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年が明けて、しばらくして、沢村から携帯に連絡が入った。
『喜べ、お前のデビュー記念の写真集を撮影する日が決まった』
僕は、一気に気分が重くなった。
正月、兄 礼次郎と僕は、二人きりで過ごした。
僕は、兄に借金のことをききたかったのだが、結局、聞くことは、できなかった。兄は、普段と変わったところもなくて、僕は、一瞬、山本や、社長に騙されているのではないかと思った。だけど、僕は、兄にそれを確認することができなかった。全てが明らかになると言うことは、僕が、あんな目にあわされたということが知られることでもあった。
僕には、言えなかった。
兄に、自分のために、僕が、何をしたか、というか、されたのかを知られたくはなかった。
そうして、ついに、撮影の日がきた。
僕は、あの忌まわしい記憶のある古いビルを訪れていた。
僕は、なかなか、その一歩を踏み出すことができなかった。
きっと、あのスタジオに行けば、また、酷い目にあわされるに違いなかった。だけど、僕が行かなければ、きっと、今度こそ、兄が連れてこられることになるのだろう。兄が、あんな目にあわされるのかと思うと、僕は、堪えられなかった。
僕のために、青春を犠牲にしている兄。
その兄にさらに、こんな理不尽な仕打ちを受けさせたくはなかった。
僕は、意を決して、ビルの中へと歩み出した。
ビルの中は、あの日と少しも変わることなく、薄暗く、寒々しかった。僕は、がたがたと不安を掻き立てる音を発しているエレベーターに乗り込み、上の階を目指した。
扉が開き、あのスタジオのドアの前に立ったとき、僕は、足が震えた。けれど、もはや、立ち止まることは、許されなかった。僕は、深呼吸して、そして、呼び鈴を押した。
ドアを開いたのは、沢村だった。
彼は、僕の青ざめた顔を見て、にやっと笑った。
「逃げなかったんだな」
沢村のその言葉が、僕の背中を押した。僕は、できるだけ怯えたそぶりを見せないように気をつけながら、部屋の中へと入っていった。
沢村は、僕をやっぱり、あのときの小部屋へと案内した。沢村は、僕に、笑いながら言った。
「準備、しとけよ。それとも、また、俺に脱がされたいのなら別だがな」
僕は、むっとして、沢村の前で、服を脱いでいった。上着を脱ぎ棄て、ズボンと下着を脱ぐと、沢村が、感心したという様に口笛を吹いた。
「結構、思い切りがいいんだな、お前」
沢村が、やはり、あの時と同じように、僕の肩に自分の着ていたジャンパーをかけると言った。
「じゃあ、いこうか」
僕は、再び、そのスタジオの中へと歩いていった。スタッフは、あの日とほぼ同じメンバーだった。沢村に導かれて、僕が、撮影機材の中心へと進み出て、沢村の上着を方から落とすと、赤毛の改発とかいう男が、ロープを手にして、僕に歩み寄ってきた。
「ほなら、始めよか」
改発は、僕をその場にひざまづかせると、僕の体に縄をかけていった。手際よく、僕を縛り上げていく彼は、あの時と同じように、僕に話しかけながら、縛っていった。
「ええ正月やったか?レイちゃん」
「はい、まあ」
僕は、縛られながら、彼の質問に答えた。
改発は、にっこりと笑って、縄尻を僕の頭上のフックにかけて、僕の体を吊り上げて言った。
「そら、よかった。俺は、正月も、クリスマスもなかったわ。ずっと、お仕事や」
「それは」
大変でしたね、と言おうとして、僕は、縄の食い込みに息を乱した。
僕の体は、吊られて、かろうじて、足がつくという状態になっていた。全身に食い込む縄のきつさに僕は、息を弾ませた。辛そうな僕を見て、改発は、嬉しそうに笑って言った。
「ほんまに、レイちゃんは、ええ表情するわ。たまらんなぁ。こんな顔されたら、本気で責めて哭かしとうなるわ」
「あっ・・」
僕は、眩しいライトを当てられてストロボをたかれ、なぜだか、ぞくぞくしていた。
スタッフの人たちの視線が縄の様に幾重にも僕を取り囲み、縛っていくのを感じて、僕は、体が熱くなっていた。
特に、カメラマンの後ろから見つめている、沢村の眼差しが熱く絡み付いてくるのを感じていた。
沢村は、縄で縛られ、衆人に視姦されて息を荒らげている僕を、冷ややかに見つめていた。彼の視線に焼かれて僕は、焦がれて我知らず体を捩って喘いでいた。
「あっ・・」
そんなに、見ないで。
僕は、微かに、床に着く足先を伸ばして、両足をぎゅっと閉じようとした。すると、沢村が、吊り上げられている僕の元へと歩みよってきて、僕の両足の間に自分の足を差し込んで開かせた。
「だめぇっ!」
僕は、半立ちになっている自分自身を隠そうとしたが、無情にも、沢村は、それを露にすると、笑いを含んだ声で言った。
「まだ、何もされていないのに、これか?」
「あぅっ・・言わないで・・」
僕は、目尻に涙を滲ませて言った。沢村は、僕のものを握って、擦りながら言った。
「本当に、淫乱な体、だな」
「あぁっ、だめぇっ!」
沢村に擦られて僕のものは、固く立ち上がっていた。先端から溢れている先走りに濡れた僕のものを見下ろして、沢村は、僕に囁いた。
「しっかりと、いくところを見せてやれよ」
「あぁっ!」
僕の背後から手を伸ばして沢村は、僕の先端を指先でくちゅくちゅと音を立てて、弄った。その気持ちよさに、僕は、唾液を垂らしながら、よがり声をあげていた。
「ふぁっ、だめぇっ・・も、出ちゃう!」
「いけよ、レイちゃん」
沢村に弄られて、僕は、達してしまった。
「あっ、あぁっ、だめぇっ、いく、いっちゃう!」
僕は、精を迸らせた。
だが、沢村の責めは、まだ、終わらなかった。沢村は、僕の体に後ろから舌を這わせてきた。首筋、肩、胸の突起まで、舐めあげられて僕は、切なさに、呻いた。
「あぅ、んっ・・だめっ・・」
「何が、だめなんだ?レイちゃん」
沢村は、僕の片足を持ち上げて僕の中心をカメラに暴いた。
「皆によく見てもらうんだ、この淫らな体を」
「いやぁっ!見ないで」
カメラマンがシャッターを切る音が響き渡る。撮影を見ていた社長が息を飲んで、言った。
「こりゃ、たまらんわ、ええぞ!沢村、もっと、哭かせたれ!」
僕は、恥ずかしさのあまり、涙を流していた。
沢村が、そっと僕の涙を唇で拭って、囁いた。
「もう、泣かないんじゃなかったのか?レイちゃん」
「うっ・・」
僕は、沢村から、顔を反らせた。
「最高やったでぇ、レイちゃん」
撮影が終わった後、僕が、事務所のバスルームでシャワーを浴びていると、社長がやってきて言った。
「あんた、ほんまに天性のマゾや。せやから、沢村も、責めに力が入っとる」
「そんなこと」
僕は、シャワーカーテンの陰から社長に言った。
「言わないでください」
「かまへんやないか。すごい、よかったでぇ」
僕は、恥ずかしくて、全身を真っ赤にして、シャワーのしたで立ち尽くしていた。
いったい、どうして、あんなことになったのか。
ただの、緊縛写真集の撮影のはずだったのに、いつの間にか、沢村に、責められ、喘いでいた。
社長は、僕の気持ちを知ってか知らずか、ご機嫌で、言った。
「これは、前作とカップリングして売り出すでぇ。それで、ええな、レイちゃん」
社長は、一人で盛り上がって、バスルームを出ていった。それと引き換えに、沢村が入ってきた。
「服、ここに置くぞ」
「は、はいっ!」
思わず、僕は、上ずった声を出した。沢村は、うっすらと笑いを浮かべて、僕に言った。
「お疲れ」
「あっ・・」
僕がなにか言おうと思ったときには、もう、沢村は、バスルームから出ていっていた。
僕は、嘲笑した。
いったい、僕は、沢村に、何を言おうとしていたのだろうか。
彼は、仕事をしただけだ。
決して、それ以上でも、それ以下でもない。
彼は、僕を、こんなにめちゃくちゃにして、自分は、平気なのだ。
僕は。
シャワーの中で、僕は、一人、むせび泣いた。
『喜べ、お前のデビュー記念の写真集を撮影する日が決まった』
僕は、一気に気分が重くなった。
正月、兄 礼次郎と僕は、二人きりで過ごした。
僕は、兄に借金のことをききたかったのだが、結局、聞くことは、できなかった。兄は、普段と変わったところもなくて、僕は、一瞬、山本や、社長に騙されているのではないかと思った。だけど、僕は、兄にそれを確認することができなかった。全てが明らかになると言うことは、僕が、あんな目にあわされたということが知られることでもあった。
僕には、言えなかった。
兄に、自分のために、僕が、何をしたか、というか、されたのかを知られたくはなかった。
そうして、ついに、撮影の日がきた。
僕は、あの忌まわしい記憶のある古いビルを訪れていた。
僕は、なかなか、その一歩を踏み出すことができなかった。
きっと、あのスタジオに行けば、また、酷い目にあわされるに違いなかった。だけど、僕が行かなければ、きっと、今度こそ、兄が連れてこられることになるのだろう。兄が、あんな目にあわされるのかと思うと、僕は、堪えられなかった。
僕のために、青春を犠牲にしている兄。
その兄にさらに、こんな理不尽な仕打ちを受けさせたくはなかった。
僕は、意を決して、ビルの中へと歩み出した。
ビルの中は、あの日と少しも変わることなく、薄暗く、寒々しかった。僕は、がたがたと不安を掻き立てる音を発しているエレベーターに乗り込み、上の階を目指した。
扉が開き、あのスタジオのドアの前に立ったとき、僕は、足が震えた。けれど、もはや、立ち止まることは、許されなかった。僕は、深呼吸して、そして、呼び鈴を押した。
ドアを開いたのは、沢村だった。
彼は、僕の青ざめた顔を見て、にやっと笑った。
「逃げなかったんだな」
沢村のその言葉が、僕の背中を押した。僕は、できるだけ怯えたそぶりを見せないように気をつけながら、部屋の中へと入っていった。
沢村は、僕をやっぱり、あのときの小部屋へと案内した。沢村は、僕に、笑いながら言った。
「準備、しとけよ。それとも、また、俺に脱がされたいのなら別だがな」
僕は、むっとして、沢村の前で、服を脱いでいった。上着を脱ぎ棄て、ズボンと下着を脱ぐと、沢村が、感心したという様に口笛を吹いた。
「結構、思い切りがいいんだな、お前」
沢村が、やはり、あの時と同じように、僕の肩に自分の着ていたジャンパーをかけると言った。
「じゃあ、いこうか」
僕は、再び、そのスタジオの中へと歩いていった。スタッフは、あの日とほぼ同じメンバーだった。沢村に導かれて、僕が、撮影機材の中心へと進み出て、沢村の上着を方から落とすと、赤毛の改発とかいう男が、ロープを手にして、僕に歩み寄ってきた。
「ほなら、始めよか」
改発は、僕をその場にひざまづかせると、僕の体に縄をかけていった。手際よく、僕を縛り上げていく彼は、あの時と同じように、僕に話しかけながら、縛っていった。
「ええ正月やったか?レイちゃん」
「はい、まあ」
僕は、縛られながら、彼の質問に答えた。
改発は、にっこりと笑って、縄尻を僕の頭上のフックにかけて、僕の体を吊り上げて言った。
「そら、よかった。俺は、正月も、クリスマスもなかったわ。ずっと、お仕事や」
「それは」
大変でしたね、と言おうとして、僕は、縄の食い込みに息を乱した。
僕の体は、吊られて、かろうじて、足がつくという状態になっていた。全身に食い込む縄のきつさに僕は、息を弾ませた。辛そうな僕を見て、改発は、嬉しそうに笑って言った。
「ほんまに、レイちゃんは、ええ表情するわ。たまらんなぁ。こんな顔されたら、本気で責めて哭かしとうなるわ」
「あっ・・」
僕は、眩しいライトを当てられてストロボをたかれ、なぜだか、ぞくぞくしていた。
スタッフの人たちの視線が縄の様に幾重にも僕を取り囲み、縛っていくのを感じて、僕は、体が熱くなっていた。
特に、カメラマンの後ろから見つめている、沢村の眼差しが熱く絡み付いてくるのを感じていた。
沢村は、縄で縛られ、衆人に視姦されて息を荒らげている僕を、冷ややかに見つめていた。彼の視線に焼かれて僕は、焦がれて我知らず体を捩って喘いでいた。
「あっ・・」
そんなに、見ないで。
僕は、微かに、床に着く足先を伸ばして、両足をぎゅっと閉じようとした。すると、沢村が、吊り上げられている僕の元へと歩みよってきて、僕の両足の間に自分の足を差し込んで開かせた。
「だめぇっ!」
僕は、半立ちになっている自分自身を隠そうとしたが、無情にも、沢村は、それを露にすると、笑いを含んだ声で言った。
「まだ、何もされていないのに、これか?」
「あぅっ・・言わないで・・」
僕は、目尻に涙を滲ませて言った。沢村は、僕のものを握って、擦りながら言った。
「本当に、淫乱な体、だな」
「あぁっ、だめぇっ!」
沢村に擦られて僕のものは、固く立ち上がっていた。先端から溢れている先走りに濡れた僕のものを見下ろして、沢村は、僕に囁いた。
「しっかりと、いくところを見せてやれよ」
「あぁっ!」
僕の背後から手を伸ばして沢村は、僕の先端を指先でくちゅくちゅと音を立てて、弄った。その気持ちよさに、僕は、唾液を垂らしながら、よがり声をあげていた。
「ふぁっ、だめぇっ・・も、出ちゃう!」
「いけよ、レイちゃん」
沢村に弄られて、僕は、達してしまった。
「あっ、あぁっ、だめぇっ、いく、いっちゃう!」
僕は、精を迸らせた。
だが、沢村の責めは、まだ、終わらなかった。沢村は、僕の体に後ろから舌を這わせてきた。首筋、肩、胸の突起まで、舐めあげられて僕は、切なさに、呻いた。
「あぅ、んっ・・だめっ・・」
「何が、だめなんだ?レイちゃん」
沢村は、僕の片足を持ち上げて僕の中心をカメラに暴いた。
「皆によく見てもらうんだ、この淫らな体を」
「いやぁっ!見ないで」
カメラマンがシャッターを切る音が響き渡る。撮影を見ていた社長が息を飲んで、言った。
「こりゃ、たまらんわ、ええぞ!沢村、もっと、哭かせたれ!」
僕は、恥ずかしさのあまり、涙を流していた。
沢村が、そっと僕の涙を唇で拭って、囁いた。
「もう、泣かないんじゃなかったのか?レイちゃん」
「うっ・・」
僕は、沢村から、顔を反らせた。
「最高やったでぇ、レイちゃん」
撮影が終わった後、僕が、事務所のバスルームでシャワーを浴びていると、社長がやってきて言った。
「あんた、ほんまに天性のマゾや。せやから、沢村も、責めに力が入っとる」
「そんなこと」
僕は、シャワーカーテンの陰から社長に言った。
「言わないでください」
「かまへんやないか。すごい、よかったでぇ」
僕は、恥ずかしくて、全身を真っ赤にして、シャワーのしたで立ち尽くしていた。
いったい、どうして、あんなことになったのか。
ただの、緊縛写真集の撮影のはずだったのに、いつの間にか、沢村に、責められ、喘いでいた。
社長は、僕の気持ちを知ってか知らずか、ご機嫌で、言った。
「これは、前作とカップリングして売り出すでぇ。それで、ええな、レイちゃん」
社長は、一人で盛り上がって、バスルームを出ていった。それと引き換えに、沢村が入ってきた。
「服、ここに置くぞ」
「は、はいっ!」
思わず、僕は、上ずった声を出した。沢村は、うっすらと笑いを浮かべて、僕に言った。
「お疲れ」
「あっ・・」
僕がなにか言おうと思ったときには、もう、沢村は、バスルームから出ていっていた。
僕は、嘲笑した。
いったい、僕は、沢村に、何を言おうとしていたのだろうか。
彼は、仕事をしただけだ。
決して、それ以上でも、それ以下でもない。
彼は、僕を、こんなにめちゃくちゃにして、自分は、平気なのだ。
僕は。
シャワーの中で、僕は、一人、むせび泣いた。
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