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第2章 入学初日からハードすぎる!
17.五年前の記憶
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「ふむ。許しがたい凶悪犯罪者だと思っていましたが、より許せなくなったのです」
「まったくでござる。まさか、お二人の家族までレッドフェイスの手にかかっていたとは……。カヤトどのの怒りは、当然のものでござる」
「……だが、怒りは目を曇らせる」
しばらくの間、私たちの話をじっと聞いていた校長がそう呟いた。その言葉を聞いたカヤトくんが、キッと校長をにらみつける。
「雨夜くん。校長の言う通りだ。怒りは、コントロールの大敵だよ。まともな判断力を奪うからね。たとえ身内の仇が関わるミッションであっても、冷静さを失ってはいけない」
「説教か?」
「忠告だよ。冷静さを失った状態で行動すると痛い目に遭う。入学試験の時を思い出すんだ」
レンさんがそう言うと、カヤトくんは顔をしかめた。ディアラグスと戦って、大ケガした時のことを思い出したのかも。
「コントロールの仕事は命がけだ。だが、無駄死には許さない。自身と仲間の命を失わず、ミッションをクリアする方法を常に考えて行動しろ」
校長にそう言われた後、カヤトくんは黙り込んでしまった。ホールがしんと静まり返る。
……その沈黙を破ったのは、レンさんだった。
「校長。俺はどうすればいいですか?」
「風見レン。悪いが、仲間と合流するのは明後日に延期してもらう。汝にも、MCCアカデミー防衛のミッションに参加してもらいたい」
「了解。その言葉を聞けて安心しました」
「いいんですか? レンさんには別のミッションがあったはずじゃ……」
「いいんだよ。そっちは、急ぎのミッションじゃないからね」
そっか。それなら良かった。レンさんも同じミッションに参加するのは心強いなあ。
「……一時間後に、対策会議を始めよう。だが、その前に朝火ヒナコと雨夜カヤト。汝らに聞きたいことがある」
「き、聞きたいこと!?」
「チッ。何を聞くつもりだよ」
校長に名指しされて、緊張した私は思わず背筋をぴんと伸ばした!
……カヤトくんはいつも通りふてぶてしい態度で、ある意味すごいと思う。
「汝らは、実際にレッドフェイスが起こした爆破テロに巻き込まれた経験がある」
「それがどうしたんだよ」
「今、必要なのは情報だ。情報があれば対策を立てやすいからな。五年前に体験したことを振り返り、役立ちそうな情報があれば話せ」
「ち……校長。それは酷ではござらぬか? 辛い記憶を振り返らせるなど……」
私たちをかばうようにして、校長の前にウィガルくんが立った。私たちのことを心配してくれているみたい。嬉しいと思うのと同時に、何か言いかけたことが気になる。校長って言う前に、「ち……」って言ったよね。何を言いかけたんだろう。
「辛い過去も、より良き未来に繋がる可能性があるのなら活かすべきだ。違うか?」
「それは校長の考えでござろう。どうするかは二人が決めることでござる」
もしかして、怖い校長相手にウィガルくんが怒っているの? 何か、意外だ。どうしちゃったんだろう。
「……オレは、別に構わねえよ。けど、振り返ったところで大した情報は出せねえよ。爆破の瞬間に、 オレはタワー前の広場にいたし、実際にレッドフェイスを見たわけじゃねえからな。ヒナも似たようなもんじゃねえか?」
カヤトくんが、私に視線を向けた。釣られて、他のみんなの視線も私に集まる。
「……あの日、私はパパと一緒にタワーの中に居て……レッドフェイスの姿も、見た」
私がそう言うと、みんなが驚きの表情を浮かべた。
「詳しく話してくれるかい?」
レンさんの言葉に、私は「はい」と答えた。正直、あの時のことはあまり思い返したくない。だけど、私の辛い記憶が役に立つなら、活かさなきゃ。これ以上、レッドフェイスに好き勝手されたくないから。
「私のパパは警察官で、あの日は警備のためにタワーの中に居た。私も、パパがお仕事をする姿を見たくてパパの近くに居たの」
タワーの中を見回るパパの後を追って、私は走り回っていた。あの時、パパはちょっと困ったように笑っていたっけ。今でもその顔を覚えている。
「……見回りの途中でパパと私は、タワーの三階の床に変な模様が書かれていたのを見つけたの」
「変な模様? もしかして、魔法陣なのです?」
「うん。今なら分かる。あれは、設置型魔法の魔法陣だった。そして、その魔法陣の近くに赤いフルフェイスのマスクを被った男が居たの」
「そいつがレッドフェイス、でござるな」
私は、ウィガルくんの言葉に頷く。
「レッドフェイスは、パパの姿を見ると背中を向けて逃げていった。それを見たパパは私を背負いながら、レッドフェイスを追いかけたの」
あの時の私は、ジェットコースターみたいだなあなんてのんきなことを考えていた。このすぐ後に、あんなことが起きるなんて思わずに。
「パパは足が速くてね。レッドフェイスを三階の窓際まで追い詰めることに成功したの。でも、その時に後ろの方からすごい音がしたんだ」
「設置型魔法が発動した音、だね」
「レンさんの言う通りだと思う。当時の私は何が何だか分からなかったけどね。熱い爆風が迫ってきたことと、レッドフェイスが窓を突き破って逃げたこと。そして、その直前にパパが銃でレッドフェイスの背中を撃ったことは覚えてる」
多分、パパはあの瞬間にレッドフェイスをテロリストだと確信して撃ったんだと思う。でも、結局は逃げられてしまった。
「その後は、パパが爆風と一緒に飛んできたガレキから私を庇ってくれたの。でも爆風で吹き飛ばされた私は三階から落ちて、気がつけば病院で……。そこでパパが命を落としたって聞いたんだ」
「ヒナは、三階から落ちてよく無事だったな……」
「丁度真下が茂みになっていて、それがクッションになったみたい。レッドフェイスもその茂みをクッション代わりにして逃げたんだと思う」
もし下に茂みがなければ、レッドフェイスも三階から飛び降りようなんて思わなかったはず。というか、三階から飛び降りることを前提で行動していたのかも。
「……私が話せるのはこのくらいかな。でも、役立つ情報はないかも」
「いや。そうでもない」
腕組みしながら、校長はぼそりと呟いた。
「汝の父はレッドフェイスの背中を撃ったのだろう? なら、背中に銃創があるはずだ」
「じゅうそう?」
「銃の弾が当たってできた傷のことだね。体を貫通したのか、貫通せずに弾が体内に残ったか……。それによって分類がちょっと変わったりするけど、どちらにしてもレッドフェイスの背中に銃創が残っている可能性は高そうだ」
レンさんが真面目な表情でそう説明してくれた。
もしかして、こういうこともMCCアカデミーで習うのかな?
「今から、ここに教師と警備員を呼ぶ。それから会議を始めるぞ」
そう言い残し、校長は寮から出て行った。先生と警備員を呼んだ後に会議を始めるつもりみたい。
「色々と急すぎるのです……」
「でも、モンスターや犯罪者は急に活動するものだからね。コントロールに急なミッションが舞い込むのは日常茶飯事だよ」
「むむむ。やはり、コントロールの活動はハードでござるな……」
しばらくして、校長がトガラム先生とユナ先生、そして警備員のおじさんを連れてきた。
レッドフェイスから、MCCアカデミーを守るための作戦会議が今から始まるみたい。
堅苦しい会議は苦手だけど、しっかり参加しないとなあ……。
「まったくでござる。まさか、お二人の家族までレッドフェイスの手にかかっていたとは……。カヤトどのの怒りは、当然のものでござる」
「……だが、怒りは目を曇らせる」
しばらくの間、私たちの話をじっと聞いていた校長がそう呟いた。その言葉を聞いたカヤトくんが、キッと校長をにらみつける。
「雨夜くん。校長の言う通りだ。怒りは、コントロールの大敵だよ。まともな判断力を奪うからね。たとえ身内の仇が関わるミッションであっても、冷静さを失ってはいけない」
「説教か?」
「忠告だよ。冷静さを失った状態で行動すると痛い目に遭う。入学試験の時を思い出すんだ」
レンさんがそう言うと、カヤトくんは顔をしかめた。ディアラグスと戦って、大ケガした時のことを思い出したのかも。
「コントロールの仕事は命がけだ。だが、無駄死には許さない。自身と仲間の命を失わず、ミッションをクリアする方法を常に考えて行動しろ」
校長にそう言われた後、カヤトくんは黙り込んでしまった。ホールがしんと静まり返る。
……その沈黙を破ったのは、レンさんだった。
「校長。俺はどうすればいいですか?」
「風見レン。悪いが、仲間と合流するのは明後日に延期してもらう。汝にも、MCCアカデミー防衛のミッションに参加してもらいたい」
「了解。その言葉を聞けて安心しました」
「いいんですか? レンさんには別のミッションがあったはずじゃ……」
「いいんだよ。そっちは、急ぎのミッションじゃないからね」
そっか。それなら良かった。レンさんも同じミッションに参加するのは心強いなあ。
「……一時間後に、対策会議を始めよう。だが、その前に朝火ヒナコと雨夜カヤト。汝らに聞きたいことがある」
「き、聞きたいこと!?」
「チッ。何を聞くつもりだよ」
校長に名指しされて、緊張した私は思わず背筋をぴんと伸ばした!
……カヤトくんはいつも通りふてぶてしい態度で、ある意味すごいと思う。
「汝らは、実際にレッドフェイスが起こした爆破テロに巻き込まれた経験がある」
「それがどうしたんだよ」
「今、必要なのは情報だ。情報があれば対策を立てやすいからな。五年前に体験したことを振り返り、役立ちそうな情報があれば話せ」
「ち……校長。それは酷ではござらぬか? 辛い記憶を振り返らせるなど……」
私たちをかばうようにして、校長の前にウィガルくんが立った。私たちのことを心配してくれているみたい。嬉しいと思うのと同時に、何か言いかけたことが気になる。校長って言う前に、「ち……」って言ったよね。何を言いかけたんだろう。
「辛い過去も、より良き未来に繋がる可能性があるのなら活かすべきだ。違うか?」
「それは校長の考えでござろう。どうするかは二人が決めることでござる」
もしかして、怖い校長相手にウィガルくんが怒っているの? 何か、意外だ。どうしちゃったんだろう。
「……オレは、別に構わねえよ。けど、振り返ったところで大した情報は出せねえよ。爆破の瞬間に、 オレはタワー前の広場にいたし、実際にレッドフェイスを見たわけじゃねえからな。ヒナも似たようなもんじゃねえか?」
カヤトくんが、私に視線を向けた。釣られて、他のみんなの視線も私に集まる。
「……あの日、私はパパと一緒にタワーの中に居て……レッドフェイスの姿も、見た」
私がそう言うと、みんなが驚きの表情を浮かべた。
「詳しく話してくれるかい?」
レンさんの言葉に、私は「はい」と答えた。正直、あの時のことはあまり思い返したくない。だけど、私の辛い記憶が役に立つなら、活かさなきゃ。これ以上、レッドフェイスに好き勝手されたくないから。
「私のパパは警察官で、あの日は警備のためにタワーの中に居た。私も、パパがお仕事をする姿を見たくてパパの近くに居たの」
タワーの中を見回るパパの後を追って、私は走り回っていた。あの時、パパはちょっと困ったように笑っていたっけ。今でもその顔を覚えている。
「……見回りの途中でパパと私は、タワーの三階の床に変な模様が書かれていたのを見つけたの」
「変な模様? もしかして、魔法陣なのです?」
「うん。今なら分かる。あれは、設置型魔法の魔法陣だった。そして、その魔法陣の近くに赤いフルフェイスのマスクを被った男が居たの」
「そいつがレッドフェイス、でござるな」
私は、ウィガルくんの言葉に頷く。
「レッドフェイスは、パパの姿を見ると背中を向けて逃げていった。それを見たパパは私を背負いながら、レッドフェイスを追いかけたの」
あの時の私は、ジェットコースターみたいだなあなんてのんきなことを考えていた。このすぐ後に、あんなことが起きるなんて思わずに。
「パパは足が速くてね。レッドフェイスを三階の窓際まで追い詰めることに成功したの。でも、その時に後ろの方からすごい音がしたんだ」
「設置型魔法が発動した音、だね」
「レンさんの言う通りだと思う。当時の私は何が何だか分からなかったけどね。熱い爆風が迫ってきたことと、レッドフェイスが窓を突き破って逃げたこと。そして、その直前にパパが銃でレッドフェイスの背中を撃ったことは覚えてる」
多分、パパはあの瞬間にレッドフェイスをテロリストだと確信して撃ったんだと思う。でも、結局は逃げられてしまった。
「その後は、パパが爆風と一緒に飛んできたガレキから私を庇ってくれたの。でも爆風で吹き飛ばされた私は三階から落ちて、気がつけば病院で……。そこでパパが命を落としたって聞いたんだ」
「ヒナは、三階から落ちてよく無事だったな……」
「丁度真下が茂みになっていて、それがクッションになったみたい。レッドフェイスもその茂みをクッション代わりにして逃げたんだと思う」
もし下に茂みがなければ、レッドフェイスも三階から飛び降りようなんて思わなかったはず。というか、三階から飛び降りることを前提で行動していたのかも。
「……私が話せるのはこのくらいかな。でも、役立つ情報はないかも」
「いや。そうでもない」
腕組みしながら、校長はぼそりと呟いた。
「汝の父はレッドフェイスの背中を撃ったのだろう? なら、背中に銃創があるはずだ」
「じゅうそう?」
「銃の弾が当たってできた傷のことだね。体を貫通したのか、貫通せずに弾が体内に残ったか……。それによって分類がちょっと変わったりするけど、どちらにしてもレッドフェイスの背中に銃創が残っている可能性は高そうだ」
レンさんが真面目な表情でそう説明してくれた。
もしかして、こういうこともMCCアカデミーで習うのかな?
「今から、ここに教師と警備員を呼ぶ。それから会議を始めるぞ」
そう言い残し、校長は寮から出て行った。先生と警備員を呼んだ後に会議を始めるつもりみたい。
「色々と急すぎるのです……」
「でも、モンスターや犯罪者は急に活動するものだからね。コントロールに急なミッションが舞い込むのは日常茶飯事だよ」
「むむむ。やはり、コントロールの活動はハードでござるな……」
しばらくして、校長がトガラム先生とユナ先生、そして警備員のおじさんを連れてきた。
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