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天からの使い
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「ぼ、僕はいいよ。金たちもいるし……」
「でもまたあんなことがあったらって思うと、お受けした方がいいと思うの」
「私も同感ですねぇ。彼らはまだ小さいですし、一尾だけでも付けてもらいませんか?こんな事普通起こらないですし」
「じゃあ、お願いします……」
「分かった。今宵向かわせる」
そのまま赤ん坊の影に入っていったので、今更ながら緊張してしまう。
「汗かいちゃった。漆さんたちとはまた違う迫力があるね」
「ええ。ですが、この子の気と彼らの気の質が似てるので合うと思いますし、雪翔の気もこの子達よりですよ?」
「なんだか疲れちゃった……あ、栞さんが一番疲れてるんだよね」
「少し寝ようかしら。冬弥様?ちゃんと約束は守ってくださいね?」
「勿論です。さ、雪翔も休みましょうか」
「みんな宴会だって言ってたけど」
「それは明日ですよ。寝てないんでしょう?部屋でゆっくり休まないと」
「うん」
「では、パパはお兄ちゃんとねんねして来まちゅからねぇ。いいこでいてくだちゃいねぇ」と既にでれでれ状態である。
「冬弥さん、今からそれじゃ気持ち悪い」
「気持ち悪いですか?人の子の父はこう言うと聞いてましたけど」
「それって誰も見てないところとかじゃない?買い物に行ってそんなこと言ってたら僕はなれるからね?」
「え、それは嫌です!」
その後は航平と部屋に行って一緒に寝ることにし、大人達は今日は泊まっていくと言っていて、宴はお昼から始まると聞かされた。
「航平ちゃん。あのね、僕に今晩狐様が付いてくれるんだって」
「天の使いってやつ?なんかさ、リュウグウノツカイ思い出したよ俺」
「それ、魚じゃん」
「つい。でも、みんな明るいよな……俺兄弟できるたび憂鬱だったけど、こんなにみんなが喜んでくれるなら兄弟もいいなって思った」
「僕も。たくさん遊んであげるんだ!でも翡翠がわがまま言わないかな?栞さんの方のお婆ちゃんのところにずっといて戻ってこないんだけど」
「なんか着物がどうのこうのって聞こえたけど」
「あ!絶対に洋服頼んでる!だってイチゴって聞こえたもん」
「いいんじゃない?翡翠ちゃんも女の子だしさ、お洒落したいんだよ」
「小狐がお洒落?まだ人形にもなれないのに?」
「なったらなったで、那智さんのお母さんがフリフリドレス着せそうだよね」
「それは嫌だ……」
久しぶりに沢山話して、朝までぐっすりと眠り、朝は周太郎の悲鳴で飛び起きてしまった。
「ぼぼぼ、坊ちゃん!起きてくだい!」
「何?どうしたの?」
「お、お狐様がっ!」
ベッドの横を見ると、漆よりも大きな狐がお座りしており、周太郎で遊ぶかのように尻尾を揺らしていて、その声で起きた航平も半分口を開いたまま固まっている。
「昨日言ってたお狐様かな……」
「お初にお目にかかる。この者が世話係とは見ていてわかったので姿を見せたが問題はないか?」
「う、うん」
「そしてこの男の子は……」
「航平ちゃんで、親戚になったの。それで那智さんの養子で……」
「そちは慌てると会話がめちゃくちゃになるのを直さなければならんな」
「すいません」
「よいよい。我はあの赤子についた狐同様天の使いだが、気楽に頼む。雪翔の命には従うが、他に従うものはおるか?」
「冬弥さんとか……家族のみんなかな」
「できる限りの事はしよう。我の名は『檪』と言う」
「いちぎさん?」
「檪でいい。『いちい』とも呼ばれるが好きなように呼んで欲しい」
「額のそのマーク、侑弥の狐と違うけど……」
「瞬水や白雉よりも位が高いのでな、我の額には三日月型の横に三水のようなせんが入っておる」
「えっと、もっと気軽に話してもらえると嬉しいんだけど……」
「おっと、そうであった……漆たちのようにで良いのか?」
「う、うん。後、まだ小さな狐がいるんだけど」
「見てたからわかる。まだまだ小さいのによく働いておると。翡翠だったか、あれはもう大きくならん」
「え?」
「大きさがだが、力は増える」
「そうなの?でもまだ赤ちゃんみたいなものだよね?」
「そうだが、元々そういう狐の種だと言ったらわかりやすいのか……」
「でもまたあんなことがあったらって思うと、お受けした方がいいと思うの」
「私も同感ですねぇ。彼らはまだ小さいですし、一尾だけでも付けてもらいませんか?こんな事普通起こらないですし」
「じゃあ、お願いします……」
「分かった。今宵向かわせる」
そのまま赤ん坊の影に入っていったので、今更ながら緊張してしまう。
「汗かいちゃった。漆さんたちとはまた違う迫力があるね」
「ええ。ですが、この子の気と彼らの気の質が似てるので合うと思いますし、雪翔の気もこの子達よりですよ?」
「なんだか疲れちゃった……あ、栞さんが一番疲れてるんだよね」
「少し寝ようかしら。冬弥様?ちゃんと約束は守ってくださいね?」
「勿論です。さ、雪翔も休みましょうか」
「みんな宴会だって言ってたけど」
「それは明日ですよ。寝てないんでしょう?部屋でゆっくり休まないと」
「うん」
「では、パパはお兄ちゃんとねんねして来まちゅからねぇ。いいこでいてくだちゃいねぇ」と既にでれでれ状態である。
「冬弥さん、今からそれじゃ気持ち悪い」
「気持ち悪いですか?人の子の父はこう言うと聞いてましたけど」
「それって誰も見てないところとかじゃない?買い物に行ってそんなこと言ってたら僕はなれるからね?」
「え、それは嫌です!」
その後は航平と部屋に行って一緒に寝ることにし、大人達は今日は泊まっていくと言っていて、宴はお昼から始まると聞かされた。
「航平ちゃん。あのね、僕に今晩狐様が付いてくれるんだって」
「天の使いってやつ?なんかさ、リュウグウノツカイ思い出したよ俺」
「それ、魚じゃん」
「つい。でも、みんな明るいよな……俺兄弟できるたび憂鬱だったけど、こんなにみんなが喜んでくれるなら兄弟もいいなって思った」
「僕も。たくさん遊んであげるんだ!でも翡翠がわがまま言わないかな?栞さんの方のお婆ちゃんのところにずっといて戻ってこないんだけど」
「なんか着物がどうのこうのって聞こえたけど」
「あ!絶対に洋服頼んでる!だってイチゴって聞こえたもん」
「いいんじゃない?翡翠ちゃんも女の子だしさ、お洒落したいんだよ」
「小狐がお洒落?まだ人形にもなれないのに?」
「なったらなったで、那智さんのお母さんがフリフリドレス着せそうだよね」
「それは嫌だ……」
久しぶりに沢山話して、朝までぐっすりと眠り、朝は周太郎の悲鳴で飛び起きてしまった。
「ぼぼぼ、坊ちゃん!起きてくだい!」
「何?どうしたの?」
「お、お狐様がっ!」
ベッドの横を見ると、漆よりも大きな狐がお座りしており、周太郎で遊ぶかのように尻尾を揺らしていて、その声で起きた航平も半分口を開いたまま固まっている。
「昨日言ってたお狐様かな……」
「お初にお目にかかる。この者が世話係とは見ていてわかったので姿を見せたが問題はないか?」
「う、うん」
「そしてこの男の子は……」
「航平ちゃんで、親戚になったの。それで那智さんの養子で……」
「そちは慌てると会話がめちゃくちゃになるのを直さなければならんな」
「すいません」
「よいよい。我はあの赤子についた狐同様天の使いだが、気楽に頼む。雪翔の命には従うが、他に従うものはおるか?」
「冬弥さんとか……家族のみんなかな」
「できる限りの事はしよう。我の名は『檪』と言う」
「いちぎさん?」
「檪でいい。『いちい』とも呼ばれるが好きなように呼んで欲しい」
「額のそのマーク、侑弥の狐と違うけど……」
「瞬水や白雉よりも位が高いのでな、我の額には三日月型の横に三水のようなせんが入っておる」
「えっと、もっと気軽に話してもらえると嬉しいんだけど……」
「おっと、そうであった……漆たちのようにで良いのか?」
「う、うん。後、まだ小さな狐がいるんだけど」
「見てたからわかる。まだまだ小さいのによく働いておると。翡翠だったか、あれはもう大きくならん」
「え?」
「大きさがだが、力は増える」
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「そうだが、元々そういう狐の種だと言ったらわかりやすいのか……」
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