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浮遊城の水盆
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何とか表も出来、書き写したものを那智に渡すと、「無理!兄貴あとは頼んだ!」と紙を渡している。
「お前なぁ、まだ一行も終わってないんだぞ?馬鹿じゃないんだからやれよ」
「分かってるけど、兄貴とか京弥さんのが得意だろ?雪翔の所には航平もいるんだから、四郎貸してくれよ」
「四郎さんいい?」
「はい。手伝ってきます」
こちらは向こうよりもまだ当てはめられる文字が分かっているので何とかなりそうだったが、夏樹さんと那智兄弟で手を焼いているのならば、早く終わらせて手伝わなければと思いつつ、結局夜中までかかってやっても終わらないのでと一旦寝ることにして部屋へと行く。
翌朝、顔を洗って台所へと行くと、祖母が肉じゃがを作っており、背中には侑弥をおぶっている。
「おはよう。お婆ちゃん、栞さんは?」
「まだ寝てるわよ?昨日の夜に侑弥が泣いたらしくて、今は寝ててもらってるの。毎日だと栞さんも大変でしょう?それに、雪翔にもだけれど、侑弥にもなかなか会えないから、こんな時しかゆっくりさせてあげられないし」
「僕もなにか手伝うよ」
「あら、だったら周太郎を呼んできてちょうだいな。裏で薪を割ってるから、一束持ってきて欲しいって言ってくれる?」
「うん、分かった」
「お前なぁ、まだ一行も終わってないんだぞ?馬鹿じゃないんだからやれよ」
「分かってるけど、兄貴とか京弥さんのが得意だろ?雪翔の所には航平もいるんだから、四郎貸してくれよ」
「四郎さんいい?」
「はい。手伝ってきます」
こちらは向こうよりもまだ当てはめられる文字が分かっているので何とかなりそうだったが、夏樹さんと那智兄弟で手を焼いているのならば、早く終わらせて手伝わなければと思いつつ、結局夜中までかかってやっても終わらないのでと一旦寝ることにして部屋へと行く。
翌朝、顔を洗って台所へと行くと、祖母が肉じゃがを作っており、背中には侑弥をおぶっている。
「おはよう。お婆ちゃん、栞さんは?」
「まだ寝てるわよ?昨日の夜に侑弥が泣いたらしくて、今は寝ててもらってるの。毎日だと栞さんも大変でしょう?それに、雪翔にもだけれど、侑弥にもなかなか会えないから、こんな時しかゆっくりさせてあげられないし」
「僕もなにか手伝うよ」
「あら、だったら周太郎を呼んできてちょうだいな。裏で薪を割ってるから、一束持ってきて欲しいって言ってくれる?」
「うん、分かった」
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