15 / 30
一章 歪んだ生活
第十五話 選択の時間
しおりを挟む
日が登り始めた頃ラルカは着替えを終えてフィロの部屋の前まで来ていた。早朝の肌寒さが屋敷を包みこんでいる
「お兄様、もう起きてらっしゃいますか?」
「ん…ラルカか…鍵空いてるから入りなぁ…」
起きてた…ちょっと早すぎたかと思ったけど…
「失礼します…ってお着替え中だったんですか!?通さないでくださいよぉ…」
「顔真っ赤にして振り返るまでが早いなw別に兄貴の裸見てもなんともねぇだろ」
寝起きなのか髪もセットする前であくびをしながら着替えているフィロの姿があった
「ホント起きるの早いね~」
「お兄様も早いですよね…」
「そう?フシールはどうせまだ寝てんだろ。すぐ終わらせるから座って待ってて」
「はい」
20分程で普段通りのフィロがやって来たがまだ少し眠そうな目をしていた
「はいコーヒー、ミルクと砂糖は入れてあるから。取り敢えず…ラルカが知ってる武器って何がある?」
「銃と刀、あとは弓…ですかね。食堂にも飾ってありましたよね。あれは何だか馴染みがありました」
「知り合いに弓使う人でもいたのかな?エトアルさんはあのタイプの弓じゃないからね…」
「エトアルさんも弓なんですね」
「うん。今度見せてもらえば?」
「頼んでみます!」
「取り敢えずこれ飲んだら武器庫行ってみるか…」
「二人共まだいる!?」
「お前…せめて着替えてから来いよ」
飛び起きてからそのままフィロの部屋までやって来たのだろう…フシールが慌てながら入って来た
「良かったぁ…二人とも起きるの早いんだもん」
お姉様…格好が…なんでお二人共執着心とかないんですかね…
「何かありましたか?」
「いや?ラルカちゃんの武器選ぶんなら私も居たいしね」
「取り敢えずフシールは準備してから武器庫に来い。後お前昔の服とかある?流石にラルカのドレスのまま試してくのはキツイだろ」
「そう…ですね。動きやすいとは言えませんし」
「あ~…多分残ってるかな?持ってくるわ」
「ありがとうございます」
「慌ただしい奴だな…取り敢えず俺達も行こうか」
「はい!」
廊下の奥にある部屋の鍵をフィロが開けると中には数種類にも及ぶ様々な武器が並んでいた
「見たことないのがたくさんある…」
「人を殺せるようなものは基本何でもあるからな」
「ちっちゃいナイフ…?」
「それは短剣」
「これ盾ですよね」
「そうそう」
「凄い…」
見たことないものが沢山…大きいのも小さいのも…でもなんというか…
「入ったことなかったもんなw何か気になるやつある?」
「ん~…どれも大きくて…私でも使えるんですかね?」
「試してみない事には分からないけど…取り敢えず何か振ってみるか」
「はい」
近くの戸棚からフィロが取り出したのは小ぶりの斧だった
「これあくまで庭師の子供用だけど…まず持てる?」
「持つくらいなら出来ますけど…結構な重さありますね」
「取り敢えずその場で振ってみな?」
ブォン!
「…ふはっwあ~ね」
「こ…これ頭クラクラしそうです…」
「ラルカの腕ごと遠心力で持ってかれそうになってたなw」
「手が痺れます…」
「この関係は無理だなぁw」
武器って…こんな重いんだ…動かすと余計に…
「なるべく軽いのがいいかもね」
「お姉様!」
「服持ってきたよ~ラルカちゃん取り敢えず着替えてきな」
「はい」
着替える為にラルカが自分の部屋に戻ると武器庫に残された二人は話し始めた
「ど~するかぁw」
「撃つ関係にいったら多分足持たないでしょ…」
「可愛いんだけどそれじゃ駄目だからなぁ…」
「少し特殊な方に行かないとかなぁ…」
「隠し持てる刃物は必須だな」
「体格的に長槍系も駄目だよね」
各々でいくつか選んでいたら着替えを終えたラルカが武器庫に戻ってきた
「お、サイズ合った?」
「はい。おかしく…ないですか?」
お姉様はよく着てるけど…ズボンなんて初めてだな…
「似合ってるよ。取り敢えず両手剣でもやってみるか?」
「わかりました…」
「これは完全に近接だから相手の懐に潜り込むようにしな~」
「取り敢えず俺相手で試そうか、本気で躱すから本気で殺しにかかりな」
「…はい!」
しかし攻撃が当たるわけもなく最終的にはフィロが短剣を上空に弾いて終わった
「感覚は良いかもな」
「両手でも問題なく使えてるし」
「でも剣って結構手が痺れますね…」
私じゃ…お兄様達みたいには難しいのかな…
「これから鍛えていかないとねぇw」
「でもラルカの力の割には一発が結構重い感じしたな…当たってたら多分俺手首落ちてたかもよ?」
「え!?」
「あ~…そういえばなんか空気がピリピリしたね…リーベリアさんと戦った時とおんなじ感じ!」
「ラルカは魔力を持ってるのかもな…」
「魔力…ですか?」
でも魔力を持ってるのって…異種族か魔法使いだけだよね?
「うん。俺等は鍛錬して覇気を込めるけど魔力は使い方さえ分かればどの武器でも適応できるよ?」
「でも…よく分からなくって…」
「まぁ無意識でやってるだけでも凄いだろ」
暫く各々が考え事をし始め黙り込んだ為、静かな沈黙が流れていた
「…あっ!」
「どうした?」
「ラルカちゃん手先器用なんだしさ【糸】とかどう?」
「糸…ですか?」
「あ~…隠密の奴等にたまにいたな」
糸で戦う…?って…どうやって?
「糸を使って物を操ったりそれこそ糸で攻撃したり」
「人形劇って見たことあるか?」
「覚えてる限りだとないです…」
「まぁそれも糸で人形を操るんだよ」
糸で…難しそうだな…
「私達も未知の分野だから色々試して覚えていかないとだけど…」
「星の図書館なら何かあるかもな」
「んじゃ今度鳥でも飛ばして持ってきてもらおうよ!」
「そうだな…」
「私でも…出来ますかね?」
「さぁ?」
「え…」
出来ない…かな…私には
「最初は誰も出来ないさ。だから練習って言葉があるんだろ?きっと出来るようになる。それに魔力の扱い方が分かるようになれば自由自在に動かしたりも出来るかもよ?そんなん試してみるしかないじゃん」
「…はい!」
後日エトアルが届けに来た本を読みながらラルカは糸を自在に動かす方法、そして魔力の扱い方を勉強し始めた。異質な彼女の人形劇はどの様な未来をもたらすのだろうか
「お兄様、もう起きてらっしゃいますか?」
「ん…ラルカか…鍵空いてるから入りなぁ…」
起きてた…ちょっと早すぎたかと思ったけど…
「失礼します…ってお着替え中だったんですか!?通さないでくださいよぉ…」
「顔真っ赤にして振り返るまでが早いなw別に兄貴の裸見てもなんともねぇだろ」
寝起きなのか髪もセットする前であくびをしながら着替えているフィロの姿があった
「ホント起きるの早いね~」
「お兄様も早いですよね…」
「そう?フシールはどうせまだ寝てんだろ。すぐ終わらせるから座って待ってて」
「はい」
20分程で普段通りのフィロがやって来たがまだ少し眠そうな目をしていた
「はいコーヒー、ミルクと砂糖は入れてあるから。取り敢えず…ラルカが知ってる武器って何がある?」
「銃と刀、あとは弓…ですかね。食堂にも飾ってありましたよね。あれは何だか馴染みがありました」
「知り合いに弓使う人でもいたのかな?エトアルさんはあのタイプの弓じゃないからね…」
「エトアルさんも弓なんですね」
「うん。今度見せてもらえば?」
「頼んでみます!」
「取り敢えずこれ飲んだら武器庫行ってみるか…」
「二人共まだいる!?」
「お前…せめて着替えてから来いよ」
飛び起きてからそのままフィロの部屋までやって来たのだろう…フシールが慌てながら入って来た
「良かったぁ…二人とも起きるの早いんだもん」
お姉様…格好が…なんでお二人共執着心とかないんですかね…
「何かありましたか?」
「いや?ラルカちゃんの武器選ぶんなら私も居たいしね」
「取り敢えずフシールは準備してから武器庫に来い。後お前昔の服とかある?流石にラルカのドレスのまま試してくのはキツイだろ」
「そう…ですね。動きやすいとは言えませんし」
「あ~…多分残ってるかな?持ってくるわ」
「ありがとうございます」
「慌ただしい奴だな…取り敢えず俺達も行こうか」
「はい!」
廊下の奥にある部屋の鍵をフィロが開けると中には数種類にも及ぶ様々な武器が並んでいた
「見たことないのがたくさんある…」
「人を殺せるようなものは基本何でもあるからな」
「ちっちゃいナイフ…?」
「それは短剣」
「これ盾ですよね」
「そうそう」
「凄い…」
見たことないものが沢山…大きいのも小さいのも…でもなんというか…
「入ったことなかったもんなw何か気になるやつある?」
「ん~…どれも大きくて…私でも使えるんですかね?」
「試してみない事には分からないけど…取り敢えず何か振ってみるか」
「はい」
近くの戸棚からフィロが取り出したのは小ぶりの斧だった
「これあくまで庭師の子供用だけど…まず持てる?」
「持つくらいなら出来ますけど…結構な重さありますね」
「取り敢えずその場で振ってみな?」
ブォン!
「…ふはっwあ~ね」
「こ…これ頭クラクラしそうです…」
「ラルカの腕ごと遠心力で持ってかれそうになってたなw」
「手が痺れます…」
「この関係は無理だなぁw」
武器って…こんな重いんだ…動かすと余計に…
「なるべく軽いのがいいかもね」
「お姉様!」
「服持ってきたよ~ラルカちゃん取り敢えず着替えてきな」
「はい」
着替える為にラルカが自分の部屋に戻ると武器庫に残された二人は話し始めた
「ど~するかぁw」
「撃つ関係にいったら多分足持たないでしょ…」
「可愛いんだけどそれじゃ駄目だからなぁ…」
「少し特殊な方に行かないとかなぁ…」
「隠し持てる刃物は必須だな」
「体格的に長槍系も駄目だよね」
各々でいくつか選んでいたら着替えを終えたラルカが武器庫に戻ってきた
「お、サイズ合った?」
「はい。おかしく…ないですか?」
お姉様はよく着てるけど…ズボンなんて初めてだな…
「似合ってるよ。取り敢えず両手剣でもやってみるか?」
「わかりました…」
「これは完全に近接だから相手の懐に潜り込むようにしな~」
「取り敢えず俺相手で試そうか、本気で躱すから本気で殺しにかかりな」
「…はい!」
しかし攻撃が当たるわけもなく最終的にはフィロが短剣を上空に弾いて終わった
「感覚は良いかもな」
「両手でも問題なく使えてるし」
「でも剣って結構手が痺れますね…」
私じゃ…お兄様達みたいには難しいのかな…
「これから鍛えていかないとねぇw」
「でもラルカの力の割には一発が結構重い感じしたな…当たってたら多分俺手首落ちてたかもよ?」
「え!?」
「あ~…そういえばなんか空気がピリピリしたね…リーベリアさんと戦った時とおんなじ感じ!」
「ラルカは魔力を持ってるのかもな…」
「魔力…ですか?」
でも魔力を持ってるのって…異種族か魔法使いだけだよね?
「うん。俺等は鍛錬して覇気を込めるけど魔力は使い方さえ分かればどの武器でも適応できるよ?」
「でも…よく分からなくって…」
「まぁ無意識でやってるだけでも凄いだろ」
暫く各々が考え事をし始め黙り込んだ為、静かな沈黙が流れていた
「…あっ!」
「どうした?」
「ラルカちゃん手先器用なんだしさ【糸】とかどう?」
「糸…ですか?」
「あ~…隠密の奴等にたまにいたな」
糸で戦う…?って…どうやって?
「糸を使って物を操ったりそれこそ糸で攻撃したり」
「人形劇って見たことあるか?」
「覚えてる限りだとないです…」
「まぁそれも糸で人形を操るんだよ」
糸で…難しそうだな…
「私達も未知の分野だから色々試して覚えていかないとだけど…」
「星の図書館なら何かあるかもな」
「んじゃ今度鳥でも飛ばして持ってきてもらおうよ!」
「そうだな…」
「私でも…出来ますかね?」
「さぁ?」
「え…」
出来ない…かな…私には
「最初は誰も出来ないさ。だから練習って言葉があるんだろ?きっと出来るようになる。それに魔力の扱い方が分かるようになれば自由自在に動かしたりも出来るかもよ?そんなん試してみるしかないじゃん」
「…はい!」
後日エトアルが届けに来た本を読みながらラルカは糸を自在に動かす方法、そして魔力の扱い方を勉強し始めた。異質な彼女の人形劇はどの様な未来をもたらすのだろうか
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる