望み 第2部 【R18】

RiTa

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煮え切らない私に、チーフマネジャーも本当は業を濁していながら、取り繕っていてくれたのかもしれません

もしくは、社内に嫌がらせをする人物がいるかもしれないという、その人への怒りだったのかもしれません

どちらにしろチーフマネジャーの圧力は、間違いなく増しており

直接目を見ることが出来ないまま、私は話し出しました

「3日前の深夜、知らない番号からショートメールが届きました…」

「………」

チラリとチーフマネジャーを見ましたが、無言でその先を求めている事に間違いなさそうで

「【オマエの願いを叶えてやる】………と」

「………」

「その時は、ただのイタズラだと思って、放っておいたんです」

「………」

そこまでで、私の言葉は止まりました

これ以上を告白してしまったら、チーフマネジャーとの関係は、間違いなくギクシャクしてしまうでしょう

嫌悪感を持たれてもおかしくはないのです

止まった言葉に、チーフマネジャーの配慮なのか

「そのメールをオレに見せることは出来ないか?」

「…出来…ません…すみません…」

もう自分の口から告げるしかなさそうでした

「そして一昨日、チーフマネジャーが、早く帰してくれた日です」

「…あの日に…?」

「帰りの電車で……」

膣が波打ち始めたのを感じ、躰が揺れることを止める為、両腿に両手をギュッと挟み込んでいました

「ごめんなさい…」

「何で謝る?」

私は、こんな状況で感じているのです。その謝罪が、勝手に口から出ていました

「痴…漢に会いました」

「………」

「それで……」

「拒めなかったのか…?」

「……すみません」

「イヤ…謝るな…純粋に疑問に思っただけで…オマエには…ムリ…だな…」

私のスイッチの目盛はもう官能が多くを占めていました

「それで…それが…私の降りる駅に到着する直前に…それを止めて…ス…カートを直してくれた…んです…」

「直してくれた…なんて、お人好しも過ぎるだろ…」

「すみません…でも…まるで…私の降りる駅を…知っていたみたいで…」

呼吸が淫靡になっている事を読み取られないよう、必死になる程、言葉の合間に不自然な息が漏れました

「……」

「走って帰宅したら【オメデトウ】と…私のスカートの…中を撮った写真が…一緒に送られてきたんです…」

「盗撮もされたのか…メールのヤツがオマエだと分かって痴漢したって事には間違いなさそうだな…仮に自宅を知られてるならそれは危険だろ。1人暮らしだったか…?」

「はい…学生の時に上京して来たので…部屋は一通り確認して、カメラや盗聴器などは見つかりませんでした」

チーフマネジャーは、私の危険な状況に気をとられていたようで、その間にその先を簡単に説明してしまおうと思いました

「そして翌日、残業していた時に、それまでなかった…そのスカートの中の写真をプリントしたものが、私の引き出しに入ってた…ので…会社の人が…そうなのではないか…と…」

「それが本当に会社の人間であれば、住所を知ることも…怖がらせるようかもしれないが…おそらくもう知ってるだろう…」

「………」

「……まだ話の途中だが、まだ今もソイツからメールは届いているんだな?」

「はい…」

「それが解決するまで、オマエは1人にならない方がいい。とりあえず帰って、オマエの荷物を纏めて来い。
ちょうど、バツ1のオレには広すぎる住まいと使ってない部屋もある」

「えっ?」

「ここまで聞いて、オマエに何かあったら、オレも責任を感じる。どちらも不安かもしれないが、幸か不幸か、オマエにとってオレの躰はソイツよりはるかに安全ではあるはずだ」

チーフマネジャーに下心がない事は、そこまで言われなくても充分に分かります

「それじゃ…チーフマネジャーにご迷惑がかかります」

「何かあった時がご迷惑だろ…とにかく今から、オマエの荷物を取りに行くぞ」

チーフマネジャーは、腰を上げ、お店を出る準備を私に促しました

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