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「え!? ヴィー、二週間の停学処分になったの!?」
夕食を食べ終えたらヴィーが王宮に行ってくると出かけてしまった。今日会ったあの令嬢のことでの話らしい。心配になって、ヴィーが帰ってくるまで待っていた。
帰ってくるなりどうだったのかと聞けば、停学処分。退学にならなかっただけマシだとヴィーは笑っていた。
「ご、ごめん! ごめんね、ヴィー! 僕のせいだ……僕がちゃんと自分を守らなかったからっ……」
「違う。お前のせいじゃない。俺もやり過ぎた自覚はある。だから泣くな。な?」
「でもっ……」
詳しく話を聞けば、あの令嬢のお父さんはこの国の宰相様だった。それで今日あったことを知った宰相様は、ヴィーのお父さんであるアレクシス様へと詰め寄ったらしい。
なんだかんだと揉めたが、レイン殿下と宰相様の息子であるラフヘッド副団長が力を貸してくれて、今回のヴィーの処分が二週間の停学処分で落ち着いたとのこと。
レイン殿下と副団長さんにはお礼の手紙を書こう。副団長さんは受け取ってくれるかはわからないけど、送るだけ送っておかなきゃ。
「それで明日からは一緒に行けないからお前の側にいられなくなったんだ」
「うん、わかった。僕もちゃんとするから大丈夫。もし何か言われても、ヴィーの名前とレイン殿下から貰った腕輪を見せて、ちゃんと立ち回る。殴られそうになったりしたら、ちゃんと護身術で躱す。そんで逃げる。僕はちゃんと出来るから、というかやらなきゃいけないから」
ヴィーに甘え過ぎたんだ。僕が護身術を習ったのは、こうなった時のために自分で対処出来るようにするため。ちゃんと習ったんだから、自分でなんとかしなきゃ。
僕の行動一つで、ヴィーにも迷惑がかかってしまう。確かにヴィーがあんな風に首を絞めたのはやり過ぎだと思うけど、でもそこには僕のことをとても大切にしてくれる気持ちがあったからだ。
なら僕が出来ることは、ヴィーにあんな風にさせないこと。僕が傷つかなければヴィーだってあんな凶暴になったりしないはずだ。
「もし何かあれば姉上でも殿下でも使えるものは使え。あの人たちなら、リュークが助けを求めて怒ることはない」
「うん、わかった」
ヴィーがいない二週間、僕も学園を休もうかと一瞬思ったけど、今は薬学科で調合の授業も始まったところだ。それに休んでしまうとそれだけ授業が遅れてしまう。薬学科はかなり勉強を頑張らないとすぐに追いつけなくなるから、休むことはしたくない。
「それとヴィー。今日一緒に寝てもいい?」
「……いいが、どうした?」
「うん、今日ヴィーが守ってくれて嬉しかったから。なんか今日は一緒に寝たいなって」
いつも一緒に寝ようって誘うのはヴィーからで、僕から誘ったことはない。だけどなんだかヴィーと離れるのは寂しくて、ついこう言ってしまった。そしたらすごく嬉しそうに笑ってくれるから、なんか胸の奥がムズムズする。でもそれは嫌な気持ちじゃなくて、こう温かくて気持ちがいいものだ。
今日はヴィーの部屋で寝ることになった。自分の部屋から枕を持ってヴィーのベッドの上へ。ヴィーのベッドも僕と同じサイズだから、やっぱりちょっと狭い。
ヴィーは僕が落ちないようにぎゅっと抱きしめてくれた。こうしてヴィーの温かさを感じていると、気持ちよくてすぐに眠たくなる。ヴィーの腕の中はいつも安心出来て、こうしているのがすごく好きだ。
「おやすみヴィー」
「おやすみリューク」
すぐにうとうとした僕の頭に、何か柔らかいものが触れた気がした。なんだろうと思う間もなく、僕は夢の中へと潜っていった。
そして翌日。迎えに来た馬車に乗ったのは僕一人。初めて一人で学園へと向かうからちょっと緊張する。
でも昨日あれだけヴィーに大丈夫って言ったんだ。ちゃんとやらなきゃ。
学園へと到着して教室へ入れば、やっぱり皆には遠巻きにされている。でも相変らずエッカルト様とローゼ様は僕の近くへとやって来た。
今日はすぐに専門授業が始まる。エッカルト様達と教室を移動することになった。
廊下を歩いている時に、誰かに襲われるんじゃないかと警戒する。でも今回は何も起こることなく到着した。それにほっと小さく息を吐く。たったこれだけのことに緊張しすぎだな。
「では今日は、先日行った調合の復習から」
この前は、薬草を二種すりおろして精製水と混ぜただけの簡単な調合だった。これは傷薬で、値段も安いから平民がよく買う薬の一つだ。作るのもすごく簡単だけど、すりおろす時に雑にやり過ぎると効果も劣る。逆に時間をかけて細かくすり潰すと効果が上がる。だけど値段の安い傷薬を丁寧に作る薬師は少ないらしい。
傷薬の調合が終わると、早速今日の本題だ。今回は傷薬と同じ薬草と手順だけど、精製水を混ぜた後に魔力を込めながら攪拌する。そうすると不思議なことに鎮静効果を持つ塗り薬になる。これを清潔な布に塗って、炎症が起こっている箇所に張り付けて使う。
作り方は簡単だけど、込める魔力量が多すぎても少なすぎても鎮静効果が失われてしまう。そのちょうどいい感覚を掴むのが少し難しそうだ。
僕も早速やってみる。精製水を混ぜて魔力を流しながらぐるぐると攪拌する。とろりとしたところで魔力を流すのをやめてみた。出来た薬に指をつけてみると、微妙に温かった。成功すると冷たい感覚があるから、これは失敗だろう。
それから何度か挑戦してみたけど、周りは次々と成功している中、僕は一向に鎮静薬を作ることが出来なかった。
どうしてだろう。魔力を流す量を増やしたり減らしたり色々調整しているのに、出来上がるのは全て同じもの。何がダメなのかさっぱりわからない。
「ぷっ。あいつ、まだ成功してないみたいだぞ」
「本当かよ。笑える。才能ないんじゃないか?」
「諦めて辞めてしまえばいいのにな」
とうとう鎮静薬を作れないのが僕一人になってしまった。それを見て周りから嘲笑がちらほらと聞こえる。
それを無視してもう一度作ってみる。ゴリゴリと薬草をすりつぶして精製水を入れる。少しでも丁寧に。そして魔力を流して、と思ったところでふいに声をかけられた。
「あの、もしよかったら僕が手伝おうか?」
「え?」
「あ、いきなりごめん。僕はオーラフ・ジェンキンス。よろしく」
「あ、はい。よろしくお願いします、ジェンキンス様」
えっと、確かジェンキンス様って子爵家の人じゃなかったっけ? しかもこの薬学科でもすごく優秀な人で、鎮静薬の調合もすぐに終わらせた人だ。でもなんでいきなり僕を手伝うって言ってくれたんだろう?
「これから魔力を流すところだよね? 僕が流すから攪拌してくれる?」
「え……でもそんなことしていいんですか?」
「うん、大丈夫だよ。それにこうしないと次の調合に進めないから。また放課後とか使って練習して出来るようになればいいよ」
「ありがとうございます」
うわぁ……こんなに親切な人もいるんだ。
エッカルト様とローゼ様は、相変らず僕の近くにいるんだけど、僕を手伝おうとはしなかった。僕が自分でやれなきゃいけないことだからそれは別にいいんだけど、こうやって手を貸してくれる人もいるんだってことがすごく嬉しい。
「じゃあいくよ。ほら、混ぜて混ぜて」
「は、はい!」
ジェンキンス様に魔力を流してもらいながら、僕はとにかく混ぜる作業を行う。ある程度混ぜていると、感触が変わった瞬間があった。そこで魔力を流すのを止めてもらう。
出来上がった薬に指を入れれば、ちゃんとひんやりとした鎮静薬が出来上がった。
「ちゃんと出来たみたいだね。よかった」
「はい! ジェンキンス様、ありがとうございました!」
「いえいえ。魔力を止める時機もぴったりだったよ。僕のことは、オーラフって名前で呼んで。仲良くしよう」
「はい! ありがとうございます、オーラフ様!」
差し出されたオーラフ様の手を握って握手をした。貴族はあまりこういう挨拶をしないけど、平民の僕に合わせてくれたみたいだ。
それから専門授業の時だけじゃなく、僕はオーラフ様と一緒に過ごすことが多くなった。
最初はちょっとだけ警戒したけど、レイン殿下が僕の教室までわざわざ来てくれたことがあった。その時に殿下が「オーラフじゃないか。リュークと仲良くなったのか。これからも頼むぞ」と言ってくれたことで、この人は大丈夫だとわかった。
オーラフ様の家も薬師一家で、お父さんが特級薬師だそうだ。それでオーラフ様も王宮に行ったことがあるらしく、殿下と何度か面識があったらしい。
オーラフ様も「困ったことがあったら何でも言ってね」と言ってくれて、ヴィーが側にいない今、とても心強いと思った。
夕食を食べ終えたらヴィーが王宮に行ってくると出かけてしまった。今日会ったあの令嬢のことでの話らしい。心配になって、ヴィーが帰ってくるまで待っていた。
帰ってくるなりどうだったのかと聞けば、停学処分。退学にならなかっただけマシだとヴィーは笑っていた。
「ご、ごめん! ごめんね、ヴィー! 僕のせいだ……僕がちゃんと自分を守らなかったからっ……」
「違う。お前のせいじゃない。俺もやり過ぎた自覚はある。だから泣くな。な?」
「でもっ……」
詳しく話を聞けば、あの令嬢のお父さんはこの国の宰相様だった。それで今日あったことを知った宰相様は、ヴィーのお父さんであるアレクシス様へと詰め寄ったらしい。
なんだかんだと揉めたが、レイン殿下と宰相様の息子であるラフヘッド副団長が力を貸してくれて、今回のヴィーの処分が二週間の停学処分で落ち着いたとのこと。
レイン殿下と副団長さんにはお礼の手紙を書こう。副団長さんは受け取ってくれるかはわからないけど、送るだけ送っておかなきゃ。
「それで明日からは一緒に行けないからお前の側にいられなくなったんだ」
「うん、わかった。僕もちゃんとするから大丈夫。もし何か言われても、ヴィーの名前とレイン殿下から貰った腕輪を見せて、ちゃんと立ち回る。殴られそうになったりしたら、ちゃんと護身術で躱す。そんで逃げる。僕はちゃんと出来るから、というかやらなきゃいけないから」
ヴィーに甘え過ぎたんだ。僕が護身術を習ったのは、こうなった時のために自分で対処出来るようにするため。ちゃんと習ったんだから、自分でなんとかしなきゃ。
僕の行動一つで、ヴィーにも迷惑がかかってしまう。確かにヴィーがあんな風に首を絞めたのはやり過ぎだと思うけど、でもそこには僕のことをとても大切にしてくれる気持ちがあったからだ。
なら僕が出来ることは、ヴィーにあんな風にさせないこと。僕が傷つかなければヴィーだってあんな凶暴になったりしないはずだ。
「もし何かあれば姉上でも殿下でも使えるものは使え。あの人たちなら、リュークが助けを求めて怒ることはない」
「うん、わかった」
ヴィーがいない二週間、僕も学園を休もうかと一瞬思ったけど、今は薬学科で調合の授業も始まったところだ。それに休んでしまうとそれだけ授業が遅れてしまう。薬学科はかなり勉強を頑張らないとすぐに追いつけなくなるから、休むことはしたくない。
「それとヴィー。今日一緒に寝てもいい?」
「……いいが、どうした?」
「うん、今日ヴィーが守ってくれて嬉しかったから。なんか今日は一緒に寝たいなって」
いつも一緒に寝ようって誘うのはヴィーからで、僕から誘ったことはない。だけどなんだかヴィーと離れるのは寂しくて、ついこう言ってしまった。そしたらすごく嬉しそうに笑ってくれるから、なんか胸の奥がムズムズする。でもそれは嫌な気持ちじゃなくて、こう温かくて気持ちがいいものだ。
今日はヴィーの部屋で寝ることになった。自分の部屋から枕を持ってヴィーのベッドの上へ。ヴィーのベッドも僕と同じサイズだから、やっぱりちょっと狭い。
ヴィーは僕が落ちないようにぎゅっと抱きしめてくれた。こうしてヴィーの温かさを感じていると、気持ちよくてすぐに眠たくなる。ヴィーの腕の中はいつも安心出来て、こうしているのがすごく好きだ。
「おやすみヴィー」
「おやすみリューク」
すぐにうとうとした僕の頭に、何か柔らかいものが触れた気がした。なんだろうと思う間もなく、僕は夢の中へと潜っていった。
そして翌日。迎えに来た馬車に乗ったのは僕一人。初めて一人で学園へと向かうからちょっと緊張する。
でも昨日あれだけヴィーに大丈夫って言ったんだ。ちゃんとやらなきゃ。
学園へと到着して教室へ入れば、やっぱり皆には遠巻きにされている。でも相変らずエッカルト様とローゼ様は僕の近くへとやって来た。
今日はすぐに専門授業が始まる。エッカルト様達と教室を移動することになった。
廊下を歩いている時に、誰かに襲われるんじゃないかと警戒する。でも今回は何も起こることなく到着した。それにほっと小さく息を吐く。たったこれだけのことに緊張しすぎだな。
「では今日は、先日行った調合の復習から」
この前は、薬草を二種すりおろして精製水と混ぜただけの簡単な調合だった。これは傷薬で、値段も安いから平民がよく買う薬の一つだ。作るのもすごく簡単だけど、すりおろす時に雑にやり過ぎると効果も劣る。逆に時間をかけて細かくすり潰すと効果が上がる。だけど値段の安い傷薬を丁寧に作る薬師は少ないらしい。
傷薬の調合が終わると、早速今日の本題だ。今回は傷薬と同じ薬草と手順だけど、精製水を混ぜた後に魔力を込めながら攪拌する。そうすると不思議なことに鎮静効果を持つ塗り薬になる。これを清潔な布に塗って、炎症が起こっている箇所に張り付けて使う。
作り方は簡単だけど、込める魔力量が多すぎても少なすぎても鎮静効果が失われてしまう。そのちょうどいい感覚を掴むのが少し難しそうだ。
僕も早速やってみる。精製水を混ぜて魔力を流しながらぐるぐると攪拌する。とろりとしたところで魔力を流すのをやめてみた。出来た薬に指をつけてみると、微妙に温かった。成功すると冷たい感覚があるから、これは失敗だろう。
それから何度か挑戦してみたけど、周りは次々と成功している中、僕は一向に鎮静薬を作ることが出来なかった。
どうしてだろう。魔力を流す量を増やしたり減らしたり色々調整しているのに、出来上がるのは全て同じもの。何がダメなのかさっぱりわからない。
「ぷっ。あいつ、まだ成功してないみたいだぞ」
「本当かよ。笑える。才能ないんじゃないか?」
「諦めて辞めてしまえばいいのにな」
とうとう鎮静薬を作れないのが僕一人になってしまった。それを見て周りから嘲笑がちらほらと聞こえる。
それを無視してもう一度作ってみる。ゴリゴリと薬草をすりつぶして精製水を入れる。少しでも丁寧に。そして魔力を流して、と思ったところでふいに声をかけられた。
「あの、もしよかったら僕が手伝おうか?」
「え?」
「あ、いきなりごめん。僕はオーラフ・ジェンキンス。よろしく」
「あ、はい。よろしくお願いします、ジェンキンス様」
えっと、確かジェンキンス様って子爵家の人じゃなかったっけ? しかもこの薬学科でもすごく優秀な人で、鎮静薬の調合もすぐに終わらせた人だ。でもなんでいきなり僕を手伝うって言ってくれたんだろう?
「これから魔力を流すところだよね? 僕が流すから攪拌してくれる?」
「え……でもそんなことしていいんですか?」
「うん、大丈夫だよ。それにこうしないと次の調合に進めないから。また放課後とか使って練習して出来るようになればいいよ」
「ありがとうございます」
うわぁ……こんなに親切な人もいるんだ。
エッカルト様とローゼ様は、相変らず僕の近くにいるんだけど、僕を手伝おうとはしなかった。僕が自分でやれなきゃいけないことだからそれは別にいいんだけど、こうやって手を貸してくれる人もいるんだってことがすごく嬉しい。
「じゃあいくよ。ほら、混ぜて混ぜて」
「は、はい!」
ジェンキンス様に魔力を流してもらいながら、僕はとにかく混ぜる作業を行う。ある程度混ぜていると、感触が変わった瞬間があった。そこで魔力を流すのを止めてもらう。
出来上がった薬に指を入れれば、ちゃんとひんやりとした鎮静薬が出来上がった。
「ちゃんと出来たみたいだね。よかった」
「はい! ジェンキンス様、ありがとうございました!」
「いえいえ。魔力を止める時機もぴったりだったよ。僕のことは、オーラフって名前で呼んで。仲良くしよう」
「はい! ありがとうございます、オーラフ様!」
差し出されたオーラフ様の手を握って握手をした。貴族はあまりこういう挨拶をしないけど、平民の僕に合わせてくれたみたいだ。
それから専門授業の時だけじゃなく、僕はオーラフ様と一緒に過ごすことが多くなった。
最初はちょっとだけ警戒したけど、レイン殿下が僕の教室までわざわざ来てくれたことがあった。その時に殿下が「オーラフじゃないか。リュークと仲良くなったのか。これからも頼むぞ」と言ってくれたことで、この人は大丈夫だとわかった。
オーラフ様の家も薬師一家で、お父さんが特級薬師だそうだ。それでオーラフ様も王宮に行ったことがあるらしく、殿下と何度か面識があったらしい。
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