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ずっと好きだった
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【 ライアンの視点 】
「ライア~ン!!」
練習着のまま走ってくるのは最愛の双子の妹、ミーシェだ。
子供のように私に飛び付いてくるミーシェを抱きとめた。
「何してたんだ?」
「ボドワン殿下とベンジャミン殿下のお相手してたの。今回はライアンは時間無いだろうから。
イザベル様、疲れましたか?」
「素敵な宿に泊まらせて頂きましたので疲れ方が違います。お義父様に感謝しております」
「ようこそイザベル夫人」
「先日は結婚式に出席して頂きありがとうございました」
「素敵な式だったよ。
先ずは応接間に案内しよう」
だいぶ顔つきが柔らかくなったレオン陛下を見ると上手くやっているのだなと分かった。
愛おしそうにミーシェを見る眼差しは本物だ。
応接間で近況を聞いた。
ラ「後宮に住んでいるのか」
ミ「ユゲット様のお陰で居心地がいいの」
ラ「そうか、良かったな」
ミ「いつまで此処にいられるの?」
ラ「3泊したら移動するよ。それと滞在は宿を取った」
ミ「え~」
レ「修繕して改装を終えた宮があるからそこに泊まればどうだ。誰も邪魔をしないし、主にメイドしか立ち入らせないぞ」
ラ「今回は新婚旅行ですから」
レ「そうか。また別の機会に来てくれ」
ラ「ありがとうございます」
茶を飲み終えるとミーシェがイザベルを王城の案内に連れ出した。
「こちらがシオン陛下が署名なさった結婚承諾書です。これで婚約式が済めば一先ずは安心できますか」
「いや、結婚しても安心できそうにない。
婚約式か……やってくれるかな」
「陛下の弟殿下と正妃様方と宰相あたりがその場に居てくだされば良いだけです。
お披露目パーティを嫌がるだけですので」
「其方ならどうする?」
「二人きりで済むならそうしてミーシェの願いを叶えます。結婚式というものがありますから。婚約は白紙に戻ることもありますし盛大な必要はございません」
「不吉な言葉が出てきたな」
「ミーシェは他の妃様達と上手くいっていますか」
「私の後宮に弟達の正妃や側妃達まで集まって茶会から宴会に変わったよ。
誰が酔ったミーシェに膝枕をするか順番を争っていた。あれではミーシェの後宮だな」
「そうですか。安心しました」
「エヴァン殿下は妃と上手くいっているのか」
「会っていませんのでよくは知りません。
母から聞いたのはシオン陛下とステファニー王女が選んだ令嬢だそうで、普通の政略結婚という感じのようです。
ステファニー王女の怒りを買ってしまいましたし、我々の父も激怒していましたから、もうエヴァン殿下には選択肢は無いのです。
王族として残るには政略結婚を受け入れる他にありませんでした。
初期らしいですが懐妊したようです。
やることをやれているようなので何とかなるでしょう。
イザベルを孕ませて、エヴァン殿下の子と同い歳にしたいと書かれてありましたが、また王子の面倒を見させられるのは困るので三、四年ずらそうかと思っています」
「其方も大変だな」
「後はシーナ達ですね。
二人は学園へは通いませんし、このままシオン陛下達の承諾を得られて、シーナが承諾をするなら結婚となるでしょう」
「ロラン殿下は王都に戻らないのだな」
「サルトで暮らしていきたいので雇って欲しいと言われました。
シーナがサルトから動きそうにありませんから」
「気持ちはわかるぞ。私もサルトに住みたいと思ったからな。
せめてたまに里帰りについて行こうと思っている。ミーシェ一人で外には出せないからな」
「あと、こちらはお探しの最高級の宝石です。お探しだと商人がサルトまでやってきました」
「そうなったか。すまないな」
「父から持参金の一つとして納めて欲しいとお伝えするように申し付けられました」
「有り難いが、婚約と結婚の品は贈り物の転用は出来ない。買い取らせて欲しい」
「では、請求書を用意いたします」
「お義父上にはよろしく伝えてくれ」
「かしこまりました」
半年後、ミーシェの結婚式のために帝国に来た。
今回はイザベルは置いてきた。
彼女の母が怪我をして動けないから看病に帰っている。
「ライアン!」
「ミーシェ、母上達は?」
「見せてきた。今はアクエリオン殿下と話しているわ」
「帝王の結婚式なのに質素だな」
「私が渋ったからね」
「困ったことはないか?」
「大丈夫よ」
「いつでも逃げ出して来ていいからな。
辛いと思ったら我慢せずに帰ってこい」
「ライアン、大好きよ。 愛してるわ」
「……私もミーシェを愛してる。
ずっと好きだった。ミーシェの側にいられて幸せだった」
抱きしめるとミーシェの匂いがした。
産まれてからずっとこの匂いが側にあった。
顔が似ていない私とミーシェは普通の兄妹だった。母に見慣れていたのでミーシェも家族として見ていたので美しいなどと思ったことがなかった。
それが変わったのは野犬の事件のときだ。
ミーシェが私と野犬の間に入って大怪我をしたとき。痛みに声を押し殺していたとき。
そしてミーシェが大怪我をした己のことより私の安否を気遣ったとき。
あの笑顔に魅了された。
あの日からミーシェに対する気持ちが変わってしまった。
それをすぐに察知したのはアールだった。
『ライアン、ミーシェはとても近い同じ血の通った妹だから結婚も出来ないし、恋人にもなれないんだ』
『え?』
『ライアンに出来ることは妹を守り幸せを願うことだけだ』
『なんで?』
『大きくなれば分かる。今は隠し通せ。
その気持ちがバレたらミーシェと引き離されるぞ』
その忠告を聞いて、兄としてミーシェが一番大事だと公言した。
そしてミーシェを守れるように勉強も鍛錬も頑張った。
ミーシェは無邪気に抱きついてくるし、いつも手を繋ぐ。時々私のベッドに潜り込む。
人の気も知らないで。
王城でミーシェに纏わりつくエヴァンが心底嫌だった。
近い将来、別れが来るのだと実感した。
ミーシェはエスに夢中だがエヴァンは王族。
油断はできない。
だが、私はミーシェと結婚できない。
だからミーシェを愛して守る強さか権力のある男が必要だということも段々と分かってきた。
エヴァンがミーシェを守れるなら……
同じ授業を受けると、賢くないし剣もダメなのが分かった。ありそうなのは権力だけ。
王都デビューをして以来、来れたら年に一、二回王都に来ていた。主に陛下の誕生祝いのためだった。
その度にエヴァンがミーシェに寄っていくがミーシェは冷たくあしらっていた。
色々なことがあった。
エヴァンに抱かれたこと、セーレン王国、エヴァンと喧嘩、帝国、エヴァンの脱落、ミーシェの独立、そしてレオン陛下との結婚。
育っていく度に理解していった。
母と実の父は従兄妹だった。それでさえ許されなかった。
たった一度、身体を許して実父の手の届かないところへ消えた。
そしてひっそりと私とミーシェを産んだのだ。
あの時は覚悟を決めたサルト男爵が母を支えてくれたから良かったが、そうでなければ使用人と母だけの屋敷で私達を産み育てたはずだ。
私とミーシェは双子。母達のときよりも許されない。
ミーシェを日陰の場所に隠すわけにもいかない。ミーシェを不幸にはしたくない。
愛して守ってやれるが、近親相姦に対する蔑む世間の目からは守り切れない。
だから眠るミーシェに別れの口付けをした。
しばらく見つめてから自室に戻り一晩中泣いた。
そして私はミーシェにとって完璧な兄になるために努力し続けた。
ウエディングドレスを着たミーシェを抱きしめると、今でも気持ちが変わらないのが分かる。
ミーシェ、愛してる。女として愛しているんだ。
私の最優先はミーシェ。一番大事な者はミーシェ。そう言ってきた。
「ミーシェ、誰よりも愛してる」
「ライアン、愛してるわ。
イザベル様を大事にしてね」
「お前の次にな」
「すぐイザベル様が一番になるわよ」
それは有り得ない。例え子が産まれようと最愛はミーシェだ。
「約束してくれ。何かあれば知らせると。
嫌になったら私の元に帰って来ると」
「分かったわ」
チュッ チュッ
ミーシェの額に口付けをした。
ミーシェは私の頬に口付けをした。
「そろそろ行くわね」
「転ぶなよ」
神様。
次の人生もまたミーシェの側で生まれさせてください。
その時は結婚出来るように兄妹や従兄妹にしないでください。
ミーシェに気に入られる容姿と守れる権力をください。後はまた自分で鍛え上げますから。
どうか……
「ライア~ン!!」
練習着のまま走ってくるのは最愛の双子の妹、ミーシェだ。
子供のように私に飛び付いてくるミーシェを抱きとめた。
「何してたんだ?」
「ボドワン殿下とベンジャミン殿下のお相手してたの。今回はライアンは時間無いだろうから。
イザベル様、疲れましたか?」
「素敵な宿に泊まらせて頂きましたので疲れ方が違います。お義父様に感謝しております」
「ようこそイザベル夫人」
「先日は結婚式に出席して頂きありがとうございました」
「素敵な式だったよ。
先ずは応接間に案内しよう」
だいぶ顔つきが柔らかくなったレオン陛下を見ると上手くやっているのだなと分かった。
愛おしそうにミーシェを見る眼差しは本物だ。
応接間で近況を聞いた。
ラ「後宮に住んでいるのか」
ミ「ユゲット様のお陰で居心地がいいの」
ラ「そうか、良かったな」
ミ「いつまで此処にいられるの?」
ラ「3泊したら移動するよ。それと滞在は宿を取った」
ミ「え~」
レ「修繕して改装を終えた宮があるからそこに泊まればどうだ。誰も邪魔をしないし、主にメイドしか立ち入らせないぞ」
ラ「今回は新婚旅行ですから」
レ「そうか。また別の機会に来てくれ」
ラ「ありがとうございます」
茶を飲み終えるとミーシェがイザベルを王城の案内に連れ出した。
「こちらがシオン陛下が署名なさった結婚承諾書です。これで婚約式が済めば一先ずは安心できますか」
「いや、結婚しても安心できそうにない。
婚約式か……やってくれるかな」
「陛下の弟殿下と正妃様方と宰相あたりがその場に居てくだされば良いだけです。
お披露目パーティを嫌がるだけですので」
「其方ならどうする?」
「二人きりで済むならそうしてミーシェの願いを叶えます。結婚式というものがありますから。婚約は白紙に戻ることもありますし盛大な必要はございません」
「不吉な言葉が出てきたな」
「ミーシェは他の妃様達と上手くいっていますか」
「私の後宮に弟達の正妃や側妃達まで集まって茶会から宴会に変わったよ。
誰が酔ったミーシェに膝枕をするか順番を争っていた。あれではミーシェの後宮だな」
「そうですか。安心しました」
「エヴァン殿下は妃と上手くいっているのか」
「会っていませんのでよくは知りません。
母から聞いたのはシオン陛下とステファニー王女が選んだ令嬢だそうで、普通の政略結婚という感じのようです。
ステファニー王女の怒りを買ってしまいましたし、我々の父も激怒していましたから、もうエヴァン殿下には選択肢は無いのです。
王族として残るには政略結婚を受け入れる他にありませんでした。
初期らしいですが懐妊したようです。
やることをやれているようなので何とかなるでしょう。
イザベルを孕ませて、エヴァン殿下の子と同い歳にしたいと書かれてありましたが、また王子の面倒を見させられるのは困るので三、四年ずらそうかと思っています」
「其方も大変だな」
「後はシーナ達ですね。
二人は学園へは通いませんし、このままシオン陛下達の承諾を得られて、シーナが承諾をするなら結婚となるでしょう」
「ロラン殿下は王都に戻らないのだな」
「サルトで暮らしていきたいので雇って欲しいと言われました。
シーナがサルトから動きそうにありませんから」
「気持ちはわかるぞ。私もサルトに住みたいと思ったからな。
せめてたまに里帰りについて行こうと思っている。ミーシェ一人で外には出せないからな」
「あと、こちらはお探しの最高級の宝石です。お探しだと商人がサルトまでやってきました」
「そうなったか。すまないな」
「父から持参金の一つとして納めて欲しいとお伝えするように申し付けられました」
「有り難いが、婚約と結婚の品は贈り物の転用は出来ない。買い取らせて欲しい」
「では、請求書を用意いたします」
「お義父上にはよろしく伝えてくれ」
「かしこまりました」
半年後、ミーシェの結婚式のために帝国に来た。
今回はイザベルは置いてきた。
彼女の母が怪我をして動けないから看病に帰っている。
「ライアン!」
「ミーシェ、母上達は?」
「見せてきた。今はアクエリオン殿下と話しているわ」
「帝王の結婚式なのに質素だな」
「私が渋ったからね」
「困ったことはないか?」
「大丈夫よ」
「いつでも逃げ出して来ていいからな。
辛いと思ったら我慢せずに帰ってこい」
「ライアン、大好きよ。 愛してるわ」
「……私もミーシェを愛してる。
ずっと好きだった。ミーシェの側にいられて幸せだった」
抱きしめるとミーシェの匂いがした。
産まれてからずっとこの匂いが側にあった。
顔が似ていない私とミーシェは普通の兄妹だった。母に見慣れていたのでミーシェも家族として見ていたので美しいなどと思ったことがなかった。
それが変わったのは野犬の事件のときだ。
ミーシェが私と野犬の間に入って大怪我をしたとき。痛みに声を押し殺していたとき。
そしてミーシェが大怪我をした己のことより私の安否を気遣ったとき。
あの笑顔に魅了された。
あの日からミーシェに対する気持ちが変わってしまった。
それをすぐに察知したのはアールだった。
『ライアン、ミーシェはとても近い同じ血の通った妹だから結婚も出来ないし、恋人にもなれないんだ』
『え?』
『ライアンに出来ることは妹を守り幸せを願うことだけだ』
『なんで?』
『大きくなれば分かる。今は隠し通せ。
その気持ちがバレたらミーシェと引き離されるぞ』
その忠告を聞いて、兄としてミーシェが一番大事だと公言した。
そしてミーシェを守れるように勉強も鍛錬も頑張った。
ミーシェは無邪気に抱きついてくるし、いつも手を繋ぐ。時々私のベッドに潜り込む。
人の気も知らないで。
王城でミーシェに纏わりつくエヴァンが心底嫌だった。
近い将来、別れが来るのだと実感した。
ミーシェはエスに夢中だがエヴァンは王族。
油断はできない。
だが、私はミーシェと結婚できない。
だからミーシェを愛して守る強さか権力のある男が必要だということも段々と分かってきた。
エヴァンがミーシェを守れるなら……
同じ授業を受けると、賢くないし剣もダメなのが分かった。ありそうなのは権力だけ。
王都デビューをして以来、来れたら年に一、二回王都に来ていた。主に陛下の誕生祝いのためだった。
その度にエヴァンがミーシェに寄っていくがミーシェは冷たくあしらっていた。
色々なことがあった。
エヴァンに抱かれたこと、セーレン王国、エヴァンと喧嘩、帝国、エヴァンの脱落、ミーシェの独立、そしてレオン陛下との結婚。
育っていく度に理解していった。
母と実の父は従兄妹だった。それでさえ許されなかった。
たった一度、身体を許して実父の手の届かないところへ消えた。
そしてひっそりと私とミーシェを産んだのだ。
あの時は覚悟を決めたサルト男爵が母を支えてくれたから良かったが、そうでなければ使用人と母だけの屋敷で私達を産み育てたはずだ。
私とミーシェは双子。母達のときよりも許されない。
ミーシェを日陰の場所に隠すわけにもいかない。ミーシェを不幸にはしたくない。
愛して守ってやれるが、近親相姦に対する蔑む世間の目からは守り切れない。
だから眠るミーシェに別れの口付けをした。
しばらく見つめてから自室に戻り一晩中泣いた。
そして私はミーシェにとって完璧な兄になるために努力し続けた。
ウエディングドレスを着たミーシェを抱きしめると、今でも気持ちが変わらないのが分かる。
ミーシェ、愛してる。女として愛しているんだ。
私の最優先はミーシェ。一番大事な者はミーシェ。そう言ってきた。
「ミーシェ、誰よりも愛してる」
「ライアン、愛してるわ。
イザベル様を大事にしてね」
「お前の次にな」
「すぐイザベル様が一番になるわよ」
それは有り得ない。例え子が産まれようと最愛はミーシェだ。
「約束してくれ。何かあれば知らせると。
嫌になったら私の元に帰って来ると」
「分かったわ」
チュッ チュッ
ミーシェの額に口付けをした。
ミーシェは私の頬に口付けをした。
「そろそろ行くわね」
「転ぶなよ」
神様。
次の人生もまたミーシェの側で生まれさせてください。
その時は結婚出来るように兄妹や従兄妹にしないでください。
ミーシェに気に入られる容姿と守れる権力をください。後はまた自分で鍛え上げますから。
どうか……
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