6 / 28
Dの男
3
しおりを挟む
「あのさ」
フォンダンショコラに目を向けながらコーヒー片手に声を掛けてくるので、言いたいことに思い至って先手で封じる。
「フォンダンショコラってエロいよなって言い出したらフォークで刺しますよ?」
「ぶふっ……」
友藤さんが飲んでいた食後のコーヒーを思いっきり噴いた。
「ちょ、汚いです。何してんですか」
慌てておしぼりを渡すと、恨みがましそうな目で見られる。
「朱音ちゃん、ほんと男にそういう下ネタ言うの考えたほうがいいからね」
「友藤さんがケーキ見ながら何か言いたげだったから」
「言うわけないだろ、そんなこと」
朱音ちゃんの中の俺のキャラクターどうなってんだってブツブツ言いながら口元やテーブルをおしぼりで拭いている。その情けない姿が可笑しくてつい声を上げて笑ってしまった。
「あははは! ださい、友藤さん!」
「……やっぱ酷くない? 俺の扱い」
「ふふふ、自業自得ですよね」
若干可哀想になったけど、人が噴き出したのを拭く手伝いはちょっと抵抗があって見てるだけになる。
「もしかして、やっぱり一口食べたかったです?」
スマートさを演出しながら、結局美味しそうな匂いに釣られて食べたくなったとか。
「それならそうと言ってくれたらいいのに。小さい男だなんて少ししか思わないですよ?」
「思うんじゃん。そうじゃなくて、さっきの話」
「さっき?」
テーブルを綺麗に拭き終わって、体勢を立て直そうと咳払いをした友藤さんが、じっと私を見つめる。
「独占欲とか嫉妬って話」
「あぁ」
「そういうのが嫌だからDの男を探してるって事なんだよね」
「まぁ」
珍しく茶化すわけじゃなく話を聞こうとしているらしく、私もフォンダンショコラを貰ってしまった手前、大人しく話に付き合うことにする。
「なんでそんなに妬けるの? 過去何があったって今抱き合ってるのは自分だし、楽しければそれでいいと思わない? それに今がダメになったって、すぐ先にまた楽しみが転がってるのに」
友藤さんの口ぶりで、彼が本気でその発言をしているのが知れた。
きっと本当に『独占欲』や『嫉妬』という感情とは無縁なんだろう。それは私にとってとても羨ましくて、でも少しだけ可哀想な気もした。
きっと女の子なら誰でも一緒なんだろう。可愛くて、柔らかくて、抱き心地が良ければそれでいい。なまじモテるせいで、きっとフラれたってすぐ次の女の子が見つかるのだ。
なぜか少しだけ胸がチクリと痛んだ。少しだけ可哀想だと思って同情したのかもしれない。
私がどんな感情に囚われてDの男探しに躍起になっているのか不可解で、純粋にそれを知りたがっているように思えた。
いい年した男性の、それも職場の先輩の恋愛観にあれこれ口出しする気はない。『独占欲』や『嫉妬』という感情がなくても恋愛は出来るだろうし、もちろん身体だって繋げられる。
ただその感情が一切沸かないという相手に、自分のこのもどかしさを説明出来るものか。
「たとえば」
私は首から下げているネームプレートに挿していた万年筆をテーブルの上に置いた。
「万年筆が壊れて書けなくなってしまったら、どうしますか?」
急に話題が逸れたことに首を傾げつつ、コミュニケーション能力の高い友藤さんは嫌な顔ひとつ見せず、少しだけ考えて私の質問に答えた。
「捨てて新しいものに買い替えるかな」
予想通りの回答に頷く。きっと女の子だってこの感覚なんだろうな。
「この万年筆、亡くなった大好きだった祖母が就職祝いにくれたものなんです」
少しだけ驚いた素振りを見せて「あ、じゃあ」と先程の答えを訂正した。
「大事にする。修理に出すとか」
私はまたひとつこくんと頷いた。
「でも実はこの万年筆、過去に祖母が姉に買っていたもので、姉がいらないと言ったから私に回ってきたものなんです。祖母は姉に腕時計を買い直してあげて、ずっと祖母の家で大切に取っておかれた万年筆はその2年後、私の手元にやってきた」
「……」
「祖母のお祝いしようとしてくれた気持ちも嬉しいし、感謝の気持ちもこの万年筆が大切だという気持ちも変わらない。祖母が私を蔑ろにしてこの万年筆を渡したわけじゃないのはわかってる。姉が受け取っていたら、きっと私にも同じように万年筆を用意する気でいたはずだから」
私の話す内容を頭の中で咀嚼しながら考えを巡らせているようで、珍しく眉間に皺が寄っている。残りひと口になったフォンダンショコラを食べきってから、言葉を続けた。
「でもそんな話を、万年筆を何年も大切に使ったあとに知ったら? ちょっとモヤモヤしません?だったら安物のボールペンでもいいから、私だけのために買ったものが欲しいなって私は思っちゃうんです」
自分でも突拍子もない例えになったのは承知していたが、過去は過去と割り切れない自分の気持ちを少しでも説明しようと思ったら、こんな話になったのだ。
「なんとなくわかるような、わからないような……」
うーん。例えが下手くそ過ぎたらしい。うまく伝わらないのがもどかしい。
「要するに『自分だけのもの』であってほしいってことです。この万年筆が一時だけでも姉のためのものだったっていうのがモヤモヤするんです」
「お姉さんは受け取ってないし、今は朱音ちゃんのものなのに?」
「だって姉がいらないって言わなければ、私のものではなかったんですよ?」
友藤さんはちょっと考えるように口元に手をやり、足を組んで何かを考えている。
真面目な顔をして目を伏せると、まつ毛が長いのがよく分かる。雰囲気イケメンがちゃんとイケメンに見える瞬間を見つけた。ずっと喋らずに顔伏せとけばいいのに。
そんな姿を遠目から見ていた女性客のふたり組が「あの人かっこよくない?」とコソコソ話しているのが耳に入った。
いやいや。職場で人妻ナースと致しちゃうようなクズですよと教えて差し上げたい。
友藤さんの歴代の彼女は、こんな風に彼氏がどこに行っても女の子に騒がれて、かつ何十人と過去に関係を持った女性がいるのを、どう消化していたんだろう。
やっぱりこんなクズの友藤さんと付き合えるくらいだから、めちゃくちゃ器の大きい女性なのかな。それともまさか同じ人種?
知りたいのに知りたくない、なんだか不思議な感覚に囚われた。
フォンダンショコラに目を向けながらコーヒー片手に声を掛けてくるので、言いたいことに思い至って先手で封じる。
「フォンダンショコラってエロいよなって言い出したらフォークで刺しますよ?」
「ぶふっ……」
友藤さんが飲んでいた食後のコーヒーを思いっきり噴いた。
「ちょ、汚いです。何してんですか」
慌てておしぼりを渡すと、恨みがましそうな目で見られる。
「朱音ちゃん、ほんと男にそういう下ネタ言うの考えたほうがいいからね」
「友藤さんがケーキ見ながら何か言いたげだったから」
「言うわけないだろ、そんなこと」
朱音ちゃんの中の俺のキャラクターどうなってんだってブツブツ言いながら口元やテーブルをおしぼりで拭いている。その情けない姿が可笑しくてつい声を上げて笑ってしまった。
「あははは! ださい、友藤さん!」
「……やっぱ酷くない? 俺の扱い」
「ふふふ、自業自得ですよね」
若干可哀想になったけど、人が噴き出したのを拭く手伝いはちょっと抵抗があって見てるだけになる。
「もしかして、やっぱり一口食べたかったです?」
スマートさを演出しながら、結局美味しそうな匂いに釣られて食べたくなったとか。
「それならそうと言ってくれたらいいのに。小さい男だなんて少ししか思わないですよ?」
「思うんじゃん。そうじゃなくて、さっきの話」
「さっき?」
テーブルを綺麗に拭き終わって、体勢を立て直そうと咳払いをした友藤さんが、じっと私を見つめる。
「独占欲とか嫉妬って話」
「あぁ」
「そういうのが嫌だからDの男を探してるって事なんだよね」
「まぁ」
珍しく茶化すわけじゃなく話を聞こうとしているらしく、私もフォンダンショコラを貰ってしまった手前、大人しく話に付き合うことにする。
「なんでそんなに妬けるの? 過去何があったって今抱き合ってるのは自分だし、楽しければそれでいいと思わない? それに今がダメになったって、すぐ先にまた楽しみが転がってるのに」
友藤さんの口ぶりで、彼が本気でその発言をしているのが知れた。
きっと本当に『独占欲』や『嫉妬』という感情とは無縁なんだろう。それは私にとってとても羨ましくて、でも少しだけ可哀想な気もした。
きっと女の子なら誰でも一緒なんだろう。可愛くて、柔らかくて、抱き心地が良ければそれでいい。なまじモテるせいで、きっとフラれたってすぐ次の女の子が見つかるのだ。
なぜか少しだけ胸がチクリと痛んだ。少しだけ可哀想だと思って同情したのかもしれない。
私がどんな感情に囚われてDの男探しに躍起になっているのか不可解で、純粋にそれを知りたがっているように思えた。
いい年した男性の、それも職場の先輩の恋愛観にあれこれ口出しする気はない。『独占欲』や『嫉妬』という感情がなくても恋愛は出来るだろうし、もちろん身体だって繋げられる。
ただその感情が一切沸かないという相手に、自分のこのもどかしさを説明出来るものか。
「たとえば」
私は首から下げているネームプレートに挿していた万年筆をテーブルの上に置いた。
「万年筆が壊れて書けなくなってしまったら、どうしますか?」
急に話題が逸れたことに首を傾げつつ、コミュニケーション能力の高い友藤さんは嫌な顔ひとつ見せず、少しだけ考えて私の質問に答えた。
「捨てて新しいものに買い替えるかな」
予想通りの回答に頷く。きっと女の子だってこの感覚なんだろうな。
「この万年筆、亡くなった大好きだった祖母が就職祝いにくれたものなんです」
少しだけ驚いた素振りを見せて「あ、じゃあ」と先程の答えを訂正した。
「大事にする。修理に出すとか」
私はまたひとつこくんと頷いた。
「でも実はこの万年筆、過去に祖母が姉に買っていたもので、姉がいらないと言ったから私に回ってきたものなんです。祖母は姉に腕時計を買い直してあげて、ずっと祖母の家で大切に取っておかれた万年筆はその2年後、私の手元にやってきた」
「……」
「祖母のお祝いしようとしてくれた気持ちも嬉しいし、感謝の気持ちもこの万年筆が大切だという気持ちも変わらない。祖母が私を蔑ろにしてこの万年筆を渡したわけじゃないのはわかってる。姉が受け取っていたら、きっと私にも同じように万年筆を用意する気でいたはずだから」
私の話す内容を頭の中で咀嚼しながら考えを巡らせているようで、珍しく眉間に皺が寄っている。残りひと口になったフォンダンショコラを食べきってから、言葉を続けた。
「でもそんな話を、万年筆を何年も大切に使ったあとに知ったら? ちょっとモヤモヤしません?だったら安物のボールペンでもいいから、私だけのために買ったものが欲しいなって私は思っちゃうんです」
自分でも突拍子もない例えになったのは承知していたが、過去は過去と割り切れない自分の気持ちを少しでも説明しようと思ったら、こんな話になったのだ。
「なんとなくわかるような、わからないような……」
うーん。例えが下手くそ過ぎたらしい。うまく伝わらないのがもどかしい。
「要するに『自分だけのもの』であってほしいってことです。この万年筆が一時だけでも姉のためのものだったっていうのがモヤモヤするんです」
「お姉さんは受け取ってないし、今は朱音ちゃんのものなのに?」
「だって姉がいらないって言わなければ、私のものではなかったんですよ?」
友藤さんはちょっと考えるように口元に手をやり、足を組んで何かを考えている。
真面目な顔をして目を伏せると、まつ毛が長いのがよく分かる。雰囲気イケメンがちゃんとイケメンに見える瞬間を見つけた。ずっと喋らずに顔伏せとけばいいのに。
そんな姿を遠目から見ていた女性客のふたり組が「あの人かっこよくない?」とコソコソ話しているのが耳に入った。
いやいや。職場で人妻ナースと致しちゃうようなクズですよと教えて差し上げたい。
友藤さんの歴代の彼女は、こんな風に彼氏がどこに行っても女の子に騒がれて、かつ何十人と過去に関係を持った女性がいるのを、どう消化していたんだろう。
やっぱりこんなクズの友藤さんと付き合えるくらいだから、めちゃくちゃ器の大きい女性なのかな。それともまさか同じ人種?
知りたいのに知りたくない、なんだか不思議な感覚に囚われた。
10
あなたにおすすめの小説
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
溺愛ダーリンと逆シークレットベビー
吉野葉月
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。
立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。
優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?
結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「結婚したらこっちのもんだ。
絶対に離婚届に判なんて押さないからな」
既婚マウントにキレて勢いで同期の紘希と結婚した純華。
まあ、悪い人ではないし、などと脳天気にかまえていたが。
紘希が我が社の御曹司だと知って、事態は一転!
純華の誰にも言えない事情で、紘希は絶対に結婚してはいけない相手だった。
離婚を申し出るが、紘希は取り合ってくれない。
それどころか紘希に溺愛され、惹かれていく。
このままでは紘希の弱点になる。
わかっているけれど……。
瑞木純華
みずきすみか
28
イベントデザイン部係長
姉御肌で面倒見がいいのが、長所であり弱点
おかげで、いつも多数の仕事を抱えがち
後輩女子からは慕われるが、男性とは縁がない
恋に関しては夢見がち
×
矢崎紘希
やざきひろき
28
営業部課長
一般社員に擬態してるが、会長は母方の祖父で次期社長
サバサバした爽やかくん
実体は押しが強くて粘着質
秘密を抱えたまま、あなたを好きになっていいですか……?
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
【完結】離婚を切り出したら私に不干渉だったはずの夫が激甘に豹変しました
雨宮羽那
恋愛
結婚して5年。リディアは悩んでいた。
夫のレナードが仕事で忙しく、夫婦らしいことが何一つないことに。
ある日「私、離婚しようと思うの」と義妹に相談すると、とある薬を渡される。
どうやらそれは、『ちょーっとだけ本音がでちゃう薬』のよう。
そうしてやってきた離婚の話を告げる場で、リディアはつい好奇心に負けて、夫へ薬を飲ませてしまう。
すると、あら不思議。
いつもは浮ついた言葉なんて口にしない夫が、とんでもなく甘い言葉を口にしはじめたのだ。
「どうか離婚だなんて言わないでください。私のスイートハニーは君だけなんです」
(誰ですかあなた)
◇◇◇◇
※全3話。
※コメディ重視のお話です。深く考えちゃダメです!少しでも笑っていただけますと幸いです(*_ _))*゜
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。
身代わり令嬢、恋した公爵に真実を伝えて去ろうとしたら、絡めとられる(ごめんなさぁぁぁぁい!あなたの本当の婚約者は、私の姉です)
柳葉うら
恋愛
(ごめんなさぁぁぁぁい!)
辺境伯令嬢のウィルマは心の中で土下座した。
結婚が嫌で家出した姉の身代わりをして、誰もが羨むような素敵な公爵様の婚約者として会ったのだが、公爵あまりにも良い人すぎて、申し訳なくて仕方がないのだ。
正直者で面食いな身代わり令嬢と、そんな令嬢のことが実は昔から好きだった策士なヒーローがドタバタとするお話です。
さくっと読んでいただけるかと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる