死に戻り悪役令息は、魔法騎士になって無双する~男女逆転世界に転生した俺は、なぜか、王女殿下たちから溺愛されてます~

トモモト ヨシユキ

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7 領地開拓ですか?

7ー5 開拓します!

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 7ー5 開拓します!

 俺は、ロタと二人でエルガーナ領にある森を訪れていた。
 その森は、隣国バサーラ王国との国境沿いに拡がるっている。
 バサーラ王国から我がルシナード王国へと続く街道は、この森を避けて通っているのでかなりの遠回りになっている。
 この森には、魔物も多いし普通に行商人たちも旅人も通らない。
 だが、ここを通れば旅の行程はかなり短くなるだろう。
 俺は、この森を開拓できないかと考えていた。
 まあ、そのためにはまずバサーラ王国との和平が第一条件だがな。
 俺は、うっそうと拡がる森の木に手を置いてその木を調べた。
 この森には、鉄の木と呼ばれる木が多い。
 それもこの森が開拓されずにきた理由の一つだった。
 この森の木を一本きるためだけに何本もの斤が必要になるだろう。
 しかも、鉄の木は、加工が難しい。
 普通に加工できる道具がない。
 燃えにくいから薪にもできないしな。
 でも、逆に考えればこれで何か作れば丈夫でしかも燃えにくいのでは?
 俺は、水魔法で刃を作り、それで森の木を伐採してみた。
 うん。
 すごく細かい振動を与えることで水の刃で木をきることはできた。
 これなら歯こぼれもないし、なにより伐るのが速い。
 俺は、一日かけて森の木を斬り倒していった。
 そして、次の日。
 水魔法の刃で木を加工してみた。
 小さなレンガぐらいの大きさに切り取っていく。
 そして、表面を土魔法で作ったやすりで擦り光沢を出しさらに表面に炎魔法の炎で焼き色をつける。
 そうして大量の木製レンガができた。
 「こんなもの、大量に作って何をするつもりです?オルナム様」
 「このレンガで町を作る」
 俺は、町一つ分ほどの森を切り開くとそこを土魔法でならしていった。
 さらに森を奥まで開いていく。
 途中出てきた魔物は、片っ端から倒していく。
 こうして一週間ほどでバサーラ王国との国境までの街道が開いた。
 だが。
 問題は、これからだ。
 国境には、険しい山岳地帯が拡がっている。
 これは、エルガーナ辺境伯領を天然の要塞たらしめるものだ。
 この山岳地帯があるためにバサーラ王国から本格的に攻め込まれることがないのだ。
 そして、同時に交通の便利を悪くしている最大の原因だった。
 俺は、この山に土魔法で横穴を穿っていった。
 それと同時に魔法の炎で穴の表面を焼いていく。
 高温で焼くと土が溶けて固まり丈夫な壁になっていった。
 
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