魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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3 楽しい学園生活?

3ー10 よろしく

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 3ー10 よろしく

 「エリュメの母親は、あの子がまだ幼いうちに病で死んでしまった。だから、私は、あの子をそれはそれは、大切にしてきたつもりだ。それが、何をどうしたのか、騎士になりたいなどといいだしたんだよ」
 カインさんは、俺にぶちぶちと不満を漏らした。
 「ほら、あの子は、とってもきれいな子だし。騎士などになったりしたら悪い虫がつくに決まっている!それぐらいなら私が選んだ相手と結婚させようと思ったんだが。どうやら、私が間違っていたようだな」
 カインさんが俺の方をじっと見つめる。
 「こんな有望な男を見つけてくるとは。さすが、私の娘だ!」
 「はぁ…」
 俺は、黙って大人しく耳を傾けていた。
 カインさんは、俺の手をとるとため息をついた。
 「娘を頼むよ、エドワード君」
 「わかってます、カインさん」
 俺は、口許を緩める。
 「彼女の気がすむまでお付き合いさせていただきます」
 
 夕食後。
 学園に戻る前に俺とエリュメとカインさんで少し、くつろいで話をした。
 そのとき、カインさんがエリュメからノートの話をきいて用意してくれることを約束してくれた。
 うん。
 これで少しは勉強がやりやすくなるかな?
 それから、記録用の魔道具も一つくれた。
 それは、小さな巻き貝のような魔道具で忘れたくないことを声に出して記録すると後で再生できるようになっていた。
 「ありがとうございます!」
 「あと、これは、余計なことかもしれないが」
 カインさんが俺にぼそっと告げる。
 「エドワード君に私から毎月の生活費を支援させてもらいたい」
 はい?
 俺が目を瞬くと、カインさんがにっと笑った。
 「商人を舐めない方がいい。君のことはいろいろ調べさせてもらったからね。もちろん、私は、無駄なことに金を払ったりはしない」
 カインさんは、俺に向かって口角をあげる。
 「君の将来に投資したくてね。君は、いろいろ楽しみな人物のようだからね」
 俺は、カインさんの申し出をありがたく受けることにした。
 俺が自分で生活費を賄えるようになるまでという期限つきで。
 あと、支援してもらった金は、将来、返していくことにする。
 だって、無償の支援なんて怖すぎる!
 特にこの人からのは、怖そうだし!
 「なんでお父様に無料で支援して欲しくなかったの?」
 帰りの馬車でエリュメが俺に問いかけたので俺は、肩をすくめる。
 「あの人に無料で支援してもらうなんて怖くてできないよ」
 「それは、そうね」
 エリュメがくすっと笑った。
 「これから、よろしくね、エドワード君」
 俺は、黙って笑みを浮かべるしかなかった。
 
 
 
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