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「どうして?」②
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Side 葵
今日の相手は、とてもしつこかった。
もう無理だと言ってもやめてくれなかった。
その分たくさんお金を貰えたから、我慢したけど、そのお陰ですっかり終電のない時間になってしまった。
すぐに、お母さんとおばあちゃんに「友達の家に泊まる」と連絡した。心配だけはさせたくなかった。
とはいえ、電車に乗らないと家に帰れない。
せっかく稼いだお金をホテルやタクシーに使いたくもない。
どうしようかと考えていた時に、声をかけてくれたのが彼だった。
最初誰だかわからなかったけど、よく顔を見て、いつも行くコンビニの店員さんだとわかった。
僕はいつも、体を売る相手と会う時は、家とか学校の近くはマズいから、少し離れたこの駅を指定するようにしている。
そして、いつも帰りに駅近くのコンビニでカフェラテと肉まんを買う。
そのコンビニによくいる店員さんだったから、なんとなく見覚えがあった。
泊まる?と提案されて驚いた。
だって、ろくに会話もした事ない人を泊めようって思ったりするかな。
思わず「どうして?」と聞いた。
正直、違う目的があるのかと思って警戒した。
すると、「放っておけないから」と、言われた。
確かに、未成年が終電を逃して座り込んでいたら、放っておけないと思うのかもしれない。
大抵の人は見て見ぬふりをしそうな気もするけど…。
でも、野宿はしたくないし、稼いだお金も使いたくない。
もし、体の関係を求められたらまたお金を貰えばいい。
でも、なんとなく、この人はそういう人じゃないって思った。
悩んだけど、僕は「お願いします。」と答えた。
今日の相手は、とてもしつこかった。
もう無理だと言ってもやめてくれなかった。
その分たくさんお金を貰えたから、我慢したけど、そのお陰ですっかり終電のない時間になってしまった。
すぐに、お母さんとおばあちゃんに「友達の家に泊まる」と連絡した。心配だけはさせたくなかった。
とはいえ、電車に乗らないと家に帰れない。
せっかく稼いだお金をホテルやタクシーに使いたくもない。
どうしようかと考えていた時に、声をかけてくれたのが彼だった。
最初誰だかわからなかったけど、よく顔を見て、いつも行くコンビニの店員さんだとわかった。
僕はいつも、体を売る相手と会う時は、家とか学校の近くはマズいから、少し離れたこの駅を指定するようにしている。
そして、いつも帰りに駅近くのコンビニでカフェラテと肉まんを買う。
そのコンビニによくいる店員さんだったから、なんとなく見覚えがあった。
泊まる?と提案されて驚いた。
だって、ろくに会話もした事ない人を泊めようって思ったりするかな。
思わず「どうして?」と聞いた。
正直、違う目的があるのかと思って警戒した。
すると、「放っておけないから」と、言われた。
確かに、未成年が終電を逃して座り込んでいたら、放っておけないと思うのかもしれない。
大抵の人は見て見ぬふりをしそうな気もするけど…。
でも、野宿はしたくないし、稼いだお金も使いたくない。
もし、体の関係を求められたらまたお金を貰えばいい。
でも、なんとなく、この人はそういう人じゃないって思った。
悩んだけど、僕は「お願いします。」と答えた。
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