37 / 38
第2章
【37話】皮肉な運命※(放尿/松敦)
しおりを挟む
「な、に?」
突然のことに、髪のくすぐったさに戸惑っている敦志だったが次の瞬間、温かくぬるりとした感覚が髪のせいで意識していた胸元からした。
慣れない状況に反らしていた目を大慌てで向けると、松島は敦志の胸元を舐めはじめていた。くすぐったい感触が向かっている先も自ずと分かってきていた
敏感になっている身体のせいか、期待か未だ突起まで舌がたどり着いていないのに敦志は息を乱し、腰をもどかしげに蠢かせていた。
そんな自分が恥かしくて松島をどうにかしようと手を動かそうとする敦志
「焦らな~い」
「焦ってないっ離、せよっ」
だが目敏い松島に両手をベッドに繋ぎとめられてしまった。松島は自由な唇で敦志の胸元で主張する小さな突起を摘んだ。そして、舌で硬くなりだすそれを愛撫した。
「ん、ぁっあっ…あっ…」
「やっぱかわいー、もっと聞かせてよ」
「ひぁあっあっ…ん、んぁっ」
興奮した声色で囁き、松島は唾液でぬるめく突起を今度はしゃぶりだした。まるで赤子が強請るようにちゅっちゅっと吸い上げてやると尿意を抑えることに神経を費やしている敦志は他のことが疎かになってしまっているのだろう、抵抗していた手の力が弛み、抑えきれずに甘い声を上げている。
解放を熱望し、無意識に腰が動いてしまい結果的に未だ硬く勃ったままの陰茎を覆いかぶさっている松島に押し付ける形になった。
そのことに松島は形の良い唇に笑みを作った。
「何回でも…何回だってっ…抱きたくなるよ」
松島がいつもより低く、まるで愛でも囁くように告げた。だが、その言葉を理解できるほどの余裕が敦志には残されていなかった。
尿意に耐えてハの字に眉を寄せ、そのうち両目から涙が頬を流れ落ちた。
「おね、がっ…ト…イレっ」
震える唇が告げて、懇願する目が松島を見上げる。その表情がもう一度抱きたくなる程、松島を駆り立てたことを敦志は知らない。
「おねが…ぃ」
必死に頼み込みながら敦志は目を閉じた。再び涙が流れ落ちる。
松島はそんな敦志の髪を優しく撫でるとついぞ、敦志の上から退いた。
ホッとした敦志が起き上がると突然ちょっと待ってと手をかざし動きを制した。
「松島さん俺、トイレに…」
泣きそうになっていて、少し弱弱しい声色で敦志は言った。
「分かってる、おしっこ出るんでしょ? ちょっと待っててよ、コレでいいんじゃないかな~」
敦志から退いた松島は保健室の棚の中を漁りだした。松島の手元がよく見えない敦志は何をやっているのかわからず、ただ早くトイレに行きたくて苛々しはじめていた。
だが松島が持ってきたものに松島の言葉に、そんな苛々など忘れてしまった。
「はい」
と目の前に差し出されたのは深めの白い金属のトレイだった。ワケが分からずに松島を見つめ返すと松島は平然と言ってのけた。
「これでおしっこしたらいいよ」
「…は!?」
一瞬呆気にとられた後、再び敦志は松島を睨んだ。その後、いい加減にしてくださいと松島の体を押しのけてベッドから降りて自らの足でトイレに行こうとした。
だが痛めたばかりの足のせいで敦志は大して歩くことも出来ずに床に膝をついてしまっていた。
それでも立ち上がろうと床に手をついた敦志は自らの太ももを流れ落ちる感覚に羞恥し、思考を奪われてしまった。
「ほらー、トイレ行くの無理だって」
逃げ出したはずの松島の腕にまた抱かれ、耳元で咎めるように言われた。
「…まだ中西ちゃんの中、俺の精液でいっぱいだよ、そんな格好で歩いてたら廊下汚しちゃうよ」
更なる羞恥は敦志の動きを完全に止めてしまった。どうしていいのかわからないのだろう、瞳が迷うように左右に揺れていた。
松島はそんな敦志の目の前に再びトレイを持ってきた。途端に小便を漏らすということへの拒否感が蘇ってきて敦志は激しく首を横に振って嫌だと喚いた。だが松島はお構いなしで、トレイを敦志の足元に置いた。そして敦志を膝立ちにさせる。
「いやだっほ、んとにっ…やだっ」
「じゃあ、ここ縛ってイケなくされてもう一回抱かれるのとどっちがいい?」
松島は背後から敦志の陰茎を握りながら尋ねた。途端に敦志は黙りこくってしまった。それを肯定と捉えて松島は敦志の陰茎を刺激し始めた。
「大丈夫、俺がコントロールしてあげるから。それにもしトレイからはみ出しても拭いてあげるよ?」
敦志は泣きそうな言葉にならない声を上げて微かに首を横に振った。
いくらなんでも、人前で排泄などする気になるわけがない。懸命に我慢をするのだけれどそこを弄られては、我慢にも限界があった
「や、やめろって!ぁあっも…漏れ、ちゃうっ」
陰茎を扱く手の早さに比例して身体が熱くなっていき、やがてぶるぶるっと震えた後、敦志は射精した。その後も陰茎を刺激され程なく黄色い液体が勢い良く飛び出してきた。その勢いのよさはトレイに打ち付けられる音からも感じ取れた。
「ぁ、見…んなっ見ないでっ」
敦志は尿を放出した瞬間、それまでの辛く長い我慢からの解放に一瞬、恍惚とし筋肉を弛緩させかけたのだがすぐさま人前で小便を漏らしてしまったという事実に泣きそうに顔を歪めて、唇を戦慄かせてそれから両手でその顔を覆って隠してしまった。
その間も出続けていた尿が勢いを失って滴り落ちていく
「大丈夫だよ…中西ちゃんは俺のせいで漏らしちゃったんだから泣かないで」
「泣っ…いてなっ」
泣いているのだろう、上手く言葉を紡げない敦志の頬に松島はキスをしてから愛しげに目を細めた。
「誰にも言わないからね…二人だけの秘密だよ」
途端にたちこめるアンモニア臭に眉に皺を作りながらも敦志は顔を隠したまま、ただ頷いていた。
突然のことに、髪のくすぐったさに戸惑っている敦志だったが次の瞬間、温かくぬるりとした感覚が髪のせいで意識していた胸元からした。
慣れない状況に反らしていた目を大慌てで向けると、松島は敦志の胸元を舐めはじめていた。くすぐったい感触が向かっている先も自ずと分かってきていた
敏感になっている身体のせいか、期待か未だ突起まで舌がたどり着いていないのに敦志は息を乱し、腰をもどかしげに蠢かせていた。
そんな自分が恥かしくて松島をどうにかしようと手を動かそうとする敦志
「焦らな~い」
「焦ってないっ離、せよっ」
だが目敏い松島に両手をベッドに繋ぎとめられてしまった。松島は自由な唇で敦志の胸元で主張する小さな突起を摘んだ。そして、舌で硬くなりだすそれを愛撫した。
「ん、ぁっあっ…あっ…」
「やっぱかわいー、もっと聞かせてよ」
「ひぁあっあっ…ん、んぁっ」
興奮した声色で囁き、松島は唾液でぬるめく突起を今度はしゃぶりだした。まるで赤子が強請るようにちゅっちゅっと吸い上げてやると尿意を抑えることに神経を費やしている敦志は他のことが疎かになってしまっているのだろう、抵抗していた手の力が弛み、抑えきれずに甘い声を上げている。
解放を熱望し、無意識に腰が動いてしまい結果的に未だ硬く勃ったままの陰茎を覆いかぶさっている松島に押し付ける形になった。
そのことに松島は形の良い唇に笑みを作った。
「何回でも…何回だってっ…抱きたくなるよ」
松島がいつもより低く、まるで愛でも囁くように告げた。だが、その言葉を理解できるほどの余裕が敦志には残されていなかった。
尿意に耐えてハの字に眉を寄せ、そのうち両目から涙が頬を流れ落ちた。
「おね、がっ…ト…イレっ」
震える唇が告げて、懇願する目が松島を見上げる。その表情がもう一度抱きたくなる程、松島を駆り立てたことを敦志は知らない。
「おねが…ぃ」
必死に頼み込みながら敦志は目を閉じた。再び涙が流れ落ちる。
松島はそんな敦志の髪を優しく撫でるとついぞ、敦志の上から退いた。
ホッとした敦志が起き上がると突然ちょっと待ってと手をかざし動きを制した。
「松島さん俺、トイレに…」
泣きそうになっていて、少し弱弱しい声色で敦志は言った。
「分かってる、おしっこ出るんでしょ? ちょっと待っててよ、コレでいいんじゃないかな~」
敦志から退いた松島は保健室の棚の中を漁りだした。松島の手元がよく見えない敦志は何をやっているのかわからず、ただ早くトイレに行きたくて苛々しはじめていた。
だが松島が持ってきたものに松島の言葉に、そんな苛々など忘れてしまった。
「はい」
と目の前に差し出されたのは深めの白い金属のトレイだった。ワケが分からずに松島を見つめ返すと松島は平然と言ってのけた。
「これでおしっこしたらいいよ」
「…は!?」
一瞬呆気にとられた後、再び敦志は松島を睨んだ。その後、いい加減にしてくださいと松島の体を押しのけてベッドから降りて自らの足でトイレに行こうとした。
だが痛めたばかりの足のせいで敦志は大して歩くことも出来ずに床に膝をついてしまっていた。
それでも立ち上がろうと床に手をついた敦志は自らの太ももを流れ落ちる感覚に羞恥し、思考を奪われてしまった。
「ほらー、トイレ行くの無理だって」
逃げ出したはずの松島の腕にまた抱かれ、耳元で咎めるように言われた。
「…まだ中西ちゃんの中、俺の精液でいっぱいだよ、そんな格好で歩いてたら廊下汚しちゃうよ」
更なる羞恥は敦志の動きを完全に止めてしまった。どうしていいのかわからないのだろう、瞳が迷うように左右に揺れていた。
松島はそんな敦志の目の前に再びトレイを持ってきた。途端に小便を漏らすということへの拒否感が蘇ってきて敦志は激しく首を横に振って嫌だと喚いた。だが松島はお構いなしで、トレイを敦志の足元に置いた。そして敦志を膝立ちにさせる。
「いやだっほ、んとにっ…やだっ」
「じゃあ、ここ縛ってイケなくされてもう一回抱かれるのとどっちがいい?」
松島は背後から敦志の陰茎を握りながら尋ねた。途端に敦志は黙りこくってしまった。それを肯定と捉えて松島は敦志の陰茎を刺激し始めた。
「大丈夫、俺がコントロールしてあげるから。それにもしトレイからはみ出しても拭いてあげるよ?」
敦志は泣きそうな言葉にならない声を上げて微かに首を横に振った。
いくらなんでも、人前で排泄などする気になるわけがない。懸命に我慢をするのだけれどそこを弄られては、我慢にも限界があった
「や、やめろって!ぁあっも…漏れ、ちゃうっ」
陰茎を扱く手の早さに比例して身体が熱くなっていき、やがてぶるぶるっと震えた後、敦志は射精した。その後も陰茎を刺激され程なく黄色い液体が勢い良く飛び出してきた。その勢いのよさはトレイに打ち付けられる音からも感じ取れた。
「ぁ、見…んなっ見ないでっ」
敦志は尿を放出した瞬間、それまでの辛く長い我慢からの解放に一瞬、恍惚とし筋肉を弛緩させかけたのだがすぐさま人前で小便を漏らしてしまったという事実に泣きそうに顔を歪めて、唇を戦慄かせてそれから両手でその顔を覆って隠してしまった。
その間も出続けていた尿が勢いを失って滴り落ちていく
「大丈夫だよ…中西ちゃんは俺のせいで漏らしちゃったんだから泣かないで」
「泣っ…いてなっ」
泣いているのだろう、上手く言葉を紡げない敦志の頬に松島はキスをしてから愛しげに目を細めた。
「誰にも言わないからね…二人だけの秘密だよ」
途端にたちこめるアンモニア臭に眉に皺を作りながらも敦志は顔を隠したまま、ただ頷いていた。
7
あなたにおすすめの小説
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
僕と教授の秘密の遊び (終)
325号室の住人
BL
10年前、魔法学園の卒業式でやらかした元第二王子は、父親の魔法で二度と女遊びができない身体にされてしまった。
学生達が校内にいる時間帯には加齢魔法で老人姿の教授に、終業時間から翌朝の始業時間までは本来の容姿で居られるけれど陰茎は短く子種は出せない。
そんな教授の元に通うのは、教授がそんな魔法を掛けられる原因となった《過去のやらかし》である…
婚約破棄→王位継承権剥奪→新しい婚約発表と破局→王立学園(共学)に勤めて生徒の保護者である未亡人と致したのがバレて子種の出せない体にされる→美人局に引っかかって破産→加齢魔法で生徒を相手にしている時間帯のみ老人になり、貴族向けの魔法学院(全寮制男子校)に教授として勤める←今ここ を、全て見てきたと豪語する男爵子息。
卒業後も彼は自分が仕える伯爵家子息に付き添っては教授の元を訪れていた。
そんな彼と教授とのとある午後の話。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる