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3 転生者は、守りたい。
3ー4 契約魔法
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3ー4 契約魔法
涙ぐんだ僕を見下ろしてフェリオス様は、僕の髪を指先で弄んでいた。
「きれいな、ストロベリーブロンドだな」
認識阻害のメガネもとっくに取り上げられて僕は、素顔のままでフェリオス様の膝の上から彼を見上げて動けずにいた。
「お前の瞳。きれいなエメラルド色だな、ダニー」
「もう、こんなことはおやめください、フェリオス様」
僕の目を覗き込むフェリオス様に僕は、必死に訴える。
こんなところを使用人にでも見られたら!
僕の社会的生命が絶たれそうだし!
教え子に膝枕させたなんてことになればもう、僕は、誰にも家庭教師として雇われなくなるだろう。
ロイドだって。
僕のことを軽蔑するかもしれない。
いくら、お遊びの契約ごっこの結果とはいえ、許されることじゃない!
僕は、なんとかフェリオス様の膝から逃れようとした。
だが体は、動かない。
「いったいどこでエルフの契約魔法なんか学ばれたのですか?」
僕がきくとフェリオス様がにっこりと笑う。
まるで汚れなき天使のような微笑みから目を離せない!
フェリオス様は、僕の顔を隠す前髪を指ではらう。
「父上の書斎に何冊かエルフの研究書があったんだ。その中にエルフ同士で行う簡易契約法が載っていた。それが『指切り』だ」
フェリオス様の膝の上で指1本動かせない僕に向かってフェリオス様が目を細める。
「二度と叔父上と淫らなことはしないと約束すれば許してやってもいいぞ、ダニー」
「そんな約束はできません」
僕は、フェリオス様をじっと睨み付けた。
「こんなことが許される筈がないでしょう?フェリオス様。エルフの魔法なんて知りもしない僕をあなたは騙したんだ!」
許せない!
僕の怒りにもフェリオス様は、怯むことはない。
ずっと優しく僕の髪を撫でながらフェリオス様が呟く。
「こうでもしなければ、お前は、僕のものにはならないだろう?」
「それは・・・」
体が動かせないので僕は、視線だけをそらそうとしたけど、それをフェリオス様は、許さなかった。
「僕を見ろ!お前のご主人様を見るんだ!ダニー」
命じられると僕の体がフェリオス様の言葉で縛り上げられるのが理解できた。
身体中を締め上げられて僕は、切ない吐息を漏らした。
「あぅっ・・もう、許して、ください、フェリオス様」
「叔父上と一緒に行かずにずっと僕の側にいるか?」
「います!ずっとお側にいますから!」
僕は、涙で潤んだ目でフェリオス様を見つめた。
フェリオス様は、そんな僕を見て少し戸惑っているようにも思えたが尊大に応じた。
「いいだろう。今日のところは許してやる。だが、次はないぞ、ダニー」
涙ぐんだ僕を見下ろしてフェリオス様は、僕の髪を指先で弄んでいた。
「きれいな、ストロベリーブロンドだな」
認識阻害のメガネもとっくに取り上げられて僕は、素顔のままでフェリオス様の膝の上から彼を見上げて動けずにいた。
「お前の瞳。きれいなエメラルド色だな、ダニー」
「もう、こんなことはおやめください、フェリオス様」
僕の目を覗き込むフェリオス様に僕は、必死に訴える。
こんなところを使用人にでも見られたら!
僕の社会的生命が絶たれそうだし!
教え子に膝枕させたなんてことになればもう、僕は、誰にも家庭教師として雇われなくなるだろう。
ロイドだって。
僕のことを軽蔑するかもしれない。
いくら、お遊びの契約ごっこの結果とはいえ、許されることじゃない!
僕は、なんとかフェリオス様の膝から逃れようとした。
だが体は、動かない。
「いったいどこでエルフの契約魔法なんか学ばれたのですか?」
僕がきくとフェリオス様がにっこりと笑う。
まるで汚れなき天使のような微笑みから目を離せない!
フェリオス様は、僕の顔を隠す前髪を指ではらう。
「父上の書斎に何冊かエルフの研究書があったんだ。その中にエルフ同士で行う簡易契約法が載っていた。それが『指切り』だ」
フェリオス様の膝の上で指1本動かせない僕に向かってフェリオス様が目を細める。
「二度と叔父上と淫らなことはしないと約束すれば許してやってもいいぞ、ダニー」
「そんな約束はできません」
僕は、フェリオス様をじっと睨み付けた。
「こんなことが許される筈がないでしょう?フェリオス様。エルフの魔法なんて知りもしない僕をあなたは騙したんだ!」
許せない!
僕の怒りにもフェリオス様は、怯むことはない。
ずっと優しく僕の髪を撫でながらフェリオス様が呟く。
「こうでもしなければ、お前は、僕のものにはならないだろう?」
「それは・・・」
体が動かせないので僕は、視線だけをそらそうとしたけど、それをフェリオス様は、許さなかった。
「僕を見ろ!お前のご主人様を見るんだ!ダニー」
命じられると僕の体がフェリオス様の言葉で縛り上げられるのが理解できた。
身体中を締め上げられて僕は、切ない吐息を漏らした。
「あぅっ・・もう、許して、ください、フェリオス様」
「叔父上と一緒に行かずにずっと僕の側にいるか?」
「います!ずっとお側にいますから!」
僕は、涙で潤んだ目でフェリオス様を見つめた。
フェリオス様は、そんな僕を見て少し戸惑っているようにも思えたが尊大に応じた。
「いいだろう。今日のところは許してやる。だが、次はないぞ、ダニー」
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