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浦〇太郎さん
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ある日、浦〇太郎さんが砂浜を歩いていると、子供たちと亀がいました。
童話では、ここは亀を助けるところだったな。と思った浦〇太郎さんは、亀を助けに行きました。
「大丈夫か?亀さん!」
駆けつけてみると、亀さんは子供たちとカルタをして遊んでいただけでした。
「おっ。浦〇太郎さん。あなたもしますか?」
「「「浦〇太郎さん、やろう、やろう!」」」
子供たちも熱心に誘ってきます。
どうやら、童話通りではない展開のようです。
浦〇太郎さんは子供たちや亀とカルタをすることになりました。
「は。花よりタンゴ!」
団子だよね? と浦〇太郎さんは思いました。
「お。鬼にうまい棒」
金棒だと思うけど。
「い。犬も歩けば怪獣に出会う」
異世界ならではだな。
しばらくカルタで遊ぶと、子供たちは家に帰ってゆきました。
さて、俺も帰るとしよう。と浦〇太郎さんが思っていると、亀さんが不敵な笑いを見せました。
「まさか、このまま帰れるなんて思ってないですよね?」
なっ、なんだそのブラックな笑いは~!
思わず後ずさる浦〇太郎さん。
「亀さん、もしかして、俺を竜〇城でウハウハさせた挙句、お土産の玉手箱で老人にしようって魂胆か? 酷いじゃないか! 俺が何したっていうんだ! 竜〇城の乙姫にデレデレしたくらいで何でそんな目に遭わなきゃならないんだ! 亀さんにだって恨みは買ってないはずだぞ! 俺は老け顔だが、まだ独身だし若いんだ! 鯛やヒラメの舞い踊りなんか絶対見に行くもんか~!」
浦〇太郎さんは必死で逃げました。
しかし、
しゅるるるっ! きゅっ!
亀さんの見事な投げ縄に捕まり、縛られて竜〇城へ強制連行されてしまいました。
(お縄にされたまま竜〇城へ連れていかれるとは~! このままでは白髪のおじいさんにされてしまうピンチ! …そうだ。玉手箱をもらっても、開けなければいいんだ!)
浦〇太郎さんは一縷の望みを賭け、竜〇城へ到着したのでした。
あんなに嫌がっていたのに、いざ竜〇城へ着いてみれば、開き直ったのか騒がないと損損とばかりにはっちゃける浦〇太郎さん。
鯛やヒラメと一緒に舞い踊っています。
「乙姫ちゃん、優しいし、かわいい~。俺、乙姫ちゃんに会えてよかった♪」
乙姫の膝枕で甘えるデレデレの浦〇太郎さんに呆れてものがいえない亀さんでした。
そして、竜宮〇から帰る日、お約束のように持たされた玉手箱を見て、浦〇太郎さんは言いました。
「乙姫ちゃん。俺、まだ白髪の老人になりたくないんだ」
「…わかったわ」
乙姫は優しく笑い返してくれました。
(乙姫ちゃん…俺の気持ちを分かってくれたってことは…もう大丈夫なのかも?この玉手箱…)
亀さんに送られて浜へと戻った浦〇太郎さん。
亀さんの背中から降りて歩き出し、石にけつまずいて転んだ拍子に玉手箱の蓋が開いてしまいました。
ボムッ!!
白い煙が立ち上り、煙をかぶった浦〇太郎さんは禿げたおじいさんになっていました。
(たしかに、白髪ではないけど…)
乙姫の心遣い?がいまいち喜べない浦〇太郎さん。
不憫に思った亀さんは、知り合いの魔女に頼んで若返りの薬を作ってもらい、浦〇太郎さんに飲ませてあげました。
「一応、セオリー通りに玉手箱は渡さないと仕方なかったんだよ。どうしても、そこははずせなくて」
「わかったよ。童話の脇役の亀さんには、どうにもできないこともあるよね」
「長いものにはグルグル巻きさ」
「なるほど」
浦〇太郎さんと亀さんは妙に気が合い、亀さんはそのまま浦〇太郎さんの家で仲良く暮らしたのでした。
童話では、ここは亀を助けるところだったな。と思った浦〇太郎さんは、亀を助けに行きました。
「大丈夫か?亀さん!」
駆けつけてみると、亀さんは子供たちとカルタをして遊んでいただけでした。
「おっ。浦〇太郎さん。あなたもしますか?」
「「「浦〇太郎さん、やろう、やろう!」」」
子供たちも熱心に誘ってきます。
どうやら、童話通りではない展開のようです。
浦〇太郎さんは子供たちや亀とカルタをすることになりました。
「は。花よりタンゴ!」
団子だよね? と浦〇太郎さんは思いました。
「お。鬼にうまい棒」
金棒だと思うけど。
「い。犬も歩けば怪獣に出会う」
異世界ならではだな。
しばらくカルタで遊ぶと、子供たちは家に帰ってゆきました。
さて、俺も帰るとしよう。と浦〇太郎さんが思っていると、亀さんが不敵な笑いを見せました。
「まさか、このまま帰れるなんて思ってないですよね?」
なっ、なんだそのブラックな笑いは~!
思わず後ずさる浦〇太郎さん。
「亀さん、もしかして、俺を竜〇城でウハウハさせた挙句、お土産の玉手箱で老人にしようって魂胆か? 酷いじゃないか! 俺が何したっていうんだ! 竜〇城の乙姫にデレデレしたくらいで何でそんな目に遭わなきゃならないんだ! 亀さんにだって恨みは買ってないはずだぞ! 俺は老け顔だが、まだ独身だし若いんだ! 鯛やヒラメの舞い踊りなんか絶対見に行くもんか~!」
浦〇太郎さんは必死で逃げました。
しかし、
しゅるるるっ! きゅっ!
亀さんの見事な投げ縄に捕まり、縛られて竜〇城へ強制連行されてしまいました。
(お縄にされたまま竜〇城へ連れていかれるとは~! このままでは白髪のおじいさんにされてしまうピンチ! …そうだ。玉手箱をもらっても、開けなければいいんだ!)
浦〇太郎さんは一縷の望みを賭け、竜〇城へ到着したのでした。
あんなに嫌がっていたのに、いざ竜〇城へ着いてみれば、開き直ったのか騒がないと損損とばかりにはっちゃける浦〇太郎さん。
鯛やヒラメと一緒に舞い踊っています。
「乙姫ちゃん、優しいし、かわいい~。俺、乙姫ちゃんに会えてよかった♪」
乙姫の膝枕で甘えるデレデレの浦〇太郎さんに呆れてものがいえない亀さんでした。
そして、竜宮〇から帰る日、お約束のように持たされた玉手箱を見て、浦〇太郎さんは言いました。
「乙姫ちゃん。俺、まだ白髪の老人になりたくないんだ」
「…わかったわ」
乙姫は優しく笑い返してくれました。
(乙姫ちゃん…俺の気持ちを分かってくれたってことは…もう大丈夫なのかも?この玉手箱…)
亀さんに送られて浜へと戻った浦〇太郎さん。
亀さんの背中から降りて歩き出し、石にけつまずいて転んだ拍子に玉手箱の蓋が開いてしまいました。
ボムッ!!
白い煙が立ち上り、煙をかぶった浦〇太郎さんは禿げたおじいさんになっていました。
(たしかに、白髪ではないけど…)
乙姫の心遣い?がいまいち喜べない浦〇太郎さん。
不憫に思った亀さんは、知り合いの魔女に頼んで若返りの薬を作ってもらい、浦〇太郎さんに飲ませてあげました。
「一応、セオリー通りに玉手箱は渡さないと仕方なかったんだよ。どうしても、そこははずせなくて」
「わかったよ。童話の脇役の亀さんには、どうにもできないこともあるよね」
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