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第12章 二人の聖女
12ー6 決戦の日
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12ー6 決戦の日
わたしは、翌日、憂鬱な気分で目が覚めた。
マオが心配そうにわたしを見上げている。
「カイラ、大丈夫?」
わたしは、マオを優しく撫でてやる。
「心配しないで、マオ」
だけど。
どうすればいい?
キルハ様は、リータ様を殺そうとしている。
それも交流戦の試合に乗じて。
これは、ほっといたらマズイ!
交流戦で聖女候補が死んだりしたら国際問題になってしまう。
なんとかしてキルハ様の企みを阻止しなくては。
だけど。
わたしは、このことを誰にも話すことができないのだ。
どうすればいい?
わたしは、考えていた。
どうすればキルハ様の野望を防ぎつつ、マオの思い猫を救うことができる?
しばらくベッドに座って考えていたけど、わたしは、ぱんっと自分の頬を打った。
しっかりしなさい!カイラ
わたしは、きっと前を見つめた。
すべてをまるっと納めるためには、とにかく今日の試合を勝ち抜くしかない。
しかも、キルハ様からリータ様を守りつつ。
わたしは、ぐんっと立ち上がると拳を振り上げた。
「やるわよ!今日の戦い、絶対に負けられない!」
「やる気だね、カイラ」
背後から突然声がして、わたしが振り向くとそこには、ルシーディア様の姿があった。
「はわっ!ルシーディア様?」
わたしは、慌ててしまった。
「なんでここに?」
「いや。なんだか胸騒ぎがしてね」
ルシーディア様が苦笑した。
「でも、このぶんなら大丈夫かな」
「?どういうことですか?」
わたしがきょとんとしているとルシーディア様がぽん、とわたしの頭を撫でた。
「今日の試合のことだけど、キルハ・ダグランディスには気をつけてほしい」
わたしがびくんっと体をこわばらせるのを見てルシーディア様は、息を飲む。
「すでに何かあったのか?カイラ」
だが。
わたしには何も答えることができない。
わたしの様子を見たルシーディア様が何か考え込んだ。
「君は、すでにキルハ・ダグランディスの術中にあるのか?」
ルシーディア様に問われてわたしは、こくりと頷いた。
それを見てルシーディア様は、ため息をついた。
「遅かったか」
ルシーディア様は、わたしに話した。
「いいか?カイラ。これから私がいうことに頷くか首を振って答えてくれ」
わたしが頷くとルシーディア様は、話し出した。
「キルハは、リータ嬢を殺そうとしているのか?」
わたしは、頷いた。
わたしは、翌日、憂鬱な気分で目が覚めた。
マオが心配そうにわたしを見上げている。
「カイラ、大丈夫?」
わたしは、マオを優しく撫でてやる。
「心配しないで、マオ」
だけど。
どうすればいい?
キルハ様は、リータ様を殺そうとしている。
それも交流戦の試合に乗じて。
これは、ほっといたらマズイ!
交流戦で聖女候補が死んだりしたら国際問題になってしまう。
なんとかしてキルハ様の企みを阻止しなくては。
だけど。
わたしは、このことを誰にも話すことができないのだ。
どうすればいい?
わたしは、考えていた。
どうすればキルハ様の野望を防ぎつつ、マオの思い猫を救うことができる?
しばらくベッドに座って考えていたけど、わたしは、ぱんっと自分の頬を打った。
しっかりしなさい!カイラ
わたしは、きっと前を見つめた。
すべてをまるっと納めるためには、とにかく今日の試合を勝ち抜くしかない。
しかも、キルハ様からリータ様を守りつつ。
わたしは、ぐんっと立ち上がると拳を振り上げた。
「やるわよ!今日の戦い、絶対に負けられない!」
「やる気だね、カイラ」
背後から突然声がして、わたしが振り向くとそこには、ルシーディア様の姿があった。
「はわっ!ルシーディア様?」
わたしは、慌ててしまった。
「なんでここに?」
「いや。なんだか胸騒ぎがしてね」
ルシーディア様が苦笑した。
「でも、このぶんなら大丈夫かな」
「?どういうことですか?」
わたしがきょとんとしているとルシーディア様がぽん、とわたしの頭を撫でた。
「今日の試合のことだけど、キルハ・ダグランディスには気をつけてほしい」
わたしがびくんっと体をこわばらせるのを見てルシーディア様は、息を飲む。
「すでに何かあったのか?カイラ」
だが。
わたしには何も答えることができない。
わたしの様子を見たルシーディア様が何か考え込んだ。
「君は、すでにキルハ・ダグランディスの術中にあるのか?」
ルシーディア様に問われてわたしは、こくりと頷いた。
それを見てルシーディア様は、ため息をついた。
「遅かったか」
ルシーディア様は、わたしに話した。
「いいか?カイラ。これから私がいうことに頷くか首を振って答えてくれ」
わたしが頷くとルシーディア様は、話し出した。
「キルハは、リータ嬢を殺そうとしているのか?」
わたしは、頷いた。
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