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●幕間●
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有力貴族との繋がりを強くする為に、アインスバッハ公爵家との対面式が一週間後に控えている。
「なあ。オズワルド。僕の退屈を紛らわせるほど楽しいことがないものだろうか。皆、僕の顔色を伺ってばかりだ。」
紅茶を飲みつつも、出るものは溜息ばかり。
「ロランド様。そのような事ばかり仰ってますと、じいは悲しゅうて仕方がありませんぞ。皆が、顔色を伺っているのは、ロランド様が黒い言葉で追い払うからではないでしょうか。」
執事オズワルド。灰色の髪。黒縁の眼鏡をかけており瞳の色は、新緑の色をもつ。齢70歳を、超えてもなお色香溢れる。ロランド王子が生まれた頃から見ており、ロランド王子の気のおけない数一人だ。口調は穏やかなのだが、毒を吐く程黒い部分が垣間見える時がある。
「そういうなオズワルド。ちょっと難題出しただけだ。それができない方がどうかしているだろう。」
「その難題が、問題なのですぞ。そんな事はさておき、一週間後にアインスバッハ公爵家との対面式があるのは覚えておられますかな。」
アインスバッハ公爵家との対面式。気乗りはしないな。だが、これも王子である事の務めなら仕方がない。
「その顔を見ますと、気乗りではないようですな。今度お会いになられる方は、アインスバッハ公爵家でも『変わり者』と呼ばれているようですぞ。」
「ふーん。『変わり者』ね。この僕の退屈さを紛らわせるほど『変わり者』であれば、嬉しいね。出来るのならオズワルドの後釜として執事にも欲しい所だ。オズワルドも、後釜探しているだろう?」
オズワルドは、執事をやめ隠居したいと考えているが、ロランド王子を、任せられる程の執事がいない事に頭を悩ませている。ロランド王子が無理難題をふっかけている為、皆が竦んでしまっている所為もある。
無理難題をこなさずにロランド様の執事が出来ませんな。確かにロランド様の言葉も一理ありますが、辞めるものがこう増えているのも遺憾には変わりありませんな。
その『変わり者』と呼ばれるお方がどのよう『変わり者』かは存じ上げませんが、ロランド王子様の友人になれるお方でしたら喜ばしいものですな。
「なあ。オズワルド。僕の退屈を紛らわせるほど楽しいことがないものだろうか。皆、僕の顔色を伺ってばかりだ。」
紅茶を飲みつつも、出るものは溜息ばかり。
「ロランド様。そのような事ばかり仰ってますと、じいは悲しゅうて仕方がありませんぞ。皆が、顔色を伺っているのは、ロランド様が黒い言葉で追い払うからではないでしょうか。」
執事オズワルド。灰色の髪。黒縁の眼鏡をかけており瞳の色は、新緑の色をもつ。齢70歳を、超えてもなお色香溢れる。ロランド王子が生まれた頃から見ており、ロランド王子の気のおけない数一人だ。口調は穏やかなのだが、毒を吐く程黒い部分が垣間見える時がある。
「そういうなオズワルド。ちょっと難題出しただけだ。それができない方がどうかしているだろう。」
「その難題が、問題なのですぞ。そんな事はさておき、一週間後にアインスバッハ公爵家との対面式があるのは覚えておられますかな。」
アインスバッハ公爵家との対面式。気乗りはしないな。だが、これも王子である事の務めなら仕方がない。
「その顔を見ますと、気乗りではないようですな。今度お会いになられる方は、アインスバッハ公爵家でも『変わり者』と呼ばれているようですぞ。」
「ふーん。『変わり者』ね。この僕の退屈さを紛らわせるほど『変わり者』であれば、嬉しいね。出来るのならオズワルドの後釜として執事にも欲しい所だ。オズワルドも、後釜探しているだろう?」
オズワルドは、執事をやめ隠居したいと考えているが、ロランド王子を、任せられる程の執事がいない事に頭を悩ませている。ロランド王子が無理難題をふっかけている為、皆が竦んでしまっている所為もある。
無理難題をこなさずにロランド様の執事が出来ませんな。確かにロランド様の言葉も一理ありますが、辞めるものがこう増えているのも遺憾には変わりありませんな。
その『変わり者』と呼ばれるお方がどのよう『変わり者』かは存じ上げませんが、ロランド王子様の友人になれるお方でしたら喜ばしいものですな。
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まんまるたまご様
コメントありがとうございます(*^_^*)
拙い文章でございますが、感想はとても励みなります。
遅筆ですが、今後ともよろしくお願いします。