狂宴〜接待させられる美少年〜

はる

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【続編②】頼み

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翌朝、空の部屋のドアの前にクヌギがやって来た。

「空、おはよう。」

クヌギが空のところに来るのは、夕食の時と夜の撮影の時。

朝から訪ねてくることは初めてだった。

「…なんですか…?」

空は、扉を開けずに尖った返事をした。

昨晩、"何もしない"と言っておきながら性的な行為をしたクヌギに対して空は不信感を持ち始めていた。

「昨日の事を謝りに来たんだ。変な事はしないなどと言いながら、あんな事をして、すまなかった。どうかしていた。言い訳にしかならないかもしれないが、空があまりに可愛くて、理性を失っていた。こんな事は初めてだよ。アーティストとして情けない。」

クヌギの声はいつもの強気で自信に溢れた感じではなく、意気消沈した様子だった。

今まで空を弄んだ男達は、悪びれることも無く性的な行為を繰り返した。

そのせいか、クヌギのその態度が妙に新鮮に感じた。

空はドアの鍵を開けて少しだけ顔を覗かせた。

「空、本当にすまない。お詫びといってはなんだが、数日間撮影をするのを辞める。」

空の目を真っ直ぐに見て、クヌギは言った。

「数日ってどれくらい…?」

「4~5日くらいだ。あまり日を開けると問い合わせが殺到してしまうから。その間、少し体を休めて貰えればいい。観たい映画や読みたい本等あれば準備するから言ってくれ。」

「僕、外に出たいです。ずっと中に居たら気が滅入りそう。」

「それは…」

「悪いと思っているんでしょ?」

「空は交渉が上手いな。」

クヌギは少し考えてから言った。

「1つ頼みがある。それをしてくれたら、外出を許可する。ただし、俺が同伴する。それでいいかな?」

ダメ元で言ったのに、同伴ありとはいえ外に出られるとは思わなかった空は驚いた。

外の様子がわかれば、脱出の糸口が掴めるかもしれない。

「頼みって何ですか?」

「うちの一番の出資者が空に会いたがっているんだ。今までうちの"作品"の子達に会いたいなどと言うことは無かったんだが、随分と空の事をお気に召したようなんだ。断ろうと思ったが、会わせてくれたら出資額を大幅に上げてくれるらしい。逆に断ると少々収入面に影響が出る。ただ会って話がしたいというだけだと言っている。時間は30分で、俺も同席するという条件にしようと思っている。あとは、空次第だ。どうかな?」

空は少し考えたが、悪い話ではない。

相手がどんな変態富豪か知らないが、30分会って話をするだけ。

それに、クヌギと一緒なら安心だ。

クヌギ自身を100パーセント信用はしていないが、空に何かあれば撮影に支障が出るから必ず守ろうとする筈だ。

そう考えた空は、ゆっくりと首を縦に振った。

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