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199.元子爵令息~ギディアスside
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「ところで例の編入生はうまく馴染んだかな?」
「ああ。
素養は元子爵家とは思えない程高いようだ。
エリュシウェル第3王子や取り巻きが金で釣って適度に使っていたからかもしれないが、長く下働き生活をしていても学力面も時事面も問題ない。
それに金が大好きだが物事の道理は重んじている」
例の編入生とはあの反省文の原文を書いたザルハード国の没落した元子爵家令息だ。
ルドと同い年の彼はよく共に行動するようになったらしい。
こちらでも学力や貴族令息としての振る舞いに問題がない事は把握している。
ただそれ以外の部分が気になっていた。
生家が没落した理由も、金が必要だったとはいえ自国だった国の王族やその取り巻きにいいように使われ続けた心情も。
「ゼストがバリーフェの旅から戻った翌日、ザルハード国に戻って直接勧誘した当初は断られたようだけど?」
もちろん彼がこの国に来た経緯も知ってるけどね。
弟の素養も成長も見たい兄心だ。
「そうらしいな。
2つ下の妹を差別感情が何かにつけて起こるザルハード国に残しておけなかったらしい。
彼らの立場は元貴族の子供で親がいない孤児だ。
その上妹は呼吸器の病気で臥せりがちだったから余計だろう。
それにゼスト、いや、ゼストゥウェル第1王子のザルハード国内の立場では後ろだても立場もない平民の自分達兄妹は守れないと判断したはずだ」
「そうだね。
初めは妹の存在も隠していたんだってね」
「彼らの家にまで押しかけたゼストが妹の存在に気づいて、先に手を打てたのが良かったんだ。
彼の妹をカイヤ会長に引き合わせ、会長自ら身元引受人になってくれたのは本当に幸いだった。
カイヤ会長も西の商会の買いつけがあったとは言っても、よくゼストと一緒にザルハード国まで行って妹に会う気になってくれたと思う」
絶対単なる好意じゃないだろうけどね。
ゼストに恩を売って未来の側近候補の妹を引き受ける、か。
ゼストが将来的に西諸国だけではなく交易の判断を任された場合に備えて手を打ったとか?
「それに例の彼、ジャスパー=コードも貴族としての素養があった上、色々と苦労したからこそ逆に警戒していたはずだよ。
なのに他国の人間に妹を任せられると判断してその場で手離す決断をするのは、勇気が必要だっただろうね。
まあ、だからこそ時勢を読む力があるとも言えるのかな」
「カイヤ会長から直接妹を見るまで引受人となるか判断しないと言われていたのが良かったんだ。
没落しつつあった生家に止めを刺したのは、父親が事業に失敗した時に援助したいという話に乗ったからだそうだ。
悪徳な金貸し沼にはまったと、だから甘い話だったら絶対に信用せずに妹を手離さなかったと笑っていた」
「そうだね。
彼はある意味正しい。
ここに留学してきた当初の自国の王子や取り巻きの高位貴族の子供達の性格を考えれば、報酬なんて与えずにいいように使おうとしたのは容易に想像できる。
なのに彼はしっかり報酬を受け取っていたしっかりした性格のようだ」
平民となった身の上で判断するなら金額的には割り増し報酬だったけどね。
なかなかちゃっかりした子だよ。
「病気の妹を抱えて必死だったらしい。
とはいえザルハード国は没落した元貴族の子女への風当たりが強いし、定期的に報酬を与える王子達がいなくなって下働きの給金のみになってしまった以上、妹と長く生きて行くのも難しいっていう背景もあったと俺は判断している」
「そう」
ちゃんと絆されずに人と成りを見ているみたいで兄としても王太子としても何だか嬉しいね。
「元々東の諸国の東方医薬に興味もあったみたいで、調べていた。
あの反省文を誰が見るのか聞いていたからそこにも触れて何かしらの反応がないか期待していたと聞いている」
「確かにかなり広い見識とこの国の交易にも触れた上でグレインビル家侯爵令嬢を刺激するような褒め方をしていたね」
「ああ。
この国の交易にアリー嬢が一役買っているのを断定した褒め方だったからな」
内情を知る身としては例の彼は正しい読みをしたと思いがちだけど、恐らく違う。
あの反省文を書いた時点ではグレインビル侯爵家からの反応を期待してアリー嬢を過剰に褒め称えたに過ぎない。
「でもそれはグレインビル侯爵家に何かしらの反応を起こしたかったからだと俺は思っているんだ。
アリー嬢は今のところ美容やレースなんかの貴族令嬢が好みそうな商品でしか表に出てきていない。
食の流通に関してはグレインビル領名義だし、商会長や主要な従業員もアリー嬢の事には口をつぐんでいるからな」
うちの弟は何て兄心を満たす良い子なんだろうね。
少しグレインビル兄弟の気持ちがわか····いや、あの2人は行き過ぎだ。
本日2度目だけどやっぱりあんな風にはなりたくてもなれないな。
「そうだね。
私もルドと同じ意見だよ」
「へへ、兄上もそう思ってたのか」
ちょっと得意気になる弟は可愛いものだ。
少し情報のサービスをしておこう。
「西の商会の扱う香辛料も薬になる物がここ何年かでいくつか見つかって、東西の交流が友好的なのもあるんじゃないかな。
将来的にザルハード国に戻る事も視野に入れてるよね。
それにどちらの商会もこの国とは交流があるし、彼が養子に入ったコード伯爵とも少なからず縁がある。
妹の体調が落ち着けばあの従姉と共に研究要員として雇うらしいよ」
「妹の方も素養があるのか?」
「カイヤが会って話した感じではそう判断したんじゃないかな。
カイヤ会長こそある意味商人らしい商人だ。
損になるような真似はまずしないでしょ。
それに兄である彼もただの病弱な妹にはしなかったんじゃないかな?
素養的にも優秀で苦労してきた彼が、妹の回復した後の将来に備えなかったとは思えない。
そしてそれがカイヤ会長の目に止まった」
「そうか····ゼストの側近にするのもったいないな」
「ふふ、それならルドが振り向かせればいいんじゃないかな」
「それは無理だ。
立場的にはこの国の貴族令息と王子だ。
強制はできるが····中身の伴わない忠誠心はいらない。
あいつは既にゼストに忠誠を誓ってる。
それだけの恩を先に与えられたからな」
「恩を先に与えた上に、没落しても手離さなかった妹を他国で養生させて後々自分の力で生きられる環境を整えたのも、他ならぬ自分を必要だとはっきり言い切ったのもゼストだからね」
そして多分カイヤ会長に働きかけたのはアリーだよ、ルド。
研究員として雇うなら、アリーの了承が間違いなく必要だからね。
香辛料のいくつかに薬としての効能を見いだしたのもアリーだ。
リーを食べてたら調子が良くなったから気になってあの従姉に調査を依頼し、カイヤの知人の東方薬医と連携を取る事にしたらしい。
どこまでその言葉が本当かはわからないけど、彼女の従姉は容赦なくこき使われてるみたいだよ。
確かに彼女がリーと出会って誘拐事件に巻き込まれるまでは体調の改善があったからあながち嘘でもないんだけど。
「次に良い臣下を得られる機会があったら真っ先に手に入れるようにね、ルドルフ第2王子」
「うっ····わかっている、ギディアス王太子」
お互い1番欲するグレインビル兄弟は難攻不落だけどね。
「ああ。
素養は元子爵家とは思えない程高いようだ。
エリュシウェル第3王子や取り巻きが金で釣って適度に使っていたからかもしれないが、長く下働き生活をしていても学力面も時事面も問題ない。
それに金が大好きだが物事の道理は重んじている」
例の編入生とはあの反省文の原文を書いたザルハード国の没落した元子爵家令息だ。
ルドと同い年の彼はよく共に行動するようになったらしい。
こちらでも学力や貴族令息としての振る舞いに問題がない事は把握している。
ただそれ以外の部分が気になっていた。
生家が没落した理由も、金が必要だったとはいえ自国だった国の王族やその取り巻きにいいように使われ続けた心情も。
「ゼストがバリーフェの旅から戻った翌日、ザルハード国に戻って直接勧誘した当初は断られたようだけど?」
もちろん彼がこの国に来た経緯も知ってるけどね。
弟の素養も成長も見たい兄心だ。
「そうらしいな。
2つ下の妹を差別感情が何かにつけて起こるザルハード国に残しておけなかったらしい。
彼らの立場は元貴族の子供で親がいない孤児だ。
その上妹は呼吸器の病気で臥せりがちだったから余計だろう。
それにゼスト、いや、ゼストゥウェル第1王子のザルハード国内の立場では後ろだても立場もない平民の自分達兄妹は守れないと判断したはずだ」
「そうだね。
初めは妹の存在も隠していたんだってね」
「彼らの家にまで押しかけたゼストが妹の存在に気づいて、先に手を打てたのが良かったんだ。
彼の妹をカイヤ会長に引き合わせ、会長自ら身元引受人になってくれたのは本当に幸いだった。
カイヤ会長も西の商会の買いつけがあったとは言っても、よくゼストと一緒にザルハード国まで行って妹に会う気になってくれたと思う」
絶対単なる好意じゃないだろうけどね。
ゼストに恩を売って未来の側近候補の妹を引き受ける、か。
ゼストが将来的に西諸国だけではなく交易の判断を任された場合に備えて手を打ったとか?
「それに例の彼、ジャスパー=コードも貴族としての素養があった上、色々と苦労したからこそ逆に警戒していたはずだよ。
なのに他国の人間に妹を任せられると判断してその場で手離す決断をするのは、勇気が必要だっただろうね。
まあ、だからこそ時勢を読む力があるとも言えるのかな」
「カイヤ会長から直接妹を見るまで引受人となるか判断しないと言われていたのが良かったんだ。
没落しつつあった生家に止めを刺したのは、父親が事業に失敗した時に援助したいという話に乗ったからだそうだ。
悪徳な金貸し沼にはまったと、だから甘い話だったら絶対に信用せずに妹を手離さなかったと笑っていた」
「そうだね。
彼はある意味正しい。
ここに留学してきた当初の自国の王子や取り巻きの高位貴族の子供達の性格を考えれば、報酬なんて与えずにいいように使おうとしたのは容易に想像できる。
なのに彼はしっかり報酬を受け取っていたしっかりした性格のようだ」
平民となった身の上で判断するなら金額的には割り増し報酬だったけどね。
なかなかちゃっかりした子だよ。
「病気の妹を抱えて必死だったらしい。
とはいえザルハード国は没落した元貴族の子女への風当たりが強いし、定期的に報酬を与える王子達がいなくなって下働きの給金のみになってしまった以上、妹と長く生きて行くのも難しいっていう背景もあったと俺は判断している」
「そう」
ちゃんと絆されずに人と成りを見ているみたいで兄としても王太子としても何だか嬉しいね。
「元々東の諸国の東方医薬に興味もあったみたいで、調べていた。
あの反省文を誰が見るのか聞いていたからそこにも触れて何かしらの反応がないか期待していたと聞いている」
「確かにかなり広い見識とこの国の交易にも触れた上でグレインビル家侯爵令嬢を刺激するような褒め方をしていたね」
「ああ。
この国の交易にアリー嬢が一役買っているのを断定した褒め方だったからな」
内情を知る身としては例の彼は正しい読みをしたと思いがちだけど、恐らく違う。
あの反省文を書いた時点ではグレインビル侯爵家からの反応を期待してアリー嬢を過剰に褒め称えたに過ぎない。
「でもそれはグレインビル侯爵家に何かしらの反応を起こしたかったからだと俺は思っているんだ。
アリー嬢は今のところ美容やレースなんかの貴族令嬢が好みそうな商品でしか表に出てきていない。
食の流通に関してはグレインビル領名義だし、商会長や主要な従業員もアリー嬢の事には口をつぐんでいるからな」
うちの弟は何て兄心を満たす良い子なんだろうね。
少しグレインビル兄弟の気持ちがわか····いや、あの2人は行き過ぎだ。
本日2度目だけどやっぱりあんな風にはなりたくてもなれないな。
「そうだね。
私もルドと同じ意見だよ」
「へへ、兄上もそう思ってたのか」
ちょっと得意気になる弟は可愛いものだ。
少し情報のサービスをしておこう。
「西の商会の扱う香辛料も薬になる物がここ何年かでいくつか見つかって、東西の交流が友好的なのもあるんじゃないかな。
将来的にザルハード国に戻る事も視野に入れてるよね。
それにどちらの商会もこの国とは交流があるし、彼が養子に入ったコード伯爵とも少なからず縁がある。
妹の体調が落ち着けばあの従姉と共に研究要員として雇うらしいよ」
「妹の方も素養があるのか?」
「カイヤが会って話した感じではそう判断したんじゃないかな。
カイヤ会長こそある意味商人らしい商人だ。
損になるような真似はまずしないでしょ。
それに兄である彼もただの病弱な妹にはしなかったんじゃないかな?
素養的にも優秀で苦労してきた彼が、妹の回復した後の将来に備えなかったとは思えない。
そしてそれがカイヤ会長の目に止まった」
「そうか····ゼストの側近にするのもったいないな」
「ふふ、それならルドが振り向かせればいいんじゃないかな」
「それは無理だ。
立場的にはこの国の貴族令息と王子だ。
強制はできるが····中身の伴わない忠誠心はいらない。
あいつは既にゼストに忠誠を誓ってる。
それだけの恩を先に与えられたからな」
「恩を先に与えた上に、没落しても手離さなかった妹を他国で養生させて後々自分の力で生きられる環境を整えたのも、他ならぬ自分を必要だとはっきり言い切ったのもゼストだからね」
そして多分カイヤ会長に働きかけたのはアリーだよ、ルド。
研究員として雇うなら、アリーの了承が間違いなく必要だからね。
香辛料のいくつかに薬としての効能を見いだしたのもアリーだ。
リーを食べてたら調子が良くなったから気になってあの従姉に調査を依頼し、カイヤの知人の東方薬医と連携を取る事にしたらしい。
どこまでその言葉が本当かはわからないけど、彼女の従姉は容赦なくこき使われてるみたいだよ。
確かに彼女がリーと出会って誘拐事件に巻き込まれるまでは体調の改善があったからあながち嘘でもないんだけど。
「次に良い臣下を得られる機会があったら真っ先に手に入れるようにね、ルドルフ第2王子」
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