19 / 134
第三章 魔道合宿
第十九話 合宿三日目 魔界と人界
しおりを挟む魔界。それは魔王や悪魔などがいる世界。人類は長年それに脅かされていた。
「魔将様準備が出来ました」
魔界には地位があり上から魔王、四天王、魔将、魔貴族、上位悪魔、下位悪魔、魔人。四天王は魔将の中から精鋭の者が選ばれ、魔王は魔族の中で勝ち抜いた者がなる。平均約千年に一度交代する。
「了解だ、」
魔将のリアスガ中将だ。軍服とのセットで威圧感が物すごい。噂では国を滅ぼすほどの力を持っていると。
この時リアスガは今、魔王から直接命令で人界と魔界を繋ぐワープホールを設置すれと命令された。
「闇魔法。暗澹溟濛参級、異空間門」
時空が歪み黒い球体が出てきて、その後時空に亀裂が入った。
「よし…これでいい」
「兵を収集しろ」
補佐の上位悪魔が一礼をして姿を消した。
「魔王様からの命令で人界と魔界を繋ぐワープホールを設置すれと命令された。そして、我々は人界に進行して人間共を捕虜にする」
「おぉー!」
魔族のヤツらが右手を上げ叫ぶ。
「さぁ、行くぞお前ら」
リアスガが歩く床はヒビが入る。その後ろをぞろぞろ魔像のヤツらが着いていく。
「ここが人界か。醜い、愚かだ…」
「さぁ、進め。我が同胞達よ」
そう言うと、魔族たちが前に進み街に向かっていく。
「ん?なんだあれ」
「魔族…魔族だ!」
街の人達は魔族の方向をみて騒ぐ。そして、悲鳴をあげそそくさに逃げ惑う。
「なんで魔族がこんな所に!」
魔族が現れたのはリアク達がちょうど合宿で近くにきていた街ロドリスだった。
あいつと同じやつがあんなにも多くいるなんて。世界が…
魔将リアスガが人界に来た瞬間、空が黒くなり、雲ができ無数の雷が落ちる。強風が漂い木々が揺れる。
「リエ、あれがボスっぽくないか?」
「だね…いかにも雰囲気が違うよ」
リアスガが右手を上げたら黒と紫の球体ができ紫色の雷がそれをまとった。そしてそれをリアスガが投げたらものすごい威力よ爆発が起きた。街から離れた場所だがものすごい大きさのキノコ雲が見え衝撃波が伝わってくる。街の建物、木々がなぎ倒される。
「うわ、!リエ!」
「リアク!」
「ほぉ、人界の建物というものは脆いものだな。全く相手にならないな」
街の人達がどんどん魔族に殺されていく。悲惨な光景が広がる。
「さて他の場所は成功したか…気になるものだ」
そう、魔族たちはひとつの国にひとつの魔界と人界を繋ぐもんを設置し人界に進行したのだ。だから十五のもんが設置された。現在1番被害の出てるのはアトラス王国、つまりリアク達がいる国だ。
「リアスガ様、他の地域も全て成功との事です」
「そうか魔王様には報告は?」
「報告済みであります」
補佐の上位悪魔、ヒベンティアが跪きながら言った。
「四天王様はいつ来ると」
「はい。四天王、第肆位のアンゲルド・セルバティアン様が十分後くらいに来るとの事です」
「強い魔術師が来る前に四天王様が来てくれればありがたいがな」
リアスガは手を組みながら言った。
「いいえ、リアスガ様の強さがあれば人間どもに勝ち目はありません」
「そうだといいがな」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
おばさん冒険者、職場復帰する
神田柊子
ファンタジー
アリス(43)は『完全防御の魔女』と呼ばれたA級冒険者。
子育て(子どもの修行)のために母子ふたりで旅をしていたけれど、子どもが父親の元で暮らすことになった。
ひとりになったアリスは、拠点にしていた街に五年ぶりに帰ってくる。
さっそくギルドに顔を出すと昔馴染みのギルドマスターから、ギルド職員のリーナを弟子にしてほしいと頼まれる……。
生活力は低め、戦闘力は高めなアリスおばさんの冒険譚。
-----
剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。
一話ごとで一区切りの、連作短編(の予定)。
-----
※小説家になろう様にも掲載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる