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第六章 故郷の村へ
6ー6 9年ぶりの再会
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グリモルデ号が入り江の沖合に姿を現した時点で、ハレニシアでは警戒感を露わにし、村人の中でも衛士の役割を兼務する者達が三か所に集まっています。
海上交易などもしていませんから、ほとんど鎖国状態に近いエルフ氏族の住居地の浜に、見知らぬ船が近づくこと自体が異常なことなので、止むを得ない話です。
そのうち三人は、浜近くの海岸に目立つように立っており、そのほかにも村の集落の陰に二十人近くの者がそれなりの武器等を持って隠れているのがマルコには分かります。
万が一の場合は、大勢で取り囲んで制圧しようとしているようですね。
エルフ氏族なので魔法で対抗するのかと思っていたのですけれど、非常時の場合は武器も持つようです。
浜に姿を見せている三人は槍を持っていますが、集落の陰に隠れている者は弓を持っているようです。
波打ち際から最寄りの家までは20尋ほど離れていますので、或いは、彼らの魔法の及ぶ範囲があって、家の陰からだと魔法攻撃が難しいか若しくは威力が弱いのかもしれませんね。
有事への対応が普段から考えられているのは良いことだと思います。
特に見慣れぬ船から誰かが前浜に上陸をしようとしているのですから、それなりの用心も必要でしょう。
尤も、悪さをする奴が昼の明るいうちから、のこのこと小型の船で少人数でやってくるとは思われないのですけれどね。
ボートが波打ち際に到着すると、ウィツとワルが先に降りてゴムボートを固定しつつ、エマと僕が濡れないように浜まで抱え上げてくれました。
そうして二人がゴムボートを砂浜に引き上げるのを確認してから、浜に居た衛士らしき三人が槍を構えたまま近づいてきました。
ここで問題が起きると家族との再会もできなくなりそうですから、こちらも慎重に動きます。
衛士の一人が言いました。
「お前たちは何者だ?
ここには何の目的でやってきた。」
ここは手筈通り、エマが答えます。
「私は、オズモール大陸ラファ王国のベリングストン子爵に仕えているエマと申します。
この地はハレニシアと承知しておりますが間違いないでしょうか?」
因みにラファ王国は実在しますが、ベリングストン子爵が居るのは別の国です。
元々子爵の行方不明になった息子を詐称していますので、更に嘘を重ねました。
「その通り、ここはハレニシアだが・・・。」
「なれば重畳。
我らはハレニシア生まれの子を、故郷まで送って来た者にございます。
ここに、ブエン様とイラリス様という方はおいででしょうか?
こちらに居るのは、そのお二方の子であるマルコでございます。」
「ブエンとイラリス?
確かにその二人ならば居るが・・・。
マルコという子がおったかな?」
側にいた衛士の一人が言う。
「あ、確か十年近く前にハレニシアに海賊の襲撃が有った際に、行方不明になった子達が居たはずです。
流石に私も子供の名前までは憶えておりませんが、その中にブエンとイラリスの子があったように記憶しています。
詰所に行けば記録があるはずです。」
「ふむ、なればブエンの家は近くだから、ブエンかイラリスを連れて来い。
その方が早いだろう。」
一人がブエンの家に向けて走る間、男がさらに聞いた。
「マルコとやら、其方いくつじゃ?」
「12歳になりました。」
「父者と母者の名は、ブエンとイラリスに間違いないか?」
「はい、それで間違いございません。」
「ふむ、では、暫しの間、このまま待て。」
それからやがてブエンとイラリスが二人揃って急ぎ足でやってきた。
「ブエン、イラリス、この子はマルコと云うらしいが、其方らの子でマルコという者が居たのか?」
ブエンが頷きながら言った。
「あぁ、確かに俺たち二人の次男でマルコという子が居た。
だが、9年前の海賊の襲来のどさくさに紛れて、行方不明になった女子供とともに連れ去られたのだと思っていた。
その後暫くは、近傍を探したが所在はわからなかった故、マルコがどうなったかはわからん。」
続いて、イラリスが言った
「その子がマルコと言うならば、あるいは我が子なのかも知れません。
居なくなった折は三歳でしたが、そのころの名残がわずかに顔立ちに残っているように思います。
ただ、マルコならば、あるいはそれとわかる品を持っているかもしれません。」
イラリスは、まじまじとマルコの顔を見ながら真剣な面持ちで言った。
「あなた、幼い頃から大事に持っている物は無い?」
「はい、母様(かあさま)が造ってくれたミサンガを今も大事に持っています。」
イラリスが震える声で言った。
「私に、それを見せてくれますか?」
マルコは懐から小袋を取り出し、小袋からミサンガを取り出した。
「はい、どうぞ母様」
それを受け取るなり、イラリスが涙を流しながらマルコに抱き着いた。
そうしてさほど大きな声ではないが、彼女の信ずる精霊に感謝の言葉を呟いた。
それから衛士に向き直り、泣きそうな顔で言った。
「クラブス殿、この子は9年前に居なくなったマルコに間違いありません。
このミサンガは、私がマルコにお守りとして渡したもの。
形状保全の付与がしてあり、今一つ、本人以外の者が持った場合はミサンガに織り込まれている小さな魔石が黒く変色します。
まして、そこに組み込まれているのが私の魔力ですから見間違うはずもありません。
従って、この子はマルコ本人と断定できます。」
その後マルコは、父にも力強くハグされたのだが、父のブエンは少し変な顔をしていた。
「俺の中ではマルコは小さいまんまだったんだが、こんなに育っていると、何か変な気分だな。
まぁ、いい。
この9年の話はあとで、じっくりと聞くことにしよう。
で、クラブス。
先ずは事情鞘腫からか?」
「うむ、そうだ。
ブエン。
9年前の海賊騒ぎでは、俺のよく知るホルツにラゾフの家族が居なくなったし、他にも家族で居なくなった者が居たはずだ。
それがどうなったのかを確認せねばならん。
この子が果たして覚えているかどうかは不明だがな。」
その後、マルコは詰所にまで連れて行かれ、マルコとエマは別々に事情を聴かれることになった。
尤も、エマについては、カヴァレロ以降の話にあらかじめ打ち合わせているのでさほど話す内容は無い。
ウィツとワルについては、船の乗組員ということで事情聴取は省かれ、その代わりに、港ではないものの村長に提出する入港届を行うことになったようだ。
マルコの場合、かなり要領よく話しても9年間分を話すことになるのだから、半日程度で事情聴取が済むはずも無かった。
尤も、衛士が気にかけたのは、一緒に攫われたであろう他の子供達の行方なのであるが、その点についてマルコが話せる部分は少なかった。
ハレニシア上空で待機中に捕まえた人攫い集団は、幾つかの根拠地を持っており、そこで人の売り買いをしていたようだが、当時のマルコの視点ではどこでその取引が行われていたのかはほとんどわからない。
いずれにせよ、長いこと船の船倉に閉じ込められており、その中にハレニシアの子も数人混じっていたのを覚えているぐらいであり、身知った顔も徐々に減って行き、マルコ自身もそのうちに人買いに売られたのだった。
オズモール大陸東岸近くのシリングズという町に住む、子供のない夫婦に引き取られたこと。
その際に金銭の授受があったかどうかは不明なこと。
半年ほど後に、その夫婦が強盗に遭って殺され、マルコは身寄りのない子としてサンクロス神聖教会付属の孤児院で半年を過ごしたこと。
やがてサザンポール亜大陸からやって来た旅商人ビジョルドによって、又も養子縁組されたこと。
ビジョルドが、出身地であるサザンポール北西部にある都市ケサンドラスに向かう船旅の途中、船が難破してビジョルドは行方不明に、マルコは乗り合わせたダグラスという若い商人に助けられて最寄りの島に上陸したこと。
ダグラスは、縁故を頼ってリーベンの商都市バクホウで大商人エルカンに雇われたこと。
マルコは、またも孤児院送りになりそうなところを、たまたまバクホウに来ていたバンツー一族の長カラガンダがマルコを養子にしたこと。
カラガンダは、商取引を兼ねながら諸国を漫遊する旅の途中であり、マルコを伴ってリーベンから船に乗り、西方のマイジロン大陸へと向かったこと。
マイジロン大陸を横断した果てにカラガンダの出身地であるニルオカンがあって、そこまで隊商とともに旅をしたこと。
マルコは、ニルオカンで学校にも入れてもらったこと。
8歳半ばで、マルコの持つ錬金術の能力が貴族に目を付けられたことからニルオカンを出奔する計画を打ち明けたところ、カラガンダ夫妻が途中までは送り届けると言って、カラガンダ夫妻が同行してくれたこと。
マイジロン大陸を横断中に10歳になり、東端の港アルビラで冒険者登録をしたこと。
海を渡ってリーベンへ、更にサザンポール亜大陸へと渡って陸路を横断し、東岸のイタロールまでカラガンダ夫妻とともに旅をしたこと。
イタロールに到着する前には成人年齢の12歳になっていたので、途中の町アブレリアで冒険者見習いから外れて正式に冒険者となったこと。
また、アブレリアでは、商業ギルドにも登録して行商人の資格も持っていること。
サザンポール亜大陸のイタロールで東に向かう船に乗って、オズモール西端の港カヴァレロについた際、ベリングストン子爵と知り合い、子爵令嬢であるアンナ嬢の警護兼話し相手として雇われ、エルドリッジ大陸への海路漫遊の旅に出かけたこと。
その際にハレニシアの近くを通るならば、そこで降ろしてもらう約束になっていたことなどを話した。
貴族でもある子爵(?)から事情を聴くのは、流石に躊躇われたようでエマからの事情聴取と内容が符合していれば、それ以上グリモルデ号の乗員等からの事情聴取は行われなかった。
最終的にハレニシアに着いてから二日目の朝にゴムボートが迎えに来て、マルコが子爵等に別れの挨拶をした後、グリモルデ号はハレニシア沖の入り江から抜錨して北東方向に向けて出港していった。
無論、グリモルデ号については、夕刻過ぎには人知れずマルコが収容している。
以後、グリモルデ号は、マルコがハレニシアに居る間は姿を見せないことになる。
仮に何らかの事情でグリモルデ号を使うとすれば、少し形状を変えることになるだろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
8月14日、一部の字句修正を行いました。
By サクラ近衛将監
海上交易などもしていませんから、ほとんど鎖国状態に近いエルフ氏族の住居地の浜に、見知らぬ船が近づくこと自体が異常なことなので、止むを得ない話です。
そのうち三人は、浜近くの海岸に目立つように立っており、そのほかにも村の集落の陰に二十人近くの者がそれなりの武器等を持って隠れているのがマルコには分かります。
万が一の場合は、大勢で取り囲んで制圧しようとしているようですね。
エルフ氏族なので魔法で対抗するのかと思っていたのですけれど、非常時の場合は武器も持つようです。
浜に姿を見せている三人は槍を持っていますが、集落の陰に隠れている者は弓を持っているようです。
波打ち際から最寄りの家までは20尋ほど離れていますので、或いは、彼らの魔法の及ぶ範囲があって、家の陰からだと魔法攻撃が難しいか若しくは威力が弱いのかもしれませんね。
有事への対応が普段から考えられているのは良いことだと思います。
特に見慣れぬ船から誰かが前浜に上陸をしようとしているのですから、それなりの用心も必要でしょう。
尤も、悪さをする奴が昼の明るいうちから、のこのこと小型の船で少人数でやってくるとは思われないのですけれどね。
ボートが波打ち際に到着すると、ウィツとワルが先に降りてゴムボートを固定しつつ、エマと僕が濡れないように浜まで抱え上げてくれました。
そうして二人がゴムボートを砂浜に引き上げるのを確認してから、浜に居た衛士らしき三人が槍を構えたまま近づいてきました。
ここで問題が起きると家族との再会もできなくなりそうですから、こちらも慎重に動きます。
衛士の一人が言いました。
「お前たちは何者だ?
ここには何の目的でやってきた。」
ここは手筈通り、エマが答えます。
「私は、オズモール大陸ラファ王国のベリングストン子爵に仕えているエマと申します。
この地はハレニシアと承知しておりますが間違いないでしょうか?」
因みにラファ王国は実在しますが、ベリングストン子爵が居るのは別の国です。
元々子爵の行方不明になった息子を詐称していますので、更に嘘を重ねました。
「その通り、ここはハレニシアだが・・・。」
「なれば重畳。
我らはハレニシア生まれの子を、故郷まで送って来た者にございます。
ここに、ブエン様とイラリス様という方はおいででしょうか?
こちらに居るのは、そのお二方の子であるマルコでございます。」
「ブエンとイラリス?
確かにその二人ならば居るが・・・。
マルコという子がおったかな?」
側にいた衛士の一人が言う。
「あ、確か十年近く前にハレニシアに海賊の襲撃が有った際に、行方不明になった子達が居たはずです。
流石に私も子供の名前までは憶えておりませんが、その中にブエンとイラリスの子があったように記憶しています。
詰所に行けば記録があるはずです。」
「ふむ、なればブエンの家は近くだから、ブエンかイラリスを連れて来い。
その方が早いだろう。」
一人がブエンの家に向けて走る間、男がさらに聞いた。
「マルコとやら、其方いくつじゃ?」
「12歳になりました。」
「父者と母者の名は、ブエンとイラリスに間違いないか?」
「はい、それで間違いございません。」
「ふむ、では、暫しの間、このまま待て。」
それからやがてブエンとイラリスが二人揃って急ぎ足でやってきた。
「ブエン、イラリス、この子はマルコと云うらしいが、其方らの子でマルコという者が居たのか?」
ブエンが頷きながら言った。
「あぁ、確かに俺たち二人の次男でマルコという子が居た。
だが、9年前の海賊の襲来のどさくさに紛れて、行方不明になった女子供とともに連れ去られたのだと思っていた。
その後暫くは、近傍を探したが所在はわからなかった故、マルコがどうなったかはわからん。」
続いて、イラリスが言った
「その子がマルコと言うならば、あるいは我が子なのかも知れません。
居なくなった折は三歳でしたが、そのころの名残がわずかに顔立ちに残っているように思います。
ただ、マルコならば、あるいはそれとわかる品を持っているかもしれません。」
イラリスは、まじまじとマルコの顔を見ながら真剣な面持ちで言った。
「あなた、幼い頃から大事に持っている物は無い?」
「はい、母様(かあさま)が造ってくれたミサンガを今も大事に持っています。」
イラリスが震える声で言った。
「私に、それを見せてくれますか?」
マルコは懐から小袋を取り出し、小袋からミサンガを取り出した。
「はい、どうぞ母様」
それを受け取るなり、イラリスが涙を流しながらマルコに抱き着いた。
そうしてさほど大きな声ではないが、彼女の信ずる精霊に感謝の言葉を呟いた。
それから衛士に向き直り、泣きそうな顔で言った。
「クラブス殿、この子は9年前に居なくなったマルコに間違いありません。
このミサンガは、私がマルコにお守りとして渡したもの。
形状保全の付与がしてあり、今一つ、本人以外の者が持った場合はミサンガに織り込まれている小さな魔石が黒く変色します。
まして、そこに組み込まれているのが私の魔力ですから見間違うはずもありません。
従って、この子はマルコ本人と断定できます。」
その後マルコは、父にも力強くハグされたのだが、父のブエンは少し変な顔をしていた。
「俺の中ではマルコは小さいまんまだったんだが、こんなに育っていると、何か変な気分だな。
まぁ、いい。
この9年の話はあとで、じっくりと聞くことにしよう。
で、クラブス。
先ずは事情鞘腫からか?」
「うむ、そうだ。
ブエン。
9年前の海賊騒ぎでは、俺のよく知るホルツにラゾフの家族が居なくなったし、他にも家族で居なくなった者が居たはずだ。
それがどうなったのかを確認せねばならん。
この子が果たして覚えているかどうかは不明だがな。」
その後、マルコは詰所にまで連れて行かれ、マルコとエマは別々に事情を聴かれることになった。
尤も、エマについては、カヴァレロ以降の話にあらかじめ打ち合わせているのでさほど話す内容は無い。
ウィツとワルについては、船の乗組員ということで事情聴取は省かれ、その代わりに、港ではないものの村長に提出する入港届を行うことになったようだ。
マルコの場合、かなり要領よく話しても9年間分を話すことになるのだから、半日程度で事情聴取が済むはずも無かった。
尤も、衛士が気にかけたのは、一緒に攫われたであろう他の子供達の行方なのであるが、その点についてマルコが話せる部分は少なかった。
ハレニシア上空で待機中に捕まえた人攫い集団は、幾つかの根拠地を持っており、そこで人の売り買いをしていたようだが、当時のマルコの視点ではどこでその取引が行われていたのかはほとんどわからない。
いずれにせよ、長いこと船の船倉に閉じ込められており、その中にハレニシアの子も数人混じっていたのを覚えているぐらいであり、身知った顔も徐々に減って行き、マルコ自身もそのうちに人買いに売られたのだった。
オズモール大陸東岸近くのシリングズという町に住む、子供のない夫婦に引き取られたこと。
その際に金銭の授受があったかどうかは不明なこと。
半年ほど後に、その夫婦が強盗に遭って殺され、マルコは身寄りのない子としてサンクロス神聖教会付属の孤児院で半年を過ごしたこと。
やがてサザンポール亜大陸からやって来た旅商人ビジョルドによって、又も養子縁組されたこと。
ビジョルドが、出身地であるサザンポール北西部にある都市ケサンドラスに向かう船旅の途中、船が難破してビジョルドは行方不明に、マルコは乗り合わせたダグラスという若い商人に助けられて最寄りの島に上陸したこと。
ダグラスは、縁故を頼ってリーベンの商都市バクホウで大商人エルカンに雇われたこと。
マルコは、またも孤児院送りになりそうなところを、たまたまバクホウに来ていたバンツー一族の長カラガンダがマルコを養子にしたこと。
カラガンダは、商取引を兼ねながら諸国を漫遊する旅の途中であり、マルコを伴ってリーベンから船に乗り、西方のマイジロン大陸へと向かったこと。
マイジロン大陸を横断した果てにカラガンダの出身地であるニルオカンがあって、そこまで隊商とともに旅をしたこと。
マルコは、ニルオカンで学校にも入れてもらったこと。
8歳半ばで、マルコの持つ錬金術の能力が貴族に目を付けられたことからニルオカンを出奔する計画を打ち明けたところ、カラガンダ夫妻が途中までは送り届けると言って、カラガンダ夫妻が同行してくれたこと。
マイジロン大陸を横断中に10歳になり、東端の港アルビラで冒険者登録をしたこと。
海を渡ってリーベンへ、更にサザンポール亜大陸へと渡って陸路を横断し、東岸のイタロールまでカラガンダ夫妻とともに旅をしたこと。
イタロールに到着する前には成人年齢の12歳になっていたので、途中の町アブレリアで冒険者見習いから外れて正式に冒険者となったこと。
また、アブレリアでは、商業ギルドにも登録して行商人の資格も持っていること。
サザンポール亜大陸のイタロールで東に向かう船に乗って、オズモール西端の港カヴァレロについた際、ベリングストン子爵と知り合い、子爵令嬢であるアンナ嬢の警護兼話し相手として雇われ、エルドリッジ大陸への海路漫遊の旅に出かけたこと。
その際にハレニシアの近くを通るならば、そこで降ろしてもらう約束になっていたことなどを話した。
貴族でもある子爵(?)から事情を聴くのは、流石に躊躇われたようでエマからの事情聴取と内容が符合していれば、それ以上グリモルデ号の乗員等からの事情聴取は行われなかった。
最終的にハレニシアに着いてから二日目の朝にゴムボートが迎えに来て、マルコが子爵等に別れの挨拶をした後、グリモルデ号はハレニシア沖の入り江から抜錨して北東方向に向けて出港していった。
無論、グリモルデ号については、夕刻過ぎには人知れずマルコが収容している。
以後、グリモルデ号は、マルコがハレニシアに居る間は姿を見せないことになる。
仮に何らかの事情でグリモルデ号を使うとすれば、少し形状を変えることになるだろう。
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8月14日、一部の字句修正を行いました。
By サクラ近衛将監
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