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●ターニャ視点2●
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「フィーア様。美味しいお食事ありがとうございます。この子達もこんなにも喜んでいる笑顔を見るのは久々にございます。恥ずかしめながら、私達の暮らしは、この子達に満足できる食事と暮らしが提供できぬ程にいます。そんな私達に手を差し伸べて下さり感謝しきれません。」
シスターの一人が泣きそうになりながら感謝の礼を述べていた。
フィーアは、視察で訪れた時孤児院を見て、衝撃を受けた事を話し出した。以前の経営者は、自分の懐を温かくするだけで、周りを顧みなかった。孤児院の経営者など名ばかりである。僅かな寄付だけをして視察もせず疎んでいた。
我が子と同じ年齢の子が、日頃飢えに苦しんでいるの見るに耐えなかった。
あの貴族を追い出す為に、フィーアの動きは速く、調べるに調べ上げ不正を問いただしたのであった。
パンをお腹いっぱい食べれるようになってから、飢える事はなくなり、暮らしも豊かになっていった。
孤児院も、新しく建て直し、木がささくれている場所で、怪我をする事もなくなった。服もボロボロだった布から新調され、お風呂も月一だったのが、週一に入れる程充実していった。
畑は面積を増やし、植える野菜の種類も増え、毎日毎日雑草と虫の闘いは変わらず。
虫との闘いは、皆意気揚々に行なっている。働けば働いた分ご飯が美味しい。
孤児院のモットーは、「働かぬ者喰うべからず」になっている。
何故か、畑の作業にあの小さなお嬢様が、フィーア様と一緒に虫退治を行っている。最初は、興味本位で行っているものと思っていたけれど、「雑草を引き抜くことや虫退治が楽しくて仕方がないの。」とフィーア様にこっそり教えてもらった。
小さなお嬢様はまだ3歳にも関わらず、頑張って草取りをして、泥だらけになっては、そのまま私達とお風呂に入り帰っていく。
「ターニャお姉ちゃん達と過ごすの楽しいよー。皆、一緒に遊んでくれるし、此処では、泥だらけになっても怒られなくて済むよ。」
「私も、ウィステリア様と過ごすの楽しいですよ。」
ウィステリアは、ターニャを見かけるといつも傍にいた。そんなウィステリアを見て、ターニャも始めは戸惑いもしたが今は、妹のように振る舞ってくれている。
二人の様子を見てフィーアは微笑ましそうに、眺めていた。
いつまでもこの暮らしが続けたら良いのにと思うが、暮らしは豊かになったが、孤児院に入る子達は年々増えている。独り立ちをしなければと思い悩んでいた。
もう少しで、15歳になる。何処かに働き口はないかと探してはいるが、なかなか見つからない。そんな矢先に思いがけないことが起きた。
「アインスバッハ公爵家で侍従と侍女をなってくれる方を2名程募集しております。もし、興味がおありの方は、私オットーまで申し出て下さい。」
オットーと名乗った人は、身分差関係なく誰でも申し出て大丈夫とのこと。教養やマナーは学んでいることに越したことは無いですが、入ってから教育をするので問題ないと。
男女それぞれが名乗り上げ、オットー様の面接を受ける事になっている。
お茶の作法は、フィーア様が覚えて置いて損は無し!と。お辞儀に関しても食事の前に簡単な作法を教えてもらっていた。
仕えるのなら、ウィステリア様に仕えたい。
あの時から、ウィステリア様に一目惚れだった。私の手からパンを齧りついたウィステリア様。可愛いと思った。本当は、一緒になって怒られなくてもいいのに、私の為に泣いてくれるウィステリア様。
(心からこの方に仕えたい!)と願った。
私ターニャとウィステリアお嬢様の出会い。
シスターへ
念願叶ってウィステリアお嬢様の所で働いています。
ウィステリア様も変わらずお元気です。今でも泥だらけになって帰ってきて、その度にオットー様に叱られておりますが、愛くるしい笑顔はご健在です。
追伸
あの時、拾われた犬ロゼ様といつも一緒に過ごされておりますよ。
ターニャより
シスターの一人が泣きそうになりながら感謝の礼を述べていた。
フィーアは、視察で訪れた時孤児院を見て、衝撃を受けた事を話し出した。以前の経営者は、自分の懐を温かくするだけで、周りを顧みなかった。孤児院の経営者など名ばかりである。僅かな寄付だけをして視察もせず疎んでいた。
我が子と同じ年齢の子が、日頃飢えに苦しんでいるの見るに耐えなかった。
あの貴族を追い出す為に、フィーアの動きは速く、調べるに調べ上げ不正を問いただしたのであった。
パンをお腹いっぱい食べれるようになってから、飢える事はなくなり、暮らしも豊かになっていった。
孤児院も、新しく建て直し、木がささくれている場所で、怪我をする事もなくなった。服もボロボロだった布から新調され、お風呂も月一だったのが、週一に入れる程充実していった。
畑は面積を増やし、植える野菜の種類も増え、毎日毎日雑草と虫の闘いは変わらず。
虫との闘いは、皆意気揚々に行なっている。働けば働いた分ご飯が美味しい。
孤児院のモットーは、「働かぬ者喰うべからず」になっている。
何故か、畑の作業にあの小さなお嬢様が、フィーア様と一緒に虫退治を行っている。最初は、興味本位で行っているものと思っていたけれど、「雑草を引き抜くことや虫退治が楽しくて仕方がないの。」とフィーア様にこっそり教えてもらった。
小さなお嬢様はまだ3歳にも関わらず、頑張って草取りをして、泥だらけになっては、そのまま私達とお風呂に入り帰っていく。
「ターニャお姉ちゃん達と過ごすの楽しいよー。皆、一緒に遊んでくれるし、此処では、泥だらけになっても怒られなくて済むよ。」
「私も、ウィステリア様と過ごすの楽しいですよ。」
ウィステリアは、ターニャを見かけるといつも傍にいた。そんなウィステリアを見て、ターニャも始めは戸惑いもしたが今は、妹のように振る舞ってくれている。
二人の様子を見てフィーアは微笑ましそうに、眺めていた。
いつまでもこの暮らしが続けたら良いのにと思うが、暮らしは豊かになったが、孤児院に入る子達は年々増えている。独り立ちをしなければと思い悩んでいた。
もう少しで、15歳になる。何処かに働き口はないかと探してはいるが、なかなか見つからない。そんな矢先に思いがけないことが起きた。
「アインスバッハ公爵家で侍従と侍女をなってくれる方を2名程募集しております。もし、興味がおありの方は、私オットーまで申し出て下さい。」
オットーと名乗った人は、身分差関係なく誰でも申し出て大丈夫とのこと。教養やマナーは学んでいることに越したことは無いですが、入ってから教育をするので問題ないと。
男女それぞれが名乗り上げ、オットー様の面接を受ける事になっている。
お茶の作法は、フィーア様が覚えて置いて損は無し!と。お辞儀に関しても食事の前に簡単な作法を教えてもらっていた。
仕えるのなら、ウィステリア様に仕えたい。
あの時から、ウィステリア様に一目惚れだった。私の手からパンを齧りついたウィステリア様。可愛いと思った。本当は、一緒になって怒られなくてもいいのに、私の為に泣いてくれるウィステリア様。
(心からこの方に仕えたい!)と願った。
私ターニャとウィステリアお嬢様の出会い。
シスターへ
念願叶ってウィステリアお嬢様の所で働いています。
ウィステリア様も変わらずお元気です。今でも泥だらけになって帰ってきて、その度にオットー様に叱られておりますが、愛くるしい笑顔はご健在です。
追伸
あの時、拾われた犬ロゼ様といつも一緒に過ごされておりますよ。
ターニャより
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