346 / 491
8
345.美女達のメラメラと握手
しおりを挟む
「アリー」
「レイチェル様!」
僕が約束の時間の少し前にお茶会の場へ向かうと、金髪碧眼美女が出迎えてくれた。
「ふふふ、聞いたわ。
温泉で泳いで倒れたのですってね。
温泉は泳ぐものではなくってよ?
もう体調はよろしくて?」
「んふふ、気持ち良くてついうっかり。
もう平気です」
おっと、やっちまった話がいつの間にかレイチェル様にまで伝わってた。
恥ずかしくて照れ笑いしちゃった。
「気をつけなくては駄目よ」
「はい」
そう言って最新春モデルらしいネイルシールを使って爪を綺麗に彩った手が僕の頭をよしよしする。
最後に会ってから半年は経ってたけど、またお色気度が高くなってないかな?
何だろう、ほら、あちらの世界のラノベだと悪役令嬢の逆転ザマアをする役にぴったり?
少し気の強そうな美人顔で、出るところは出てくびれてるところはちゃんとくびれてる大人な色気、みたいな?
「あら、本当にレイチェル様と仲良しなのね。
アリー、私とももっと仲良くして欲しいわ。
早く貴族用の温泉をオープンさせて、東方の国々のような裸の付き合いをしましょうね」
「あら、その時は私も是非ご一緒するわ。
でも温泉用の衣服を着用するのでしょう?
東方のような裸にはならないわ。
コード伯爵もアリーの服を作るのを楽しみにしているのよ。
それに私とアリーの付き合いは随分長いの。
気心が知れていて打ち解けているのは当然ではなくて?」
どうしてかな?
タイプの違う美女2人の笑顔に迫力が増し増しになっていってる?
これは····。
「ふふふ、打ち解けたみたいで良かった」
そういう事に違いない。
「あら、どうかしら」
「そうね」
レイチェル様の言葉に頷くジェン様。
うん、喧嘩するほど仲が良いっていうやつじゃないかな。
「ほら、息ぴったり。
ジェン様は人見知りの照れ屋さんなので少し心配してましたが、こんなに早く打ち解けるなんて。
レイチェル様の社交力は素晴らしいですね」
「····どうやったら辺境領地の次期当主をそんな勘違い····いえ、そう、そうね。
アリーに褒められるとこれからも頑張れるわ。
ありがとう」
前半ぶつぶつ言ってる声が小さくてよく聞こえなかったけど、とりあえず頑張るみたい?
うん、綺麗な手で頭なでなでされながらお礼言われるのは悪くないね。
「ジェン様もこれからもっと話題性のある人になっていくんでしょうね。
素敵です」
「人見知りの照れ屋····え、私?
····いえ、そう、そうね。
とっても頑張っているから、可愛らしいアリーの手で私の事を撫でてくれる?」
「もちろん!」
ああ、スーパーモデルに幻のお耳様とお尻尾様が見える。
お尻尾様はきっとぶるんぶるん揺れてるに違いない。
手を伸ばせば、頭を下げてくれる。
スーパーモデルの髪質ってどんなんだろう?
お父さんが狐属····ふわふわ?
へへへ、いざ!
なんて思ってたら、セバスチャンが僕をひょいっと抱っこした。
「え、あ、あれ、セバスチャン?」
ちょっとびっくり。
「お嬢様、ひとまずそれは後に。
仮にも公爵家のご令嬢の前で滞在する邸の次期ご当主様の頭を撫でるのは、無粋に思われてしまいますよ」
はっ、そうだった!
この領の孤児を主体にした教育の参考になればいいなと思って紹介したのがこの艶やかな美女、略して艶女であるレイチェル=ブルグル公爵令嬢なんだ。
もちろん他にもアドバイザーとして目的はあるけどね。
2人は驚いた事に、数日前に初めましてをしたばかり。
レイチェル様は社交界で有名だし、ジェン様は辺境領の次期当主だから認識はしてるけど、面識はなかったんだって。
「んー、そっか。
じゃあもっと2人が打ち解けたらか、2人きりの時に····」
「そんな!」
「そうね!」
ガーンとショックを受けたように固まるジェン様と、何故か嬉しそうな艶女なレイチェル様。
「そうよ、アリー。
いくら何でも私の滞在中はそんな事をしては駄目。
アリーも成人して淑女の仲間入りをしたのだから」
「はっ、成人!」
「そうよ。
あなたは妖精姫とか紫銀の至宝と呼ばれて元々注目されていてよ。
成人の儀には出席せず、なのに出席したものとして名を呼ばれたのもあって、成人した事もこの国全土に広く知れ渡っていらしてよ」
「そんな?!」
今度は僕がショックを受ける番だ。
え、この国全土って何事?!
一瞬あだ名は増えてなくて良かったとか思ってからの、落としこみが酷くないかな?!
「アリーはグレインビル侯爵家で唯一の成人した淑女なのだもの。
他領の次期当主の頭をぽんぽんしただなんて可愛らしい噂が出回っては、狙う殿方がより一層に増えかねないわ」
「はい····ん?
狙う殿方?」
「それは駄目ね!
アリー、残念だけれど、私の頭は封印するわ!」
「あ、あれ?」
そこ封印しちゃうの?!
しかも今までの圧のある笑顔が一念発起したみたいなお顔に····どうしてか目に闘志がみなぎってる?!
「シュレジェンナ様」
「レイチェル様」
美人さん達が見つめ合う。
艶女の目もメラメラしてないかな?!
と、不意にガシッとセバスチャンに抱っこされたままの僕の前で力強く握手した?!
「「アリーを守りましょう!」」
えっと····え····何から?
んん?
ニーアがいつの間にか握り合った拳の上にそっと両手を置いて····3人で頷き合った?!
「レイチェル様!」
僕が約束の時間の少し前にお茶会の場へ向かうと、金髪碧眼美女が出迎えてくれた。
「ふふふ、聞いたわ。
温泉で泳いで倒れたのですってね。
温泉は泳ぐものではなくってよ?
もう体調はよろしくて?」
「んふふ、気持ち良くてついうっかり。
もう平気です」
おっと、やっちまった話がいつの間にかレイチェル様にまで伝わってた。
恥ずかしくて照れ笑いしちゃった。
「気をつけなくては駄目よ」
「はい」
そう言って最新春モデルらしいネイルシールを使って爪を綺麗に彩った手が僕の頭をよしよしする。
最後に会ってから半年は経ってたけど、またお色気度が高くなってないかな?
何だろう、ほら、あちらの世界のラノベだと悪役令嬢の逆転ザマアをする役にぴったり?
少し気の強そうな美人顔で、出るところは出てくびれてるところはちゃんとくびれてる大人な色気、みたいな?
「あら、本当にレイチェル様と仲良しなのね。
アリー、私とももっと仲良くして欲しいわ。
早く貴族用の温泉をオープンさせて、東方の国々のような裸の付き合いをしましょうね」
「あら、その時は私も是非ご一緒するわ。
でも温泉用の衣服を着用するのでしょう?
東方のような裸にはならないわ。
コード伯爵もアリーの服を作るのを楽しみにしているのよ。
それに私とアリーの付き合いは随分長いの。
気心が知れていて打ち解けているのは当然ではなくて?」
どうしてかな?
タイプの違う美女2人の笑顔に迫力が増し増しになっていってる?
これは····。
「ふふふ、打ち解けたみたいで良かった」
そういう事に違いない。
「あら、どうかしら」
「そうね」
レイチェル様の言葉に頷くジェン様。
うん、喧嘩するほど仲が良いっていうやつじゃないかな。
「ほら、息ぴったり。
ジェン様は人見知りの照れ屋さんなので少し心配してましたが、こんなに早く打ち解けるなんて。
レイチェル様の社交力は素晴らしいですね」
「····どうやったら辺境領地の次期当主をそんな勘違い····いえ、そう、そうね。
アリーに褒められるとこれからも頑張れるわ。
ありがとう」
前半ぶつぶつ言ってる声が小さくてよく聞こえなかったけど、とりあえず頑張るみたい?
うん、綺麗な手で頭なでなでされながらお礼言われるのは悪くないね。
「ジェン様もこれからもっと話題性のある人になっていくんでしょうね。
素敵です」
「人見知りの照れ屋····え、私?
····いえ、そう、そうね。
とっても頑張っているから、可愛らしいアリーの手で私の事を撫でてくれる?」
「もちろん!」
ああ、スーパーモデルに幻のお耳様とお尻尾様が見える。
お尻尾様はきっとぶるんぶるん揺れてるに違いない。
手を伸ばせば、頭を下げてくれる。
スーパーモデルの髪質ってどんなんだろう?
お父さんが狐属····ふわふわ?
へへへ、いざ!
なんて思ってたら、セバスチャンが僕をひょいっと抱っこした。
「え、あ、あれ、セバスチャン?」
ちょっとびっくり。
「お嬢様、ひとまずそれは後に。
仮にも公爵家のご令嬢の前で滞在する邸の次期ご当主様の頭を撫でるのは、無粋に思われてしまいますよ」
はっ、そうだった!
この領の孤児を主体にした教育の参考になればいいなと思って紹介したのがこの艶やかな美女、略して艶女であるレイチェル=ブルグル公爵令嬢なんだ。
もちろん他にもアドバイザーとして目的はあるけどね。
2人は驚いた事に、数日前に初めましてをしたばかり。
レイチェル様は社交界で有名だし、ジェン様は辺境領の次期当主だから認識はしてるけど、面識はなかったんだって。
「んー、そっか。
じゃあもっと2人が打ち解けたらか、2人きりの時に····」
「そんな!」
「そうね!」
ガーンとショックを受けたように固まるジェン様と、何故か嬉しそうな艶女なレイチェル様。
「そうよ、アリー。
いくら何でも私の滞在中はそんな事をしては駄目。
アリーも成人して淑女の仲間入りをしたのだから」
「はっ、成人!」
「そうよ。
あなたは妖精姫とか紫銀の至宝と呼ばれて元々注目されていてよ。
成人の儀には出席せず、なのに出席したものとして名を呼ばれたのもあって、成人した事もこの国全土に広く知れ渡っていらしてよ」
「そんな?!」
今度は僕がショックを受ける番だ。
え、この国全土って何事?!
一瞬あだ名は増えてなくて良かったとか思ってからの、落としこみが酷くないかな?!
「アリーはグレインビル侯爵家で唯一の成人した淑女なのだもの。
他領の次期当主の頭をぽんぽんしただなんて可愛らしい噂が出回っては、狙う殿方がより一層に増えかねないわ」
「はい····ん?
狙う殿方?」
「それは駄目ね!
アリー、残念だけれど、私の頭は封印するわ!」
「あ、あれ?」
そこ封印しちゃうの?!
しかも今までの圧のある笑顔が一念発起したみたいなお顔に····どうしてか目に闘志がみなぎってる?!
「シュレジェンナ様」
「レイチェル様」
美人さん達が見つめ合う。
艶女の目もメラメラしてないかな?!
と、不意にガシッとセバスチャンに抱っこされたままの僕の前で力強く握手した?!
「「アリーを守りましょう!」」
えっと····え····何から?
んん?
ニーアがいつの間にか握り合った拳の上にそっと両手を置いて····3人で頷き合った?!
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
元社畜悪役令嬢、辺境のボロ城を全自動ボタニカル美容スパに大改造して引きこもる ~前世コスメで冷徹公爵を完治させたら溺愛されました~
季未
恋愛
「貴様のような悪逆非道な女は、極寒の辺境へ追放だ!」
建国記念の夜会で王太子から婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢シャルロッテ。
しかし、彼女の中身は前世でブラック企業に殺された過労で過労死したマーケターだった!
(激務の王妃ルート回避!? しかも辺境は誰にも邪魔されないブルーオーシャン! 最高のフリーランス生活の始まりじゃない!)
理不尽な追放を究極のホワイト・スローライフへのパスポートだと歓喜した彼女は、あてがわれた辺境のボロ城を、前世の「DIY・スマートホーム知識」と「土・水魔法」を駆使して爆速で大改造!
隙間風の吹く部屋は、一瞬で「床暖房完備の全自動温水スパ」へ。
辺境に自生する雑草からは「極上ボタニカルコスメ」を開発し、自らも絶世の美女へと変貌していく。
さらに「お前には干渉しない」と白い結婚を突きつけてきたはずの、呪いで顔に火傷を負った氷の公爵に特製マッサージと美肌治療を施したところ……。
「お前が作ったこの空間と、お前自身が……俺のすべてだ」
冷徹だったはずの公爵様が、極上の癒やし空間と彼女の手技で完全に骨抜きにされ、異常なまでの過保護・溺愛モードに突入!?
現代マーケティングと美容チートで辺境を超高級スマート・リゾートへと再生させ、かつて自分を追放した王太子たちを大後悔させる!
爽快&極甘な、異世界リゾート経営×溺愛ファンタジー、堂々開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる