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性癖を暴露したら幼馴染の様子がおかしくなったんだが。
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「じゃ、早速行こう」
「は? 行くってどこへ?」
「まぁまぁ。あ、お会計で」
俺がぽかんとしている間にお会計になり、慌てて財布を出そうとするもなんだかご機嫌な和樹に「今日は俺が払うよ」と奢ってもらうことに。悪いなぁと思っている間に和樹と居酒屋を後にする。
和樹はスマホを取り出すとポチポチと文字を打ちながらどこかへと向かう。俺は何がなんだかわけがわからないまま隣を歩くだけ。「ここにするか」と一言呟いた和樹は俺の顔を見てにっこり笑うと俺の手を取って早歩きに。
なんだなんだと連れられるまま向かったのはとあるラブホ。
「え?」
「部屋はここにするか」
「え??」
「行くぞ」
「え? え!?」
和樹に腕を引かれてそのままエレベーターへ。辿り着いたのは『502』のランプが光る扉の前。和樹は躊躇することなく扉を開けて、俺の腕を引いたまま中へと入る。
あれ? 俺、なんで和樹とラブホに来たんだろう……あれ? この状況おかしくない?
わけがわからず入り口で立ち尽くす俺と違い、和樹はあっさり中へと入るとスーツのジャケットを脱ぎハンガーへ。俺はその一連の動きをぽかんと見ているしか出来なかった。
「そこで何をしてるんだ?」
「は? いやいやいや! 『何をしてるんだ?』は俺のセリフだわ!」
なかなか中へと入らない俺を不思議そうに見て言うけど違うからな!? 男とラブホに入るお前が何してんだよ!?
戸惑う俺にくすっと笑った和樹は、また俺の手を引き中へと誘導する。慌てて靴を脱いだせいで片方は裏返しになってしまった。揃える暇もなく、中へ入ると和樹はそのまま俺をベッドの上へと押し倒した。
和樹に上から覆いかぶさられ、俺の頭は余計に大混乱。なにがどうしてこうなった!?
「ちょっ……まてまてまてまて! 一体なんなんだこの状況は!?」
「なにって……ラブホに来たらすることは一つだろ?」
「はいぃぃぃぃ!? お、お、お前っ!? 正気か!? 冗談はやめろ! お前ってこんなドッキリ仕掛けるような奴だったか!?」
パニックになって慌てる俺とは違い、和樹は余裕たっぷりでそれがなんだか腹が立つ。しかもふっ、と小さく笑って俺の頬を指でするりと撫でるその手つきがなんだかエロくてドキッとした。
「ドッキリなんかじゃない。俺は裕太とセックスしようと思ってる」
「はぁ!? なんで!? なんで俺と!? っていうか俺の性癖満たしてくれる子を紹介してくれるんじゃなかったの!?」
「だから俺」
「は?」
「だから俺が、裕太の性癖満たしてあげるって言ってんの」
「はぁぁぁぁぁ!?」
どういうことー!? こいつが言ってる言葉が全っ然わからない! ってか確かこいつ、彼女いたはずだよな!? なのに俺とこんなことするなんておかしいだろ!?
「彼女? ああ、それ嘘だから」
「嘘?」
「そう。俺、本当はずっと裕太のことが好きだったんだ」
「……は?」
和樹の言葉に頭の中が停止した。だってこいつはなんて言った? ずっと俺のことが好きとか言わなかったか? 聞き間違いか?
「裕太は気付いてなかっただろうけど、小学生のころからずっと好きだった。だけど裕太はノンケだし、嫌われたくなくてずっと親友のポジションで甘んじてたんだ」
「……嘘だろ?」
「嘘でこんなこと言ったり、ラブホに来ると思う?」
「……思いません」
和樹の手は俺の髪を梳かすように撫でる。大きな手で髪の中に手を入れられて、ゆっくりと撫でられると不思議と気持ちがいい。相手が親友で男だっていうのに、嫌悪感どころか心臓がドキッと跳ねた。そのことに俺自身が戸惑う。
「だけど裕太の性癖を聞いて嬉しかった。その性癖を満たしてやれるのは俺しかいないって思ったんだ。だから居ても立っても居られなくて、近くのホテルを検索して連れてきた。だからさ、一度俺に抱かれてみてよ。後悔させないから」
「いや、でもっ……」
戸惑って言葉が出なくなった俺を余所に、和樹はネクタイをぐいっと外してベッドの下へと落とす。たったそれだけのごく普通の仕草が、俺の心臓を暴れさせた。
なんだよこれ、俺、おかしくなってる。きっと酒だ。酒で酔ってておかしくなってるんだ。俺も、こいつも。
「は? 行くってどこへ?」
「まぁまぁ。あ、お会計で」
俺がぽかんとしている間にお会計になり、慌てて財布を出そうとするもなんだかご機嫌な和樹に「今日は俺が払うよ」と奢ってもらうことに。悪いなぁと思っている間に和樹と居酒屋を後にする。
和樹はスマホを取り出すとポチポチと文字を打ちながらどこかへと向かう。俺は何がなんだかわけがわからないまま隣を歩くだけ。「ここにするか」と一言呟いた和樹は俺の顔を見てにっこり笑うと俺の手を取って早歩きに。
なんだなんだと連れられるまま向かったのはとあるラブホ。
「え?」
「部屋はここにするか」
「え??」
「行くぞ」
「え? え!?」
和樹に腕を引かれてそのままエレベーターへ。辿り着いたのは『502』のランプが光る扉の前。和樹は躊躇することなく扉を開けて、俺の腕を引いたまま中へと入る。
あれ? 俺、なんで和樹とラブホに来たんだろう……あれ? この状況おかしくない?
わけがわからず入り口で立ち尽くす俺と違い、和樹はあっさり中へと入るとスーツのジャケットを脱ぎハンガーへ。俺はその一連の動きをぽかんと見ているしか出来なかった。
「そこで何をしてるんだ?」
「は? いやいやいや! 『何をしてるんだ?』は俺のセリフだわ!」
なかなか中へと入らない俺を不思議そうに見て言うけど違うからな!? 男とラブホに入るお前が何してんだよ!?
戸惑う俺にくすっと笑った和樹は、また俺の手を引き中へと誘導する。慌てて靴を脱いだせいで片方は裏返しになってしまった。揃える暇もなく、中へ入ると和樹はそのまま俺をベッドの上へと押し倒した。
和樹に上から覆いかぶさられ、俺の頭は余計に大混乱。なにがどうしてこうなった!?
「ちょっ……まてまてまてまて! 一体なんなんだこの状況は!?」
「なにって……ラブホに来たらすることは一つだろ?」
「はいぃぃぃぃ!? お、お、お前っ!? 正気か!? 冗談はやめろ! お前ってこんなドッキリ仕掛けるような奴だったか!?」
パニックになって慌てる俺とは違い、和樹は余裕たっぷりでそれがなんだか腹が立つ。しかもふっ、と小さく笑って俺の頬を指でするりと撫でるその手つきがなんだかエロくてドキッとした。
「ドッキリなんかじゃない。俺は裕太とセックスしようと思ってる」
「はぁ!? なんで!? なんで俺と!? っていうか俺の性癖満たしてくれる子を紹介してくれるんじゃなかったの!?」
「だから俺」
「は?」
「だから俺が、裕太の性癖満たしてあげるって言ってんの」
「はぁぁぁぁぁ!?」
どういうことー!? こいつが言ってる言葉が全っ然わからない! ってか確かこいつ、彼女いたはずだよな!? なのに俺とこんなことするなんておかしいだろ!?
「彼女? ああ、それ嘘だから」
「嘘?」
「そう。俺、本当はずっと裕太のことが好きだったんだ」
「……は?」
和樹の言葉に頭の中が停止した。だってこいつはなんて言った? ずっと俺のことが好きとか言わなかったか? 聞き間違いか?
「裕太は気付いてなかっただろうけど、小学生のころからずっと好きだった。だけど裕太はノンケだし、嫌われたくなくてずっと親友のポジションで甘んじてたんだ」
「……嘘だろ?」
「嘘でこんなこと言ったり、ラブホに来ると思う?」
「……思いません」
和樹の手は俺の髪を梳かすように撫でる。大きな手で髪の中に手を入れられて、ゆっくりと撫でられると不思議と気持ちがいい。相手が親友で男だっていうのに、嫌悪感どころか心臓がドキッと跳ねた。そのことに俺自身が戸惑う。
「だけど裕太の性癖を聞いて嬉しかった。その性癖を満たしてやれるのは俺しかいないって思ったんだ。だから居ても立っても居られなくて、近くのホテルを検索して連れてきた。だからさ、一度俺に抱かれてみてよ。後悔させないから」
「いや、でもっ……」
戸惑って言葉が出なくなった俺を余所に、和樹はネクタイをぐいっと外してベッドの下へと落とす。たったそれだけのごく普通の仕草が、俺の心臓を暴れさせた。
なんだよこれ、俺、おかしくなってる。きっと酒だ。酒で酔ってておかしくなってるんだ。俺も、こいつも。
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