TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―

夕月かなで

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第1章 転生して女の子になりました。(小学校1年生)

第15話 二学期と眠気

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 ――嗚呼、夏が終わりました。
 とは言ってもまだ小学一年生。休みが無くなることよりも遊んだり皆と会う方が楽しみな私たちに全く絶望感は無く、寧ろ始まるのが楽しみなほどです。
 まぁ長期休暇の恒例行事と言いますか、夏休みの終盤は課題を進めていなかった湖月ちゃんが泣きついてきて、私の家でみっちり終わらせたりとかしたのですが。
 半泣きで課題を消化する湖月ちゃんは可愛かったです!

 さて、話は変わります私たちが通う学園では十月に運動会が行われます。
 なので夏休み終わりからは運動会の練習が行われるようになり、特に体育では競技や全体行動の授業が多くなります。
 夏休み明けてから数日の今日も、一年生全体での練習があるのでした。

「一年生は玉入れとかけっこに出場します。落ちている白い玉を持って、この籠の中に投げ入れてくださいね。赤い玉は相手のチームですので、間違えないようにしてください!」
「はーい!」

 体育用のジャージに着替えた九重先生が一年生全員に伝えます。
 それにしてもいつもフォーマルな、清楚で教師らしい私服の九重先生が水色のジャージを着ていると、何だか可愛いですね。
 長めの黒髪をいつも通り横で纏めたサイドテールが、よりスポーツ感を増しており可愛い!
 かっこいいと可愛いを合わせて、かっこ可愛いですよ先生!

「うーん、うちボールとか投げるの下手やねんな~」
「あいもそんなに自信ないよぉ」

 体育座りをして先生の話を聞いている間、二人がそう言ってはこっちをちらちら見るということを繰り返していました。
 こやつら、私が何でも教えてるから味を占めておるな?
 だが私は応じようじゃないか。
 何故なら、二人が上目遣いで可愛いから!

「よろしい。私が教えてしんぜよう!」
「わーい!」
「皆ー千佳ちゃんが教えてくれるで~!」
「ちょっ!?」

 いや、私は二人に教えてようと思ってただけで……駄目だ、九重先生がキラキラした目で見てる。
 あれはさすが千佳ちゃん! っていう目ですね。
 待って、私そんなに玉入れに造詣深いわけじゃないよ!?
 前世だって指で数えられるくらいしかやってないし、別に上手いわけじゃなかったし……あーもうっ!

「よーし、それじゃあ皆私に続けー!」
「おー!」



 結論。私、意外と上手かった。
 神様のお陰だろうか、基本的に何でもこなせるようです。
 これはまたお祈りを奉げなければなりませんね。

 先生たちと手分けして教え回り、無事に一年生全員が玉入れを習得して体育の授業は終了しました。
 そして今日はなんとも辛い時間割で体育の後に給食、そして午後の授業となっています。
 もう寝なさいと言わんばかりの時間割にクラスの大半は机にうつ伏せているし、湖月ちゃんに至っては涎を垂らしています。
 でも可愛い。癒しだ!

「愛ちゃんは眠くないの?」
「うん、あいは毎日八時に寝てるから」
「すごいね愛ちゃん。私も九時には寝てるけど、さすがに八時は出来ないよ」
「えへへ、そっかぁ。でもちかちゃんも十分すごいよ!」
「うんありがとう」

 愛ちゃんは褒めると必ずえへへと目を一本の線にして照れます。
 寧ろえへへを聞くために褒めてるのかもしれませんぞ!
 どうにか九重先生が頑張って皆を起こしつつ、授業は進んでいきます。

 ――だけれど私は知っている。
 お昼休み、先生がうっつらうっつらと夢の中へ旅立っていたのを。
 まぁ私が体育で先生方を振り回した結果でもあるので、ゆっくり休んでもらいました。
 チャイムが鳴って跳ね起きた九重先生は、まるでドッキリ番組のようでしたが。

「はぁい、それでは今日の授業はこれで終わりですー。皆さん気を付けて帰ってくださいねー」
「ありがとうございましたー」

 先生含め、皆の語尾が伸びている。まだ小学一年生だからね。午後の授業がある日も少ないくらい。
 因みに私は全然眠くありません。
 何故なら毎日至高の抱き枕で寝ているからです!
 その抱き枕の名前はメグちゃん!
 スベスベでプニプニで、こっちが抱きしめるとギューっと抱きしめ返してくれる天使のお陰で毎日が快眠。
 皆も枕を替えた方がいいですよ。
 私の天使は渡さないけどね!

「こづきちゃんおきてー!」
「んゅー」
「こづきちゃーん!」
「まだあさやないー」
「いや、朝どころじゃないよ」
「こづきちゃあああああああん!!」

 愛ちゃんの必死の呼びかけも虚しく、さようならの挨拶が終わった後も湖月ちゃんが起きる気配はありません。
 仕方ない、と私は湖月ちゃんの耳元で。

「湖月ちゃん起きて?」

 と囁きました。

「うっひゃい!?」

 擽ったかったのか、私の声の力なのか分からないけど跳び起きました。
 私の声には反応しなかったのに……と拗ねる愛ちゃんを二人で宥め、漸くその日は帰路に着いたのでした。

「ぐー……ぐー……」

 皆が帰った教室で、ぐっすり寝ていた九重先生が巡回してきた教頭先生に怒られるまで。後一分。
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