カラーメモリー『Re・MAKECOLAR』

たぬきち

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シーニと鏡の世界編

76色 鏡の中になにがある?

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 わたしの名前は天海葵あまみあおい。  魔道具発明で生計を立てている。 いわば発明家だ。 今日も今日とて魔道具の発明も兼ねて、依頼された魔道具造りに勤しんでいた。

「よし、これで完成っと」

 マコトに頼まれていた魔道具のメンテナンスを終えたわたしは伸びをして硬くなったカラダをほぐす。

「もうこんな時間か……」

 わたしは時計を確認すると深夜の2時過ぎを指していた。

「まったく、マコトのやつ、急に魔道具のメンテナンスまたは改良をしてくれなんて持ってくるし、明日取りに来るって一言だけいってさっさと帰るんだから! 夜中に仕事押し付けられるこっちの身にもなれってんだ!」

 なんてマコトのいつもの行動に愚痴りながら、紅茶を一杯淹れて落ち着くことにする。

「まあでも、仕事の後の一杯は美味しいねー」

 自分の淹れた紅茶に自画自賛しながらわたしは椅子に座り落ち着く。

「……この数年いろいろなことがあったな」

 紅茶で一息つきながら、ふと、わたしはそんなことを思い呟く。

 確かに、この数年いろいろなことがあった。 昔から好きな発明をしていたらそこそこ有名になってしまったり、お金もそこそこ手に入れた。

 それにここ数ヶ月がいろいろとありすぎた気がする。 神獣と出会ったり、本に宿るマモノと戦ったり、大企業の集まるパーティーに招待されたり、ミズキとクウタくんの幼馴染のはーちゃんとも再会できた。 むしろいろいろとありすぎな気がする。

「ここ数ヶ月が濃すぎでしょ」

 わたしは思い出しながらクスリと笑う。

「もしかしたら、こんなことがなかった可能性もあったりしてね」

 なんて考えているとわたしはあるものに気が付いた。

「あれ? あれってなんだろう」

 わたしは魔道具を置いてある机に身に覚えのないものがあることに気がつく。

「これって『鏡』?」

 それは手鏡の様なものだった。 だけど、変わった形をしていた。 鏡の上の方に赤色の石の様なものがはめ込まれていて禍々しい魔力を感じた。 それをみた瞬間、反射的に身構える。

「まさかこれって『呪魔道具』!?」

 なんでこんなものがここに!? とりあえずマコトに報告しないと!

 わたしは急いでマコトに報告しようとケータイを取りに行こうとした瞬間。 突然、鏡が強く光出した。

「!? なに!?」

 驚くわたしをよそに鏡は更に激しさを増して辺りを包んでいった。

「うわあぁぁ!!」

 自分の叫びを最後にわたしの意識は途切れた。
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