395 / 491
8
394.バーテンダーパフォーマンス
しおりを挟む
「テストという形で適正を伝える事で、主観だけでなく客観的に向き不向きを知る事ができたのは大きいでしょうね。
何の職種が良くて、更に従業員として貴族と平民のどちらの層と接するのが性格に合っているのか。
迷いのある者達の背中を押す事ができましたわ。
適正が低くとも、逆に熱意を持って挑むきっかけにもなる者もおりますの。
どっちつかずになる事もなくなりましたお陰でしょうね。
各層、各職種でまばらだった技術の習熟具合がそれぞれ安定しましたし、教師陣が少なくても効率的に教えられますわ」
艶女が優雅に微笑む。
「良うございました。
無理をして合わない仕事をする事が減れば、教育を受ける側の意欲が続きますもの。
当然転職や移住による人材の損失を防ぐ手立てにもなったはず」
「ええ。
ブルグル領でも先月から実施しております。
これで私の自領でも成果が出れば、ファムント領の将来的な強みにもなりましてよ。
もちろん私も先駆者の1人として自らの売りにするつもりですわ」
「レイチェル様は今後もマナー講師としても領地経営者としても、他領や商売を営む貴族からお声がかかりそうですわね。
きっとジェン様も経験を積めばそうなると思いますわ」
何となくビシッとしたスーツを着て艶女とスーパーモデルがプレゼンしてる妄想してニマニマしちゃった。
2人共かっこいい。
「あらあら、何を妄想してらっしゃるのかしら?」
「ハッ····ナニモ?」
「ふふ。
そういう事にしておきますわ」
くっ、バレている?!
艶女の流し目ウインクは色っぽいね。
「シュレジェンナ様はこの広大な領を大規模に立て直していくでしょうから、全てが完成した時にあちこちからお声がかかるのでしょうね。
今の私がそうですもの」
そうだね。
アビニシア領の狩猟祭の時にあった王妃のお茶会で、僕達2人が宣伝····ある意味プレゼンかな····したのが懐かしいな。
「ゲームディーラーやバーテンダーの育成も、あなたが図入りの指南書の基礎を作っていただけた事で計画も随分と前倒しできておりますのよ。
若い貴族達用のバーテンダーパフォーマンスも、先日レイヤード様がお手本を見せていただけましたでしょう。
生徒達のやる気に火をつけてくださいましたわ。
今日もこの時間はお手本を披露なさっていただいてますから、この後で生徒達と顔を合わせるのが楽しみですのよ。
早くあのように格好良く、キレのあるパフォーマンスができるようになってくれればと期待しております。
何より、あれは絶対流行りますわ」
頬を上気して目を輝かせる艶女、可愛いな。
あちらの世界ではフレアバーテンディングっていうんだけど、具体的な事を教える前から既にバーテンダーパフォーマンスって皆が言ってたんだ。
言葉そのままでわかりやすいし、もうそれでいいかって事で訂正もしていない。
レイヤード義兄様には僕がパフォーマンスを教えておいたよ。
本当は僕がお手本を見せても良かったんだけど、家族に練習がてらお披露目したらそれは絶対駄目って家族に反対されちゃった。
やってみたら案外上手にできたんだけど····可愛すぎて駄目っていう謎の褒め言葉と共に却下。
どうしてだろ?
残念だ。
それにしても前世で死ぬまでの間に、色々経験しておくものだよね。
遊びなんかは賭け事も、お酒も、夜の大人な事も、年齢なりに一通りしてきてたし、特に海外生活だったからね。
はっちゃけた時期もあったんだ。
でも羽目を外し過ぎると格闘技を極めてた日本在住の親友と幼馴染が海を渡って殴りこみに来かねない。
ギリギリのところでは自重してたよ。
実際1度だけそういうのあったから、2度としないって決めてたんだ。
お陰で前世では真正のろくでなしにはならなかった····はず。
あーあ、懐かしい····会いたいな····。
「アリー?
どうなさったの?
急に無表情になりましてよ?」
おっと、いけない。
ホームシックになりかねないから、あんまり考えないようにしなきゃ。
後でレイヤード義兄様にいっぱいギュッと抱きしめてもらおう。
「ごめんなさい、うっかり考え事を。
レイチェル様は正直なところ最短で半年後にこのリゾートホテルをオープンできる程度には、生徒達が育つと判断されておりますの?
建物については正直心配しておりませんわ。
時間がかかるこのサウナ施設や各部屋はほぼできあがっておりますし、この施設の売りでもあるサロンについてもレールを床と天井に敷いて、壁を動かすようにする特許が無事認可されたと聞いてますもの。
柱や壁は最低限で良い分、建築費用も安く抑えられる構造ですし、改装スピードも従来より早いはず」
それとなく話題を変える。
「そうですわね····このまま順調にいくなら、人が育つ可能性は高いと感じておりましてよ。
シュレジェンナ様には辛口意見にしておりますから、秘密になさって」
人差し指を唇に当てての流し目は艶女らしく、妖艶だね。
眼福、眼福。
何の職種が良くて、更に従業員として貴族と平民のどちらの層と接するのが性格に合っているのか。
迷いのある者達の背中を押す事ができましたわ。
適正が低くとも、逆に熱意を持って挑むきっかけにもなる者もおりますの。
どっちつかずになる事もなくなりましたお陰でしょうね。
各層、各職種でまばらだった技術の習熟具合がそれぞれ安定しましたし、教師陣が少なくても効率的に教えられますわ」
艶女が優雅に微笑む。
「良うございました。
無理をして合わない仕事をする事が減れば、教育を受ける側の意欲が続きますもの。
当然転職や移住による人材の損失を防ぐ手立てにもなったはず」
「ええ。
ブルグル領でも先月から実施しております。
これで私の自領でも成果が出れば、ファムント領の将来的な強みにもなりましてよ。
もちろん私も先駆者の1人として自らの売りにするつもりですわ」
「レイチェル様は今後もマナー講師としても領地経営者としても、他領や商売を営む貴族からお声がかかりそうですわね。
きっとジェン様も経験を積めばそうなると思いますわ」
何となくビシッとしたスーツを着て艶女とスーパーモデルがプレゼンしてる妄想してニマニマしちゃった。
2人共かっこいい。
「あらあら、何を妄想してらっしゃるのかしら?」
「ハッ····ナニモ?」
「ふふ。
そういう事にしておきますわ」
くっ、バレている?!
艶女の流し目ウインクは色っぽいね。
「シュレジェンナ様はこの広大な領を大規模に立て直していくでしょうから、全てが完成した時にあちこちからお声がかかるのでしょうね。
今の私がそうですもの」
そうだね。
アビニシア領の狩猟祭の時にあった王妃のお茶会で、僕達2人が宣伝····ある意味プレゼンかな····したのが懐かしいな。
「ゲームディーラーやバーテンダーの育成も、あなたが図入りの指南書の基礎を作っていただけた事で計画も随分と前倒しできておりますのよ。
若い貴族達用のバーテンダーパフォーマンスも、先日レイヤード様がお手本を見せていただけましたでしょう。
生徒達のやる気に火をつけてくださいましたわ。
今日もこの時間はお手本を披露なさっていただいてますから、この後で生徒達と顔を合わせるのが楽しみですのよ。
早くあのように格好良く、キレのあるパフォーマンスができるようになってくれればと期待しております。
何より、あれは絶対流行りますわ」
頬を上気して目を輝かせる艶女、可愛いな。
あちらの世界ではフレアバーテンディングっていうんだけど、具体的な事を教える前から既にバーテンダーパフォーマンスって皆が言ってたんだ。
言葉そのままでわかりやすいし、もうそれでいいかって事で訂正もしていない。
レイヤード義兄様には僕がパフォーマンスを教えておいたよ。
本当は僕がお手本を見せても良かったんだけど、家族に練習がてらお披露目したらそれは絶対駄目って家族に反対されちゃった。
やってみたら案外上手にできたんだけど····可愛すぎて駄目っていう謎の褒め言葉と共に却下。
どうしてだろ?
残念だ。
それにしても前世で死ぬまでの間に、色々経験しておくものだよね。
遊びなんかは賭け事も、お酒も、夜の大人な事も、年齢なりに一通りしてきてたし、特に海外生活だったからね。
はっちゃけた時期もあったんだ。
でも羽目を外し過ぎると格闘技を極めてた日本在住の親友と幼馴染が海を渡って殴りこみに来かねない。
ギリギリのところでは自重してたよ。
実際1度だけそういうのあったから、2度としないって決めてたんだ。
お陰で前世では真正のろくでなしにはならなかった····はず。
あーあ、懐かしい····会いたいな····。
「アリー?
どうなさったの?
急に無表情になりましてよ?」
おっと、いけない。
ホームシックになりかねないから、あんまり考えないようにしなきゃ。
後でレイヤード義兄様にいっぱいギュッと抱きしめてもらおう。
「ごめんなさい、うっかり考え事を。
レイチェル様は正直なところ最短で半年後にこのリゾートホテルをオープンできる程度には、生徒達が育つと判断されておりますの?
建物については正直心配しておりませんわ。
時間がかかるこのサウナ施設や各部屋はほぼできあがっておりますし、この施設の売りでもあるサロンについてもレールを床と天井に敷いて、壁を動かすようにする特許が無事認可されたと聞いてますもの。
柱や壁は最低限で良い分、建築費用も安く抑えられる構造ですし、改装スピードも従来より早いはず」
それとなく話題を変える。
「そうですわね····このまま順調にいくなら、人が育つ可能性は高いと感じておりましてよ。
シュレジェンナ様には辛口意見にしておりますから、秘密になさって」
人差し指を唇に当てての流し目は艶女らしく、妖艶だね。
眼福、眼福。
0
あなたにおすすめの小説
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
傷物転生令嬢マグダリーナと原初の魔法使いエステラの幻想譚-女神とスライムの光とともに- (旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
※他サイトでも掲載しています
※ちょいちょい手直ししていってます
2026.12.14 タイトル変更 旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
元社畜悪役令嬢、辺境のボロ城を全自動ボタニカル美容スパに大改造して引きこもる ~前世コスメで冷徹公爵を完治させたら溺愛されました~
季未
恋愛
「貴様のような悪逆非道な女は、極寒の辺境へ追放だ!」
建国記念の夜会で王太子から婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢シャルロッテ。
しかし、彼女の中身は前世でブラック企業に殺された過労で過労死したマーケターだった!
(激務の王妃ルート回避!? しかも辺境は誰にも邪魔されないブルーオーシャン! 最高のフリーランス生活の始まりじゃない!)
理不尽な追放を究極のホワイト・スローライフへのパスポートだと歓喜した彼女は、あてがわれた辺境のボロ城を、前世の「DIY・スマートホーム知識」と「土・水魔法」を駆使して爆速で大改造!
隙間風の吹く部屋は、一瞬で「床暖房完備の全自動温水スパ」へ。
辺境に自生する雑草からは「極上ボタニカルコスメ」を開発し、自らも絶世の美女へと変貌していく。
さらに「お前には干渉しない」と白い結婚を突きつけてきたはずの、呪いで顔に火傷を負った氷の公爵に特製マッサージと美肌治療を施したところ……。
「お前が作ったこの空間と、お前自身が……俺のすべてだ」
冷徹だったはずの公爵様が、極上の癒やし空間と彼女の手技で完全に骨抜きにされ、異常なまでの過保護・溺愛モードに突入!?
現代マーケティングと美容チートで辺境を超高級スマート・リゾートへと再生させ、かつて自分を追放した王太子たちを大後悔させる!
爽快&極甘な、異世界リゾート経営×溺愛ファンタジー、堂々開幕!
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる