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09 かっこよすぎてダメ
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「勇者御一行を確認しました。第三関所から北上中、数は5人。こちらが直近の詳細データです」
「ありがとう。やっぱり人数を増やしてきたね。彼女たちは間に合わなかったか……」
「戦闘員および非戦闘員、全員退避完了しております」
「わかった。きみも早く避難を」
「私はどこまでも魔王様と共にいきます」
思わぬ言葉に足を止め、斜め後ろを振り返る。
普段は僕を敬う素振りもそこそこに、からかったり言葉でチクチク刺してきたりするばかりの側近は、感情を窺わせないいつも通りの様子で立っている。
強くて立派な魔王のふりをする、弱くてヒョロくて臆病な僕を支えてくれる、優秀な側近。
魔族を討つために送り込まれる勇者など、文官の彼にとっては恐怖でしかないだろう。今すぐ逃げ出したいはずなのに。
「……ありがとう。ただし玉座の間には入らないように。わかってるね」
「心得ております。ご武運を」
「うん」
長く引きずるマントを捌きながら歩き、重い扉を押し開ける。
いつもは制御している魔力の放出を今日は抑えない。
髪留めから靴までジャラジャラついている魔王専用装備の数々が、魔力と存在感を増大させる。
気配を追って、勇者たちは真っ直ぐここに来るはずだ。
予想通り、僕が座り心地最悪の玉座に腰掛けてほどなく、ばたばたと廊下を走る複数の足音が聞こえてきた。
「見つけたぞ、貴様が魔王だな!」
「そうだよ。別に隠れてないけどね。ようこそ魔王城へ、人間の勇者様」
ほとんど定型になっている言葉を述べて、足のつかない玉座から降り立つ。
到着の一報からそこそこ経ってる。迷子になっちゃったのかな。魔王城広いからね。
勇者たちはすでに臨戦態勢だ。
一方僕の方は余裕たっぷりに、ゆっくりお辞儀して見せた。
前の勇者と対峙したときはフサフサのヒゲがあったけど、今は毎朝ツルツルに剃らされているのでちょっと心許ない。
その分、精一杯憎たらしく見えるように片頬を歪めて微笑む。
昨日鏡を睨みながらたくさん練習した魔王スマイルだ。
一夜漬けのしろものだけど、勇者たちはうまいこと憎悪を煽られてくれたらしい。
「魔王、諸悪の根源……人間界に蔓延る魔族たちを今すぐ引かせろ!」
「たしかに僕は魔王だけど、諸悪の根源と言われるほどじゃないよ。それに人間界で暮らしている我が同胞たちは、好きでそこに住んでいるんだ。特別な理由もないのに居住地の自由を制限するわけにはいかない」
魔族と人間の仲は良くないけど、どちらにも例外はいる。
人間を伴侶に迎え魔界で生きるもの、逆に人間界に根を下ろし人間を慈しむもの。
交易や旅行のために人間界を訪れ、現地のなにかに魅了されて帰ってこなくなる魔族は毎年何人かいる。
彼らが帰還しない理由(魔王城調べ)は、人間に惚れたが1位、人間界の食べ物に惚れたが2位。人間界への侵攻目的などではない。
「勝手なことを……おまえらのせいで俺たちの国は、村は……!」
「僕たちは侵攻なんてしてないし、きみの故郷は無事だよ。きみの住んでいた村に魔人が立ち寄った記録はない」
「なっ……貴様、俺のことを調べたのか!?」
勇者というのは反応が同じなんだなぁと思いながら、ふと妙に饒舌な勇者を見下ろす。
彼の瞳は怒りに燃えていたが、自我を奪われ洗脳状態にあったこれまでの勇者とはどこか違う気がする。
とてもよく喋るし、感情表現も豊かだ。憎しみだけに突き動かされていない。
洗脳が甘いのかもれない。────これは危険だ。
「おしゃべりはここまでだよ。きみたちは僕を倒しに来たんだろう? さぁ、かかってきなよ」
勇者が自力で洗脳を解こうとすれば、彼の……リカルドの前の勇者の二の舞になる。
洗脳が解ければ戦意が消え、失敗判定として呪縛が発動し、魔王を巻き添えに自爆しようとする可能性が高まる。そうなれば彼らを救うすべはない。
わざと隙だらけに見えるように腕を広げ、ことさらにゆっくりと階段を降りて勇者の前に立ちはだかる。
同じ高さになると身長の低さがバレるので一段上で止まっておく。
「魔王……今ここで、倒す!」
予想通り勇者が向かってきた。
後ろに控えている勇者の仲間たちも各々武器を構えている。
剣先が、魔法が、僕のもとへ届くその瞬間────黒い閃光が僕たちを引き裂いた。
「なっ……! 新手か!?」
勇者が飛び退り距離を取る。
僕は演技も忘れ、現れたものをぽかんと見つめた。
元勇者────リカルドだ。それはわかる。
しかし姿が違いすぎる。
勇者として僕の前に現れたときの彼は、金属プレートを組み合わせたいわゆる軽鎧と呼ばれる装いだった。
今の彼は、黒……いや深い青の重鎧装備だ。
複雑精緻に組み上げられた濃紺の金属は、不思議と眩く白い光を放つ。形状は実用的でありながら金のラインで縁を装飾され、ところどころに魔王城の紋章が彫り込まれている。
兜こそないものの、重厚なその姿はまさしく、魔王を守る騎士……黒騎士だ。
(なにそれ……かっこよすぎない?)
勇者の一太刀を防いだ鋼の剣を振って、リカルドが僕の前に立ちふさがる。
ちらとこちらへ寄越された黄金色はいつもの彼の優しい眼差しで、僕の心拍数がぎゅんと上昇した。
しかし僕以上に動揺したのは、対峙する勇者たちだ。
「おまえまさか……人間なのか?」
「そうだ。愚かな勇者ども」
「なぜ人間のおまえが魔王を庇う! なぜ俺たちに剣を向ける!?」
リカルドの背越しに勇者たちを覗き見ると、彼らは大いに焦っていた。
恐らく勇者の呪縛に含まれた、同士討ちや人間同士の争いを防ぐための防衛機構が働いて、リカルドに敵対できないことに戸惑っているんだろう。
「あんたまさか……リカルド?」
そのうち、剣を構える勇者の後ろにいた仲間の一人が彼の正体に気づいた。
青褪めて名を呼ぶ女戦士に、リカルドはぞっとするほど冷たい目を向けている。
勇者たちは更に混迷を深めた。
「リカルドって、俺たちと一緒に聖教会で勇者を目指した、あの?」
「そんな……じゃあこの黒騎士は、前の勇者?」
「でも彼は死んだんじゃ……だから僕たちが新しい勇者に選ばれたんじゃなかったの?」
「生きていたんだ……でも、あの姿……」
「勇者が魔王の手に堕ちた!」
勇者一行が恐慌状態に陥りかけたときを見計らっていたのだろう。
リカルドは剣を芝居がかった仕草で真っ直ぐ掲げ、不敵な笑みを浮かべてみせる。
「俺がいる限り魔王には指一本触れさせん。偽りの勇者ども、せいぜい逃げ帰り、聖教会に泣きつけ」
振り下ろされた剣から凄まじい風が発生し、勇者たちは半ば吹き飛ばされながら後退した。
リカルドの魔法適正はそれほど高くなかったけれど、渡した腕輪の魔力強化と上手く噛み合ったのか、風魔法はなかなかの威力が出るようになっている。
ついでに僕の方で、より禍々しい印象を与えられるように黒い靄を出してみた。
勇者たちにとっては、恐ろしい闇のオーラを放つ黒騎士が魔王の前に立ちはだかり、威圧しているように見えるだろう。
「い、一時退却だ……!」
分が悪いと悟った彼らは、後ろを警戒しながらも一目散に魔王城から出ていった。
予想が当たったことにほっと胸を撫で下ろす。
彼らはリカルド相手では、聖教会から付与された勇者の強化能力を振るうことができないと結論が出た。
人間の敵対者というイレギュラーのおかげか、勇者の呪縛が悪さをすることもなかったようだ。
相対するものが魔族では決して成し得なかった平和的な勝利。
たとえ時間稼ぎにしかならなくても、勝ちは勝ちだ。
「大丈夫か、魔王」
勇者たちのいなくなった玉座の間で、リカルドが振り返る。
その姿は伝承にある魔王の黒騎士そのもので、僕は直視できずに俯いた。
「かっこよすぎてダメ……」
「そうか、良かった」
なんにも良くない。
なのに彼が機嫌良く笑うものだから、僕も安心して力が抜けて、笑うしかなかった。
結局何もしなかった僕はなぜかやたらと疲れてしまっていて、ふらつく体をリカルドが支えてくれる。
そこへ、別室で待機していた側近たちがなだれ込んできた。
「魔王様! ご無事ですか!」
筆頭はもちろん最側近の彼だ。
僕の姿を頭の天辺からつま先まで見て、リカルドにしがみつくように立っている僕を見て……いや、向こうも僕を支えてくれているのだから、これは抱き合っているように見えるだろうか……。
「ご無事で何よりです。でもイチャつくのはここ片付けてからにしてくださいね」
「い、イチャついてなんかないです!」
「後でならいいのか?」
慌てて距離を取ろうとする僕と、頓珍漢なことを口走る黒騎士に、側近はとても面倒くさそうな顔をして溜め息を吐き出したのだった。
「ありがとう。やっぱり人数を増やしてきたね。彼女たちは間に合わなかったか……」
「戦闘員および非戦闘員、全員退避完了しております」
「わかった。きみも早く避難を」
「私はどこまでも魔王様と共にいきます」
思わぬ言葉に足を止め、斜め後ろを振り返る。
普段は僕を敬う素振りもそこそこに、からかったり言葉でチクチク刺してきたりするばかりの側近は、感情を窺わせないいつも通りの様子で立っている。
強くて立派な魔王のふりをする、弱くてヒョロくて臆病な僕を支えてくれる、優秀な側近。
魔族を討つために送り込まれる勇者など、文官の彼にとっては恐怖でしかないだろう。今すぐ逃げ出したいはずなのに。
「……ありがとう。ただし玉座の間には入らないように。わかってるね」
「心得ております。ご武運を」
「うん」
長く引きずるマントを捌きながら歩き、重い扉を押し開ける。
いつもは制御している魔力の放出を今日は抑えない。
髪留めから靴までジャラジャラついている魔王専用装備の数々が、魔力と存在感を増大させる。
気配を追って、勇者たちは真っ直ぐここに来るはずだ。
予想通り、僕が座り心地最悪の玉座に腰掛けてほどなく、ばたばたと廊下を走る複数の足音が聞こえてきた。
「見つけたぞ、貴様が魔王だな!」
「そうだよ。別に隠れてないけどね。ようこそ魔王城へ、人間の勇者様」
ほとんど定型になっている言葉を述べて、足のつかない玉座から降り立つ。
到着の一報からそこそこ経ってる。迷子になっちゃったのかな。魔王城広いからね。
勇者たちはすでに臨戦態勢だ。
一方僕の方は余裕たっぷりに、ゆっくりお辞儀して見せた。
前の勇者と対峙したときはフサフサのヒゲがあったけど、今は毎朝ツルツルに剃らされているのでちょっと心許ない。
その分、精一杯憎たらしく見えるように片頬を歪めて微笑む。
昨日鏡を睨みながらたくさん練習した魔王スマイルだ。
一夜漬けのしろものだけど、勇者たちはうまいこと憎悪を煽られてくれたらしい。
「魔王、諸悪の根源……人間界に蔓延る魔族たちを今すぐ引かせろ!」
「たしかに僕は魔王だけど、諸悪の根源と言われるほどじゃないよ。それに人間界で暮らしている我が同胞たちは、好きでそこに住んでいるんだ。特別な理由もないのに居住地の自由を制限するわけにはいかない」
魔族と人間の仲は良くないけど、どちらにも例外はいる。
人間を伴侶に迎え魔界で生きるもの、逆に人間界に根を下ろし人間を慈しむもの。
交易や旅行のために人間界を訪れ、現地のなにかに魅了されて帰ってこなくなる魔族は毎年何人かいる。
彼らが帰還しない理由(魔王城調べ)は、人間に惚れたが1位、人間界の食べ物に惚れたが2位。人間界への侵攻目的などではない。
「勝手なことを……おまえらのせいで俺たちの国は、村は……!」
「僕たちは侵攻なんてしてないし、きみの故郷は無事だよ。きみの住んでいた村に魔人が立ち寄った記録はない」
「なっ……貴様、俺のことを調べたのか!?」
勇者というのは反応が同じなんだなぁと思いながら、ふと妙に饒舌な勇者を見下ろす。
彼の瞳は怒りに燃えていたが、自我を奪われ洗脳状態にあったこれまでの勇者とはどこか違う気がする。
とてもよく喋るし、感情表現も豊かだ。憎しみだけに突き動かされていない。
洗脳が甘いのかもれない。────これは危険だ。
「おしゃべりはここまでだよ。きみたちは僕を倒しに来たんだろう? さぁ、かかってきなよ」
勇者が自力で洗脳を解こうとすれば、彼の……リカルドの前の勇者の二の舞になる。
洗脳が解ければ戦意が消え、失敗判定として呪縛が発動し、魔王を巻き添えに自爆しようとする可能性が高まる。そうなれば彼らを救うすべはない。
わざと隙だらけに見えるように腕を広げ、ことさらにゆっくりと階段を降りて勇者の前に立ちはだかる。
同じ高さになると身長の低さがバレるので一段上で止まっておく。
「魔王……今ここで、倒す!」
予想通り勇者が向かってきた。
後ろに控えている勇者の仲間たちも各々武器を構えている。
剣先が、魔法が、僕のもとへ届くその瞬間────黒い閃光が僕たちを引き裂いた。
「なっ……! 新手か!?」
勇者が飛び退り距離を取る。
僕は演技も忘れ、現れたものをぽかんと見つめた。
元勇者────リカルドだ。それはわかる。
しかし姿が違いすぎる。
勇者として僕の前に現れたときの彼は、金属プレートを組み合わせたいわゆる軽鎧と呼ばれる装いだった。
今の彼は、黒……いや深い青の重鎧装備だ。
複雑精緻に組み上げられた濃紺の金属は、不思議と眩く白い光を放つ。形状は実用的でありながら金のラインで縁を装飾され、ところどころに魔王城の紋章が彫り込まれている。
兜こそないものの、重厚なその姿はまさしく、魔王を守る騎士……黒騎士だ。
(なにそれ……かっこよすぎない?)
勇者の一太刀を防いだ鋼の剣を振って、リカルドが僕の前に立ちふさがる。
ちらとこちらへ寄越された黄金色はいつもの彼の優しい眼差しで、僕の心拍数がぎゅんと上昇した。
しかし僕以上に動揺したのは、対峙する勇者たちだ。
「おまえまさか……人間なのか?」
「そうだ。愚かな勇者ども」
「なぜ人間のおまえが魔王を庇う! なぜ俺たちに剣を向ける!?」
リカルドの背越しに勇者たちを覗き見ると、彼らは大いに焦っていた。
恐らく勇者の呪縛に含まれた、同士討ちや人間同士の争いを防ぐための防衛機構が働いて、リカルドに敵対できないことに戸惑っているんだろう。
「あんたまさか……リカルド?」
そのうち、剣を構える勇者の後ろにいた仲間の一人が彼の正体に気づいた。
青褪めて名を呼ぶ女戦士に、リカルドはぞっとするほど冷たい目を向けている。
勇者たちは更に混迷を深めた。
「リカルドって、俺たちと一緒に聖教会で勇者を目指した、あの?」
「そんな……じゃあこの黒騎士は、前の勇者?」
「でも彼は死んだんじゃ……だから僕たちが新しい勇者に選ばれたんじゃなかったの?」
「生きていたんだ……でも、あの姿……」
「勇者が魔王の手に堕ちた!」
勇者一行が恐慌状態に陥りかけたときを見計らっていたのだろう。
リカルドは剣を芝居がかった仕草で真っ直ぐ掲げ、不敵な笑みを浮かべてみせる。
「俺がいる限り魔王には指一本触れさせん。偽りの勇者ども、せいぜい逃げ帰り、聖教会に泣きつけ」
振り下ろされた剣から凄まじい風が発生し、勇者たちは半ば吹き飛ばされながら後退した。
リカルドの魔法適正はそれほど高くなかったけれど、渡した腕輪の魔力強化と上手く噛み合ったのか、風魔法はなかなかの威力が出るようになっている。
ついでに僕の方で、より禍々しい印象を与えられるように黒い靄を出してみた。
勇者たちにとっては、恐ろしい闇のオーラを放つ黒騎士が魔王の前に立ちはだかり、威圧しているように見えるだろう。
「い、一時退却だ……!」
分が悪いと悟った彼らは、後ろを警戒しながらも一目散に魔王城から出ていった。
予想が当たったことにほっと胸を撫で下ろす。
彼らはリカルド相手では、聖教会から付与された勇者の強化能力を振るうことができないと結論が出た。
人間の敵対者というイレギュラーのおかげか、勇者の呪縛が悪さをすることもなかったようだ。
相対するものが魔族では決して成し得なかった平和的な勝利。
たとえ時間稼ぎにしかならなくても、勝ちは勝ちだ。
「大丈夫か、魔王」
勇者たちのいなくなった玉座の間で、リカルドが振り返る。
その姿は伝承にある魔王の黒騎士そのもので、僕は直視できずに俯いた。
「かっこよすぎてダメ……」
「そうか、良かった」
なんにも良くない。
なのに彼が機嫌良く笑うものだから、僕も安心して力が抜けて、笑うしかなかった。
結局何もしなかった僕はなぜかやたらと疲れてしまっていて、ふらつく体をリカルドが支えてくれる。
そこへ、別室で待機していた側近たちがなだれ込んできた。
「魔王様! ご無事ですか!」
筆頭はもちろん最側近の彼だ。
僕の姿を頭の天辺からつま先まで見て、リカルドにしがみつくように立っている僕を見て……いや、向こうも僕を支えてくれているのだから、これは抱き合っているように見えるだろうか……。
「ご無事で何よりです。でもイチャつくのはここ片付けてからにしてくださいね」
「い、イチャついてなんかないです!」
「後でならいいのか?」
慌てて距離を取ろうとする僕と、頓珍漢なことを口走る黒騎士に、側近はとても面倒くさそうな顔をして溜め息を吐き出したのだった。
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