春の明日になりたい

はる

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春とクレハ①(※)

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家に戻った春とクレハは、一糸まとわぬ姿でベッドに横たわる。

「春、本当にいいのかい?」

「…何回も聞くなよ…。」

「はは、ごめん。」

照れたように頬を赤らめる春に、クレハはキスをする。

春の小さなの口の中をクレハの舌が掻き回すように蠢く。

「んぅ、ぁ、んん…ッ」

春は、目を潤ませ、蕩けた顔をした。

あの日以来の、あの日より激しいキス。

タバコの匂いが口内から鼻腔を突き抜けていった。

口を離したクレハは、春の全身をうっとりと眺めて言った。

「春の肌って本当に綺麗だね。」

「…ッ、見るなよ…」

春は慌てて体を隠す。

「隠すなよ。」

「嫌だ。」

「本当に素直じゃないな。」

「クレハが変態なのが悪い。」

「言うねぇ。まぁハルの裸を見るのは初めてじゃないけどね。」

そう言われて、春はハッとした。

熱を出した時とタクヤに追い詰められていた時。

もう2回も裸を見られている事に気付き、春はまた顔を赤らめる。

クレハは、「隙ありっ」と言って体を隠していた春の手を外した。

「あ!やめろバカ!」

「春、こんなに可愛いんだから恥ずかしがる必要なんてひとつもないよ。それに俺は好きな人の全てを見たい。」

「うぅ…バカ…」

春は全身を真っ赤にさせながらも、クレハの言葉に心が温かくなるのを感じていた。

「ここ、本当に綺麗なピンク色だね。」

そう言って、春の胸の突起をちょんとつついた。

「ぁんっ…」

声が出てしまい、春は慌てて口を両手で抑えた。

「…可愛い…。」

クレハは小さく呟くと、春の両方の胸の突起に両手を伸ばした。

「だ、だめ!触っちゃ…ゃ、あぁんっ…!」

両方の胸の突起をくりくりと弄られ、甘い快感が春の全身をかけめぐる。

クレハに触られていると思うだけで身体が熱くなった。

「もっと声聞かせて、春。」

クレハは、少し興奮した様子で春の胸の突起を摘んだり押し潰したりした。

「んやぁ、ぁん、ゃ、だめぇ…っ、やぁん、もうやだ…っ!」

春はクレハの両手首を掴んで首をふるふると横に振った。

「さっき変態って言ったからやめませーん。  」

クレハは悪戯っぽく春の胸の突起をきゅーって引っ張った。

「ひゃぁん!やだ、引っ張るなぁ…っ」

春は身体を仰け反らせて甲高い声をあげた。

「ごめん。春があまりに可愛くて、ついいじめ過ぎてしまった。」

クレハ後頭部をポリポリと掻きながら言った。

「…クレハの変態…」

「あ、また言ったな。」

「だってそうじゃん。えっち!すけべ!変態!おっさん!」

「おい、最後のなんだよ。」

「おっさんじゃん。」

「おにーさんだ。」

「クソジジイ。」

「…ほーう。これはお仕置が必要かな。」

「…んぁッ…」

脇の下の窪みから脇腹に向けて指先でツーッとなぞられて、春は思わず体をビクッとさせた。

「春ってくすぐり苦手?」

「…知らね…ッ…ひゃ…!はは…っ」

ふいに両脇腹を指先で擽られ、春は身を捩った。

「苦手みたいだね。」

「はは…っ、く…わかってんなら…!…やめろッ!」

「だめだよ。お仕置だからね。」

クレハは春のおへそに舌を差し込んだ。

「ひゃぁっ!」

驚いた春は思わず声をあげた。

「お、可愛い声。」

尖らせた舌が小さな穴に入り込み、奥をくすぐっていく。

「やっぁ…あ、ひはっ…く…ぁっ」

「春のおへそ、縦にすっと伸びて綺麗な形してるよね。」

「…そんなの…知ら……ぁんっ」 

クレハがふいに春の乳首を弾いた。

「本当ここ弱いんだね。」

「やぁっ!やだぁ、ぁッ、それやめ…ッ」

先っぽをつんつんと刺激されたり、くにくにとつままれたりする度に、春は快感に身を震わせた。

「乳首ぷっくりしてきたよ?」

「…ッ、見るな…!」

「春の乳首ってホント可愛いらしいよね。小ぶりで、ピンクで、形も良くてさ。」

「…やだ…見ないでってば…!」

弄られて尖った乳首を間近で観察されて、春は顔から火を吹きそうな程の羞恥を感じた。

「春の可愛いここ、もうこんなだよ。」

熱を持った春の屹立を見ながらクレハが言った。

「やっ、見るな…っ」

「先走りで濡れてる。乳首をいじると、ほら、また溢れてきた。」

「ぃやぁ、も、やだぁ……っ」

「ほんと、可愛すぎるな。」

クレハはおもむろに脈打つ春の屹立を口に含んだ

「ひゃあっ…やぁんっ」

音を立てて吸い付かれ、舌で撫で回される。

「やっ、あぁぁんっ、やだぁっ、そんなにしちゃぁだめぇっ!ふぁ、うぁっん、やぁんやぁぁぁッ…!!!」

クレハの巧みな舌使いに春はただただ体をくねらせて嬌声をあげた。

「あっ、イ、く…っ、ぁん…!」

春は瞬く間にクレハの口の中に熱いものを放出してしまった。

「ご馳走様。」

クレハはゴクリと喉を鳴らすと笑顔を浮かべて言った。

「飲んだ…のかよ…」

「そりゃあ、飲むよ。」

「…バカ…」

ふい、と照れたようにそっぽを向く春の細い首筋にクレハが吸い付いた。

「ん…ッ、クレハ…?なに…?」

「春が俺のものだって印。」

「痕つけたのか…?」

「嫌だった?」

「…もうちょっと…目立たないとこにしろよ…」

「んじゃ、ここ。」

そう言って、春の胸の真ん中に吸い付く。

「ん…っ」

「よし、綺麗についた。」

「なんでそこ?」 

「春の心臓に一番近いから。」

クレハの一言のせいで、春はキスされた心臓がドキドキと高鳴るのを感じた。
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