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翔平の旅
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祖父母が行きなさい!と言って譲らなかったのもあって、夏休みの終わりに新学期のテストの勉強ができないと嘆きつつ、必要なものを買い揃え、迦具土と家を後にする。
「登山かぁ」
「石長のところの神社覚えてるか?」
「うん。道無き道でしょ?」
「そういった場所もある。基本は自分で登るんだが、ま、危なくなったら大天狗が助けてくれる筈だ」
「迦具土もちゃんと歩いてよね」
「一応な?」
茅葺き屋根の家から、みんなで玉置神社まで飛び、そこから歩いて山を登り始める。
「山道みたいになってる」
「今だけだと思うぞ?」
登ったらわかるという大天狗さんについて歩くものの、流石に八咫烏はいるし、姿が見えないようにしてある。
先頭の八咫烏はこちらですよーとのんびりと飛んだり木に止まって羽を休めたりしているが、何だか狡い!!!
まだ一日目だと思って登ってきたが、かなり足が重くなってきている。
なんでみんなスタスタ歩けるんだ?
俺の体力のことを考えてくれ!
「少し休憩しようか」
助かったと思いながら、水筒の水を飲んでいると、「そんなに沢山飲んだら水がなくなるぞ?水の確保もしないといけないから、大切にな」と言われ、喉を潤す程度にしてリュックにしまい、少し足を伸ばしてからまた進むと言ったことを繰り返して数日。
山小屋らしきものがあったので、そこで寝るのは良いのだが、進めば進むほど道は険しくなる。
そして目にしたのは崖。
いや、岩壁?
「まさか、ここ登るとか……」
「登る」
「マジで?」
ヒョイヒョイと登っていく迦具土と大天狗さん。
いくらロープを持っていてもらってるとしても、怖いなんてものじゃあない。
足が竦んで下で動け!動け!と足を叩き、やっと岩に手をかけて登り出すものの、ほぼ断崖絶壁。
なんとか登り切ったあと、またひたすら歩き、急配の所には鎖がついていて、その鎖を持って上を目指す。
行くとは言ったがこんなにきついとは思いもせず、やっと半分まで来たと言われた時に、あと半分、俺はついていけるのだろうか?との不安だけしかなかった。
その日の夜、「天狗とは……」と大天狗さんが話してくれたのは、元々天狗は悪いことをするなどあまりよく思われていなかったこと。
伝説のものであると言われていたなどと聞き、八咫烏については、神武天皇を熊野から橿原神宮まで案内した時の話。
今向かっている吉野から橿原神宮に向かい、大和朝廷を開いたなどの話。
学校で習ったので、神武天皇の名前は知っているが、今は何をした人とか全然頭に入ってこない。
気付くと寝ていたようで、火の番をしていた大天狗さんに「すいません、寝ちゃって……」と謝ると、「修行でもないのにここまで弱音をはかずよくついてきておるな」と言われ、まだ自分で何が変わったとか、全くわからないと言うと、そんな直ぐに分かれば誰も苦労させんだろうと笑われてしまった。
「登山かぁ」
「石長のところの神社覚えてるか?」
「うん。道無き道でしょ?」
「そういった場所もある。基本は自分で登るんだが、ま、危なくなったら大天狗が助けてくれる筈だ」
「迦具土もちゃんと歩いてよね」
「一応な?」
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「山道みたいになってる」
「今だけだと思うぞ?」
登ったらわかるという大天狗さんについて歩くものの、流石に八咫烏はいるし、姿が見えないようにしてある。
先頭の八咫烏はこちらですよーとのんびりと飛んだり木に止まって羽を休めたりしているが、何だか狡い!!!
まだ一日目だと思って登ってきたが、かなり足が重くなってきている。
なんでみんなスタスタ歩けるんだ?
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助かったと思いながら、水筒の水を飲んでいると、「そんなに沢山飲んだら水がなくなるぞ?水の確保もしないといけないから、大切にな」と言われ、喉を潤す程度にしてリュックにしまい、少し足を伸ばしてからまた進むと言ったことを繰り返して数日。
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そして目にしたのは崖。
いや、岩壁?
「まさか、ここ登るとか……」
「登る」
「マジで?」
ヒョイヒョイと登っていく迦具土と大天狗さん。
いくらロープを持っていてもらってるとしても、怖いなんてものじゃあない。
足が竦んで下で動け!動け!と足を叩き、やっと岩に手をかけて登り出すものの、ほぼ断崖絶壁。
なんとか登り切ったあと、またひたすら歩き、急配の所には鎖がついていて、その鎖を持って上を目指す。
行くとは言ったがこんなにきついとは思いもせず、やっと半分まで来たと言われた時に、あと半分、俺はついていけるのだろうか?との不安だけしかなかった。
その日の夜、「天狗とは……」と大天狗さんが話してくれたのは、元々天狗は悪いことをするなどあまりよく思われていなかったこと。
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