって片鱗があったはずです」
「で、片想いなんだよな?彼女が去ったらどうなるんだ?」
「しばらく落ち込んだら元に戻ると思います」
「何とかならないのか?」
「会場のミーシェ嬢を思い出してください。無理矢理は無理です。
もう兄上は帝王ですから、エヴァン殿下のように時折会ってというのは無理です。
ミーシェ嬢が来てくれるならいいですが。
しかもエヴァン殿下が浮気でもすれば脱落するかもしれませんが、ミーシェ嬢と男女の関係を築けているのなら浮気などしないでしょう」
結局、思い切ってミーシェ嬢に聞くことにした。
ブ「ミーシェ嬢の好みのタイプは?」
ミ「もう無いと思います」
ブ「あった時の好みは?」
ミ「強くて色気があって、目で威圧できちゃう人です。髪はサラサラで肌は綺麗で指の綺麗な人です。
顔は整っているけど普通な感じです」
ア「性格は?」
ミ「寡黙な感じですかね。でも目で語ってくる感じで。冷静で頼り甲斐があって。
余所見をしない人です」
ア「そ、そうですか。
エヴァン殿下とは何故?好みとはかけ離れているようですが」
ミ「刷り込み?
頼りなくて抜けている弟と言った感じなのですが、会うたびに好意をぶつけられると。
離れていても手紙や贈り物は届きますし。
単純ですけど黒い部分がないのです」
ア「エヴァン殿下を愛しているのですか?」
ミ「以前にもお話ししましたが、エヴァンの純潔を奪って責任をとることになり、その後喧嘩して白紙にしたんですけど、不思議なものでついエヴァンの寝所に忍び込んでしまうのです。何故か安心するのです」
ア「そ、それはまた……、でも男ですよ?別に純潔とか責任とか取る必要ありませんよ。
女と違って薬でも盛られない限り拒否できるのですから。
その行為はエヴァン殿下が望んだ事だと思いますよ?」
ミ「純潔を奪ったって泣かれたのです」
ア(そうきたか)
「今は白紙なのでしょう?違う可能性も試されてみては?」
ミ「違う可能性?」
ア「例えばレオン陛下とか」
ミ「帝国の王を? 私が? ムリムリムリムリ! エヴァンでさえ身分差の問題があるのに。従属国の身分の低い娘なんて相応しくありません」
ア「関係ありません。帝王が望まれればそれが全てです。流石に平民は王妃にはなれませんが。
ミーシェ嬢、私は貴女がレオン陛下の正妻になってもらえたらと心より願っております。
陛下に仕える者として、兄上の弟として、ミーシェ嬢ほどの方はおりません」
ミ「側妃様でさえ王女ではありませんか。
それに、私はレオン様を愛したくありません」
ア「何故ですか!?」
ミ「毎日死ぬまでドス黒い思いを胸に抱いて生きていくのは嫌なのです」
ア「他の女を娶ったことですか?
それならエヴァン殿下だって有り得るではないですか」
ミ「その時は私は自由にします。
エヴァンから逃げ出すのと、帝王から逃げ出すのとでは難易度が違います。
エヴァンから逃げるのは簡単なのです」
ア「お願いです。今からの滞在中、陛下を異性としてみてはくださいませんか。
貴女がエヴァン殿下を愛していると言い切るのならば引き下がりますが、そうではない。
政略結婚だって、いくつかの釣書を見比べて決めるではありませんか。それと同じです」
ミ「そもそもレオン様が望まれていないではありませんか?
元第二側妃様からすると、私はレオン様の好みではありません」
ア「側妃は父上が勝手に当てがった従属国の王女です。好みも何もありません」
ミ「でも、子供を二人も授かったということは、側妃様でその気になるということでしょう?」
ア「ミーシェ嬢、男の体というものはそういうものなのです。好きだからとか好みだからとかではありません。
令嬢に聞かせる言葉ではありませんが、男は精が溜まるのです。それを出したくなる生き物なのです。
溜まったらどう出すか。それは自慰か性交渉かの二択です。
そんな体の仕組みをもった男が、帝王から孕ませろと女を当てがわれるのです。だからその体を使ったまでのこと。
楽しむ為ではなく、義務を果たす為にしたことです。拒否すれば王族籍から抜かれて追い出されます。令嬢だって貴族でいる為に政略結婚を受け入れて体を許すでしょう?
何が違うのですか」
ミ「私は貴族にこだわっていません。
ただ容姿的に平民になるのが現実的ではないと言われるだけです。
だから一般的な貴族令嬢に当てはめるのはちょっと難しいかと。
もし、政略結婚なら愛する必要は無いし、必要最低限の閨でいいわけですね?
私にレオン様とそうしろと?」
ア「ミーシェ嬢の気分を損ねたいのではありません。
レオン陛下にチャンスを与えて欲しいのです。兄の幸せを願っては駄目ですか?」
ミ「アクエリオン殿下、レオン様は子供ではありません。もしその気があるならご自身でそう仰るでしょう。
そろそろ失礼します」
まさかここまで兄上の気持ちが伝わっていないとは。
「私は役立たずかもしれない」
「ブリアック兄上、何を仰るのですか」
「ミーシェ嬢にも劣る」
「いや、ミーシェ嬢は特別です」
「ミーシェ嬢は我々に手加減していたのだな」
「今回は寸止めの必要が無かったからナイフ捌きがより早く見えたのでしょう。
血を浴びても平気そうでしたね」
「狩りをやる令嬢だからかもな」
「影も有能ですね。父上が戦争を起こさなくて良かったです」
「そうだな。しかし、レオン兄上はミーシェ嬢をどうするつもりなのだろうか。
あんなにイチャつかれては城の皆が妃と呼ぶのも仕方ない」
「あれはレオン兄上の片想いですよ」
「は!? 嘘だろう!?」
「いや……ブリアック兄上が分かっていなかったことに驚きですよ。
レオン兄上はデレデレしてますがミーシェ嬢はぎこちないじゃないですか」
「それは照れてるとか、男慣れしていないとか」
「セーレンではエヴァン殿下が夜な夜なミーシ嬢を鳴かせていましたよ」
「はあ!?」
「確かに婚約内定が白紙になりましたが、恋人同士のようなものだと考えた方がいいでしょう。ミーシェ嬢は…エヴァン殿下に流された感じですかね」
「あ~っ!何だそれ!
どう考えたってレオン兄上の方が男前じゃないか!しかも帝国の王だぞ!?」
「ミーシェ嬢の好みがさっぱり分かりません。
初恋は影らしいですよ。彼が亡くなって、ずっと想い続けてきたエヴァン殿下にチャンスが回ってきた感じです。
まあ、ミーシェ嬢はきっと見かけや権力でレオン兄上かエヴァン殿下かを選ぶ人ではないってことです」
「じゃあ、膝の上に乗ってるのは何だ?
葡萄を口移しで食べさせてるって聞いたぞ」
「レオン兄上が、元側妃にストレスを与える実験をすると称してミーシェ嬢を堪能しているのです」
「そんな実験あるのか?」
「無くはないですが、必要ないと思います」
「なんというか……レオン兄上は可愛い人だったのだな。初めて人間味を確認できた」
「ブリアック兄上、双子の祖国に行った時だって片鱗があったはずです」
「で、片想いなんだよな?彼女が去ったらどうなるんだ?」
「しばらく落ち込んだら元に戻ると思います」
「何とかならないのか?」
「会場のミーシェ嬢を思い出してください。無理矢理は無理です。
もう兄上は帝王ですから、エヴァン殿下のように時折会ってというのは無理です。
ミーシェ嬢が来てくれるならいいですが。
しかもエヴァン殿下が浮気でもすれば脱落するかもしれませんが、ミーシェ嬢と男女の関係を築けているのなら浮気などしないでしょう」
結局、思い切ってミーシェ嬢に聞くことにした。
ブ「ミーシェ嬢の好みのタイプは?」
ミ「もう無いと思います」
ブ「あった時の好みは?」
ミ「強くて色気があって、目で威圧できちゃう人です。髪はサラサラで肌は綺麗で指の綺麗な人です。
顔は整っているけど普通な感じです」
ア「性格は?」
ミ「寡黙な感じですかね。でも目で語ってくる感じで。冷静で頼り甲斐があって。
余所見をしない人です」
ア「そ、そうですか。
エヴァン殿下とは何故?好みとはかけ離れているようですが」
ミ「刷り込み?
頼りなくて抜けている弟と言った感じなのですが、会うたびに好意をぶつけられると。
離れていても手紙や贈り物は届きますし。
単純ですけど黒い部分がないのです」
ア「エヴァン殿下を愛しているのですか?」
ミ「以前にもお話ししましたが、エヴァンの純潔を奪って責任をとることになり、その後喧嘩して白紙にしたんですけど、不思議なものでついエヴァンの寝所に忍び込んでしまうのです。何故か安心するのです」
ア「そ、それはまた……、でも男ですよ?別に純潔とか責任とか取る必要ありませんよ。
女と違って薬でも盛られない限り拒否できるのですから。
その行為はエヴァン殿下が望んだ事だと思いますよ?」
ミ「純潔を奪ったって泣かれたのです」
ア(そうきたか)
「今は白紙なのでしょう?違う可能性も試されてみては?」
ミ「違う可能性?」
ア「例えばレオン陛下とか」
ミ「帝国の王を? 私が? ムリムリムリムリ! エヴァンでさえ身分差の問題があるのに。従属国の身分の低い娘なんて相応しくありません」
ア「関係ありません。帝王が望まれればそれが全てです。流石に平民は王妃にはなれませんが。
ミーシェ嬢、私は貴女がレオン陛下の正妻になってもらえたらと心より願っております。
陛下に仕える者として、兄上の弟として、ミーシェ嬢ほどの方はおりません」
ミ「側妃様でさえ王女ではありませんか。
それに、私はレオン様を愛したくありません」
ア「何故ですか!?」
ミ「毎日死ぬまでドス黒い思いを胸に抱いて生きていくのは嫌なのです」
ア「他の女を娶ったことですか?
それならエヴァン殿下だって有り得るではないですか」
ミ「その時は私は自由にします。
エヴァンから逃げ出すのと、帝王から逃げ出すのとでは難易度が違います。
エヴァンから逃げるのは簡単なのです」
ア「お願いです。今からの滞在中、陛下を異性としてみてはくださいませんか。
貴女がエヴァン殿下を愛していると言い切るのならば引き下がりますが、そうではない。
政略結婚だって、いくつかの釣書を見比べて決めるではありませんか。それと同じです」
ミ「そもそもレオン様が望まれていないではありませんか?
元第二側妃様からすると、私はレオン様の好みではありません」
ア「側妃は父上が勝手に当てがった従属国の王女です。好みも何もありません」
ミ「でも、子供を二人も授かったということは、側妃様でその気になるということでしょう?」
ア「ミーシェ嬢、男の体というものはそういうものなのです。好きだからとか好みだからとかではありません。
令嬢に聞かせる言葉ではありませんが、男は精が溜まるのです。それを出したくなる生き物なのです。
溜まったらどう出すか。それは自慰か性交渉かの二択です。
そんな体の仕組みをもった男が、帝王から孕ませろと女を当てがわれるのです。だからその体を使ったまでのこと。
楽しむ為ではなく、義務を果たす為にしたことです。拒否すれば王族籍から抜かれて追い出されます。令嬢だって貴族でいる為に政略結婚を受け入れて体を許すでしょう?
何が違うのですか」
ミ「私は貴族にこだわっていません。
ただ容姿的に平民になるのが現実的ではないと言われるだけです。
だから一般的な貴族令嬢に当てはめるのはちょっと難しいかと。
もし、政略結婚なら愛する必要は無いし、必要最低限の閨でいいわけですね?
私にレオン様とそうしろと?」
ア「ミーシェ嬢の気分を損ねたいのではありません。
レオン陛下にチャンスを与えて欲しいのです。兄の幸せを願っては駄目ですか?」
ミ「アクエリオン殿下、レオン様は子供ではありません。もしその気があるならご自身でそう仰るでしょう。
そろそろ失礼します」
まさかここまで兄上の気持ちが伝わっていないとは。
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