私のナカ【R18】

RiTa

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恋人とのナカ

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下着の効果でしょうか

私に久しぶりに彼氏が出来ました
同い年で好青年と言う言葉がぴったりなその人は
まさに寸分狂わず好青年で
仮に娘が「彼氏です」と紹介したならどんな親でも手放しで歓迎するであろう人でした

イヤなところを見つける方が困難で
彼を悪く言う人がいたなら
それはやっかみでしかないでしょう

20代半ばの当時
同級生も結婚をしたり意識しており
それには申し分のない
むしろこちらが追いついていないと思ってしまうような周りが羨むような彼とのお付き合いは

今ももちろん大切な思い出ですが
当時は疑問と矛盾と葛藤の日々でした


お付き合い始めてまず私がした事は
大好きな下着達を以前のものに戻す
ということです

なんだか本末転倒な気もしますが
爽やかな彼にそれらの下着を知られる事すらいけない気がしていたのです

連絡することもデートでも
普段から言葉数少ない私にムリをさせないよう
気使いをしてくれて
大切にされていると言われなくても伝わってくるその彼とのお付き合いは
幸せと表現してもおかしくないもだったと思います


イヤな意味ではなく
余裕があって気持ちのいい優しいキスをする彼に
あ…この人はモテてきたのだろうなとうっすら感じました

丁寧で壊れ物を扱うようなセックスに
初めてがこの人だったら女性はみんなセックスが幸せな物だと感じるだろうと思っていました

愛を感じるには充分過ぎるセックスです
むしろこちらの方が彼を意識し過ぎて
マグロだと言われてもおかしくないにもかかわらず
彼は不満も要求もせずにお付き合いしてくれました

そんな女性を好きではないのかなとそうしていた事も否めませんが
本当の事は彼しか分かりません

結局会社の事情による彼の急な転勤で別れてしまいましたが
「着いて行く」選択をしなかったのは
それには短過ぎる交際期間のせいではなく

単に私の経験不足で
「私のナカ」に気付いてしまっていたその時は
自分の欲求と幸せとの折り合いが上手につけられなかっただけのことなのです

大切な人でした
でもあなたの好きな私は本当の私ではありません

本当はスケベな下着を身につけていたいのです

セックスの時脱ぎかけたセーターが腕に絡んだままの
拘束されたような私に気付いて
「気付かなくてごめん」とセーターを丁寧に腕から外してくれましたね

本当はその偶然の拘束状況に興奮していたのです

タオルに両目を覆われた私に気付いて
「大丈夫?」とタオルを避けてくれましたね

本当のはその偶然に視界を奪われた状況に興奮していたのです

その時に私のナカはそういう事が好きなんだって気付いたんです

いつかあなたにガッカリされる日が来るなら
それが1番怖かったのです



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