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君に触れたかったんだ㉕
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Side モブ(再びモブ視点です)
次の日、僕は登校最終日を迎えた。
最終日という実感はなく、まるで普通の日のように1日を過ごした。
最後のホームルームで軽い挨拶をして、まばらな拍手をもらった。
友達もいなかったし、別に何の感慨も沸かなかった。
ただひとつだけ、僕の頭の中は結城くんのことでいっぱいだった。
昨日は、勢い余ってとんでもない事をしてしまった。
僕は理性を失い、彼を無理矢理裸にし、欲望の限りを尽くしてしまった。
あの時は、ずっと我慢していた感情がダムが決壊したように流れ出したのを感じた。
確かに告白を断られることはわかっていたし、どうせ転校するから大胆な行動に出ようとは思っていた。体育教師との関係の事も縦にするつもりでいた。
でも今は後悔の念に駆られている。どうかしていたと思う。
彼の泣き顔を思い出すと心が傷んだ。彼は何も悪い事をしていないじゃないか。
あんなに怖い思いをさせてしまって…
「最低だ」
僕は小さく呟き、下駄箱を出た。
そして驚いた。
正面に結城君と体育教師が並んで立っていたのだ。
次の日、僕は登校最終日を迎えた。
最終日という実感はなく、まるで普通の日のように1日を過ごした。
最後のホームルームで軽い挨拶をして、まばらな拍手をもらった。
友達もいなかったし、別に何の感慨も沸かなかった。
ただひとつだけ、僕の頭の中は結城くんのことでいっぱいだった。
昨日は、勢い余ってとんでもない事をしてしまった。
僕は理性を失い、彼を無理矢理裸にし、欲望の限りを尽くしてしまった。
あの時は、ずっと我慢していた感情がダムが決壊したように流れ出したのを感じた。
確かに告白を断られることはわかっていたし、どうせ転校するから大胆な行動に出ようとは思っていた。体育教師との関係の事も縦にするつもりでいた。
でも今は後悔の念に駆られている。どうかしていたと思う。
彼の泣き顔を思い出すと心が傷んだ。彼は何も悪い事をしていないじゃないか。
あんなに怖い思いをさせてしまって…
「最低だ」
僕は小さく呟き、下駄箱を出た。
そして驚いた。
正面に結城君と体育教師が並んで立っていたのだ。
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