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7 領地開拓ですか?
7ー7 変革する!
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7ー7 変革する!
「交渉は、王族の仕事です」
俺は、答えた。
「バルトレット王女殿下辺りならうまくまとめてくれるのではないでしょうか」
「バルトレット王女殿下、か」
母上が頷く。
「確かに、バルトレット王女殿下は、異国の言葉にも堪能だし、ルシナード王国の代表も十分勤められるだろうな」
「しかし、鉱石を仕入れてもいったい何に使うというんです?オルナム様」
家令の質問に俺は、にっと笑った。
「俺が見込んでいる鉱物は、これです」
俺は、ポケットから小さな黒い石を取り出した。
それは、魔力を持つ石、魔法石だった。
「これは、俺がこの横穴を掘っているときに見つけたものです。高濃度の魔力を秘めている石です」
俺は、母上に石を手渡した。
「おそらくこの石の鉱脈がバサーラ王国の山地にはあるのではないかと思います。もしもこれが大量に手に入るようになればきっと世界の歴史が変わりますよ」
今は、ルシナード王国で使われている魔法の大本は、個人の魔法使いの魔力によっていた。
しかし、この魔法石が流通すれば文明そのものが変化することだろう。
魔法ももっと大がかりなものが使えるようになる。
世界は、これからどんどん変わっていくことだろう。
「それが本当ならこの世界の魔法体系が変わったしまうことになるが」
母上が考え込んだ。
「お前は、世界が変わることを望んでいるのか?オルナム」
「もちろんです」
俺は、母上の問いに答えた。
「これからこの世界は、どんどん変わっていくんですよ。もちろんよい方へとね」
「すばらしいことです」
家令が満面の笑みを浮かべた。
「これからオルナム様は、世界を変革されることになるのかもしれませんな」
「まったく」
母上が口許を緩めた。
「とんでもないことを考えるものだな、うちの男騎士殿は」
俺は、母上に言われて奇妙な気持ちになった。
男が騎士になるのも異質であれば、男が世界を変えることもあり得ない。
そんな世界を俺は、変革するのだ。
「これから世界は、よりよく変わっていくのです。いや」
俺は、力強く告げた。
「変えていくのです。このエルガーナの地から」
「交渉は、王族の仕事です」
俺は、答えた。
「バルトレット王女殿下辺りならうまくまとめてくれるのではないでしょうか」
「バルトレット王女殿下、か」
母上が頷く。
「確かに、バルトレット王女殿下は、異国の言葉にも堪能だし、ルシナード王国の代表も十分勤められるだろうな」
「しかし、鉱石を仕入れてもいったい何に使うというんです?オルナム様」
家令の質問に俺は、にっと笑った。
「俺が見込んでいる鉱物は、これです」
俺は、ポケットから小さな黒い石を取り出した。
それは、魔力を持つ石、魔法石だった。
「これは、俺がこの横穴を掘っているときに見つけたものです。高濃度の魔力を秘めている石です」
俺は、母上に石を手渡した。
「おそらくこの石の鉱脈がバサーラ王国の山地にはあるのではないかと思います。もしもこれが大量に手に入るようになればきっと世界の歴史が変わりますよ」
今は、ルシナード王国で使われている魔法の大本は、個人の魔法使いの魔力によっていた。
しかし、この魔法石が流通すれば文明そのものが変化することだろう。
魔法ももっと大がかりなものが使えるようになる。
世界は、これからどんどん変わっていくことだろう。
「それが本当ならこの世界の魔法体系が変わったしまうことになるが」
母上が考え込んだ。
「お前は、世界が変わることを望んでいるのか?オルナム」
「もちろんです」
俺は、母上の問いに答えた。
「これからこの世界は、どんどん変わっていくんですよ。もちろんよい方へとね」
「すばらしいことです」
家令が満面の笑みを浮かべた。
「これからオルナム様は、世界を変革されることになるのかもしれませんな」
「まったく」
母上が口許を緩めた。
「とんでもないことを考えるものだな、うちの男騎士殿は」
俺は、母上に言われて奇妙な気持ちになった。
男が騎士になるのも異質であれば、男が世界を変えることもあり得ない。
そんな世界を俺は、変革するのだ。
「これから世界は、よりよく変わっていくのです。いや」
俺は、力強く告げた。
「変えていくのです。このエルガーナの地から」
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