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10年後編
自分も……
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次の朝
ボクは大人になって、血を吸わなくても平気になっていった
おそらく魔法ももう使えないのだろう
そして性欲も、思春期の頃よりは収まっていった
…しかしアーク兄さんは。
「ノア~昨日は気持ちよかったな♡
また今日もしような♡」
ボクにコーヒーを差し出して、頬にキスしてきた
…アーク、31歳になるのにこの性欲である
「ほんとオジサンになってもエロいんだから…」
「誰がオジサンだ!
しょーがないじゃんノアしか精液サーバーいないんだし」
人をドリンクバーみたいに…。
・・・。
「アーク、…子供って欲しいですか?」
「ぶっ」
は?吹き出す程のことか?
「こ、子ども…………。
・・・。」
アークの顔が暗くなる
「…聞かなきゃ良かった
行ってきます」
「え………ノア!?のあっ」
……そりゃそうだよな。
アーク兄さん、ボクにゴム付けてくるし、あの忌々しい避妊薬だって毎日欠かさず…!
…ムカつく。ボクはこんなに欲しがっているのに。
絶対孕ませてやる…
「ノアくん…?」
…!
仕事が早めに終わり、帰ろうとしていたら姉に会った
「フォトン姉さん」
「よかった!会えた~」ぎゅー
わわっ…
「の、ノア先生!」
…ん?
あの人たちはボクの診療科の看護師達…。
「だ、誰なんですかその美女…!
てか、モデルのフォトンちゃんですよね!?」
「もしかして恋人ですか!?」
・・・ん?勘違いされてる…?
「あ、ノアくんの姉のフォトンです♡」
「え!そ、そうだったんですね…」
「てっきり付き合っているのかと…おほほ」そそくさ~~
…はぁ…。
…ところで姉さん、またなんでボクの病院に?
と思っていると、彼女はボクの耳元に…
「赤ちゃんができたの」
…!!
「姉さん…!おめでとうございます」
「ありがとう♡夫にはこれから伝えるの」
おぉ…月代さんより先に知ってしまった。
てかあの人、やる気なさそうに見えてやることやってんだな。
「姉さん、体冷やしますからボクが送って行きますよ」
「いいの?ありがとうっ♡」
助手席に乗った姉さんは、ボクが知らない優しい香りがした
「ねぇねぇ、電話していいかな?」
「月代さんにですか?いいですよ」
そういえば、姉さんが告白した時も電話だったな。
「あっ、もしもし~、今大丈夫?」
『うん、大丈夫だよ。病院行ってきた?』
「行ってきたよ!それでね、うふふ…」
ふふっ、隠せてないですよ。
「赤ちゃんできてたよ♡」
「…!やった…!フォトンちゃん、頑張ろうね」
口数は少ないが、喜びがひしひしと伝わってくる。
…もし、兄さんの腹に子ができたら…。
『ノア…♡俺たちの子ができたぞ…♡』
・・・。
「!ノアくんっ!赤!信号赤!!」
おっと!
「ご、ごめんなさい…」
全く妄想なんてボクらしくない…
『ノアくんいるの?』
「うん!家まで送ってくれてるの!」
…ん?電話の向こうから声が…
『え!ノアがなんだって?』
「お兄ちゃん!?」
『はぁ…
フォトンちゃん、今アークくんに言う?』
「…うん」
あ、アーク兄さん…このタイミングで。。。
「え?なんの話?」
「お兄ちゃん…赤ちゃんができたんだけど」
な、なんかさっきよりテンションが低い…w
『・・・・
ふ、フォトン…おめでとーーーー!!』
『うぇ…なんで俺に抱きつくの』
『しょーがないだろホントは妹に会って話したいんだ!
てかオマエまだタバコやめてるよな!?』
「お兄ちゃん、やめてくれてるから…。
もう切るね…?」
『うん、今日はアークくん置いてでも早めに帰るよ』『フォトン!今度会いに行くからなっ』
…兄さんがいると賑やかになるな。
モデルの姉さんが結婚した時はかなり世間が賑わった。
彼女は女性ファッション誌の専属モデルだったが、男性のファンもかなりいたからネットではいろんな声があった
「姉さん、この辺でいいですか?」
「うんっ!ありがとう♡またね」
「体冷やさないでくださいね」
姉さん、無事に出産できるといいですね。
同性同士での妊娠が可能になったことで、世界での出生率は大幅に向上した。
そのおかげか少子化問題は改善されつつあり、産科の技術は大いに進歩している。
そのため姉さんが出産で難儀することはない。。。と思うのだが。
…。
ボクも、アークとの子が欲しい…。
家に帰ってきた。
ダイニングテーブルの上に置かれたピルシート。
ふふ、アーク兄さん…こんな目立つところにお薬置いてちゃダメですよ。
「ただいまー!」
・・・。
「兄さん、元気ですね…」
「フォトンが妊娠したからな!
聞いてくれよ~月代のやつガチで俺のこと置いて帰ったんだぞ
まあフォトンに免じて許してやるが」
・・・。
「俺たちもついに叔父さんか~
ノアおじ~♡」
「アーク兄さん」
「ん?」
彼はボクの隣に座り、紙袋からハンバーガーを取り出して食べようとしている。
…アーク…すごく綺麗だ。
彼は髪が長いので、後ろで束ねるようになった。そのせいで首筋がよく見えてエロい…。
…触りたいけど、食事中だし邪魔できない
「…なんだよそんなに熱い眼差しで見て…。
あ、食べたいのか?」
「ち…違いますっ」
「ふふっ、よしよし♡」
うぅ…。…ダメだ…ムラムラする。
でも食事中だし流石に間が悪い…
「お風呂入ってきます。兄さんも早めに入ってください」
「ん?なんで?お湯ぬるいなら追い焚きすれば…」
…あぁもう、こう言う時に限って察しが悪いんだから
「ボクの精が欲しくないんですか?」
「!…欲しいっ♡今すぐノアと一緒に入る♡」
えぇ!?
彼は食べかけのハンバーガーを置いてボクに抱きついてきた
「そ、そこまで急かしませんよ!」
「なに言ってんだよ俺は三度の飯よりノアとのセックスが好きだぞ♡」
うわぁ。。。まあ知ってたけど。
「は、歯磨きしてからにしてくださいねっ」
ボクは大人になって、血を吸わなくても平気になっていった
おそらく魔法ももう使えないのだろう
そして性欲も、思春期の頃よりは収まっていった
…しかしアーク兄さんは。
「ノア~昨日は気持ちよかったな♡
また今日もしような♡」
ボクにコーヒーを差し出して、頬にキスしてきた
…アーク、31歳になるのにこの性欲である
「ほんとオジサンになってもエロいんだから…」
「誰がオジサンだ!
しょーがないじゃんノアしか精液サーバーいないんだし」
人をドリンクバーみたいに…。
・・・。
「アーク、…子供って欲しいですか?」
「ぶっ」
は?吹き出す程のことか?
「こ、子ども…………。
・・・。」
アークの顔が暗くなる
「…聞かなきゃ良かった
行ってきます」
「え………ノア!?のあっ」
……そりゃそうだよな。
アーク兄さん、ボクにゴム付けてくるし、あの忌々しい避妊薬だって毎日欠かさず…!
…ムカつく。ボクはこんなに欲しがっているのに。
絶対孕ませてやる…
「ノアくん…?」
…!
仕事が早めに終わり、帰ろうとしていたら姉に会った
「フォトン姉さん」
「よかった!会えた~」ぎゅー
わわっ…
「の、ノア先生!」
…ん?
あの人たちはボクの診療科の看護師達…。
「だ、誰なんですかその美女…!
てか、モデルのフォトンちゃんですよね!?」
「もしかして恋人ですか!?」
・・・ん?勘違いされてる…?
「あ、ノアくんの姉のフォトンです♡」
「え!そ、そうだったんですね…」
「てっきり付き合っているのかと…おほほ」そそくさ~~
…はぁ…。
…ところで姉さん、またなんでボクの病院に?
と思っていると、彼女はボクの耳元に…
「赤ちゃんができたの」
…!!
「姉さん…!おめでとうございます」
「ありがとう♡夫にはこれから伝えるの」
おぉ…月代さんより先に知ってしまった。
てかあの人、やる気なさそうに見えてやることやってんだな。
「姉さん、体冷やしますからボクが送って行きますよ」
「いいの?ありがとうっ♡」
助手席に乗った姉さんは、ボクが知らない優しい香りがした
「ねぇねぇ、電話していいかな?」
「月代さんにですか?いいですよ」
そういえば、姉さんが告白した時も電話だったな。
「あっ、もしもし~、今大丈夫?」
『うん、大丈夫だよ。病院行ってきた?』
「行ってきたよ!それでね、うふふ…」
ふふっ、隠せてないですよ。
「赤ちゃんできてたよ♡」
「…!やった…!フォトンちゃん、頑張ろうね」
口数は少ないが、喜びがひしひしと伝わってくる。
…もし、兄さんの腹に子ができたら…。
『ノア…♡俺たちの子ができたぞ…♡』
・・・。
「!ノアくんっ!赤!信号赤!!」
おっと!
「ご、ごめんなさい…」
全く妄想なんてボクらしくない…
『ノアくんいるの?』
「うん!家まで送ってくれてるの!」
…ん?電話の向こうから声が…
『え!ノアがなんだって?』
「お兄ちゃん!?」
『はぁ…
フォトンちゃん、今アークくんに言う?』
「…うん」
あ、アーク兄さん…このタイミングで。。。
「え?なんの話?」
「お兄ちゃん…赤ちゃんができたんだけど」
な、なんかさっきよりテンションが低い…w
『・・・・
ふ、フォトン…おめでとーーーー!!』
『うぇ…なんで俺に抱きつくの』
『しょーがないだろホントは妹に会って話したいんだ!
てかオマエまだタバコやめてるよな!?』
「お兄ちゃん、やめてくれてるから…。
もう切るね…?」
『うん、今日はアークくん置いてでも早めに帰るよ』『フォトン!今度会いに行くからなっ』
…兄さんがいると賑やかになるな。
モデルの姉さんが結婚した時はかなり世間が賑わった。
彼女は女性ファッション誌の専属モデルだったが、男性のファンもかなりいたからネットではいろんな声があった
「姉さん、この辺でいいですか?」
「うんっ!ありがとう♡またね」
「体冷やさないでくださいね」
姉さん、無事に出産できるといいですね。
同性同士での妊娠が可能になったことで、世界での出生率は大幅に向上した。
そのおかげか少子化問題は改善されつつあり、産科の技術は大いに進歩している。
そのため姉さんが出産で難儀することはない。。。と思うのだが。
…。
ボクも、アークとの子が欲しい…。
家に帰ってきた。
ダイニングテーブルの上に置かれたピルシート。
ふふ、アーク兄さん…こんな目立つところにお薬置いてちゃダメですよ。
「ただいまー!」
・・・。
「兄さん、元気ですね…」
「フォトンが妊娠したからな!
聞いてくれよ~月代のやつガチで俺のこと置いて帰ったんだぞ
まあフォトンに免じて許してやるが」
・・・。
「俺たちもついに叔父さんか~
ノアおじ~♡」
「アーク兄さん」
「ん?」
彼はボクの隣に座り、紙袋からハンバーガーを取り出して食べようとしている。
…アーク…すごく綺麗だ。
彼は髪が長いので、後ろで束ねるようになった。そのせいで首筋がよく見えてエロい…。
…触りたいけど、食事中だし邪魔できない
「…なんだよそんなに熱い眼差しで見て…。
あ、食べたいのか?」
「ち…違いますっ」
「ふふっ、よしよし♡」
うぅ…。…ダメだ…ムラムラする。
でも食事中だし流石に間が悪い…
「お風呂入ってきます。兄さんも早めに入ってください」
「ん?なんで?お湯ぬるいなら追い焚きすれば…」
…あぁもう、こう言う時に限って察しが悪いんだから
「ボクの精が欲しくないんですか?」
「!…欲しいっ♡今すぐノアと一緒に入る♡」
えぇ!?
彼は食べかけのハンバーガーを置いてボクに抱きついてきた
「そ、そこまで急かしませんよ!」
「なに言ってんだよ俺は三度の飯よりノアとのセックスが好きだぞ♡」
うわぁ。。。まあ知ってたけど。
「は、歯磨きしてからにしてくださいねっ」
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