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47私が壊してしまった
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「でもね、まさか処刑なんて話になるなんて夢にも思っていなかったの。
だって、このゲームはとっても爽やかで、ドロドロしてなくて。
ヒロインと公爵令嬢がぶつかり合ったりしながら仲良くなるエンディングまである世界だから、たとえうまくいかなくなっても、そんなひどいことにならないと思っていたんだけど・・・」
レミーが言葉を濁した。
「・・・」
俺は続きを無言で待つことにした。
「やっぱり、私が悪かったの。
最初はライリー様達への感謝だけだったのに、いつからか一緒にいてもらうことを当たり前だと思うようになっていた。
傲慢になっちゃってたんだ。
悪い意味で状況に慣れちゃって、自分は特別だと思うようになってた。
だって、私は『ヒロイン』なんだからって。」
「今ならわかるの。
何であんな爽やかな世界だったのに、
あんな素敵な人たちだったのに、
なぜ、こんな結果になってしまったのか。
私が・・・
自分のことばかり考えていて、
好き勝手して、
どうせゲームの世界だと、真剣に向き合わないでいて・・・
本来このゲームにはなかった、逆ハーレムルートを作ってしまったからなのよ。
だから、世界がこんなに歪んでしまった。
あんなに好きだった世界だったのに、
苦しんでいた私を受け入れ、救ってくれた仲間だったのに・・・
私は自分でその世界を壊してしまったの。」
そう言って、レミーは涙を流した。
だって、このゲームはとっても爽やかで、ドロドロしてなくて。
ヒロインと公爵令嬢がぶつかり合ったりしながら仲良くなるエンディングまである世界だから、たとえうまくいかなくなっても、そんなひどいことにならないと思っていたんだけど・・・」
レミーが言葉を濁した。
「・・・」
俺は続きを無言で待つことにした。
「やっぱり、私が悪かったの。
最初はライリー様達への感謝だけだったのに、いつからか一緒にいてもらうことを当たり前だと思うようになっていた。
傲慢になっちゃってたんだ。
悪い意味で状況に慣れちゃって、自分は特別だと思うようになってた。
だって、私は『ヒロイン』なんだからって。」
「今ならわかるの。
何であんな爽やかな世界だったのに、
あんな素敵な人たちだったのに、
なぜ、こんな結果になってしまったのか。
私が・・・
自分のことばかり考えていて、
好き勝手して、
どうせゲームの世界だと、真剣に向き合わないでいて・・・
本来このゲームにはなかった、逆ハーレムルートを作ってしまったからなのよ。
だから、世界がこんなに歪んでしまった。
あんなに好きだった世界だったのに、
苦しんでいた私を受け入れ、救ってくれた仲間だったのに・・・
私は自分でその世界を壊してしまったの。」
そう言って、レミーは涙を流した。
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