13 / 23
銀色の騎士②
しおりを挟む
屋敷の客間。
魔石でできたランプの淡い光が、金縁のティーカップにそっと反射して、煌めいていた。
室内には、ふんわりとしたぬくもりが満ちていて、王室御用達の上質な茶葉から立ちのぼる紅茶の香りが、甘く優しく鼻先をくすぐった。
テーブルの上には、まだ湯気をたてるティーポットと、手をつけられていない焼き菓子が置いてある。だが、それらを味わう余裕は、今の俺にはなかった。
俺は、ソファに深く腰掛けて、視線を落としたまま、指先を強く握り込んだ。
「助けてくれて・・・その、ありがとう。泣いちゃって、ごめん。」
かすれた声で告げると、少しの沈黙が室内を満たした。
客室にお茶菓子を用意してくれた召使いたちは、既に退出させ、今、ここには、俺とレークだけがいる状況だった。そんな部屋の静けさが、返事を待つ時間を妙に長く感じさせた。
「・・・問題ない。」
隣に座りながら、美しい所作で紅茶を飲むレーク。あまり気にしていなかったが、彼も確か、貴族だったなと、今更ながら思い出す。
婚約の契約書に、彼の爵位までは明記されていなかった。けれど、物腰や振る舞いひとつ取っても、滲み出る品格は明らかに俺のそれとは違っていた。
きっと、俺よりずっと高い地位の人なのだろう。何となく、そんな気がした。
契約、婚約───最初に取り決めた、約束について思い出す。
「・・・レーク。必要以上に俺と接触するなって、最初に伝えたはずだよな。」
絞り出した俺の声は、とても冷たかった。
元々俺たちは、契約で結ばれた仮初めの関係。俺のために、彼があそこまで身を投げ出す必要などないのだ。
「だから・・・もう、助けなくていい。」
まだ添えられていた彼の手を、そっと自分の腰から引き剥がす。彼の体温が離れていく感触に、胸の奥が少しだけ痛んだ。
「いや、ダメだ。命に関わることだ。その願いは、叶えられない。」
ぐいっと指先で顎を引かれ、無理やり顔を、彼の方向へ、向けさせられる。
レークの瞳が、真っ直ぐ俺を射抜く。真剣で、揺るぎないその眼差しに、心の奥底を見透かされているような気がして、ほんの少しだけ、恐怖を感じた。
「そんなの・・・っ!」
彼の急な行動と言動に、感情が昂ってしまい、理性が弾け、怒鳴るように言葉を吐き出す。
「そんなの、どうでもいいだろ!!俺が死んだって、誰も悲しまない!! 余計なお世話なんだよ!!」
そう叫んだ瞬間、耳に届いたのは、思っていた以上に荒ぶった自分の声だった。
死ぬのは怖い。でも、それ以上に、誰かに守られてばかりでいる自分が、情けなくてたまらなかった。彼だって、いずれ俺のもとを去る人間だ。任務が終われば、この関係も終わる。その時に備えて、俺は俺の力で身を守らないといけないのに。
「・・・っ。」
何故だろう。俺の叫びを聞いたレークが、とても傷ついたような、そんな顔をしていた。
「俺は、俺なんかのせいで・・・。」
俺はまた涙が滲み出そうになり、言葉を続けられず、震える手を、そっと後ろへ隠した。
「出ていけ。」
低く、かすれた声で呟いた。俯いたまま、感情を押し殺すように話す。
「出ていけ・・・出ていけよ!!!」
叫んで扉を指差し、追い立てるように言った。彼が立ち去る気配を感じながら、扉をバタンと閉める。重苦しい沈黙と共に、感情が爆発する。
「う、うぅっ・・・。」
堪えていた涙が、頬を伝って静かにこぼれていく。酷い言葉をぶつけてしまった。レークは俺のことを、ただ単に心配してくれていた、それだけなのに。
レークと俺は、本物の婚約者ではない。ただの任務で俺の傍にいるだけ。友達ですらない。なら、彼と俺の関係は、一体何なんだろう。
彼が助けてくれたのは、騎士として当然の行動だった。きっと、感情なんて、そこにはないのだ。
───でも・・・そう思い込もうとするほどに、胸が痛んで仕方なかった。
意味が分からない。
「泣かないで。」
ポタポタと床に涙を零していると、突然、背後からふわりと頭を撫でられた。
「はっ!?・・・お、お前、さっき出て行ったはずじゃ・・・。」
振り返ると、そこには眉を下げながら、獣耳を悲しげに傾けたレークがいた。
「扉を閉める瞬間、天井に張り付いた。」
「な、なんだよ、それ・・・。」
あまりにも突拍子もない言葉に、ぽかんとしてしまい───
「あ、あははっ。」
つい、吹き出してしまった。胸の奥に溜まっていた痛みが、少しだけ軽くなっていく。
「ユリィ。」
「レーク・・・?」
ふと、彼が顔を寄せてくる気配を感じて、動揺する。
「え? な、何・・・?」
彼は黙ったまま、まるで許しを乞うようにじっと俺を見つめていた。
前回のように、頭を撫でて欲しいのだろうかと思い、俺は、そっと彼の髪に、指を滑らせた。今回は耳を触ることなく、丁寧に優しく撫でる。
「耳は、触らないのか?」
ぽつりと呟かれたその言葉に、思わず苦笑する。
「・・・触ってほしいなら、いっぱい触ってやるけど?」
少しキレ気味にそう言うと、彼は目を瞬かせ、そして───
「好きなようにしていい。」
そう言った直後だった。温かなものが、そっと俺の頬に触れた。
「・・・は?」
それが彼の唇だったと理解するのに・・・一瞬、時間がかかった。
「なっ、なな、ななな何を!?」
ぶわっと顔が熱くなる。思わず身を引きそうになるが、動けない。全身が火照って、心臓は今にも破裂しそうだった。
それなのに、レークは冷静に、俺のことを見つめ続けていた。
「・・・お返しは、ないのか?」
「はっ!?そんなもの・・・!」
言葉に詰まりながらも、俺は思わず彼の顔を見つめ返した。ぺたりと耳が倒れたその姿がまるで、構ってほしいと訴えるウルフにそっくりで───
「・・・ん。」
頬に、そっとキスを返した。
直後、驚いた様子で息を荒らげたレークが、勢いよく俺をガバっと抱きしめた。
「な、なにっ!」
あまりに近い距離に端正な顔が近寄り、顔が真っ赤になっていく。そして、何故か騒がしく心臓が跳てしまい、その音が恥ずかしくて、耳を塞ぎたくなってしまう。
そのまま唇が重なろうとした瞬間───
「ヴォルロード卿! 至急───」
慌てて入ってきた騎士が、俺たちの姿を確認すると、驚いた様子で顔を火照らせていた。
「お、お邪魔しましたぁ!!!」
しかし、レークの顔を見るや否や、血相を変えて、秒で退出しいった。
「・・・。」
無言で眉間に皺を寄せているレークの腕の中で、俺は羞恥と動揺で涙目になっていた。頬も耳も、たぶん真っ赤になっている。
「はっ、離せっ・・・。」
「・・・。」
震える声でそう言ったのに、レークの腕はほんの少しも緩まなかった。それどころか、黙りながら、俺を包み込むように抱き直してきた。
「う、うぅ・・・。」
抵抗する気力もなくなり、俺はそっと彼の背中に腕を回した。ぎゅっと抱きしめ返すと、彼のぬくもりが、冷たい肌へ、じんわりと伝わってきた。
何でこんなことになっているのだろうか。ふわふわとした感覚に思考をかき乱されながら、記憶を辿った。
───その時。
下腹部に、何か硬いものが、ぴたりと当たった。
───バッ!!
瞬間、レークが真っ赤になって飛び退き、そのまま背中から倒れ込んだ。
「レーク!?」
倒れた衝撃で机の上にあったティーカップが宙を舞い、彼の頭上へ、熱々の紅茶が降り注いだ。
「・・・。」
「大丈夫か!?」
俺が駆け寄ろうとした、その瞬間───
「す、すまな・・・い。頭を、冷やして・・・くる。」
前屈みになりながら立ち上がろうとするレーク。その手を、俺は思わず取った。
「レーク───」
「触るな!!!」
鋭い怒声と共に、繋いだ手を緩やかに振りほどかれた。それは、初めて聞く彼の怒った声だった。
戸惑いながら見つめると、レークは唇を思い切り噛み締めながら、目を逸らしていた。それから、逃げるように扉の向こうへと姿を消した。
「は・・・はぁあああっ!?」
その場に取り残された俺は、頭を抱えて、声を張り上げた。
魔石でできたランプの淡い光が、金縁のティーカップにそっと反射して、煌めいていた。
室内には、ふんわりとしたぬくもりが満ちていて、王室御用達の上質な茶葉から立ちのぼる紅茶の香りが、甘く優しく鼻先をくすぐった。
テーブルの上には、まだ湯気をたてるティーポットと、手をつけられていない焼き菓子が置いてある。だが、それらを味わう余裕は、今の俺にはなかった。
俺は、ソファに深く腰掛けて、視線を落としたまま、指先を強く握り込んだ。
「助けてくれて・・・その、ありがとう。泣いちゃって、ごめん。」
かすれた声で告げると、少しの沈黙が室内を満たした。
客室にお茶菓子を用意してくれた召使いたちは、既に退出させ、今、ここには、俺とレークだけがいる状況だった。そんな部屋の静けさが、返事を待つ時間を妙に長く感じさせた。
「・・・問題ない。」
隣に座りながら、美しい所作で紅茶を飲むレーク。あまり気にしていなかったが、彼も確か、貴族だったなと、今更ながら思い出す。
婚約の契約書に、彼の爵位までは明記されていなかった。けれど、物腰や振る舞いひとつ取っても、滲み出る品格は明らかに俺のそれとは違っていた。
きっと、俺よりずっと高い地位の人なのだろう。何となく、そんな気がした。
契約、婚約───最初に取り決めた、約束について思い出す。
「・・・レーク。必要以上に俺と接触するなって、最初に伝えたはずだよな。」
絞り出した俺の声は、とても冷たかった。
元々俺たちは、契約で結ばれた仮初めの関係。俺のために、彼があそこまで身を投げ出す必要などないのだ。
「だから・・・もう、助けなくていい。」
まだ添えられていた彼の手を、そっと自分の腰から引き剥がす。彼の体温が離れていく感触に、胸の奥が少しだけ痛んだ。
「いや、ダメだ。命に関わることだ。その願いは、叶えられない。」
ぐいっと指先で顎を引かれ、無理やり顔を、彼の方向へ、向けさせられる。
レークの瞳が、真っ直ぐ俺を射抜く。真剣で、揺るぎないその眼差しに、心の奥底を見透かされているような気がして、ほんの少しだけ、恐怖を感じた。
「そんなの・・・っ!」
彼の急な行動と言動に、感情が昂ってしまい、理性が弾け、怒鳴るように言葉を吐き出す。
「そんなの、どうでもいいだろ!!俺が死んだって、誰も悲しまない!! 余計なお世話なんだよ!!」
そう叫んだ瞬間、耳に届いたのは、思っていた以上に荒ぶった自分の声だった。
死ぬのは怖い。でも、それ以上に、誰かに守られてばかりでいる自分が、情けなくてたまらなかった。彼だって、いずれ俺のもとを去る人間だ。任務が終われば、この関係も終わる。その時に備えて、俺は俺の力で身を守らないといけないのに。
「・・・っ。」
何故だろう。俺の叫びを聞いたレークが、とても傷ついたような、そんな顔をしていた。
「俺は、俺なんかのせいで・・・。」
俺はまた涙が滲み出そうになり、言葉を続けられず、震える手を、そっと後ろへ隠した。
「出ていけ。」
低く、かすれた声で呟いた。俯いたまま、感情を押し殺すように話す。
「出ていけ・・・出ていけよ!!!」
叫んで扉を指差し、追い立てるように言った。彼が立ち去る気配を感じながら、扉をバタンと閉める。重苦しい沈黙と共に、感情が爆発する。
「う、うぅっ・・・。」
堪えていた涙が、頬を伝って静かにこぼれていく。酷い言葉をぶつけてしまった。レークは俺のことを、ただ単に心配してくれていた、それだけなのに。
レークと俺は、本物の婚約者ではない。ただの任務で俺の傍にいるだけ。友達ですらない。なら、彼と俺の関係は、一体何なんだろう。
彼が助けてくれたのは、騎士として当然の行動だった。きっと、感情なんて、そこにはないのだ。
───でも・・・そう思い込もうとするほどに、胸が痛んで仕方なかった。
意味が分からない。
「泣かないで。」
ポタポタと床に涙を零していると、突然、背後からふわりと頭を撫でられた。
「はっ!?・・・お、お前、さっき出て行ったはずじゃ・・・。」
振り返ると、そこには眉を下げながら、獣耳を悲しげに傾けたレークがいた。
「扉を閉める瞬間、天井に張り付いた。」
「な、なんだよ、それ・・・。」
あまりにも突拍子もない言葉に、ぽかんとしてしまい───
「あ、あははっ。」
つい、吹き出してしまった。胸の奥に溜まっていた痛みが、少しだけ軽くなっていく。
「ユリィ。」
「レーク・・・?」
ふと、彼が顔を寄せてくる気配を感じて、動揺する。
「え? な、何・・・?」
彼は黙ったまま、まるで許しを乞うようにじっと俺を見つめていた。
前回のように、頭を撫でて欲しいのだろうかと思い、俺は、そっと彼の髪に、指を滑らせた。今回は耳を触ることなく、丁寧に優しく撫でる。
「耳は、触らないのか?」
ぽつりと呟かれたその言葉に、思わず苦笑する。
「・・・触ってほしいなら、いっぱい触ってやるけど?」
少しキレ気味にそう言うと、彼は目を瞬かせ、そして───
「好きなようにしていい。」
そう言った直後だった。温かなものが、そっと俺の頬に触れた。
「・・・は?」
それが彼の唇だったと理解するのに・・・一瞬、時間がかかった。
「なっ、なな、ななな何を!?」
ぶわっと顔が熱くなる。思わず身を引きそうになるが、動けない。全身が火照って、心臓は今にも破裂しそうだった。
それなのに、レークは冷静に、俺のことを見つめ続けていた。
「・・・お返しは、ないのか?」
「はっ!?そんなもの・・・!」
言葉に詰まりながらも、俺は思わず彼の顔を見つめ返した。ぺたりと耳が倒れたその姿がまるで、構ってほしいと訴えるウルフにそっくりで───
「・・・ん。」
頬に、そっとキスを返した。
直後、驚いた様子で息を荒らげたレークが、勢いよく俺をガバっと抱きしめた。
「な、なにっ!」
あまりに近い距離に端正な顔が近寄り、顔が真っ赤になっていく。そして、何故か騒がしく心臓が跳てしまい、その音が恥ずかしくて、耳を塞ぎたくなってしまう。
そのまま唇が重なろうとした瞬間───
「ヴォルロード卿! 至急───」
慌てて入ってきた騎士が、俺たちの姿を確認すると、驚いた様子で顔を火照らせていた。
「お、お邪魔しましたぁ!!!」
しかし、レークの顔を見るや否や、血相を変えて、秒で退出しいった。
「・・・。」
無言で眉間に皺を寄せているレークの腕の中で、俺は羞恥と動揺で涙目になっていた。頬も耳も、たぶん真っ赤になっている。
「はっ、離せっ・・・。」
「・・・。」
震える声でそう言ったのに、レークの腕はほんの少しも緩まなかった。それどころか、黙りながら、俺を包み込むように抱き直してきた。
「う、うぅ・・・。」
抵抗する気力もなくなり、俺はそっと彼の背中に腕を回した。ぎゅっと抱きしめ返すと、彼のぬくもりが、冷たい肌へ、じんわりと伝わってきた。
何でこんなことになっているのだろうか。ふわふわとした感覚に思考をかき乱されながら、記憶を辿った。
───その時。
下腹部に、何か硬いものが、ぴたりと当たった。
───バッ!!
瞬間、レークが真っ赤になって飛び退き、そのまま背中から倒れ込んだ。
「レーク!?」
倒れた衝撃で机の上にあったティーカップが宙を舞い、彼の頭上へ、熱々の紅茶が降り注いだ。
「・・・。」
「大丈夫か!?」
俺が駆け寄ろうとした、その瞬間───
「す、すまな・・・い。頭を、冷やして・・・くる。」
前屈みになりながら立ち上がろうとするレーク。その手を、俺は思わず取った。
「レーク───」
「触るな!!!」
鋭い怒声と共に、繋いだ手を緩やかに振りほどかれた。それは、初めて聞く彼の怒った声だった。
戸惑いながら見つめると、レークは唇を思い切り噛み締めながら、目を逸らしていた。それから、逃げるように扉の向こうへと姿を消した。
「は・・・はぁあああっ!?」
その場に取り残された俺は、頭を抱えて、声を張り上げた。
440
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
悪役令息(Ω)に転生したので、破滅を避けてスローライフを目指します。だけどなぜか最強騎士団長(α)の運命の番に認定され、溺愛ルートに突入!
水凪しおん
BL
貧乏男爵家の三男リヒトには秘密があった。
それは、自分が乙女ゲームの「悪役令息」であり、現代日本から転生してきたという記憶だ。
家は没落寸前、自身の立場は断罪エンドへまっしぐら。
そんな破滅フラグを回避するため、前世の知識を活かして領地改革に奮闘するリヒトだったが、彼が生まれ持った「Ω」という性は、否応なく運命の渦へと彼を巻き込んでいく。
ある夜会で出会ったのは、氷のように冷徹で、王国最強と謳われる騎士団長のカイ。
誰もが恐れるαの彼に、なぜかリヒトは興味を持たれてしまう。
「関わってはいけない」――そう思えば思うほど、抗いがたいフェロモンと、カイの不器用な優しさがリヒトの心を揺さぶる。
これは、運命に翻弄される悪役令息が、最強騎士団長の激重な愛に包まれ、やがて国をも動かす存在へと成り上がっていく、甘くて刺激的な溺愛ラブストーリー。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる