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One Summer day㉜
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一通りはしゃいでから、パラソルの下にビニールシートを敷いた。
僕もひよしさんも水着を履いてきていたから、シャツだけ脱げば海に入れる状態だった。
僕は待ちきれなくてシャツを脱いだ。
「空、ひとつ頼みがある」
「え、何?」
脱いだシャツを畳みながら聞き返すと、ひよしさんが半袖のパーカーを取り出した。
「海に入ってるとき以外はこれ着てくれ」
「え、なんで?日焼け止めクリームなら持ってきたよ?」
「日除けじゃなくて男除けだっつーの!」
あぁ、またその話か…。
「もう…、どんだけ心配してるの…」
「お前なぁ…」
「あー、もうわかりました!海入るとき以外はパーカー着ます!」
もう面倒くさかったから承諾した。
心配してくれるのは嬉しいけど、大袈裟過ぎると思うんだけどなぁ。
「よし、それで良い」
ひよしさんがホッとしたような顔をして、自分もシャツを脱いだ。
ひよしさんの引き締まった身体をこんな明るいところで見るのってちょっとレアな気がして、ついじーっと見てしまう。
「ひよしさんこそ、女の人にナンパされちゃうんじゃない?」
僕はなんだか心配になって聞いた。
身体も引き締まってるし、その、ひよしさん、やっぱりかっこいいし…。
「なんだ、心配か?空」
ひよしさんがニヤニヤして聞いてくる。
「べ、別に…」
僕はこういうところがきっと素直じゃないんだと思う。
「空、俺が好きなのは空だけだから、何も心配することはないんだからな」
ひよしさんの言葉に顔の火照りを感じる。
「ま、俺カッコイイから、心配になる気持ちはわかるけどな」
ひよしさんがまたおどけたように言った。
「自分で言わないでよ」
僕はひよしさんの腹筋をポコポコ叩きながら言った。
僕もひよしさんも水着を履いてきていたから、シャツだけ脱げば海に入れる状態だった。
僕は待ちきれなくてシャツを脱いだ。
「空、ひとつ頼みがある」
「え、何?」
脱いだシャツを畳みながら聞き返すと、ひよしさんが半袖のパーカーを取り出した。
「海に入ってるとき以外はこれ着てくれ」
「え、なんで?日焼け止めクリームなら持ってきたよ?」
「日除けじゃなくて男除けだっつーの!」
あぁ、またその話か…。
「もう…、どんだけ心配してるの…」
「お前なぁ…」
「あー、もうわかりました!海入るとき以外はパーカー着ます!」
もう面倒くさかったから承諾した。
心配してくれるのは嬉しいけど、大袈裟過ぎると思うんだけどなぁ。
「よし、それで良い」
ひよしさんがホッとしたような顔をして、自分もシャツを脱いだ。
ひよしさんの引き締まった身体をこんな明るいところで見るのってちょっとレアな気がして、ついじーっと見てしまう。
「ひよしさんこそ、女の人にナンパされちゃうんじゃない?」
僕はなんだか心配になって聞いた。
身体も引き締まってるし、その、ひよしさん、やっぱりかっこいいし…。
「なんだ、心配か?空」
ひよしさんがニヤニヤして聞いてくる。
「べ、別に…」
僕はこういうところがきっと素直じゃないんだと思う。
「空、俺が好きなのは空だけだから、何も心配することはないんだからな」
ひよしさんの言葉に顔の火照りを感じる。
「ま、俺カッコイイから、心配になる気持ちはわかるけどな」
ひよしさんがまたおどけたように言った。
「自分で言わないでよ」
僕はひよしさんの腹筋をポコポコ叩きながら言った。
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