22 / 35
22 白雪姫の姉ですがお姫様抱っこされます
しおりを挟む
王妃軍は、砦の攻略を開始した。小手調べに城壁の上を目掛けて、次々と矢を打ち上げてくる。
「危ない、アップル!」
ジョンはとっさにアップルの体へ覆いかぶさり、降り注ぐ矢の雨から庇った。
「ジョン、血が……!」
「かすり傷だ。問題ない」
肩をかすめた矢で傷を負いながらも、ジョンはアップルの体を両腕で抱き上げ、すばやく立ち上がった。
「ま、待って。自分で歩きます……!」
「守ると言っただろう。その足じゃ、安全な所まで俺が運ぶしかない」
ジョンは強がりながら、アップルに笑いかける。
(ジョン、律儀に私を守ろうとして、傷まで負って……)
ジョンの腕に揺られながら、アップルは胸の中に熱い気持ちがこみあげてくるのを感じた。ジョンはアップルをお姫様抱っこしながら、屋内に戻っていった。
「撤退するぞ! 全員、ただちに退却準備!」
アップルの体を降ろすと、ジョンは兵士たちに大声で指示した。兵士たちが驚いた反応を見せる。
「えっ、撤退ですか⁉」
「この砦で、王妃軍前衛を足止めする作戦では……」
「さっきの『魔砲』の威力を見ただろう。とても守りきれん。裏門から出るんだ!」
「ジョン、補給物資と負傷兵を先に逃がしましょう」
ジョンの矢傷を手当てしながら、アップルが進言した。ジョンはうなづく。
「そうだな。村まで一旦退いて態勢を立て直すなら、確かにそのほうがいい……おい、物資と負傷兵を先に馬車に積み込め!」
物資を運ぶ補給部隊と、負傷兵を連れた救護隊の馬車が、裏門を出発した。その後に、戦闘部隊が続く。
いくら矢を射ても砦から反撃してこないことに不審に抱いた王妃軍は、斬り込み隊を選抜し、砦へ突入させることにした。はしごを城壁にかけて昇っている間も、砦側からの妨害は一切なかった。結局、中へ進入した時には既に、砦はもぬけの殻だった。
「ハァ? 逃げたですって⁉」
苛立ちを露わにして、声を荒げるサニー王妃。しかし、王妃軍が砦を占領したことで、ここにハンターの四方包囲網は崩壊した。革命軍の追い討ちで大きな損害を受けながらも、王妃軍は続々と砦へ収容されていく。
「砦が、落とされてる! お義兄様とお姉様が中にいたのよ⁉ 助けに行かなきゃ!」
砦に向かって戦闘用馬車を方向転換させながら、焦った声でスノーホワイトがハンターを問い詰めた。ハンターは落ち着き払って答える。
「公爵夫妻は、裏門から脱出している。王妃を追い詰めるのは、まだこれからだ。奥の手を打ってある」
砦を占領し、包囲網の突破に成功した王妃は、兵士たちに休む間も与えず、即座に公爵軍を追撃するよう命じた。
「すぐに追いなさいッ! 公爵もアップルも、一兵たりとも逃がすなァァァァ!」
王妃は、砦に収容した残存兵力の半分を砦に残し、残りの兵力を率いて裏門から出撃していった。
②③④⑤①⑦⑥
↓
――――――――――――
● ●
● ●
――――――――――――
● ●
● ●
↓
◇
王妃軍を追って、革命軍は砦の前まで戻ってきた。既に城門は閉められており、城壁からは王妃軍が、盛んに矢を射てくる。
「砦を奪還したくても、簡単じゃないわ。王妃軍がバルトラン平原を突破したら、次は、無防備な村が襲われる。私たちのせいで、村人たちが……」
スノーホワイトは悲痛な声を上げた。しかし、ハンターは黙したまま、どこまでも冷徹な態度を貫く。『第三の眼』は、王妃が既に砦の中にいないことを感知していた。
(そろそろ、踏んだぞ……)
ハンターは一人、ほくそ笑む。
裏門から出撃した王妃軍に猛追されながら、ジョン率いる公爵軍は苦しい退却を続けていた。その距離、わずか数百メートル。
ジョンとアップルも、馬に二人乗りで逃げていた。
「もっと俺の背中にくっつけ! 手を放すなよ!」
アップルは必死で、ジョンの体に後ろからしがみつく。ジョンは手綱を握って馬を駆り、王妃軍から逃げる、逃げる、逃げる。
その時。
バチッ バチバチバチッ――
突然、いくつもの炎柱が燃え上がった。そこらじゅうへ無数に仕掛けられた枯れ草が、一斉に発火したのだ。
――ズゴォォォォォォ!
火はあっという間に草原を燃え広がり、一帯は真っ赤な炎に包まれた。
「きゃあああっ、ジョン!」
「くそっ、ハンターが罠を仕掛けていたのか⁉」
真っ赤な炎に囲まれ、アップルとジョンはたちまち逃げ場を失った。ジョンの愛馬が、哀しげにいななく。
一方、サニー王妃が乗った輿も、猛火の中で、進退極まっていた。
「うわあああああああああ、逃げろ!」
輿を担いでいた兵士たちは、王妃を見捨てて輿を放り出し、火の中を突っ切って逃げようと駆け出した。だが、炎の勢いはあまりにも強く、結局全員が逃げ損なって、火ダルマとなった。
「おバカさんたちね。もう、どこもかしこも火の海なのよ! 全くもうォォォ、どいつもこいつも、使えないわねェェェ!」
サニーは絶叫した。飛行魔法や瞬間移動魔法も知っていた彼女だったが、攻城戦の時に『魔砲』で魔力を消費しすぎており、今はどちらも使えない状態だった。
「はぁ……やれやれ。私も、ここで終わりなの?」
残った魔力で水を少々出した程度では消火はもはや無理なことを悟ると、サニーは深いため息をついた。
「……それで、助けにくる気はあるのかしら? ……そしたら、あの子も助かるものねえ。でも、私をこのまま見殺しにしたら……あの子だって、死んじゃうわよぉ!」
謎めいた独り言を吐くサニーの頬を、迫り来る炎が熱く照らしていた。彼女の表情には、不敵な妖しい笑みが浮かんでいた。
「危ない、アップル!」
ジョンはとっさにアップルの体へ覆いかぶさり、降り注ぐ矢の雨から庇った。
「ジョン、血が……!」
「かすり傷だ。問題ない」
肩をかすめた矢で傷を負いながらも、ジョンはアップルの体を両腕で抱き上げ、すばやく立ち上がった。
「ま、待って。自分で歩きます……!」
「守ると言っただろう。その足じゃ、安全な所まで俺が運ぶしかない」
ジョンは強がりながら、アップルに笑いかける。
(ジョン、律儀に私を守ろうとして、傷まで負って……)
ジョンの腕に揺られながら、アップルは胸の中に熱い気持ちがこみあげてくるのを感じた。ジョンはアップルをお姫様抱っこしながら、屋内に戻っていった。
「撤退するぞ! 全員、ただちに退却準備!」
アップルの体を降ろすと、ジョンは兵士たちに大声で指示した。兵士たちが驚いた反応を見せる。
「えっ、撤退ですか⁉」
「この砦で、王妃軍前衛を足止めする作戦では……」
「さっきの『魔砲』の威力を見ただろう。とても守りきれん。裏門から出るんだ!」
「ジョン、補給物資と負傷兵を先に逃がしましょう」
ジョンの矢傷を手当てしながら、アップルが進言した。ジョンはうなづく。
「そうだな。村まで一旦退いて態勢を立て直すなら、確かにそのほうがいい……おい、物資と負傷兵を先に馬車に積み込め!」
物資を運ぶ補給部隊と、負傷兵を連れた救護隊の馬車が、裏門を出発した。その後に、戦闘部隊が続く。
いくら矢を射ても砦から反撃してこないことに不審に抱いた王妃軍は、斬り込み隊を選抜し、砦へ突入させることにした。はしごを城壁にかけて昇っている間も、砦側からの妨害は一切なかった。結局、中へ進入した時には既に、砦はもぬけの殻だった。
「ハァ? 逃げたですって⁉」
苛立ちを露わにして、声を荒げるサニー王妃。しかし、王妃軍が砦を占領したことで、ここにハンターの四方包囲網は崩壊した。革命軍の追い討ちで大きな損害を受けながらも、王妃軍は続々と砦へ収容されていく。
「砦が、落とされてる! お義兄様とお姉様が中にいたのよ⁉ 助けに行かなきゃ!」
砦に向かって戦闘用馬車を方向転換させながら、焦った声でスノーホワイトがハンターを問い詰めた。ハンターは落ち着き払って答える。
「公爵夫妻は、裏門から脱出している。王妃を追い詰めるのは、まだこれからだ。奥の手を打ってある」
砦を占領し、包囲網の突破に成功した王妃は、兵士たちに休む間も与えず、即座に公爵軍を追撃するよう命じた。
「すぐに追いなさいッ! 公爵もアップルも、一兵たりとも逃がすなァァァァ!」
王妃は、砦に収容した残存兵力の半分を砦に残し、残りの兵力を率いて裏門から出撃していった。
②③④⑤①⑦⑥
↓
――――――――――――
● ●
● ●
――――――――――――
● ●
● ●
↓
◇
王妃軍を追って、革命軍は砦の前まで戻ってきた。既に城門は閉められており、城壁からは王妃軍が、盛んに矢を射てくる。
「砦を奪還したくても、簡単じゃないわ。王妃軍がバルトラン平原を突破したら、次は、無防備な村が襲われる。私たちのせいで、村人たちが……」
スノーホワイトは悲痛な声を上げた。しかし、ハンターは黙したまま、どこまでも冷徹な態度を貫く。『第三の眼』は、王妃が既に砦の中にいないことを感知していた。
(そろそろ、踏んだぞ……)
ハンターは一人、ほくそ笑む。
裏門から出撃した王妃軍に猛追されながら、ジョン率いる公爵軍は苦しい退却を続けていた。その距離、わずか数百メートル。
ジョンとアップルも、馬に二人乗りで逃げていた。
「もっと俺の背中にくっつけ! 手を放すなよ!」
アップルは必死で、ジョンの体に後ろからしがみつく。ジョンは手綱を握って馬を駆り、王妃軍から逃げる、逃げる、逃げる。
その時。
バチッ バチバチバチッ――
突然、いくつもの炎柱が燃え上がった。そこらじゅうへ無数に仕掛けられた枯れ草が、一斉に発火したのだ。
――ズゴォォォォォォ!
火はあっという間に草原を燃え広がり、一帯は真っ赤な炎に包まれた。
「きゃあああっ、ジョン!」
「くそっ、ハンターが罠を仕掛けていたのか⁉」
真っ赤な炎に囲まれ、アップルとジョンはたちまち逃げ場を失った。ジョンの愛馬が、哀しげにいななく。
一方、サニー王妃が乗った輿も、猛火の中で、進退極まっていた。
「うわあああああああああ、逃げろ!」
輿を担いでいた兵士たちは、王妃を見捨てて輿を放り出し、火の中を突っ切って逃げようと駆け出した。だが、炎の勢いはあまりにも強く、結局全員が逃げ損なって、火ダルマとなった。
「おバカさんたちね。もう、どこもかしこも火の海なのよ! 全くもうォォォ、どいつもこいつも、使えないわねェェェ!」
サニーは絶叫した。飛行魔法や瞬間移動魔法も知っていた彼女だったが、攻城戦の時に『魔砲』で魔力を消費しすぎており、今はどちらも使えない状態だった。
「はぁ……やれやれ。私も、ここで終わりなの?」
残った魔力で水を少々出した程度では消火はもはや無理なことを悟ると、サニーは深いため息をついた。
「……それで、助けにくる気はあるのかしら? ……そしたら、あの子も助かるものねえ。でも、私をこのまま見殺しにしたら……あの子だって、死んじゃうわよぉ!」
謎めいた独り言を吐くサニーの頬を、迫り来る炎が熱く照らしていた。彼女の表情には、不敵な妖しい笑みが浮かんでいた。
20
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ひめさまはおうちにかえりたい
あかね
ファンタジー
政略結婚と言えど、これはない。帰ろう。とヴァージニアは決めた。故郷の兄に気に入らなかったら潰して帰ってこいと言われ嫁いだお姫様が、王冠を手にするまでのお話。(おうちにかえりたい編)
王冠を手に入れたあとは、魔王退治!? 因縁の女神を殴るための策とは。(聖女と魔王と魔女編)
平和な女王様生活にやってきた手紙。いまさら、迎えに来たといわれても……。お帰りはあちらです、では済まないので撃退します(幼馴染襲来編)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる