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(日常小話)突然の雨にふられて①

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Side かなてぃ

学校の帰り、結城と一緒に歩いているときの事だった。

ポツポツ…ザーッ

「やば!急に降ってきた!」

「あそこの建物のところ隠れよう!」

俺と結城は急いで近くの建物の屋根で雨宿りをする。

「急に降ってきたな。テロ豪雨ってやつだな」

「かなてぃ、ゲリラ豪雨だよ」

あ、俺ふつーに間違えた。

結城に冷静に訂正されてしまった。

「あーあ、びしょ濡れ。降るなら降るって言ってほしいよね」

結城がそう言うと、髪の毛の水滴を振り払う為に頭をぶるぶると振った。

それ小動物みたいで可愛すぎだから。

「それな。せっかく夏休み前なのに風邪ひいたらどーすんだって話だよな」

俺も結城に同調した。

が、次の瞬間、前言撤回したくなった。

びしょ濡れのシャツが肌に張り付いて、結城の乳首が透けて見えてしまっていたのだ。

ピンク色のツンと尖った可愛い乳首に、俺は思わず見入ってしまう。

テロ豪雨…じゃなくてゲリラ豪雨様、ありがとうございます!と心の中で頭を下げる俺。

結城は、俺のいやらしい視線になど気付きもせず、持っていたハンカチで顔を拭いている。

結城の乳首…

俺は吸い寄せられるように、そこに指を伸ばした。

ツン

「ゃん…っ」

結城は可愛い声をあげ、慌てて口を手で抑えた。

やべっ、思わず無意識に触っちまった。と思った俺も慌てて手を引っ込める。

そして、お互いに目が合ってしまう。

「あ、ご、ごめん結城!その、ち、乳首…っ、透けてる…って思ってつい…」

って何を馬鹿正直に答えてんだ俺は!

「え…、ぁ…嘘…っ、恥ずかしい…」

結城は頬を赤らめて、透けている乳首を隠すように俺に背を向けた。

気まずい空気が流れ、雨のザーという音だけが響く。
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