24 / 73
居候
.
しおりを挟む
ハンバーグはかなり大きく焼いたので、積み重なってはいるが、その上にピザソースをぬり、チーズをたっぷりと掛け、ピーマン、マッシュルーム、玉ねぎを置いてオーブンに入れてチーズが溶けるまで温める。
これでピザハンバーグの完成だ。
1人前ずつならサラダを置いて完成なのだが、祝いでもあるし、大皿の方が慣れてもらうにはいいだろう。
魚屋からの刺身も届き、一緒に持って来てくれたビールも冷やしておく。
その後棟梁からおおよその見積もりを出してもらい、各部屋の水道も確認してもらって工事の日程を決める。
「値段は安くするが、材料費だけはどうにもならん」
「ええ、分かってます」
「明日にでも誰かに見積書持ってこさせるから。工事は3日後からで、先に俺が屋根の方から入るからよ」
「わかりました。どのくらいで終わります?」
「若手も連れてくるから材料さえ揃えば2日だな。ちょっと直せばいいとこが多いからすぐ済む」
「水道管は?」
「今回は大丈夫だろう。年に1回は見た方がいいかもな」
工事をお願いして、棟梁が帰宅してすぐ、残りのものをつくりはじめる。
中くらいの鉢にサラダを作るだけなのだが、つまみが欲しい。
厚揚げを一口大に切り、小松菜も一緒に鍋に入れ、沸騰したら、だしの素、醤油と酒で味付けし、中鉢に入れて、漬物もすべて出して準備を終わらせる。
ハンバーグの方はアルミで覆ってあるので保温にもなるだろう。
夕餉の時刻にみんなが集まったので、ご飯や味噌汁なども出し、雪翔に挨拶する様に言う。
「あの、今日からお世話になります。早乙女 雪翔です。高校は海都君と同じになりました。よろしくお願いします」
拍手が起こり、みんなから宜しくなと背中や肩を叩かれ歓迎会が始まる。
「おー!ピザだ」
「中にハンバーグが入ってるぞ?」
意外にも驚きの声が上がったので、どちらも好きでしょう?とみんなに言う。
ビールに焼酎、ジュース等料理もどんどん減っていき、すぐにおかずは無くなってしまった。
「どうします?何か簡単な物なら作れますよ?」
「ピザがいい!」
「ピザですか?ちょっと待ってくださいね」
席を立ち、冷蔵庫を開ける。
ピザソースもチーズも残り僅か。パンは明日の食事に使いたいと中をみて、揚げにふと目が止まる。
「これで行きましょうかねぇ……」
京揚げを二等辺三角形になるように四つに切り、アルミホイルを敷いたトースターの皿の上に乗せてピザソースを塗り、ピーマンなど薄くスライスしたものを乗せていく。
ベーコンも乗せチーズをかけてトースターで焼く。それを三回繰り返し、お皿に乗せて机の上に置く。
揚ピザの出来上がりだ。
「ピザだ!でも、揚げ?」
「揚げは糖質も少ないので、体にもいいんですよ?まぁ、食べてみてください」
「あ、サクサクだし美味い!雪翔も食えよ」
「はい、いただきます」
俺もおれもとみんなが手に取り、好評だったのでまた一つメニューに加えようと思い、一つ摘む。
これでピザハンバーグの完成だ。
1人前ずつならサラダを置いて完成なのだが、祝いでもあるし、大皿の方が慣れてもらうにはいいだろう。
魚屋からの刺身も届き、一緒に持って来てくれたビールも冷やしておく。
その後棟梁からおおよその見積もりを出してもらい、各部屋の水道も確認してもらって工事の日程を決める。
「値段は安くするが、材料費だけはどうにもならん」
「ええ、分かってます」
「明日にでも誰かに見積書持ってこさせるから。工事は3日後からで、先に俺が屋根の方から入るからよ」
「わかりました。どのくらいで終わります?」
「若手も連れてくるから材料さえ揃えば2日だな。ちょっと直せばいいとこが多いからすぐ済む」
「水道管は?」
「今回は大丈夫だろう。年に1回は見た方がいいかもな」
工事をお願いして、棟梁が帰宅してすぐ、残りのものをつくりはじめる。
中くらいの鉢にサラダを作るだけなのだが、つまみが欲しい。
厚揚げを一口大に切り、小松菜も一緒に鍋に入れ、沸騰したら、だしの素、醤油と酒で味付けし、中鉢に入れて、漬物もすべて出して準備を終わらせる。
ハンバーグの方はアルミで覆ってあるので保温にもなるだろう。
夕餉の時刻にみんなが集まったので、ご飯や味噌汁なども出し、雪翔に挨拶する様に言う。
「あの、今日からお世話になります。早乙女 雪翔です。高校は海都君と同じになりました。よろしくお願いします」
拍手が起こり、みんなから宜しくなと背中や肩を叩かれ歓迎会が始まる。
「おー!ピザだ」
「中にハンバーグが入ってるぞ?」
意外にも驚きの声が上がったので、どちらも好きでしょう?とみんなに言う。
ビールに焼酎、ジュース等料理もどんどん減っていき、すぐにおかずは無くなってしまった。
「どうします?何か簡単な物なら作れますよ?」
「ピザがいい!」
「ピザですか?ちょっと待ってくださいね」
席を立ち、冷蔵庫を開ける。
ピザソースもチーズも残り僅か。パンは明日の食事に使いたいと中をみて、揚げにふと目が止まる。
「これで行きましょうかねぇ……」
京揚げを二等辺三角形になるように四つに切り、アルミホイルを敷いたトースターの皿の上に乗せてピザソースを塗り、ピーマンなど薄くスライスしたものを乗せていく。
ベーコンも乗せチーズをかけてトースターで焼く。それを三回繰り返し、お皿に乗せて机の上に置く。
揚ピザの出来上がりだ。
「ピザだ!でも、揚げ?」
「揚げは糖質も少ないので、体にもいいんですよ?まぁ、食べてみてください」
「あ、サクサクだし美味い!雪翔も食えよ」
「はい、いただきます」
俺もおれもとみんなが手に取り、好評だったのでまた一つメニューに加えようと思い、一つ摘む。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
課長と私のほのぼの婚
藤谷 郁
恋愛
冬美が結婚したのは十も離れた年上男性。
舘林陽一35歳。
仕事はできるが、ちょっと変わった人と噂される彼は他部署の課長さん。
ひょんなことから交際が始まり、5か月後の秋、気がつけば夫婦になっていた。
※他サイトにも投稿。
※一部写真は写真ACさまよりお借りしています。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる