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第五章
店舗
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少々生活が変わり、勝手ながら次話から更新時間が22:40~に変更することになりました。
誠に申し訳ありません。
—————————————————————
デオンとともに店舗を見に行くことが決まった。
そのため、カナトは朝からバタバタと落ち着かなかった。
「なあ、俺変じゃないか?」
「変じゃない」
「髪型変えたほうがいいか?」
そう言って自分の寝癖で跳ね上がった髪を触った。
「それは整えたほうがいいが、まあ、そんなに張り切らなくてもお見合いじゃないから気軽にしろ」
「そうだよな……」
言いながらもやはり髪を気にして触っている。
そんなカナトの姿にデオンが頭を揺らしながら笑った。
あんなに店を持つことに渋っていた人物と同じ人とは思えない。
「でも俺も店長になるのか。店長っていう肩書きカッコいいよな!」
「……なんだ、けっこう自分の店持ちたかったのか?」
「そういうわけじゃないけど、まさか自分が店を持つとは思わなかったんだよ。だから実際持てるかと思うとちょっと興奮するんだよな」
「アレストに言えば一発で自分の店持てるだろ?なんで言わなかったんだ。お前はお気に入りって話し……」
アレストの名前が出てきたことでカナトの反応が遅れた。
固まった様子にデオンも明後日の方向を見て肩をすくめた。
「何かあったからここにいるだろうけど、安心しろ。ここは安全だ」
デオンのニヤつく顔に気づかず、カナトはうつむいたままうなずいた。
「その……だ、黙っていてくれてありがとう」
しかも何も聞かず、そのうえお店まで苦労して見つけてくれる。
カナトの中で言い表せないくらいの感謝の気持ちがあふれ出た。
「気にするな」
身支度が終わったカナトはデオンと馬車に乗り込み、目的地のお店前に来た。
馬車を飛び降り、目の前の建物を見上げる。
「すげぇ……」
「そうだろ?新築なんだ。外壁と内壁は統一して焦茶だから居酒屋でも飲食店でも合うと思うぜ?」
「おお、ありがとな!」
「んじゃさっそく中を見るか。内装はお任せだからこっちで勝手に工事をやったが、何か希望があれば言ってくれ」
「いや、俺何もわからないからもう充分だ」
言いながらびゅんと店のなかに入っていった。
そしてカナトが店長になって約2週間が過ぎた。
ケーキ類を中心に、お茶菓子を出すお店としてそれなりに繁盛していた。店主であるカナトもびっくりしている。
休憩時間は(もちろんカナトの場合それ以外の時間も)お菓子を好きなだけ食い、満点とは言えない接客態度ではあるが、足りない部分は雇っている店員たちがフォローしているので特に弊害になることはなかった。何より店員たちの給料はデオンが代わりに払ってくれている。もとを言えば金銭管理ができないカナトの代わりである。
ただ、本人から見れば少しおかしい点があった。
どうにも雇った店員たちのレベルが高い。人選はデオンがしてくれたせいもあるだろうが、それにしても接客から顔面偏差値まで周りより抜き出て目立ってしまう。
そのためもあって女性客のみならず、女性店員狙いの男性客までよく来る。店員の口車に乗せられてお客がどんどんお金を落としていく。
悪いことではないのに、何かが引っかかる。それがなんなのかわからず、容量のない頭が糖分を求めるままにケーキを頬張ると、そんな悩みも次そのことを思い出すまできれいに忘れ去られていく。
「店長!」
カウンターでぼうと店内を眺めていると、ハキハキとした声がよく通る女性店員のレリィが近づいてきた。
カナトが、うん?と見やるとどこか仕方なさそうな顔をされる。
「まったく、またぼうとしてたのですか?」
「あ、悪い。仕事しないと」
とはいえ、この頃ともなるとほとんど業務は店員たちがしてくれる。カナトの役割といえばカウンターでぼうとするマスコットキャラである。
「そうではありません」
何をすればいいのかわからなかったカナトが申し訳なさそうにレリィを見た。
「はは……そ、それで何か用か?」
「もうすぐ原石展が開かれるそうで、店長も行かれませんか?なんならお店をお休みにしてみんなで行きません?」
普段ずっとハキハキとしているレリィが珍しく恥ずかしそうに上目遣いになる。
相当行きたそうである。店内を見回すと接客していた店員たちもこちらの会話が気になっているようでチラチラと視線が合う。
それを見てからカナトの決断は早かった。
「よし!みんなで行くか!」
原石展は主にロンドール領で取れる鉱石の展示および販売を目的とする催しである。
名前の通り、加工のされてない鉱石がずらりと並ぶ野外会場にたくさんの人々が訪れていた。
「今年は特に盛大らしいですよ」
レリィたち店員がカナトの周りを硬めながら人混みの中を歩いていた。そのためカナトは誰にもぶつかることなく、ほぼ人混みをものともさずに楽しんでいた。
「とんでもない人数だな。これなら店開いてもほとんど客なんか来ないだろうな」
この展示会に来たことをカナトは幸いに思った。そして、レリィが言っていた今年は特に盛大という言葉にも興味を引かれた。
「今年は何かあるのか?」
「はい!実はとある辺境伯のせいで鉱石の輸出が低下し、国内向けに力を入れるようになったんです。年に2回は行うのですよ」
とある辺境伯?イグナスじゃないよな?まだ生きてるのか?
ハッとしたカナトが慌てて頭を振った。
もうアレストたちもイグナスたちも忘れよう。このままデオンの領地で穏やかに暮らそう。
だが本当に穏やかに暮らせるのかどうかカナトには自信がなかった。アレストがああなったのも、ユシルが幽閉されるのもすべて自分が物語を変えたせいであり、そんな自分がのうのうと生きていいのかわからなかった。
さすがに自分勝手すぎだよな……。
カナトが落ち込んだのを見たせいなのか、レリィは「店長」と呼びかけ、明るい口調で続けた。
「国内向けに力を入れたので、国内の貴族たちの目にもとまり、この原石展を後援してくれる方たちが増えたのです。特に今年は我が国最初の宰相様が表立って手を差し出してくださったので、各地の貴族がこぞってその後に続いたんです。なので今年は特別に盛大ですよ!楽しみましょう!」
最初と宰相の発音が似ているせいか、カナトの反応が一瞬追いつかなかった。
「い……今誰が手を差し出したって?」
「各貴族?」
「違う!宰相って……」
イグナスが言うにはこの国に宰相はいなかったはずである。だがカナトが視た未来ではアレストがそうなっていた。しかもイグナスは殺され、ユシルは幽閉されている。
「店長は知らないのですね。宰相はアレスト・ロイマン・ヴォルテローノと言う方が務めています。新しくできた役職で、およそこの国の国王に続いて、すべての法律を決める偉い人なんですよ?」
自分が離れても未来は変わらずに進んでいる。
「そ、そうなのか……」
「大丈夫ですか?声が震えているように見えますけど」
「大丈夫……」
「そうですか。……知っていましたか?」
「何を?」
「その宰相様、来てらっしゃるんですよ。この原石展に」
その言葉を聞いた瞬間、カナトの心にズンと何かが重くのしかかった。
思わずアレストが最後に言った台詞が脳裏を横切る。
ーーやはり早く殺しておくべきだった
に、逃げないと!!
誠に申し訳ありません。
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デオンとともに店舗を見に行くことが決まった。
そのため、カナトは朝からバタバタと落ち着かなかった。
「なあ、俺変じゃないか?」
「変じゃない」
「髪型変えたほうがいいか?」
そう言って自分の寝癖で跳ね上がった髪を触った。
「それは整えたほうがいいが、まあ、そんなに張り切らなくてもお見合いじゃないから気軽にしろ」
「そうだよな……」
言いながらもやはり髪を気にして触っている。
そんなカナトの姿にデオンが頭を揺らしながら笑った。
あんなに店を持つことに渋っていた人物と同じ人とは思えない。
「でも俺も店長になるのか。店長っていう肩書きカッコいいよな!」
「……なんだ、けっこう自分の店持ちたかったのか?」
「そういうわけじゃないけど、まさか自分が店を持つとは思わなかったんだよ。だから実際持てるかと思うとちょっと興奮するんだよな」
「アレストに言えば一発で自分の店持てるだろ?なんで言わなかったんだ。お前はお気に入りって話し……」
アレストの名前が出てきたことでカナトの反応が遅れた。
固まった様子にデオンも明後日の方向を見て肩をすくめた。
「何かあったからここにいるだろうけど、安心しろ。ここは安全だ」
デオンのニヤつく顔に気づかず、カナトはうつむいたままうなずいた。
「その……だ、黙っていてくれてありがとう」
しかも何も聞かず、そのうえお店まで苦労して見つけてくれる。
カナトの中で言い表せないくらいの感謝の気持ちがあふれ出た。
「気にするな」
身支度が終わったカナトはデオンと馬車に乗り込み、目的地のお店前に来た。
馬車を飛び降り、目の前の建物を見上げる。
「すげぇ……」
「そうだろ?新築なんだ。外壁と内壁は統一して焦茶だから居酒屋でも飲食店でも合うと思うぜ?」
「おお、ありがとな!」
「んじゃさっそく中を見るか。内装はお任せだからこっちで勝手に工事をやったが、何か希望があれば言ってくれ」
「いや、俺何もわからないからもう充分だ」
言いながらびゅんと店のなかに入っていった。
そしてカナトが店長になって約2週間が過ぎた。
ケーキ類を中心に、お茶菓子を出すお店としてそれなりに繁盛していた。店主であるカナトもびっくりしている。
休憩時間は(もちろんカナトの場合それ以外の時間も)お菓子を好きなだけ食い、満点とは言えない接客態度ではあるが、足りない部分は雇っている店員たちがフォローしているので特に弊害になることはなかった。何より店員たちの給料はデオンが代わりに払ってくれている。もとを言えば金銭管理ができないカナトの代わりである。
ただ、本人から見れば少しおかしい点があった。
どうにも雇った店員たちのレベルが高い。人選はデオンがしてくれたせいもあるだろうが、それにしても接客から顔面偏差値まで周りより抜き出て目立ってしまう。
そのためもあって女性客のみならず、女性店員狙いの男性客までよく来る。店員の口車に乗せられてお客がどんどんお金を落としていく。
悪いことではないのに、何かが引っかかる。それがなんなのかわからず、容量のない頭が糖分を求めるままにケーキを頬張ると、そんな悩みも次そのことを思い出すまできれいに忘れ去られていく。
「店長!」
カウンターでぼうと店内を眺めていると、ハキハキとした声がよく通る女性店員のレリィが近づいてきた。
カナトが、うん?と見やるとどこか仕方なさそうな顔をされる。
「まったく、またぼうとしてたのですか?」
「あ、悪い。仕事しないと」
とはいえ、この頃ともなるとほとんど業務は店員たちがしてくれる。カナトの役割といえばカウンターでぼうとするマスコットキャラである。
「そうではありません」
何をすればいいのかわからなかったカナトが申し訳なさそうにレリィを見た。
「はは……そ、それで何か用か?」
「もうすぐ原石展が開かれるそうで、店長も行かれませんか?なんならお店をお休みにしてみんなで行きません?」
普段ずっとハキハキとしているレリィが珍しく恥ずかしそうに上目遣いになる。
相当行きたそうである。店内を見回すと接客していた店員たちもこちらの会話が気になっているようでチラチラと視線が合う。
それを見てからカナトの決断は早かった。
「よし!みんなで行くか!」
原石展は主にロンドール領で取れる鉱石の展示および販売を目的とする催しである。
名前の通り、加工のされてない鉱石がずらりと並ぶ野外会場にたくさんの人々が訪れていた。
「今年は特に盛大らしいですよ」
レリィたち店員がカナトの周りを硬めながら人混みの中を歩いていた。そのためカナトは誰にもぶつかることなく、ほぼ人混みをものともさずに楽しんでいた。
「とんでもない人数だな。これなら店開いてもほとんど客なんか来ないだろうな」
この展示会に来たことをカナトは幸いに思った。そして、レリィが言っていた今年は特に盛大という言葉にも興味を引かれた。
「今年は何かあるのか?」
「はい!実はとある辺境伯のせいで鉱石の輸出が低下し、国内向けに力を入れるようになったんです。年に2回は行うのですよ」
とある辺境伯?イグナスじゃないよな?まだ生きてるのか?
ハッとしたカナトが慌てて頭を振った。
もうアレストたちもイグナスたちも忘れよう。このままデオンの領地で穏やかに暮らそう。
だが本当に穏やかに暮らせるのかどうかカナトには自信がなかった。アレストがああなったのも、ユシルが幽閉されるのもすべて自分が物語を変えたせいであり、そんな自分がのうのうと生きていいのかわからなかった。
さすがに自分勝手すぎだよな……。
カナトが落ち込んだのを見たせいなのか、レリィは「店長」と呼びかけ、明るい口調で続けた。
「国内向けに力を入れたので、国内の貴族たちの目にもとまり、この原石展を後援してくれる方たちが増えたのです。特に今年は我が国最初の宰相様が表立って手を差し出してくださったので、各地の貴族がこぞってその後に続いたんです。なので今年は特別に盛大ですよ!楽しみましょう!」
最初と宰相の発音が似ているせいか、カナトの反応が一瞬追いつかなかった。
「い……今誰が手を差し出したって?」
「各貴族?」
「違う!宰相って……」
イグナスが言うにはこの国に宰相はいなかったはずである。だがカナトが視た未来ではアレストがそうなっていた。しかもイグナスは殺され、ユシルは幽閉されている。
「店長は知らないのですね。宰相はアレスト・ロイマン・ヴォルテローノと言う方が務めています。新しくできた役職で、およそこの国の国王に続いて、すべての法律を決める偉い人なんですよ?」
自分が離れても未来は変わらずに進んでいる。
「そ、そうなのか……」
「大丈夫ですか?声が震えているように見えますけど」
「大丈夫……」
「そうですか。……知っていましたか?」
「何を?」
「その宰相様、来てらっしゃるんですよ。この原石展に」
その言葉を聞いた瞬間、カナトの心にズンと何かが重くのしかかった。
思わずアレストが最後に言った台詞が脳裏を横切る。
ーーやはり早く殺しておくべきだった
に、逃げないと!!
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