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第一章
第五話 強敵、ゼライブ
しおりを挟むうわぁ…村があんな小さく見えるよ。うぅ…酸素が少し薄くなってきた…酸素が薄くなると運動能力が低下するから…今強いモンスターと会敵したらどーすれば…。お?そうえいば、報酬のサプライズボックスってなんだ?何かいいもの手に入るのか?それはそれで面白そうだな。
「ん…?あれはゴブリンか?うおっ!あっぶねぇ」
レイヤの少し遠くにいたゴブリンの大群が矢を放ってきた。その数は数十を超えている。
今の矢が強化された矢なら、もし当たってたら100%死んでた…、あの矢は一撃1200くらうからな…ちょうど死んじまう…。
「くっそ…タロイスソードで一撃で仕留めないとだな…!」
俺はゴブリンの首をめがけ剣を振る。いける!一気に5体は絶対に行ける!剣は綺麗に直線を描きゴブリンたちの首をはねとばす。ゴロゴロと山の斜面を転がるゴブリンの頭。それは直ぐに消えた。
お、ドロップアイテムは…?ゴブリンの棍棒…ゴブリンの服…それとゴブリンの頭蓋骨か。なにかに合成できたりしないかな?って…クエスト進行中だ…やらんとな
ここか…うわぁ…マグマも見えるし…あの真ん中に輝いてるのが高魔剣イヴァルトルスか…こっから降下したら間違いなく死にそうだけど…ロープとかないかな。あ、ゴブリンの服を糸にして…行けるか…?でもそれじゃ無理だ…ロープの耐久力が0.7…糸は0.12…あ、合成…そうだよ初期の剣の折れた鋼と糸を合成して鋼糸にしたら耐久力も0.81ふつーに行ける!
山の加工にあった枝に鋼糸を引っ掛け俺は、降下を始める。
「よし…安定してるぞ…あと少し…」
案外フラグとかもなく普通に高魔剣イヴァルトルスを手に入れた。なんかゲーム感があまりなかったような感じするな。
けどかっこいいな、高魔剣イヴァルトルス。この剣欲しいなぁ…けど、自分で手に入れたものを使いたいしふつーに届けよう。
はぁ…流石にプレイヤーが俺一人だとなんか寂しいなぁ。1人や2人いても良くないか…どんな秘境だよここは。自分がLv高いのかも分からないし、強いのかもわかんないからゲームって感じしないな。ま、楽しいからいいけどさ…いずれは出会うことを願って続けるか。
レイヤは山から降りている途中だった。せわしく太陽の光がレイヤに降り注ぐ。
「あぁ…あちぃ…一体何度あんだよ…」
山だから温度低いはずじゃないのかよ…って…もう山と言える場所にはいないな…お…!ようやく村が見え始めた。ったく遠いなぁ、報酬が5000Gとサプライズボックスだからいいけどさぁ~。
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