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2 王立モスキュラード学園
2ー7 変化
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2ー7 変化
試験会場になっている野外訓練場の外に出ると金色の猫を咥えた黒い魔物が待っていた。
「エリュメ?」
俺が魔物に手を伸ばすと魔物は、俺に咥えていた金色の猫を差し出す。
金色の猫を受けとると俺は、地面へと下ろしてやった。
猫は、にゃあ、と鳴くと俺の足元に座って俺とクレアを見上げる。
「え、っと…さっきの?」
クレアがあわあわして俺を見た。
「ね、猫、猫になってしまいました?」
「うん」
俺が頷くとクレアが泣きそうな顔をして俺を見上げる。
「なんで?どうしてこんなことに?」
「それは、君の魔道具のせいだろう」
俺は、クレアが手に握りしめたままの丸い鏡を見た。
「それに猫を写してエリュメの名前を呼んでみて」
「あ、はいっ!」
クレアが金色の猫を鏡に写して呟く。
「え、エリュメ?」
「にゃっ!」
金色の猫がぎゅにっと巨大化して人の形になっていく。
しまった!
俺は、慌てて視線をそらしてエリュメに背を向けた。
「ほわぁっ!」
クレアが感嘆の声を上げ、背を向けている俺の腕をつつく。
「どうなってるんです?猫が人になっちゃいましたけどっ!」
「それが君の魔道具『変化の鏡』の力なんだよ」
俺は、答えると上着を脱いでクレアに渡した。クレアは、俺の上着をエリュメの肩にかけてやる。
「…負けたわ…」
エリュメが低く呟くのが聞こえて俺は、エリュメの方を振り向いた。
エリュメは、俺の上着を羽織ったまま地面に座り込んでいた。
俺は、エリュメに手を伸ばす。
涙に潤んだ瞳でエリュメが俺を見上げた。
「情けをかけるつもりなの?」
「いや」
俺は、頭を振る。
「前半はともかく、後半、君とその使い魔の連携は、よかったと思うよ。ただ…組んだ相手が悪かったね」
俺がそう言うとエリュメの表情がくしゃりと歪んでいって。
エリュメが号泣してしまった!
ええっ?
俺は、困ってしまってきょろきょろと辺りを見回した。
幸いなことに試験中で人影はない。
俺は、エリュメを抱き上げるとその場から駆け出した。
試験が行われている野外訓練場は、この王立学園の一番端にあった。
俺は、野外訓練場の近くの小さな噴水がある庭へと向かった。
噴水の近くのベンチにエリュメを下ろす。
後ろを見ると魔物とクレアも後をついてきていた。
俺は、クレアを振り替えると礼を言う。
「今日は、ありがとう、クレア。おかげで試験、なんとかなりそうだ」
「そ、そんなっ!」
クレアが両手を前でブンブン振る。
「こ、こちらこそっ!なんか、よくわからないけど、ありがとうございます!」
試験会場になっている野外訓練場の外に出ると金色の猫を咥えた黒い魔物が待っていた。
「エリュメ?」
俺が魔物に手を伸ばすと魔物は、俺に咥えていた金色の猫を差し出す。
金色の猫を受けとると俺は、地面へと下ろしてやった。
猫は、にゃあ、と鳴くと俺の足元に座って俺とクレアを見上げる。
「え、っと…さっきの?」
クレアがあわあわして俺を見た。
「ね、猫、猫になってしまいました?」
「うん」
俺が頷くとクレアが泣きそうな顔をして俺を見上げる。
「なんで?どうしてこんなことに?」
「それは、君の魔道具のせいだろう」
俺は、クレアが手に握りしめたままの丸い鏡を見た。
「それに猫を写してエリュメの名前を呼んでみて」
「あ、はいっ!」
クレアが金色の猫を鏡に写して呟く。
「え、エリュメ?」
「にゃっ!」
金色の猫がぎゅにっと巨大化して人の形になっていく。
しまった!
俺は、慌てて視線をそらしてエリュメに背を向けた。
「ほわぁっ!」
クレアが感嘆の声を上げ、背を向けている俺の腕をつつく。
「どうなってるんです?猫が人になっちゃいましたけどっ!」
「それが君の魔道具『変化の鏡』の力なんだよ」
俺は、答えると上着を脱いでクレアに渡した。クレアは、俺の上着をエリュメの肩にかけてやる。
「…負けたわ…」
エリュメが低く呟くのが聞こえて俺は、エリュメの方を振り向いた。
エリュメは、俺の上着を羽織ったまま地面に座り込んでいた。
俺は、エリュメに手を伸ばす。
涙に潤んだ瞳でエリュメが俺を見上げた。
「情けをかけるつもりなの?」
「いや」
俺は、頭を振る。
「前半はともかく、後半、君とその使い魔の連携は、よかったと思うよ。ただ…組んだ相手が悪かったね」
俺がそう言うとエリュメの表情がくしゃりと歪んでいって。
エリュメが号泣してしまった!
ええっ?
俺は、困ってしまってきょろきょろと辺りを見回した。
幸いなことに試験中で人影はない。
俺は、エリュメを抱き上げるとその場から駆け出した。
試験が行われている野外訓練場は、この王立学園の一番端にあった。
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噴水の近くのベンチにエリュメを下ろす。
後ろを見ると魔物とクレアも後をついてきていた。
俺は、クレアを振り替えると礼を言う。
「今日は、ありがとう、クレア。おかげで試験、なんとかなりそうだ」
「そ、そんなっ!」
クレアが両手を前でブンブン振る。
「こ、こちらこそっ!なんか、よくわからないけど、ありがとうございます!」
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