正しい子供の作り方

トモモト ヨシユキ

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1 転生者は、隠されたい。

1ー2 醜さは、力だ!

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 1ー2 醜さは、力だ!

 まあ、幸いなことに父は僕をそうとわかっていて売ろうとすることはなかった。
 それは、ほんとに幸運なことだ。
 貧乏男爵家の次男なんてほんとなら家のために売られてもおかしくないから。
 僕が成長するにつれてそういう話は減っていくものと思っていたんだけど、なかなか世の変態たちは諦めてはくれなくて。
 僕が10歳になる頃には、僕が置かれた危うい立場にようやく家族たちも気付いてくれるようになった。
 3歳年上の兄のルドが僕が外出する際は必ず付き添ってくれて気を配ってくれるようになった。
 「これを身に付けて」
 父は、僕になけなしの金で買ってきた魔道具のメガネを渡しそれを身に付けているようにと命じた。
 それは、身に付けた者の外見をいくぶん醜く見せるための魔道具で。
 そのメガネをつけるようになると僕によってきていた妙な趣味を持つ貴族たちもじょじょに興味を失っていった。
 それでも時々、僕を後添いにと望む貴族は現れた。
 さらには妾にという貴族も。
 恐ろしいことにこの世界では男も子供を産める魔法があるらしいということを僕が知ったのは、15歳になる頃のこと。
 なんとか学業で身を立てて家族の役に立とうと思って必死に勉強した僕が貴族学園に入学できることになった時、真剣な顔をした父と兄が僕にその話をしてくれた。
 それは、この世界での僕に対する性教育というやつで。
 「いいか?ダニー。お前が望まないのにもかかわらず無理矢理孕まそうとされたらその時は、神殿を頼りなさい。愛の女神の浄化の力でなら魔法で孕まされても、その、産まなくてもいいようにしてくださるからね」
 父と兄は、僕に学園で身を守る方法をいくつか教えてくれた。
 それは、力のある友人を作ることとか、先生に気に入られることとか、そういうことばかりだったけど、それでも僕は嬉しかった。
 「それから」
 父は、入学祝いに買ってくれた新しい認識阻害の魔道具のメガネを僕に渡してくれるとぎゅっと僕の手を握った。
 「これを必ずつけること。醜いということがお前を守ってくれる最大の力だからね」
 僕は、こくんと頷いた。
 ルドは、僕に比べると勉強があまり向いてなくて学園には通っていないので学園に入ると僕は、ほんとに一人で自分を守らなくてはならない。
 それでも15歳の僕はもう5歳の頃とは違う。
 近所の騎士様に頼んで剣も少しは鍛練したし、いろいろな知識も得た。
 この年まで僕が貞操を守れたのはなんやかんや言っても家族のおかげだ。
 がんばって勉強してはやく家族のために役に立ちたい。
 もちろん。
 僕の幸福も大切だし!
 学園で勉強して自分の価値を高めて、それで将来は、学問の力で家の役に立つ。
 そのためには、学園で目立ってはいけない。
 地味に目立たぬように。
 それでいて成績は残す。
 それが僕の学園での目標だった。
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