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第1章 入学試験は命がけ!?
4.生意気なあいつ
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門の先は、細い木が点々と生えている場所だった。
試練の森って名前を聞いた時は、もっと木がわさわさ生えていて、草もぼーぼーな場所を想像していたけどそうでもない感じ。日の光がしっかりと差していて明るいし、草もあまり生えていない。レンさんからもらったリュックも軽いし、歩きやすくて良かった。
「よーし! みんな! 頑張って合格しようね!」
私がそう叫ぶと、
「はいなのです」
「うぅ……。怖いけど、頑張るでござる」
チトセちゃんとウィガルくんがそう答えてくれた。
うん。やっぱりこの二人とは仲良くなれそう! ……問題は、カヤトくんだ。
「仕切ってんじゃねえよ。バカ」
「ほんっっっとに口も態度も悪いね!? 私、何か悪いことした!?」
「ふん。お前、どうせ遊び感覚で試験を受けに来たんだろ。そういうやつを見るとむかつくんだよ」
そう言って、カヤトくんは私たちを置いて早足ですたすたと先に進んでいった。
「な、な、な……何あいつー!?」
「むう。ヒナコ殿とカヤト殿は相性が悪そうでござるな」
「でも、バラバラになるのはやめた方がいいと思うのです。追いかけるべきかと」
チトセちゃんの言う通りかもしれない。ここは狂暴なモンスターがうろつく危険な場所だ。一人ぼっちにさせるときっと危ない!
「追いかけよう! 二人とも!」
私がそう叫ぶと、二人はこくんと頷いた。
あいつはイヤなやつだけど、放っておくことはできない! 誰かを見捨てるなんて選択肢は、正義の魔法使いにはないんだからね!
「って、きゃー!!」
カヤトくんを追って私たちが早足で歩き始めた瞬間、前方からドーン! と大きな音が鳴り響いた! この音、多分カヤトくんが向かった方角からだ!
「な、何でござるか!? 今の音は!?」
「分からないのです。でも、カヤトさんに何かあったかもしれないから、急ぐべきかと」
「そ、そうだね! カヤトくん! 無事でいて!」
私たちは大きな音がした方に向かって全力で走った!
§
「見つけた! カヤトくん! ……って、なんか囲まれてるー!?」
少し開けた場所に、カヤトくんは居た! それは良かったんだけど、ツノが生えたウサギのような見た目をした変な生き物がカヤトくんを囲んでいる! 何あれ!?
「あれは『ストラビ』なのです。すばやく動いて、長い角で攻撃する。そんなモンスターなのですよ」
「あのモンスターのことを知ってるのチトセちゃん!?」
「ええ。チトセは、モンスター図鑑を何度も読んでいるのです。なので、ある程度はモンスターのことも分かるのです」
さすが勉強が好きなチトセちゃんだ! モンスターのことも勉強しているなんて!
「……って、カヤトくん! 危ない!」
ストラビが一匹、するどい角を光らせながらカヤトくんに向かって突進していった!
「ふん。当たるかよ」
まるで反復横跳びのように、カヤトくんは横にすいっとジャンプした! そして、ポケットから小さな紙のようなものを取り出し、とびかかってきたストラビにそれを投げつけた! ひらりと飛んだ小さな紙が、ストラビに触れる。その瞬間に紙はパッと消え、ストラビの体は泡に包まれた!
「爆ぜろ! 『ウォプロド』!」
カヤトくんが叫ぶ。――直後、ドーン!と大きな音を立て、ストラビと一緒に泡が弾けた!
「ば、爆発した!? 何が起きたの!?」
「あれは対象を泡で包んだ後、一気に爆発させる魔法――ウォプロドなのです。水属性の設置型魔法なのですが、設置型魔法はまず魔法陣を書く必要があり、魔法を発動する時にはその魔法陣を目視する必要があるのです。つまり、カヤトさんはさっきの紙にあらかじめ魔法陣を書いていて、それをストラビに投げつけて魔法を発動したわけなのですよ」
「説明ありがとうチトセちゃん! よく分からなかったけど、すごい魔法だってことは分かった!」
「し、しかしストラビはまだ沢山いるでござる! あの数はカヤト殿だけでは厳しいのでは……!?」
ウィガルくんが言うように、ストラビはまだ沢山いてカヤトくんを囲んでいる!
私も魔法を発動してストラビを倒さなきゃ! よし、ここはしっかり狙ってフレビスを……!
「手を出すんじゃねえ!」
「なんで!?」
私が右手を伸ばしてフレビスを発動しようとした瞬間、カヤトくんが怒鳴り声をあげた! 助けようとしたのに何で怒鳴られなきゃいけないの!?
「オレは一人でどんな敵でも倒せる……。倒さなきゃいけねえんだ!!」
ストラビの群れが、カヤトくんに一斉に襲い掛かる!
カヤトくんはしゃがみこみ、ストラビたちの突進をよけた! そして、大量の紙をストラビの群れに向かって投げつけ、ウォプロドを発動した!
ドン、ドン、ドン!
泡が弾ける音が、連続で響く! その音があまりにも大きくて、私は思わず両手で耳をふさいだ! ……チラリとチトセちゃんとウィガルくんの方を見ると、二人も同じように耳をふさいでいた。
「す、すごい……!」
爆発音がおさまった後、ストラビの群れは跡形もなく消えていた。カヤトくんがウォプロドでみんな倒したんだ!
試練の森って名前を聞いた時は、もっと木がわさわさ生えていて、草もぼーぼーな場所を想像していたけどそうでもない感じ。日の光がしっかりと差していて明るいし、草もあまり生えていない。レンさんからもらったリュックも軽いし、歩きやすくて良かった。
「よーし! みんな! 頑張って合格しようね!」
私がそう叫ぶと、
「はいなのです」
「うぅ……。怖いけど、頑張るでござる」
チトセちゃんとウィガルくんがそう答えてくれた。
うん。やっぱりこの二人とは仲良くなれそう! ……問題は、カヤトくんだ。
「仕切ってんじゃねえよ。バカ」
「ほんっっっとに口も態度も悪いね!? 私、何か悪いことした!?」
「ふん。お前、どうせ遊び感覚で試験を受けに来たんだろ。そういうやつを見るとむかつくんだよ」
そう言って、カヤトくんは私たちを置いて早足ですたすたと先に進んでいった。
「な、な、な……何あいつー!?」
「むう。ヒナコ殿とカヤト殿は相性が悪そうでござるな」
「でも、バラバラになるのはやめた方がいいと思うのです。追いかけるべきかと」
チトセちゃんの言う通りかもしれない。ここは狂暴なモンスターがうろつく危険な場所だ。一人ぼっちにさせるときっと危ない!
「追いかけよう! 二人とも!」
私がそう叫ぶと、二人はこくんと頷いた。
あいつはイヤなやつだけど、放っておくことはできない! 誰かを見捨てるなんて選択肢は、正義の魔法使いにはないんだからね!
「って、きゃー!!」
カヤトくんを追って私たちが早足で歩き始めた瞬間、前方からドーン! と大きな音が鳴り響いた! この音、多分カヤトくんが向かった方角からだ!
「な、何でござるか!? 今の音は!?」
「分からないのです。でも、カヤトさんに何かあったかもしれないから、急ぐべきかと」
「そ、そうだね! カヤトくん! 無事でいて!」
私たちは大きな音がした方に向かって全力で走った!
§
「見つけた! カヤトくん! ……って、なんか囲まれてるー!?」
少し開けた場所に、カヤトくんは居た! それは良かったんだけど、ツノが生えたウサギのような見た目をした変な生き物がカヤトくんを囲んでいる! 何あれ!?
「あれは『ストラビ』なのです。すばやく動いて、長い角で攻撃する。そんなモンスターなのですよ」
「あのモンスターのことを知ってるのチトセちゃん!?」
「ええ。チトセは、モンスター図鑑を何度も読んでいるのです。なので、ある程度はモンスターのことも分かるのです」
さすが勉強が好きなチトセちゃんだ! モンスターのことも勉強しているなんて!
「……って、カヤトくん! 危ない!」
ストラビが一匹、するどい角を光らせながらカヤトくんに向かって突進していった!
「ふん。当たるかよ」
まるで反復横跳びのように、カヤトくんは横にすいっとジャンプした! そして、ポケットから小さな紙のようなものを取り出し、とびかかってきたストラビにそれを投げつけた! ひらりと飛んだ小さな紙が、ストラビに触れる。その瞬間に紙はパッと消え、ストラビの体は泡に包まれた!
「爆ぜろ! 『ウォプロド』!」
カヤトくんが叫ぶ。――直後、ドーン!と大きな音を立て、ストラビと一緒に泡が弾けた!
「ば、爆発した!? 何が起きたの!?」
「あれは対象を泡で包んだ後、一気に爆発させる魔法――ウォプロドなのです。水属性の設置型魔法なのですが、設置型魔法はまず魔法陣を書く必要があり、魔法を発動する時にはその魔法陣を目視する必要があるのです。つまり、カヤトさんはさっきの紙にあらかじめ魔法陣を書いていて、それをストラビに投げつけて魔法を発動したわけなのですよ」
「説明ありがとうチトセちゃん! よく分からなかったけど、すごい魔法だってことは分かった!」
「し、しかしストラビはまだ沢山いるでござる! あの数はカヤト殿だけでは厳しいのでは……!?」
ウィガルくんが言うように、ストラビはまだ沢山いてカヤトくんを囲んでいる!
私も魔法を発動してストラビを倒さなきゃ! よし、ここはしっかり狙ってフレビスを……!
「手を出すんじゃねえ!」
「なんで!?」
私が右手を伸ばしてフレビスを発動しようとした瞬間、カヤトくんが怒鳴り声をあげた! 助けようとしたのに何で怒鳴られなきゃいけないの!?
「オレは一人でどんな敵でも倒せる……。倒さなきゃいけねえんだ!!」
ストラビの群れが、カヤトくんに一斉に襲い掛かる!
カヤトくんはしゃがみこみ、ストラビたちの突進をよけた! そして、大量の紙をストラビの群れに向かって投げつけ、ウォプロドを発動した!
ドン、ドン、ドン!
泡が弾ける音が、連続で響く! その音があまりにも大きくて、私は思わず両手で耳をふさいだ! ……チラリとチトセちゃんとウィガルくんの方を見ると、二人も同じように耳をふさいでいた。
「す、すごい……!」
爆発音がおさまった後、ストラビの群れは跡形もなく消えていた。カヤトくんがウォプロドでみんな倒したんだ!
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