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9 ダンジョン改造計画、発動です。
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イグドールから1ヶ月の猶予をもらった俺は、ルファスのダンジョンである『魔王の杜』へと戻った。
もちろん、ルファスたちも一緒だった。
「それでは、これから、作戦会議を始めます」
俺は、ルファスの部屋のソファに陣取った面々を見回した。
メンバーは、6人。
俺、ルファス、ヴィスコンティ、イオルグ、ビザーク、そして、侑真。
「はい!質問!」
ビザークが手をあげた。俺は、発言を許可した。ビザークは、立ち上がると侑真を指差した。
「どうして、ここに勇者がいる?」
「もう、勇者は、辞めた」
悠真が言った。
「俺は、闇堕ちする」
マジか?
「というか、お前を召喚した人たちは、それで納得するわけ?勝手に闇墜ちしたりしてさ」
「かまわん」
侑真が答えた。
「どうせ、あの連中には、もう、うんざりしてたんだ」
なんでも侑真の言うことには、もとの世界から召喚されたのは、俺たちを含めて27人。
連中は、その27人を王宮の地下にあるダンジョンへと落とし、生き残ったものだけを勇者のパーティとしていたのだという。
「俺は、なんで、荷物持ちだったんだ?」
「ああ」
侑真が申し訳なさそうに答えた。
「お前、というかルファスは、ほぼ身体強化能力のみでダンジョンを生き延びたんだが、これでは、体裁が悪いとかで、パーティには入れられなかったんだよ」
何が、体裁が悪い、だ!
俺は、怒っていた。
もし、この試練を無事に乗り越えられたら、絶対にこの国の王宮を攻めてやる。
俺は、侑真に訊ねた。
「他の連中は、どうなったわけ?生き残りは、もういないのか?」
「ああ」
侑真が沈んだ表情で頷いた。
マジか?
「他の2人・・確か、委員長と花井さん、だったよね?」
「2人は、一応誘ったんだが、断られた」
侑真が言うので、俺は、きいた。
「なんで?」
そんなひどい目にあってるなら、こっちに来た方がまだ、いいんじゃね?
侑真は、答えた。
「委員長は、王女と、花井さんは、騎士団長とできてる」
「ええっ?ほんとに?」
俺は、呆れてものが言えなかった。
そんな酷い連中と、できちゃったわけ?
「ああ、『竹内くんによろしく』って言ってたな」
「はぁ?」
俺は、気を取り直してみんなに言った。
「とにかく、俺たちは、先に進まないといけない。あと1ヶ月ほどで、魔王たちの戦いの刻が始まるんだからな。それまでに俺たちがどうするべきかを決めなくては」
「そんなの」
ビザークがずばっと言った。
「イグドール様の性奴一択だろう?」
「冗談!」
俺は、言い放った。
「何が、性奴だよ!俺は、男だ!」
「でも、イグドール様に頼らなくては、たぶん、他の魔王たちはまず、ここを目指して攻撃をしてくるぞ、どうする気だ?ハジメ」
ビザークに問われて、俺は、口ごもった。
どうすればいいっていうの?
俺がききたいよ!
俺が黙り込んでいると、侑真が口を開いた。
「ここの戦力って、どうなってるの?」
「うちの戦力は、オークの部隊が200人。それに、ダンジョンに住み着いているスライムが300ぐらい。後は、俺たちぐらいかな」
イオルグが教えてくれた。
俺は、知りたくなかった。
なんか。
少なすぎじゃね?
俺は、宇宙の果てまでひいていた。
それに、なんだ?
スライムって。
俺がそう言うと、ルファスが照れたように言った。
「いや、スライムって、可愛いじゃないか」
やる気、0%か?
「今の俺たちの課題は、戦力をもっと増やすことだ」
俺は、言った。
「これから、俺は、このダンジョンの周囲に街を作る。1ヶ月しかないけど、たぶん、戦いはもっと長引くだろうし」
「街を造る?」
イオルグがきいた。
「街を造るって、そんなもん、造ってどうするんだ?」
「人を、というか、冒険者を集めるんだ。
そして、ここを守ってもらう」
「そんなもの1ヶ月やそこらで造れるわけがないだろうが!」
「そんなこと、やってみないとわからないじゃないか」
俺は、力説した。
ここで、諦めたら、性奴一直線だ。
「あと、ダンジョンを改造する。もっと魔物も増やして、初級冒険者から、ベテランまでが楽しめるダンジョンにする」
「楽しめるって・・どんなダンジョンだよ?」
イオルグが言ったので、俺は、うごうごと答えた。
「えっと、まず、温泉を作ります。それから、かわいい魔物を集めます。そして、美味しい食べ物をたくさん用意します」
「それは」
俺の話を黙ってきいていたヴィスコンティが真剣な顔をして言った。
「観光というのでは?」
名所旧跡を見て、うまいものを食べる。
確かに、これは、観光かも。
でも、俺は、言い切った。
「いいんだよ!それで」
俺は、かなり自棄になっていた。
「おれのダンジョンのテーマは、『癒し』だから」
「『癒し』ですか・・」
ヴィスコンティが半笑いで言った。
「それは、ちょっと」
「まあ、聖女なんだし、いいんじゃね?」
イオルグが助け船を出してくれた。
「でも、大事なことを忘れてるぞ、ハジメ」
「なんだよ?」
「自慢じゃないが、俺たちは、超貧乏なんだぞ」
イオルグに言われて、俺は、言った。
「ポーションでも作って売ればいいじゃん。あとは・・」
俺は、考えた。
何か、ないか?
ふと、俺が、夢中になっていた芸能人のことを思い出して、俺は、叫んだ。
「アイドル、だ!」
「アイドル?」
ビザークがキョトンとしているので、俺は、説明してやった。
「信者のみなさんにつかえる神子のようなものかな。歌を歌ったり、躍りを踊ったりして、みんなのために平和をもたらし、勇気を与える天使のことだ」
「何?それ」
ビザークがバカにしたように言うので、俺は、命じた。
「ビザークは、アイドル部門担当な」
「なんのことだ?私は、協力したりしないぞ」
ビザークがつんけんするので、俺は、言った。
「この世界にゴスロリを流行らせてみたくないのか?」
「ごすろり?」
ビザークが胡散臭そうにきいたので、俺は、答えた。
「つまり、ビザークが着ているドレスみたいな服のことだよ。すごく、かわいい感じだ」
「えっ?」
ビザークが頬を赤らめて、ぷいっと横を向いた。
「仕方ないな。どうしてもというなら、やってやる」
「よし!」
俺は、拳を突き上げた。
「これから、忙しくなるぞ!」
俺は、それから、必死だった。
まず、ダンジョンの改造に取りかかった。
「何?これ」
俺は、ダンジョンの最深部にあるダンジョンのコアの置かれた部屋に行って驚いた。
ダンジョンのコアの間は、汚れてクモの巣が張っていたし、コアは、すっかり輝きを失っていた。
「どういうこと?」
俺がきくとルファスは、てへっと舌を出した。
「ちょっと最近、使ってなかったから」
やっぱ、こいつ、やる気なし、だ。
俺は、部屋を聖女の祈りで清めるとコアに手を置いた。
ダンジョンの情報がコアから俺に伝わってくる。
ダンジョンは、3層までしか造られていなかった。
「ほんとに、あんた、やる気0だな、ルファス」
「ああ?」
ルファスがふぁっと欠伸をした。
「だって、興味ないし」
「なんになら興味があるんだよ?」
「侑真のこと、かな」
ルファスがにやりと笑った。
「後は、かわいい生き物かな。スライムとか、スライムとか、スライムとか」
「あんたは・・」
そのとき、俺は、ふと、閃いた。
「スライムの世話係とか、かわいい生き物のお世話ならやる気になるか?」
「うーん」
ルファスは、小首を傾げた、
「働くの嫌いなんだよね。まあ、いいか。やってやっても」
俺は、怒りに震える自分を、なんとか押さえていた。
俺は、とりあえず、ダンジョンの1層目に温泉とかを造ることにした。そして、2層目には、スライムとか、かわいい生き物の園を造ることにした。
「見てろよ!魔王どもめ!」
俺は、叫んだ。
「俺は、バージンのままで生き抜いてみせる!」
もちろん、ルファスたちも一緒だった。
「それでは、これから、作戦会議を始めます」
俺は、ルファスの部屋のソファに陣取った面々を見回した。
メンバーは、6人。
俺、ルファス、ヴィスコンティ、イオルグ、ビザーク、そして、侑真。
「はい!質問!」
ビザークが手をあげた。俺は、発言を許可した。ビザークは、立ち上がると侑真を指差した。
「どうして、ここに勇者がいる?」
「もう、勇者は、辞めた」
悠真が言った。
「俺は、闇堕ちする」
マジか?
「というか、お前を召喚した人たちは、それで納得するわけ?勝手に闇墜ちしたりしてさ」
「かまわん」
侑真が答えた。
「どうせ、あの連中には、もう、うんざりしてたんだ」
なんでも侑真の言うことには、もとの世界から召喚されたのは、俺たちを含めて27人。
連中は、その27人を王宮の地下にあるダンジョンへと落とし、生き残ったものだけを勇者のパーティとしていたのだという。
「俺は、なんで、荷物持ちだったんだ?」
「ああ」
侑真が申し訳なさそうに答えた。
「お前、というかルファスは、ほぼ身体強化能力のみでダンジョンを生き延びたんだが、これでは、体裁が悪いとかで、パーティには入れられなかったんだよ」
何が、体裁が悪い、だ!
俺は、怒っていた。
もし、この試練を無事に乗り越えられたら、絶対にこの国の王宮を攻めてやる。
俺は、侑真に訊ねた。
「他の連中は、どうなったわけ?生き残りは、もういないのか?」
「ああ」
侑真が沈んだ表情で頷いた。
マジか?
「他の2人・・確か、委員長と花井さん、だったよね?」
「2人は、一応誘ったんだが、断られた」
侑真が言うので、俺は、きいた。
「なんで?」
そんなひどい目にあってるなら、こっちに来た方がまだ、いいんじゃね?
侑真は、答えた。
「委員長は、王女と、花井さんは、騎士団長とできてる」
「ええっ?ほんとに?」
俺は、呆れてものが言えなかった。
そんな酷い連中と、できちゃったわけ?
「ああ、『竹内くんによろしく』って言ってたな」
「はぁ?」
俺は、気を取り直してみんなに言った。
「とにかく、俺たちは、先に進まないといけない。あと1ヶ月ほどで、魔王たちの戦いの刻が始まるんだからな。それまでに俺たちがどうするべきかを決めなくては」
「そんなの」
ビザークがずばっと言った。
「イグドール様の性奴一択だろう?」
「冗談!」
俺は、言い放った。
「何が、性奴だよ!俺は、男だ!」
「でも、イグドール様に頼らなくては、たぶん、他の魔王たちはまず、ここを目指して攻撃をしてくるぞ、どうする気だ?ハジメ」
ビザークに問われて、俺は、口ごもった。
どうすればいいっていうの?
俺がききたいよ!
俺が黙り込んでいると、侑真が口を開いた。
「ここの戦力って、どうなってるの?」
「うちの戦力は、オークの部隊が200人。それに、ダンジョンに住み着いているスライムが300ぐらい。後は、俺たちぐらいかな」
イオルグが教えてくれた。
俺は、知りたくなかった。
なんか。
少なすぎじゃね?
俺は、宇宙の果てまでひいていた。
それに、なんだ?
スライムって。
俺がそう言うと、ルファスが照れたように言った。
「いや、スライムって、可愛いじゃないか」
やる気、0%か?
「今の俺たちの課題は、戦力をもっと増やすことだ」
俺は、言った。
「これから、俺は、このダンジョンの周囲に街を作る。1ヶ月しかないけど、たぶん、戦いはもっと長引くだろうし」
「街を造る?」
イオルグがきいた。
「街を造るって、そんなもん、造ってどうするんだ?」
「人を、というか、冒険者を集めるんだ。
そして、ここを守ってもらう」
「そんなもの1ヶ月やそこらで造れるわけがないだろうが!」
「そんなこと、やってみないとわからないじゃないか」
俺は、力説した。
ここで、諦めたら、性奴一直線だ。
「あと、ダンジョンを改造する。もっと魔物も増やして、初級冒険者から、ベテランまでが楽しめるダンジョンにする」
「楽しめるって・・どんなダンジョンだよ?」
イオルグが言ったので、俺は、うごうごと答えた。
「えっと、まず、温泉を作ります。それから、かわいい魔物を集めます。そして、美味しい食べ物をたくさん用意します」
「それは」
俺の話を黙ってきいていたヴィスコンティが真剣な顔をして言った。
「観光というのでは?」
名所旧跡を見て、うまいものを食べる。
確かに、これは、観光かも。
でも、俺は、言い切った。
「いいんだよ!それで」
俺は、かなり自棄になっていた。
「おれのダンジョンのテーマは、『癒し』だから」
「『癒し』ですか・・」
ヴィスコンティが半笑いで言った。
「それは、ちょっと」
「まあ、聖女なんだし、いいんじゃね?」
イオルグが助け船を出してくれた。
「でも、大事なことを忘れてるぞ、ハジメ」
「なんだよ?」
「自慢じゃないが、俺たちは、超貧乏なんだぞ」
イオルグに言われて、俺は、言った。
「ポーションでも作って売ればいいじゃん。あとは・・」
俺は、考えた。
何か、ないか?
ふと、俺が、夢中になっていた芸能人のことを思い出して、俺は、叫んだ。
「アイドル、だ!」
「アイドル?」
ビザークがキョトンとしているので、俺は、説明してやった。
「信者のみなさんにつかえる神子のようなものかな。歌を歌ったり、躍りを踊ったりして、みんなのために平和をもたらし、勇気を与える天使のことだ」
「何?それ」
ビザークがバカにしたように言うので、俺は、命じた。
「ビザークは、アイドル部門担当な」
「なんのことだ?私は、協力したりしないぞ」
ビザークがつんけんするので、俺は、言った。
「この世界にゴスロリを流行らせてみたくないのか?」
「ごすろり?」
ビザークが胡散臭そうにきいたので、俺は、答えた。
「つまり、ビザークが着ているドレスみたいな服のことだよ。すごく、かわいい感じだ」
「えっ?」
ビザークが頬を赤らめて、ぷいっと横を向いた。
「仕方ないな。どうしてもというなら、やってやる」
「よし!」
俺は、拳を突き上げた。
「これから、忙しくなるぞ!」
俺は、それから、必死だった。
まず、ダンジョンの改造に取りかかった。
「何?これ」
俺は、ダンジョンの最深部にあるダンジョンのコアの置かれた部屋に行って驚いた。
ダンジョンのコアの間は、汚れてクモの巣が張っていたし、コアは、すっかり輝きを失っていた。
「どういうこと?」
俺がきくとルファスは、てへっと舌を出した。
「ちょっと最近、使ってなかったから」
やっぱ、こいつ、やる気なし、だ。
俺は、部屋を聖女の祈りで清めるとコアに手を置いた。
ダンジョンの情報がコアから俺に伝わってくる。
ダンジョンは、3層までしか造られていなかった。
「ほんとに、あんた、やる気0だな、ルファス」
「ああ?」
ルファスがふぁっと欠伸をした。
「だって、興味ないし」
「なんになら興味があるんだよ?」
「侑真のこと、かな」
ルファスがにやりと笑った。
「後は、かわいい生き物かな。スライムとか、スライムとか、スライムとか」
「あんたは・・」
そのとき、俺は、ふと、閃いた。
「スライムの世話係とか、かわいい生き物のお世話ならやる気になるか?」
「うーん」
ルファスは、小首を傾げた、
「働くの嫌いなんだよね。まあ、いいか。やってやっても」
俺は、怒りに震える自分を、なんとか押さえていた。
俺は、とりあえず、ダンジョンの1層目に温泉とかを造ることにした。そして、2層目には、スライムとか、かわいい生き物の園を造ることにした。
「見てろよ!魔王どもめ!」
俺は、叫んだ。
「俺は、バージンのままで生き抜いてみせる!」
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