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【続編②】マフィアの洗礼①
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空が目を覚ますと、白い天井が目の前に広がった。
ヒンヤリとした冷たさにハッとして目をやると、白い台の上で大の字にされ、両手足に金属製の手枷が付けられていた。
しかも空は全裸だった。
また拐われてしまった事にすぐに気付き、空は青ざめた。
自分が迂闊だった。
ちゃんとクヌギの言う事を聞いていれば良かった。
ドアを開ける前にクヌギに連絡するなど、冷静に対応すべきだった。
後悔と、これから何をされるのか分からない恐怖でいっぱいになる。
「クヌギさん…助けて…」
空は小さく呟いた。
すると、ドアノブがガチャリと音を立てて開いた。
入ってきたのは、空に薬を嗅がせた長身の色眼鏡をかけた柄シャツの男だ。
アジア系の顔立ちだが、日本人ではないように見えた。
「なんだ、調度お目覚めか。」
ドスの効いた声だった。
「だ、誰ですか…?」
空は震えた声で男に問いかける。
見るからにガラの悪い男に感じる恐怖と、全裸で拘束されている恥ずかしさで、声だけでなく体も震えてしまう。
「ハッ、可愛い声してやがる。俺の名前はユンバーグだ。まぁ俗に言うマフィアさ。」
そのワードは空を震え上がらせるには充分だった。
男は話を続ける。
「色々聞かれるの面倒くせぇから先に全部話すぜ、美少年君。お前を高値で売るために拉致した。人身売買ってやつだ。俺達は活きのいいガキを連れ去っては売り飛ばすことをやってる。お前が変態オークションでとんでもねぇ高値で売られていたことは知っている。お前はお前が思っているより有名人なんだぜ。だが理由はそんだけじゃねぇ。うちの幹部がお前を偉く気に入ってな。そのオークションにも行ったらしいんだが、お前が恥ずかしがりながら喘ぐ姿にめちゃくちゃ興奮したんだってよ。」
空は恥ずかしさに目を背ける。ユンバーグはそんな様子を楽しげに眺めると、更に話を続けた。
「うちの幹部がお前を拉致しろって命じたんだ。高値で売るって言っていたが、もしかしたら監禁して欲望の限りを尽くす気かもしれねぇな。まぁ俺にとってはどちらでもいい話だ。お前を連れてくりゃ破格のお給料を頂けるって事なんでな。金のためなら俺はなんでもやる。」
ユンバーグは、親指と人差し指を丸めて金を強調した。
「…ロウ…さん…は?」
空が恐る恐る聞いた。ロウもマフィアの一員だったのだろうか。
「ロウ?あぁ、あの画家か。お前を拉致するのに利用しただけだ。あいつも俺と同じ穴のムジナだ。金さえありゃあ何でもやる男さ。クヌギの家のセキュリティはなかなか厳しい様だったからな、直近クヌギと接触のあったあいつに案内役を頼んだ迄さ。クヌギの留守を狙ってな。今頃、報酬を受け取ってウハウハしながらどっかの国へ飛ぼうとしてんだろうよ。」
空は、悔しさに拳を握りしめた。
騙された事よりも、簡単に相手を信用した自分のお人好し加減に1番腹が立った。
ユンバーグは、空の唇に指先を乗せ、「それにしてもマジで小さくて綺麗な顔してやがんな」と輪郭をなぞった。
「…なに…するの…?」
空は、怯えながらも問い掛ける。
「これから幹部にお前を渡すんだけどな、その前にお前の身体をしっかりチェックしておく必要がある。あとで不備が見つかっちまったら俺の報酬もパァだからな。」
そう言うと、輪郭をなぞっていた指先を脇の下の窪みに伸ばし、脇腹に向けてのカーブをツーッとなぞる。
「んぁぁ…っ」
空は思わず声を漏らす。
「ハッ、感じたか?いい声で鳴くじゃねえか。」
ヒンヤリとした冷たさにハッとして目をやると、白い台の上で大の字にされ、両手足に金属製の手枷が付けられていた。
しかも空は全裸だった。
また拐われてしまった事にすぐに気付き、空は青ざめた。
自分が迂闊だった。
ちゃんとクヌギの言う事を聞いていれば良かった。
ドアを開ける前にクヌギに連絡するなど、冷静に対応すべきだった。
後悔と、これから何をされるのか分からない恐怖でいっぱいになる。
「クヌギさん…助けて…」
空は小さく呟いた。
すると、ドアノブがガチャリと音を立てて開いた。
入ってきたのは、空に薬を嗅がせた長身の色眼鏡をかけた柄シャツの男だ。
アジア系の顔立ちだが、日本人ではないように見えた。
「なんだ、調度お目覚めか。」
ドスの効いた声だった。
「だ、誰ですか…?」
空は震えた声で男に問いかける。
見るからにガラの悪い男に感じる恐怖と、全裸で拘束されている恥ずかしさで、声だけでなく体も震えてしまう。
「ハッ、可愛い声してやがる。俺の名前はユンバーグだ。まぁ俗に言うマフィアさ。」
そのワードは空を震え上がらせるには充分だった。
男は話を続ける。
「色々聞かれるの面倒くせぇから先に全部話すぜ、美少年君。お前を高値で売るために拉致した。人身売買ってやつだ。俺達は活きのいいガキを連れ去っては売り飛ばすことをやってる。お前が変態オークションでとんでもねぇ高値で売られていたことは知っている。お前はお前が思っているより有名人なんだぜ。だが理由はそんだけじゃねぇ。うちの幹部がお前を偉く気に入ってな。そのオークションにも行ったらしいんだが、お前が恥ずかしがりながら喘ぐ姿にめちゃくちゃ興奮したんだってよ。」
空は恥ずかしさに目を背ける。ユンバーグはそんな様子を楽しげに眺めると、更に話を続けた。
「うちの幹部がお前を拉致しろって命じたんだ。高値で売るって言っていたが、もしかしたら監禁して欲望の限りを尽くす気かもしれねぇな。まぁ俺にとってはどちらでもいい話だ。お前を連れてくりゃ破格のお給料を頂けるって事なんでな。金のためなら俺はなんでもやる。」
ユンバーグは、親指と人差し指を丸めて金を強調した。
「…ロウ…さん…は?」
空が恐る恐る聞いた。ロウもマフィアの一員だったのだろうか。
「ロウ?あぁ、あの画家か。お前を拉致するのに利用しただけだ。あいつも俺と同じ穴のムジナだ。金さえありゃあ何でもやる男さ。クヌギの家のセキュリティはなかなか厳しい様だったからな、直近クヌギと接触のあったあいつに案内役を頼んだ迄さ。クヌギの留守を狙ってな。今頃、報酬を受け取ってウハウハしながらどっかの国へ飛ぼうとしてんだろうよ。」
空は、悔しさに拳を握りしめた。
騙された事よりも、簡単に相手を信用した自分のお人好し加減に1番腹が立った。
ユンバーグは、空の唇に指先を乗せ、「それにしてもマジで小さくて綺麗な顔してやがんな」と輪郭をなぞった。
「…なに…するの…?」
空は、怯えながらも問い掛ける。
「これから幹部にお前を渡すんだけどな、その前にお前の身体をしっかりチェックしておく必要がある。あとで不備が見つかっちまったら俺の報酬もパァだからな。」
そう言うと、輪郭をなぞっていた指先を脇の下の窪みに伸ばし、脇腹に向けてのカーブをツーッとなぞる。
「んぁぁ…っ」
空は思わず声を漏らす。
「ハッ、感じたか?いい声で鳴くじゃねえか。」
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