正しい子供の作り方

トモモト ヨシユキ

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3 転生者は、守りたい。

3ー1 冬の朝

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 3ー1 冬の朝

 ポリドール領に冬が来た。
 王都ではほぼほぼ降ることがない雪が積もっている様に僕は、ちょっと感動していた。
 「ロイド!雪だ!」
 僕は、早朝の雪景色の庭に駆け出すと子供みたいにはしゃいでいた。
 白い汚れのない世界は、太陽の光に輝いて美しかった。
 突然、何かを投げつけられて僕は、驚いて立ち止まる。
 ロイドが笑いながら雪を丸めた玉を僕に向かって投げつけてきた。
 冷たくて!
 僕も負けずに雪を丸めて彼に投げつける。
 僕たちは、笑いながら子犬みたいにじゃれあった。
 乱れた呼吸を整えているとロイドふふと口を開く。
 「年末には一度、家に帰るつもりなんだけど、一緒に来ないか?」
 はいっ?
 僕は、ロイドの言葉の意味に気付いた。
 家族に僕を会わせたいってこと?
 「それは・・・」
 僕が口ごもっているとロイドが案じるように覗き込んでくる。
 「嫌かな?」
 嫌じゃない。
 いつもロイドにはお世話になってるし!
 ご両親に挨拶をすることは嫌じゃなかった。
 ただ。
 ロイドは、どういうつもりで僕を紹介するつもりだろうか。
 学園時代からの友人として?
 それとも。
 「一応、いっておくけど俺は、君をただの友人として扱うつもりはないから」
 ロイドが僕をじっと見つめた。
 「両親には、君を将来の妻としたいこと、話すつもりだ」
 マジですか?
 僕は、顔が火照ってくるのを堪えられなかった。
 「でも、身分が違うし」
 「身分なんて問題じゃない!」
 ロイドが僕の手をとった。
 「たとえ、反対されても俺は、君を諦めるつもりはない!」
 身分だけじゃない。
 僕は、男だ。
 この世界でいくら男同士の婚姻が認められているとはいえ、高位貴族ともなると忌避されることは多い。
 いくら男同士でも魔法で子供が作れるとはいえ、そこは、やはり女性の妻を娶らせたいと言うのが家族の気持ちだろう。
 僕には、ロイドの誘いに即答はできなかった。
 「ちょっと考えさせて」
 僕は、曖昧な返事をすると逃げるように屋敷の中へと戻った。
 屋敷に入るときに入り口で雪を落としているとラキアスさんが声をかけてきた。
 「ロイド様と一緒に行かれるのですか?」
 もしかして僕らの話をきいていたの?
 僕が見つめるとラキアスさんが視線をそらした。
 「フェリオス様がお呼びです」
 「フェリオス様が?」
 僕は、慌ててフェリオス様の部屋へと向かった。
 フェリオス様は、2日に一度は、僕の部屋で眠るようになっていた。
 だが、そんな日には、できるだけはやく部屋へと帰らせていた。
 フェリオス様が僕と添い寝して欲しがっているということは、別に恥ずかしがるようなことではないかもしれない。
 しかし、節度は守らなくてはならないからね。
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