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33 中止
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「父上!?
いや、国王・・・
どうしてこちらに!!??」
驚愕の表情を浮かべる王太子。
「俺が連れてきた。
大変だったんだぜ。」
ゲーム的にはとっても簡単なことだった。
国王のアイコンを押してその場に行き、会話をする。そして、王太子のアイコンを押して戻ってくる。
それだけだ。
ただ、それを現実世界でやるとすると・・・
全6日の旅となる。
王太子としては俺と会話を続けていたつもりだろうが、その間に俺は結構な異世界旅をしてきたのだ。
それにしても、ヒロインの力は凄いと思う。ちゃんと問題点を修正して、国王のアイコンを押したところから、会話が再開されたのだから。
「この方に・・・神様に全て聞いたぞ!! 自分の婚約者を処刑しようなど、何を考えておるんじゃ!! しかも、わしも承認済みなど・・・とんでもない嘘までつきおって!!」
「ち、父上も承認してくださったでは・・・」
「黙れ!! 確かにお前の不満を聞いたことはあったが、処刑の承認などしておらん!!」
「そんな・・・」
この親子の間に、本当はどんな会話があったのかはわからない。
もしかしたら、国王承認だったのかもしれないし、王太子が苦し紛れに承認済みと嘘を言ったのかもしれない。
ただ、王城への移動中、俺は国王に状況を全て話した。
その場の雰囲気も、民の反応も。
それを知ってしまえば、国王は王太子の味方はできない。
下手をすれば、国王への信頼まで崩れ、王族崩壊までありえるのだから。
「では、国王。確認させてもらう。
フィーナの処刑は中止でいいな。」
「もちろんです!
フィーナ嬢。此度のこと、本当に申し訳なかった。」
国王が頭を下げた。
いや、国王・・・
どうしてこちらに!!??」
驚愕の表情を浮かべる王太子。
「俺が連れてきた。
大変だったんだぜ。」
ゲーム的にはとっても簡単なことだった。
国王のアイコンを押してその場に行き、会話をする。そして、王太子のアイコンを押して戻ってくる。
それだけだ。
ただ、それを現実世界でやるとすると・・・
全6日の旅となる。
王太子としては俺と会話を続けていたつもりだろうが、その間に俺は結構な異世界旅をしてきたのだ。
それにしても、ヒロインの力は凄いと思う。ちゃんと問題点を修正して、国王のアイコンを押したところから、会話が再開されたのだから。
「この方に・・・神様に全て聞いたぞ!! 自分の婚約者を処刑しようなど、何を考えておるんじゃ!! しかも、わしも承認済みなど・・・とんでもない嘘までつきおって!!」
「ち、父上も承認してくださったでは・・・」
「黙れ!! 確かにお前の不満を聞いたことはあったが、処刑の承認などしておらん!!」
「そんな・・・」
この親子の間に、本当はどんな会話があったのかはわからない。
もしかしたら、国王承認だったのかもしれないし、王太子が苦し紛れに承認済みと嘘を言ったのかもしれない。
ただ、王城への移動中、俺は国王に状況を全て話した。
その場の雰囲気も、民の反応も。
それを知ってしまえば、国王は王太子の味方はできない。
下手をすれば、国王への信頼まで崩れ、王族崩壊までありえるのだから。
「では、国王。確認させてもらう。
フィーナの処刑は中止でいいな。」
「もちろんです!
フィーナ嬢。此度のこと、本当に申し訳なかった。」
国王が頭を下げた。
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